オバマ大統領誕生の大きな要因ともなった若い有権者の投票率を上げるべく、現職としては初めてこの層の視聴者が多い "The Daily Show" (Jon Stewart がホスト、本業はコメディアン?)に出演した。(中間選挙は大統領選がないので、自分の党の支持層の投票率を上げる事が肝心)「ブッシュ政権のせいで」と言い出しそうなのを Jon Stewart に "Dude" と呼ばれて遮られ、相変わらずアメリカ大統領の権威を傷つける様な事ばっかりをやっているのだが、気になったのは「世間は知らないけど、いろんな事をやり遂げている」と言っていた事だ。
Jon Stewart も単なるオバマの負け惜しみと考えていたようで全然追求をしなかったのだが、ひょっとすると本当に「知られてはマズい事」をいろいろやっていて、思わず自分だけが知っていると言う優越感で口を滑らせた可能性がある。
数日前に読んだ本 "Lights Out!" の中で、エネルギー長官になった筆者が一番最初にやった仕事が、クリントン政権lの最後の数日に決定された議会審議を経なくてよい政策についての洗い出しという部分があった。(クリントン大統領には、大統領最後の日に乱発した恩赦疑惑もある。)
ホワイトハウスの権限は多岐に渡っており、行政府でありながら議会の承認を得ずに出来る事も多い。
また、議会で可決された法案にも、法案と全く関係無い条項が入っていたりして、大統領が拒否権を発動しない限り、ひっそりと法律が出来たりする。
ObamaCare が成立する前、オバマ大統領就任直後に通した景気刺激策のなかに、実は ObamaCare の一部を推進する法案が入っていた事が知られている。つまり、オバマ大統領と民主党は、 ObamaCare の議会での可決を段階的に仕組んでいたのである。(例えば ObamaCare が不成立であったも将来への布石を打っていた事になる)俗称 Death panels と呼ばれる組織で、どのような治療を行うか政府が決める役割。医療費のコスト削減には何らかの合理性、例えば、70歳以上のがん患者は痛み止めだけ(この例えはオバマも ObamaCare の宣伝に使っていた)とかを決める組織で、その行政組織の長は、先日辞任した Rahm Emanuel (ラーム・エマニュエル)大統領首席補佐官の実兄で、そこまでやらなくてもという露骨さであった。
もし、オバマの「世間は知らないけど、いろんな事をやり遂げている」発言が優越感の発露としてでたのであれば、オバマ政権のこれまでやってきた事を洗い出し、今後は、ホワイトハウス及び各省のやる事を注意深く観察しておく必要がある。中間選挙で共和党が下院で過半数をとった場合、次期の議長就任予定の John Boehner は、公聴会でオバマ政権のやり方をチェックして行く事を公約している。これまでもいろいろとキナ臭い話題はあったのだが、オバマ政権のスキャンダル(具体的にはなっていないが)に発展する可能性の噂もある。そうなるとニクソン政権のウォーターゲート事件やクリントンの罷免騒ぎの様に、ホワイトハウスが機能不全になる。オバマ大統領就任以来、アメリカは国内の政治問題で大変だったがもっと大変な事になり、イランの核兵器問題等、重要な国際問題が放置される危険性がある。
中間選挙まで後3日、共和党は勝利するのではなく、民主党/オバマ政権の失敗による、棚からぼた餅的なラッキーである事を理解しているようである。下院の過半数獲得は、保守回帰の始まりに過ぎ無いのである。
Jon Stewart も単なるオバマの負け惜しみと考えていたようで全然追求をしなかったのだが、ひょっとすると本当に「知られてはマズい事」をいろいろやっていて、思わず自分だけが知っていると言う優越感で口を滑らせた可能性がある。
数日前に読んだ本 "Lights Out!" の中で、エネルギー長官になった筆者が一番最初にやった仕事が、クリントン政権lの最後の数日に決定された議会審議を経なくてよい政策についての洗い出しという部分があった。(クリントン大統領には、大統領最後の日に乱発した恩赦疑惑もある。)
ホワイトハウスの権限は多岐に渡っており、行政府でありながら議会の承認を得ずに出来る事も多い。
また、議会で可決された法案にも、法案と全く関係無い条項が入っていたりして、大統領が拒否権を発動しない限り、ひっそりと法律が出来たりする。
ObamaCare が成立する前、オバマ大統領就任直後に通した景気刺激策のなかに、実は ObamaCare の一部を推進する法案が入っていた事が知られている。つまり、オバマ大統領と民主党は、 ObamaCare の議会での可決を段階的に仕組んでいたのである。(例えば ObamaCare が不成立であったも将来への布石を打っていた事になる)俗称 Death panels と呼ばれる組織で、どのような治療を行うか政府が決める役割。医療費のコスト削減には何らかの合理性、例えば、70歳以上のがん患者は痛み止めだけ(この例えはオバマも ObamaCare の宣伝に使っていた)とかを決める組織で、その行政組織の長は、先日辞任した Rahm Emanuel (ラーム・エマニュエル)大統領首席補佐官の実兄で、そこまでやらなくてもという露骨さであった。
もし、オバマの「世間は知らないけど、いろんな事をやり遂げている」発言が優越感の発露としてでたのであれば、オバマ政権のこれまでやってきた事を洗い出し、今後は、ホワイトハウス及び各省のやる事を注意深く観察しておく必要がある。中間選挙で共和党が下院で過半数をとった場合、次期の議長就任予定の John Boehner は、公聴会でオバマ政権のやり方をチェックして行く事を公約している。これまでもいろいろとキナ臭い話題はあったのだが、オバマ政権のスキャンダル(具体的にはなっていないが)に発展する可能性の噂もある。そうなるとニクソン政権のウォーターゲート事件やクリントンの罷免騒ぎの様に、ホワイトハウスが機能不全になる。オバマ大統領就任以来、アメリカは国内の政治問題で大変だったがもっと大変な事になり、イランの核兵器問題等、重要な国際問題が放置される危険性がある。
中間選挙まで後3日、共和党は勝利するのではなく、民主党/オバマ政権の失敗による、棚からぼた餅的なラッキーである事を理解しているようである。下院の過半数獲得は、保守回帰の始まりに過ぎ無いのである。