YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

「飛ぶ為に屈む年」だった事にしておこう

2011-12-31 12:21:11 | このブログについて
まだアメリカは2011年なので、私にとってどんな年だったのかを振り返ってみたのだが、何の進展も無かった様な気がする。(何もしなかったわけでは無いが)

新年にどんな目標を立てて2011年に臨んだのだろうと思って、初っ端のエントリー "Doing the Unrealistic Is Easier Than Doing the Realistic" を読み返してビックリ。

本当に何も進展していない。

目標の立て方に根本的な間違いがある様な気がするが、それは置いといて、家族みんなが健康で過ごせた事に感謝の気持あるのみ。

だが、お気楽な私は、2011年は「飛ぶ為に屈む年」だったと定義して、安易ながら前向きな気持で2012年に臨みそう。物心ついたときからの妙に楽観的で阿呆な思考回路が変わっていないのが、怖い。


皆様にとって2011年が良い年であり、2012年はより良い年であります様に。

What would you do if you won the lottery?

2011-12-26 05:16:53 | 概念的ビジネスプラン
アメリカに来た当初、コミュニティカレッジの英語教室に通った事がある。作文の宿題として出されたのが、"If you win the lottery?" というお題であった。家内も全然別の英語教室に通った時に同じ宿題を貰っていたので、一般的な質問なのだろう。

Mega Millions の当たりが、$100M(約80億円) を超えると、今でもせっせと 買っているのであるが、なかなか当たらない。(因に、最低の当たり金額は $20(約16億円)、現在は $206(約165億円)。1ドルから買える)

買う度に、このお題の事を考える。

もし、手取りで $100M(約80億円)もしくは、毎年 $1M(約8000万円)を死ぬまで貰える事になったとしよう。さて、あなたはどうするか?

私は、読書をしたり、ゴルフをしたり、ダラダラ過ごしたいと切に思う。もう少し暖かい所に引越し、ゴルフ場の中のそれなりの家に住みたいと思うが、旅行をしたいとも思わないし、フェラリーを買いたいとも思わない。

自分自身で一番驚くのは、投資する気もないし、まして事業を興したり、買ったりという意欲が湧いて来ない事である。

孫正義は事業を興した時に、将来は、豆腐を数える様に一丁、二丁(一兆、二兆)の単位で事業を行うという目標を立てたと言っていたが、文字通り桁が違う。事業欲そのものが比較にならない。

自分の中には根本的に事業欲が無いという現実に愕然とする。寂しい気もするが、そういうものだという気もする。悲しいかな今の自分では、それが良し悪しを言うものではない、という分別もある。(若いときは、ジタバタ何かやったと思うが、それは、若さ故の所業であり、事業欲そのものに突き動かされた行動ではないという確信が今の自分にはある)

自分でビジネスをしたいという気持は、常にあったし、今でもある。しかし、それは、自分を働くという制限から解放したいと言う事でしかないという事だろう。

"If you win the lottery?" は妄想を拡げるのになかなか良い題材だ。$100M(約80億円) に映るみみっちい自分というのも、乙なものである。

副島隆彦の「野村証券破綻」と板垣英憲の「天皇家の金塊16京円」

2011-12-25 00:25:46 | 雑記
まずは、副島隆彦の「野村証券が潰れる」(いつまで、残しておくのやら)は、勇み足のようだ。野村証券が公式に否定している。


そして、もう読むだけにしたつもりの板垣英憲大先生であったが、金の事で余りにいい加減な事を度々書いているので、副島隆彦の勇み足に刺激されて一言。

いい加減発言の引用始め

天皇家が中国台湾の「李家」(イルミナティ13家の1つ)に預けていた「金塊」の1部(16京円相当)を引き出して、東日本大震災の復旧復興と米国経済再生に半分ずつ提供することを決め、すでに実行しつつある。日本国内では、日本銀行を頂点に、「3つのメガバンク→地方銀行」に流して、中央・地方の大企業・中堅企業に配分して、東日本大震災の復旧復興に当てているという。

引用終わり

天皇家の金塊の一部で16京円との事だが、12月22日の金相場、グラム 4,291 円で計算すると 37,287,345 トンになる。現在世界の金の総量は、198,000 トンと言われており、オリンピックプール 3.42 杯分。16京円分で、オリンピックプール 644 杯分になるのだが、台湾のどこに保管されていたのだろう。(これでもまだ一部なのだ)

その上『「3つのメガバンク→地方銀行」に流して、中央・地方の大企業・中堅企業に配分』とかすると,これらの企業の会計処理はどうなるのだろうか?私の乏しい知識では、「雑収入」位しか思い付かない。「御下賜金」と書くと、監査法人も見逃してくれるのだろうか?

『天皇家からを 37,287,345 トン もの金を与えられる日本国民は幸せである』のだろう。でも、1億3千万人で山分けしたら、一人当たり12億3千万円になるので、マドロッコしい事をするより、現金をバラまいた方が国民は喜ぶと思う。でも、因に、日本通貨の流通量は85兆円程しかありませんけど。

最近、金相場が軟調なのは、市場に世界中に存在している総量の約188倍もの金が急に流通し始めたからに違いない。

みんな!ニューヨークへ行きたいかーっ!!

2011-12-24 20:40:58 | 雑記
「オーッ!」と盛り上がっているのは、私だけ。(今でも、時々、「自由の女神は裸足か?」などどくだらない事を口走ったりする。正解は、サンダルを履いているので、バツ)

家内は、娘達の2週間の冬休み中、イベント無しでは持たないという消極的理由。上の娘は気持だけで研究不足、下の娘はディズニーの方が良いと駄々をこねる始末。

でも行くのだ、それも車で、そして泊まるのは貯まっているポイントを使って(ただで)ニュージャージー側。4泊5日だが、実質は3日。

お上りさんにつき、初日は「あっとニューヨーク一日観光」を予約済み。(自分で計画したら3日掛けても、こんなに見れそうにない)

2日目は、私がどうしても行きたい「イントレピッド海上航空宇宙博物館」と買い物(?)、夕食はニュージャジーの友人家族と。

3日目は、博物館か美術館、もしくは、またしても買い物(?)

家内は、どうしてもユニクロに行きたいらしい。

2日目以降は、ダラダラしそう悪い予感がある。どこへ行っても、気力不足、体力不足の家族である。(計画不足、予算不足もある)やっぱり、海でのんびり Outer Banks, NC が一番性に合っている気がする。

No Church This Sunday―It's Christmas

2011-12-23 19:50:56 | 新聞、雑誌から
今日の WSJ の投稿記事 "No Church This Sunday―It's Christmas" には笑ってしまった。

今年は、プロテスタント系教会の10%が、このクリスマスの日曜日にサービスを行わない。やる所でも参列者が少ないと予想しており、例年よりこじんまりと、手短にして、現実的に対応するらしい。

さて、共和党の下院が折れた事で減税法案(といっても、2ヶ月暫定)が成立し、オバマ大統領は家族の待つハワイへクリスマス休暇に出掛けたが、今年のホワイトハウスの公式クリスマスカードには、「クリスマス」の文字が入っていない事(その上、クリスマスツリーもない)が話題になっている。

因に、"Christmas Day" は、アメリカ合衆国の正式な祝日である。

これがそのカード






ミシガンもちょっとだけホワイトクリスマスになるとの天気予報。

では、皆様

Merry Christmas!!

朝鮮の冬

2011-12-23 07:47:09 | 雑記
今の私では理解出来ないと思った「アラブの春」であったが、金正日の死去に伴う朝鮮事情も、分からない。

ボンヤリ思い付くのは、今後の北朝鮮に対する各国の動きの根本は、北朝鮮が持っているとされる「核兵器」をめぐる活劇になるという妄想(?)であろう。

中国とアメリカが中心に対応していくのだろうが、金正恩だろうが、軍部だろうが、核の管理をしっかりやってくれるシナリオがベストであろう。(両国とも難民や拉致問題といった様なノイズを基本的に気にしてないと思う)北朝鮮の次の独裁者も、核のボタンに手をかけて、食料や燃料をねだるだろうが、押したら終わる事が分かっているので、そういう意味で安全なのである。

一番困るのは、現体制を維持する意図の無い者の手に渡る事であろう。流出する可能性もあるし、暴発の危険性も考えられる。

北朝鮮の国内が混乱してくると、予測不能になる前に手を出さざるを得なくなる。既に核爆弾として何十個も存在しているようなので、イランの様にウラン濃縮施設を空爆でおしまいという訳には行かず、それらの地域を占領しなくてはならないであろう。そうすると、中国とアメリカが分担してやる事になると思われる。

中国やアメリカが占領に向けた軍事行動を始めない限り、北朝鮮の国民生活はさておき、国家としては安泰と考えられるのでは。

日本に取って一番困るのは、北朝鮮が弾けても、中国とアメリカが、自分たちにとって直接被害の影響が少ないと計算し、朝鮮半島に置けるバランスが崩れないと考えれば放っとかれる事であろう。そうすれば、韓国と日本は、大忙しになりそうだ。


過去の関連エントリー

結局、誰も何も分かっちゃいない (関連新聞記事追加 2-15-11) (2-11-11)

This time really is different. Really?

2011-12-21 20:33:39 | 新聞、雑誌から


"Armed with a strong yen" (The Economist 12-17-11) )の記事に掲載されている上のグラフを見ると、今年は、円高もあり日本企業による海外投資が金額、件数ともここ15年で最多になっている。

企業も内部留保が堪っているし、日本国内、その他の先進国ではリターンと成長が期待出来ないので、エマージングマーケットへの投資が多い。例としては、キリンビールのブラジルビール会社、武田製薬のスイスの会社(途上国に強いらしい)の買収が取り上げられていた。

過去には、ゴルフ場やロックフェラー等の不動産や映画スタジオを買ったりという、成金買収スタイルであったが、今回は、発展途上国の事業買収が中心で、以前とは違うという分析になっている。その上、日本から直接管理したりせず、海外経験が豊かな日本人経営陣が、才能のある現地従業員を上手く活用するとの予測がしてある。

日本の引退世代が、資金の必要な他国の若い世代に働いて貰って、海外投資が配当を生み、貿易収支の黒字を確保出来るだろう、という安易な結論がくっ付いている。(日本は、貯蓄率の低下にも苦しんでいるのではなかったか?)

だから、今回は違うぞという事なのだろうが、本当だろうか。

海外から搾取する為には、厳しく数値目標を決めて管理していかなくてはならない。もし,そんな事が出来るのなら、日本国内でも、もっと違った事業展開になっている様な気がする。

挿入イラストも、時代遅れの(サムライ)日本人が、効率悪く金をバラまきながら、着地点に地面は無く、馬も不安そうな表情している、という風に見えてくる。日本を持ち上げている様な記事であるが、本当は、皮肉っているのかも。


10-year Treasury

2011-12-18 17:42:54 | アメリカ経済
一般人にとって、株価は天気予報みたいなもので、毎日何と無く気にしているが、自分の生活や仕事に直接関係がある訳ではない。

国債の利率に至っては、全く関心の無い人が多いだろう。私も気にしていなかったのだが、今は株価よりも気になる。

これまで何回か転職しているので、辞める度に会社の 401K から自分の IRA (Individual retirement account) に移しているのだが、ここ数年は、一番安全なマネーマーケットファンドで運用していた。リスクがほぼゼロなのは良いのだが、今年に入ってから利率が余りに低い。去年までは 1% を超えていたが、今年に入っては、ほぼ 0% 。

このような経済状態なので、仕方が無いかとも思えるが、やはり、寂し過ぎる。と言っても、アブレッシブなファンドに切り替えるどうかと、考え倦ねていた。

ふと気付くと、アメリカの10年国債の利率が 3% もある。中期の国債の比率が高いくて手数料の安いのファンドを選んで、切り替えてみたら、あれよあれよという間に、金利が下がるではないか。(ファンドは値上がり)結局、今年は、8% を超えるリターンとなった。もし、年初から純粋に10年ものの国債ファンドにしていれば、9% を軽く超えていた。

来年は、前半に 1.5-1.6% 位になり年末に掛けて 2.4% に上がって行くというのが大方の予想らしい。

この予想を信じて、1.6% になるまでは、今のファンドを取り敢えず持っておこうと考えている。

先週、結構下がって現在は、1.85% 。金利が上がる時に、キチンと株価は上がるなら、株のインデックスファンドに切り替える手もある。でも、アメリカの株価はボラティリィティが高い割りに、レンジが狭まっており、テクニカルには、どちらかに大振れする可能性が高いらしい。

今年のラッキーを確定しようかとも思うし、悩ましい。

今年のミシガンの冬は(ここまでは)温暖なので、天気予報より 10-year Treasury の金利の方が、気になる今日この頃である。

過去一年のチャート (As of 12-16-11)


Sade - The Sweetest Taboo

2011-12-15 06:18:43 | 音楽関連


それにしても、雨に良く似合う曲だ。(この PV 初めて観た様な気がする)

昨日の夜、デトロイト空港に帰ってきたら、雨が降っていた。12月にしては気温が高い。ゲートに到着したら、偶然この曲が流れてきた。

デルタ航空と合併して、客室乗務員がノースウエストの時よりお洒落になった。赤が基調の制服の違いだけではないと思う。(野暮ったい制服で、太め、お年の人が多かった、元々ノースウエストの客室乗務員は、何処へ行ってしまったのだろう?)

ノースウエストの時より男性客室乗務員の比率が圧倒的に高くなっていると思うのだが、ゲイの雰囲気が漂う人が多い気がする。

デトロイト市、ミシガン州の管理下になる瀬戸際

2011-12-14 10:32:04 | ミシガン関連
デトロイト市の財政がいよいよ厳しくなっており、来年4月には干上がってしまうらしい。ミシガン州は、デトロイト市を州政府の管理下に置く為の準備を始めた。州政府から、Emergency Manager を派遣し、管理するのだ。市長とか議会とか選挙で選ばれた人々を超えた権限が与えられており、独裁的に仕切ることが出来る。

ミシガン州では既にいくつかの市が管理化に置かれて、特に市職員組合との年金等の契約に大ナタが振るわれている。

市長も市運営の独立を保つために、議会や組合とは粘り強く交渉してきていたが、なかなか協力は得られなかった。しかし、州の管理になると交渉も出来なくなるので、やっと組合も協力しそうな雰囲気が出てきているが、間に合うかどうか。

過去にもデトロイトの現状を伝えてきたが、人口が流出する事で、税収が減り、サービスが低下し、さらに人口が減るという悪循環に陥っている。今回は再開発といった明るい話ではなく、財政規律(年金等のカットも含めた)の話なので、悲惨さが付きまとう。

ミシガン州が管理下に置いた市は、いくつかあるが、基本的にデトロイトと同じ構図である。人口流出以外に共通するのは、黒人の割合が多いことである。

ここからが、アメリカらしいのだが、人権活動家や組合が、州が Emergency Manager を派遣するのは、黒人をターゲットにしているというのだ。

州の管理に反対する人々は、州知事が昨年就任した共和党の白人男性と言うこともあり、奴隷主呼ばわりしている。州の祝日である1月のマーチンルーサーキング牧師の誕生日に、州知事の自宅前でデモンストレーションをするそうだ。(これって、全くキング牧師の精神に反しているが、味噌も糞も一緒くたにする人たちには理解出来るはずもない)

黒人であり民主党であるデトロイト市長は、州の方針は人種とはなにも関係ないと強調している。


過去の関連エントリー

4万人を捜し出せ (3-25-11)
限界都市 デトロイト (3-3-10)

Fracking

2011-12-10 17:43:08 | 化石燃料、エネルギー関連
日本語でもシェールガスのニュースを頻繁に見る様な気がする。

アメリカでは、この10年でアメリカ国内の生産量は5倍でになっているし、莫大な埋蔵量があるし、石油に比べて価格も安定的に安くなっているので、エネルギー自立の可能性と相まって、経済的にも政治的にも良いこと尽くめな感があるのだが、採掘が環境に及ぼす影響に対する懸念が出てきている。

の問題である。

固い岩盤に閉じ込められたシェールガスの存在は以前から知られていたが、フラッキングと呼ばれる技術が開発された事で、一気に採掘が進んだ。(NY Green Fashion というサイトの記事『水道の蛇口からガスが出る?水圧破砕法(ハイドロ・フラッキング)によるシェールガス開発の危険性』、採掘方法や問題点、上手くまとまっている)

基本的には、2つの問題がある。

まず飲み水の問題。アメリカの田舎は上水施設の普及が低く、井戸水の所が多い。天然ガスが存在する岩盤は、その井戸水の水源より遥か深い所にあるのだが、当然水源をパイプが通る事になる。因果関係はハッキリとはしていない様だが、汲み上げた水から、フラッキングに使用される化学薬品が検出されるとしている。(『米ワイオミング州の水汚染はフラッキングに関連か』(オリジナル記事は、"EPA Ties Fracking, Pollution" (12-9-11))


また、天然ガスが溶け込む事があり、蛇口から出る時に気化して(?)、ライターを向けると火をを吹いたりする事がある様だ。

このイラストの "Aquifer" が、帯水層と呼ばれる地下水がある所。(これを見る限り、化学薬品が漏れ出したり、天然ガスがとけ込んだりするのは難しそうだ)



もう1つは、フラッキング用の水の確保の問題。テキサス州とかの南部で乾燥地帯では、フラッキング用の水の確保自体が問題になっている。採掘井戸1本当たり 6M Gallon (1,585 ㎥)の水が必要である。因に、640エーカー(1 square mile)で20万ドル(約 1,600 万円)のコーンを育てるのに 407M Gallon (107,516 ㎥)が必要らしいが、これだけの水があれば、$2.5 B (約 2,000 億円!!)のガスがとれるそうだ。

水の争奪戦が激しくなると予想されている。

また、フラッキングに使われた水は、ガスと一緒に上がってきて再利用されるのだが、循環する度に化学薬品の濃度が高まることや地表で漏れだす事の心配もある。

この化学薬品の開示は(企業秘密扱いという事で)義務付けられておらず、懸念を拡大する要因になっている。(上のリンク記事で、『ブッシュ政権時の2005年に制定されたエネルギー政策法により、(飲料水安全法の)規制から水圧破砕法を除外する旨の改正が加えられたのです。
当時副大統領だったのは、天然ガス掘削設備を製造するハリバートン社の元CEO、ディック・チェイニーであり、現在この法律は「ハリバートンの抜け穴」とも呼ばれています』とあり、怪しげな展開になりそうである)

ホワイトハウスのサイト、下品なカウンター

2011-12-09 22:37:25 | アメリカ政治
年内一杯だと思いますが、ここをクリックすると、非常に下品なホワイトハウスのサイトがご覧になれます。

昨年の暮れも、ブッシュ減税延長でゴタゴタしたが、今回は、Social Security (国民年金の位置付けだが、アメリカでは税金扱いで源泉されている)の減税を含めた法案が通らないので、来年の選挙の向けたキャンペーンの一環として利用している。

(ついに単年赤字となり、改革が急務の Social Security の特定財源の減税自体が、人気取り以外の何物でもない)

リンクした演説は、経済に関する今年一番重要であると前宣伝があったのだが、ルーズベルトの二番煎じで、内容は Class Warfare と呼ばれる、ポピュラリスト丸出しの経済格差を持ち出した只のアジ演説である。

選挙が近づいてきて、オバマも人気下降とはとは対照的に、選挙活動に力が入り元気になってきたのだが、大統領としては、最低な事をやっている。

対抗する共和党は、先日ホワイトハウスが決断を保留したカナダからのパイプラインの許可を抱き合わせ様としている。ちょっとセコい気もするが、面白い戦術ではある。

オバマも大上段に構えたものの、減税法案より、16日からの毎年恒例のハワイでのクリスマス休暇の方がちゃんと予定通りに取れるのかの方が気掛かりな様子だ。


過去のエントリー

オバマ政権、パイプライン建設許可を保留 (11-26-11)
ブッシュ減税の延長をめぐるドタバタ (訂正あり)(12-11-10)

取り敢えず、治療終了

2011-12-08 06:38:04 | 歯のはなし(治療日記)
今年1月からやっていた歯の治療が、取り敢えず終了した。

今週火曜日に、インプラントにブリッジ、といっても恒久的なポーセラン(陶器)では無く一年程の寿命しかないレジン製を取り付けて貰った。来年夏に最終的な方針を決めようという事になっている。

基本的には、2案ある。

当初予定していた噛み合わせ改造を含む、上側左右のブリッジになっている所にグラフティングをして、2本づつインプラントを入れる。もう1つは、今回入れたブリッジをポーセランのものに交換するだけというものだ。

第一案はウン万ドルでまた一年入れ歯生活、その上噛み合わせを変える事の影響が未知数である。第二案は、それでもウン千ドルするが、型を取り直して、入れ替えるだけ、結論は、既に出ている。

一年も何もなかった所にブリッジがあるので、まだ少し違和感があるが、入れ歯はしなくてよいし、食事をしてもものがよく噛める。(家では、入れ歯を外していた)今まで一年も無かったものがあるので、ちょっとだけ、入れ歯で噛み合わせを変えていた時の体のこわばりのような感覚がある。

歯磨きする時、レジンの方が摩擦係数が高くて、右と左の磨く時の感覚が違い、ちょっと変な感じ。

でも、取り敢えず、治療終了、ホッとしているというのが、正直な気持である。

次期主力戦闘機選定予想

2011-12-07 12:56:11 | 雑記
今年中に次期主力戦闘機が決定するらしい。候補は、F-35, F-18, EurofighterTyphoon の三機種。

40-60機の調達が予定されており、総額で $4B (約 3,100 億円)、今年の軍事商談としては、世界最大級との事である。

なぜ、唐突に、こんな事に興味があるかというと、東日本大震災の津波で被災した航空自衛隊松島基地(宮城県)のF2戦闘機18機を136億円掛けて分解調査をし、そのうち6機を購入費よりも高い計約800億円をかけて修理して使うという記事を読んで、なんでそんな事をするのだろうと、ずっと思っていたからだ。

現在日本の主力戦闘機は、ベトナム時代からという年代物のF4で80機あるが、順次退役する予定らしい。

F2は、F16をベースにロッキード・マーティン社と三菱重工の日米共同開発の歴史があり、三菱重工で生産されていたが、今年9月に生産打ち切りとなっている。

(F2は支援戦闘機、F4は要撃戦闘機という役回りらしい。現在配備されているのはこの2機種とF15(これも要撃戦闘機)との事)

津波での修理で感じた不自然さは、次期主力戦闘機選定が遅れて遊ぶ事になった三菱重工の工場を稼働さす為の苦肉(格好?)の策で、次期主力戦闘機選定と絡んでいるのではないかと思ってしまう。(F2を追加調達する予算は見送られている)

その勢いで、次期主力戦闘機選定を全く無責任に予想してみよう。

まず、いくら日本生産に協力的(95%までまかせると言っているらしい)てあっても EurofighterTyphoon は無いだろう。F35が有利だと考えられているらしいが、開発が遅れいる(また三菱重工の工場が遊んでしまう)、高いし(財政難だし)、日本での生産も制限付きという事なので、ズバリ、F18で如何でしょうか?


参考記事:WSJ 12-5-11 Japan Weighs Options for Pricey Fighter Jets

金融日記「大阪都構想とユーロ危機」

2011-12-06 00:07:32 | 四国独立
大阪都構想とユーロ危機」というタイトル、全く関係ないと思われる2つの事柄を、単純に「と」で繋ぐ力技に、まず、仰天。

『地方分権は、確かに日本が進んでいく道であるとは思うが、その制度設計はそれほど簡単ではないのかもしれない。日本のどこがギリシャになり、どこがドイツになるのだろうか。そしてあなたの家族の中にも内なるギリシャはいるのかもしれない。』

但し、上の結論は間違っていると思う。全体(ユーロ)を救う為に、ダメな部分(ギリシャ等)を助けるというスキームがダメなのだ。下手を打ったら、誰も助けに来ないという前提が必要なのだ。

今後、地方自治体、国のディフォルトが起きるだろうが、人々は生きてゆくのだ。そして、自己責任とリスク管理が出来る規模の行政単位が、その帰結として誕生するだろう。

地方の人達は、その準備をしなくてはならないのだ。

藤沢数希先生、金融のあとは、簡単ではないと仰る地方分権の制度設計を成し遂げられては如何でしょか?