YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

2016 オリンピック開催地最終選考会

2009-09-29 17:06:42 | アメリカ政治
今日のニュースを聞いてびっくり、オバマ大統領が急遽先週末コペンハーゲンで行われるIOCの2016年開催地の最終選考会に、現役アメリカ大統領として始めてプレゼンテーターとして出席することにしたそうです。

当初は、多忙を理由にファーストレディーのミッシェッルだけの出席でした。

びっくりした理由は、二つ。

一つ目は、先週の国連、G20だけを見ても、国内外とも問題は減るばかりか増えている状況なのに、それも多忙を欠席の理由にしていたのに、なぜ、変心したのでしょう。国内外の状況は、私の知らない所で急に状況が好転しているのでしょうか?

二つ目は、それでも行くとしたら、必ずシカゴになる情報をCIAが掴んだのでしょうか?あの鳩山でさえ、自分で行って落ちたときのダメージを考えて行かないのに。(鳩山行くみたいですね。勘違いしてました。)もしシカゴになったとしても、なんかメリットあるのでしょうか?もし、ダメだったら、それこそ更に支持率が落ちると思います。

それとも、これはIOC出席は、カモフラージュで、秘密裏にどこかの首脳とヨーロッパミサイル防衛構想とか、中東問題とかを話し合うのでしょうか? それにしては目立ちすぎです。

大統領地元のシカゴのためという大義はありますが、解せません。就任当初の歴史的な人気も今は無く、本人が神通力があると信じているとすれば、違った意味で絶望的です。ミッシェッルにせがまれて、仕方なくの方が、無難な理由かと思います。これもこれで問題ではありますが。

個人的には、シカゴにオリンピックが来れば簡単に観にいけるので、CIAの情報が正しいことを祈ります。

アオリイカ

2009-09-29 10:07:07 | 雑記
アオリイカは、残念ながらアメリカ本土にはいないようです。但し、このアオリイカの写真が本物のアオリイカなら、ハワイにはいそうですね。

何のためかよくわかりませんが、テキサス大学でアオリイカの養殖、研究が行われているようです。

カリフォルニア湾には、でっかいイカがいると聞いた事があります。今度、バハカリフォルニア辺りで、どうですか?

感謝、感謝

2009-09-29 06:55:46 | このブログについて
ブログを始めて少し経ったので、知人、友人に知らせたところ、早速、メールやコメントをいただきました。本当に感謝しております。

お知らせのなかで、取り上げて欲しい話題を募ったところ次のようなものがありました。

1.デトロイトのスポーツ事情 
昨日、ライオンズが2年振りに勝った事もあり(去年は16戦全敗)、タイガースもプレイオフに駒を進めそうです。大学のアメフトもビッグ10が始まり盛り上がってきますので、どんどん話題にしていきます。

2.アメリカの学校教育
娘二人が、こちらの小学校4年生と幼稚園の年長なので、個人体験的なレポートをしていきます。

3.アメリカの環境対策の実情
これは、政治的にもこれからもっともっとホットになっていくので、やる気満々です。

4.アメリカから見た日本
北朝鮮、拉致問題等の報道状況や一般人の反応。これも3.同様で、外交問題の一部として取り上げていきます。

5.アオリイカ
アメリカで釣れますかということですが、調査あるのみ。釣りは全くしなし興味も無いので、逆に楽しみです。

6.アメリカ経済の個人的予想
自分で予想するというか、いろんな意見の中から一番説得性のあるもの(自分の好みに合うもの)を基に、報告していきます。未だ、9月の自動車販売実績は出ていないのですが、8月又、昨年9月に比べて落ちているとの速報が出ております。2番底の予想が当たって良い事は公私共に一つも無いのですが。

7.アメリカ視点から離れたもの
このリクエストについては、コメントを控えさせていただきます。(考えてみます。)

自分が思っていた以上に、皆さんの反応が嬉しくて、本当に本当に感謝感激です。

今後ともよろしくお願いいたします。


牛肉マトリックス

2009-09-29 06:25:38 | 雑記

上手い 不味い
噛み応え 柔らかい    
硬い    

わたしが、ものの見方としてよく使うのが、牛肉マトリックスです。

前提として、牛肉の味と噛み応えについて理解する必要がある。牛肉の味と噛み応えについては、相関関係は全くなく、それぞれ独立したパラメーターである事を理解必要がある。この点に異論がある人は、この考え方自体がナンセンスだと感じると思いますが、その違和感こそが、肝心なのです。

一般的に、柔らかい牛肉は美味しく、硬い肉は不味いというのが普通の感覚だと思います。でも上記の表を見てください。味と噛み応えを独立したパラメーターと考えると、柔らかくて美味しい、硬くて不味いは、全部で4つある組み合わせの半分しか代表しておらず、固くて美味しい、柔らかくて不味いは、考えられなくなります。

つまり、独立した二つのパラメーターを、どちらかがどちらかの従属パラメーターと考えると、途端にその視野が、半分になる事を示しています。パラメーターが、3つ、4つと増えていき、それぞれが独立していると、考え方の幅が狭くなってしまうという事を端的にしましています。ちなみに私は2つ以上を同時に考えられないので、そんなときは、2つづつにして、考えていくようにしております。

例えば、親切 有る無し、ぶっきら棒かどうか、おしゃべりがどうかと、秘密を守れるかどうか、などなど、本来は全く関係ないのに、深く考えずにある一面で、その人を判断する事を常にしていると思います。

心情的に、「坊主憎けりゃ袈裟まで」になったときに、坊主と袈裟が、一体なのかを考え直す事が大事だと思います。

昨日読んだ政治記事の中で、リーダーシップと理念を兼ね備えた人という表現があり、これこそまさに牛肉マトリックスが当てはまるケースではないかと思った次第です。真のリーダーを持つことに越した事は無いのですが、リーダーシップと理念別々でも、内閣や党内でそのファンクションがあれば、何とかなると思います。

リーダーシップ
有る 無い
理念 有る 真のリーダー 哲学者
無い オペレーター 普通の人

それぞれのパラメーターは、こんな単純な両極ではなく、無限の可能性があります。例えば、牛肉の硬さの場合、普通、ちょっと硬い、柔らかいなどなどです。これらをぐいぐいどちらかに寄せてやると、本当に物事が単純になります。物事というのはほっといて置くと結局複雑になるので、加減として丁度良くなる次第です。


今日のゴルフ

2009-09-28 05:17:14 | ゴルフ
今日、デトロイトの北西郊外のMajesticでプレーしました。39+48=87でした。前半にバーディーが三つありそれなりに気合いが入っていたのですが、10番でいきなりティショットを森に入れて、そのまましぼんでしまいました。但し、8が三つもあり、ハンディキャップ用のスコアは、84でした。よって、ハンディキャップは、9.7になりそうです。喜んで良いのやら。

今日のティータイムは、7時55分でしたので、7時前にコースに着いたのですが、真っ暗の上に誰もいませんでした。コースの芝刈りの係の人が、ヘルメットの電灯で走り去って行くのが見えただけでした。7時にチェックインして練習場に行ったのですが、まだ暗くて暫く練習も出来ませんでした。日の出は7時30分なので当たり前ではあるのですが。明日から寒くなるし、日も短いし、ミシガンのゴルフシーズンも残すところ少しです。淋しい。

アメリカ経済の2番底

2009-09-27 07:12:13 | アメリカ経済
アメリカ経済は、株価が順調に回復してきているが、常に2番底の恐怖があります。

私の考えでは、間違いなくきます。

根拠は、第一は8月現在で9.7%になった失業率の高さと、雇用回復の見通しが暗い事である。アメリカの個人消費の指標が、ここ2,3ヶ月良くなってきたのに、ここのところで足踏みしたりしているのは、政府の特定の景気対策、初めての住宅購入やポンコツ車下取りの補助が効いたのと、その枠を使い切った事に左右されたからです。

9.7%の失業率にしても、自営業は統計に含まれていないので、実質はもっと高いと考えられている。失業率が高いままで、個人消費が伸びるわけがありません。回復しつつある企業業績もリストラを人員削減でコスト改善が進んだところに、景気対策のミニ特需があり、一時的に良くなってきているに過ぎない。

今回の不況のきっかけは、サブプライム問題であったが、モーゲージでは、プライムでも変動金利型の爆弾を抱えている。家の値段が下がってローン残高が家の価値を上回っているケースが大多数で、固定金利への移行等は、進んでいない。現在、金利は低く抑えてあるが、流動性を保つためにどんどんお金が刷っていると、金利の上がる日も近いと思います。そうすれば、変動金利のプライムローンの不履行が出きます。

クレジットカードの不履行についても、やや落ち着きを取り戻しているが、損金処理をしてクレジット枠を絞った事で良くなってきただけで、やはり失業率が高い限り、再び、じりじりディフォルト率は上がってきます。

次に、商業用不動産ローンの不履行です。ミシガン州(なんと失業率15.4%、デトロイト市に限れば29%)なので、モールや商業ビルの空きが目立つのですが、地方の比較的大きな都市では、今年完成の新築ビルのテナントが入らないという事態も発生しており、これらの商業不動産ローンの不履行は、大手、地方銀行の足枷になっていくと思います。既に、地方銀行は、結構大きいところを含めて結構潰れおり、これからも増えそうです。

結局、借金漬けの清算には程遠く、これ以上の政府による金融機関の救済策も難しい状況です。

時期ですが、ずばり、株価の下落は11月頃からだと思います。根拠は、この頃に政府の景気対策が切れた事で息切れしたデータが顕著にでてくると思うからです。そして、来年の春頃に、再び金融機関の危機が、全体的ではなく、弱い大手に訪れると思います。

個人的にどんな対策出来るかは。余り無いのですが、アメリカで401Kなどをやっている人で、積極的なファンドに投資している人は、一旦Cashやそれに近いファンドに切り替えておいた方が良いと思います。もし2番底がなかったとしても、ここ半年で、株価、経済が急に良くなる事は無いと思いますので、リスク管理に意味合いで。(私は、2年位前に、70-80%はMoney Market Fundにしております。今年の春は、S&P500のIndex Fundに切り替えるタイミングを見ていたのですが、結局、飛び込む勇気が無くて、今年前半の上昇局面には無縁でした。)

イスラエル首相の国連演説と日本の対応

2009-09-26 11:43:18 | 中東問題
昨日国連で、イスラエル首相が演説を行った。

まずは、イスラエル首相は、自国民、世界のユダヤ人を代表して、国連と各国に対して、イラン大統領が、前日に国連で演説した事自体への非難からであった。以前からイラン大統領は、ナチのユダヤ人大虐殺を否定しており、又、イスラエル殲滅する発言も行っているので、このようなイスラム原理主義の独裁者に演説を許す事に対して、恥知らずとの強い言葉を発していた。

その上で、ある特定の国、人種への憎悪が、そこで留まらず際限が無い事を、歴史が証明している事を述べ、イランのイスラエルへの脅威は、世界、特に非イスラム国への脅威であると訴えた。

イランが核兵器を持てば、イスラエルに対して使用する可能性が高い事を理解しており、核開発の完成前に各施設の空爆を真剣に考えている。

折から、イランで2番目の核施設の存在が今日明らかになった。オバマ大統領も緊急声明を出したが、これまで以上に強く話し合いを求めていくというもので、全く迫力に欠けるものであった。

もし、イランが核兵器を持てば、使用する可能性は、現在の核兵器保有国(そこも基本的に大国)の比ではないであろう。イランに核兵器は、跳ね上がりのチンピラが拳銃を持つようなものである。もし、イランが核兵器を使用すれば、一気に世界情勢は不安定になり、下世話な所では、まず、石油価格の高騰もしくは石油危機が訪れる可能がある。

日本では、イランの核兵器開発の危険性をどう考えているのだろう。今更、イスラエルの空爆を後押しするなんて露骨なことは出来ないにしても、アメリカにイスラエル支援もしくは、アメリカ自体がm話合いではなく行動を起こす様に、喝を入れるべきだと考える。

イランの件は、先々北朝鮮の核兵器開発をどう辞めさせるかの、モデルケースと考えるべきである。その過程で、アメリカだけではなく、6ヵ国協議のメンバーともっと深い連携が出来る機会と考えるべきである。
    
冷静に見ると、軍事力と経済力の相対的低下で、アメリカの影響力が落ちてきているので、世界は不安定化してきている。よって、日本も明確に軍事力を持つ事を考える時期に来ていると思う。

世界には、日本人の想像を超えた悪いやつらが、とんでもない事を考えており、その上、核兵器を持とうとしているのである。日本人みんなが、友愛精神で、やられたらやられっぱなしの覚悟だとは考えら無いので、そのようにならないように準備が必要だ。

テッドケネディーの偽善

2009-09-25 10:43:47 | アメリカ政治
今日、テッドケネディー死去で空席になっていたマサチューセッツ州の上院議員が、州知事によって任命された。任期は来年1月までの暫定で、その後選挙で、後任が決まることになっている。

テッドケネディーは、マサチューセッツ州の上院に欠員が出たときの選出方法について、2004年と今年の無くなる直前の2回、州政府に対して変更を嘆願している。そして、どちらの嘆願も、まるっきり反対の内容にも拘わらず、承認されている。

2004年は、州知事の指名で欠員を埋める方法を、直ぐに特別選挙を行う方法への変更で、今年は、特別選挙から州知事の指名への変更である。

2004年は、もう一人のマサチューセッツ州選出の上院議員のジョンケリーが民主党の大統領候補に示されており、もし、ジョンケリーが大統領になった場合、時の共和党の州知事が、欠員を指名出来ることになっていた。現在の州知事は民主党所属である。

なんと姑息なことを、それも自分が死んだ後も民主党に議席を残さんがために、原理原則も臆面も無く、選出方法変更を、一度ならず二度も、それもまるっきり逆の嘆願をだす厚顔ぶりです。自分で自分の顔に泥を塗って死んだのですから、本望でしょう。

で、この一議席ですが、なぜそこまで拘ったかというと、これが上院の民主党60番目の議席だからです。100分の60を上院でもつとスパーマジョリティーとなり、基本にどんな法案も通せるからです。だから来年の1月までの大事なときに空席や共和党に渡せないという事情があります。テッドのケネディーのライフワークであった健康保険改革が山場を迎えており、なりふり構わず、やったのだと思います。(個人的には、本人が死ぬ一ヶ月前に本当に嘆願を出したのかという疑いもあります。)

オバマ大統領も民主党も、テッドのために健康保険改革をと葬式等でいっておりましたが、結局、余り効果がありませんでした。

まあ、こんなに絵に描いたような偽善は、二度と拝めないような気がします。

オバマのヒラリーの扱い方

2009-09-25 10:09:22 | アメリカ政治
先ずは、自信過剰ぶりであるが、大国のリーダーが世界に向かって「俺が、俺が」という事自体が、異常です。結局、ヒラリーには、外交を任す気は少しも無いのだと思います。基本的に、子供の使い位にしか思っていないはずです。肝心なところは自分が出て行けば上手くいくと考えているに違いない。だから、国連で、こんな恥知らずな演説を出来るのでしょう。(演説内容についても、全く別の次元で恥知らずですが、今日は取り敢えず触れないでおきます。)

で、なぜ、ヒラリー国務長官にしたかということですが、非常に日本的ですが、結局は「位打ち」だと思います。先ず、自分のスタッフにする事で、彼女の口を塞げます。又、女性登用でも点が稼げるげるとの読みもあったはずです。結局お飾りとしか思っていないのですから。

民主党の大統領候補の指名レースで、最後まで戦った事で、オバマは、自分の本質、革新左翼理想主義者に対して、中道のヒラリーが相容れない事をわかっています。根強い人気のあるヒラリーが上院議員のとどまると、民主党員でであっても、オバマの方針に反対する可能性が高いと考えたと思います。又、可能性は低いのですが、時期の民主党の大統領指名レースで、改めて挑戦される事も考えたと思います。その上、ヒラリーの国務長官の承認過程で、元大統領の夫のビルへの寄付をした人の公開もされました。この中には、随分アラブ諸国からのものがあり、ヒラリーが大統領を目指すときには、必ず否定的な要素として攻撃されるネタを提供してしまいました。

オバマ、もしくは彼のブレインの洗練された陰湿な政治手法が顕著に現れた抜群の人事だったと思います。

副大統領の話しもありましたが、ファーストレディのミッシェルが、ヒラリー(とビル)が、ホワイトハウスで働く事を嫌ったとの噂もあります。(副大統領はホワイトハウスにオフィスがある。)

もし、オバマの人気がこのままズルズルと下落すると、ヒラリーはとっとと国務長官を辞める可能性もあると思います。その後、大統領への再挑戦は、ちょっと難しそうですけど。

Liberty and Tyranny 内容紹介(3)分別と革新

2009-09-22 11:24:03 | Liberty and Tyranny Mark R. Levin
建国の父たちは、既に独立宣言の中で、統治する事(政府)に関して、人々の尊厳、権利を束縛する不埒な変化が起こる危険性を予言している。

そして、分別こそがそれらの変化を食い止めるものであると、考えていた。分別とは、知性から導かれた判断をするための最高の美徳である。

改革としての変化は、統治のする事(政府)のあり方を守り改善する物と考え、新しい概念の導入としての変化は、建国の考えから逸脱する物で、実験以外の何物でもないと規定した。

保守(Conservative)は、変化そのものを拒絶はしないが、原理を伴わず、結果的に人々の幸せを脅す変化に対しては、激しく拒絶する。

一方、統制主義者は、自分自身を含めて今ある状態に不満であることから現実的でない理想郷をを目指し、平等の名のもとに、常に変化を訴える。

建国の父たちは、平等を、各個人が自由で、自分自身の裁量で、合法的に、繁栄を求める事を事前な権利であると理解していた。又、人それぞれが同じではないという意味でのの不平等は、自然と考え、個人個人はユニークな存在であると考えた。

統制主義者は、画一的な経済的、社会的な結果的平等を、平等と解釈している。彼らは、教育の場、メディアを利用し、この考え方を広めようとする。そして、以下に経済の基本が健全で強固であっても、不況や恐慌を教訓に持ち出し、脅しを掛ける。そして、不況、不況の時は、自由経済より大きな政府が必要だと主張する。

英国の哲学者 C.S. Lewisは言う。全ての専制政治のもとでは、弱者救済の名のもとで、激しい圧政が行われる。善良で道徳的なお節介やきより、強欲な貴族の支配のもとでやっている方が、幸せである。強欲な貴族は、満足したり寝たりする事もあるが、人々のためと言いながら、人々を苦しめる輩のやる事は終わりがないからである。

オバマ大統領のメディア ブリッツ

2009-09-22 05:45:27 | アメリカ政治
9月20日(日)朝の3大ネットワークとCNN、スペイン語放送局の5チャンネルに、オバマ大統領がそれぞれの放送局のインタビューを受ける形で登場した。(収録は先週の金曜日)アフガン問題から健康保険改革まで幅広い話題だったが、特に厳しい質問はなく、内容的に真新しい事もなく、結局、事前の盛り上がり程、事後は話題になりませんでした。

唯一面白いというか可笑しかったのは、ABCのインタビューで、健康保険改革で増税しないという事に質問が及んだ時でした。

現在、下院、上院での委員会で検討されているどちらの法案でも、健康保険の購入が義務付けられ、もし従わない時には罰金が科せられる事になっている。結局この構造は税金であり、健康保険改革は増税を伴うとの質問が出た時である。オバマ大統領は、健康保険の購入責任は,購入者自身に利益をもたらすので、増税ではないと定義したのである。インタビュアーは、税金は公的目的のために課されるものという、辞書の定義まで引用して反論したが、大統領は、それは拡大解釈であると改めて税金ではない事を強調した。

このオバマ大統領の論法だと、どんな福祉政策も、義務を課して果たさなければ罰金を貸すという方式では、増税ではない事になる。単純に言って、払わなければ罰金というのは、税金以外の何物でもありません。

健康保険改革の根本の問題は、誰もが健康保険を掛けれる権利があるかというところに行き着く。賛成者は、自動車保険を持ち出して、自動車を運転するためには保険が必要なように、健康保険も必要という論法がある。但し,この論法は、車を運転する事が特権であるという事を忘れている。特権であり、車が危険であるので、それをカバーする義務が生じあり、健康保険とは全く別物である。

では、全ての人が健康保険の権利を有するかというと疑問である。まず,大金持ちは保険がなくても自分で払うのでOKだし,若くて健康な人も、自分で払わなければならないのなら要らないという結論になる可能性もある。もう一歩突っ込めは、健康である事が権利と認められれば、不健康は許されなくなり、生活習慣にまで政府の手が及ぶ事になる。

この増税のやり取りは、考えられないくらい馬鹿らしく可笑しいのですが、オバマ大統領は世に言う「利口バカ」なのではないかという疑問を、解消してくれました。この人は、自分の行っている事は正しいと信じているのです。その信じているものが、革新的左翼理想主義的なのだだけです。

人々は、大統領選活動中のオバマ候補者の公約に期待したのである。それは選挙キャンペーンで、なったら自分の信念、それも非常に偏った考え方で、やって行こうとするのは無責任以外の何物でもありません。現実を真摯に見つめて、アメリカにとって最良の判断をする事を切望しております。但し,これまでの発言や行動から余り期待出来ません。彼は自分の信念を絶対的に曲げそうにないし,自分のカリスマ性とスマートさで乗り切れると思っております。個人的に一番がっかりしたのは、マサチューセッツの警官を事実確認せずに軽率だったとのコメントした時に、結局、謝罪をしていない事です。これも直接的な謝罪をすればスッキリしたのに、修辞的な言い回しの上、最後は問題をすり替えおりました。

オバマ大統領は、特に健康保険改革の件で、メディアに出ずっぱりで、アメリカ国民も食傷気味になっており余す。ブッシュが8年で40回インタビューを受けたのに対して、オバマ大統領は8ヶ月で既に120回を超えているそうです。

ちょっと腰を落ち着けて、きっちり働いて欲しいと思うのは、私だけではないと思います。

先週の結果

2009-09-21 21:35:01 | ゴルフ
結論から言うと、全然でした。

2ラウンドとも、練習、それも一球も打たず、ティーオフという状態になり、その日の調子を探っているうちに終わりました。よって、報告しないという事を報告しておきます。

それでも、悔しさのあまり土曜日は、ラウンドの後に練習に行きました。

プッシュアウト、スライスが出る原因を探りながらだったのですが,結論は、ダウンからインパクトにかけて、左腕、特に上腕の絞りが甘くなっている事に気がつきました。インパクトの意識が右手ばかりにいっていて、インパクトの前後で左腕が流れており、ファイスの返るのを左腕の流れが阻害しておりました。

ショートゲームの練習をしたいのに、ショットが安定しないので、又,打つばかりになりそうです。

地球温暖化と炭素税

2009-09-20 21:38:04 | 雑記
はたして、CO2で、地球は温暖化するのでしょうか?

現在、アメリカで、Cap & Trade法案が下院を通過しております。まだ,上院に掛かっておりませんが、健康保険改革の反対勢力の拡大と政府負債の急激な拡大で、遅ればせながら注目が集まって来ております。そんな中で、法案の根拠である科学な根拠について、疑問を唱える科学者が多数名乗りを上げていたり、環境主義者の誤った理論への反論や環境問題を食い物にする人、仕組みを暴露する本が次々と出版されているます。いくつか読んでみる予定ですので、紹介したいと思っております。

簡単に言うと、炭素税は、名の通り税金です。ついに政府は空気に税金を掛ける事に成功しつつあるのです。ただ増税なら反発も多いのでしょうが、環境問題と絡める事で、上手くカモフラージュされいて、導入がしやすい仕組みになっているだけです。

CO2削減には温暖化だけではなく、クリーンな空気、酸性雨の削減等環境への配慮もあると思いますが、CO2自体は、決して汚染物質ではありません。絶対量をコントロールする事なくやる意味があるのでしょうか。特に世界レベルでは、中国、インドが参加しないのでは、全く意味がありません。

20年くらい前には、CO2増加で地球寒冷化が来ると信じられ得ており、CO2の増加が地球の温度変化にどのように、又、どのくらい影響あるのかは、科学的にはっきりしていないというのが現状のようです。

国レベルでは、CO2に課税と単純なのですが、世界レベルになると、理論的に、CO2を取り込みO2を生産しているブラジル(アマゾン)や森林豊かな東南アジアの国々は、炭素税を導入している国々に関税を掛けれる事になるのではないでしょうか?

環境問題は、規制等で行う物で、税金の概念とは相容れないと思います。しかし、炭素税、最初に思いついた人は、天才ですね。ヨーロッパから始まっている事からも、ヨーロッパ人々の発想の次元が全然違う想像力には、改めて敬意を表するとともに、こんな事までして税金徴収の必要がある国々財政状態に日本、アメリカがならない事を祈るのみです。

それと地球温暖化ですが、これから数年に渡って、太陽の黒点観測から太陽の活動が落ちるという記事を読みました。これから数年に渡り温度が上がってこなければ、太陽の活動が地球に大きく影響する証明になると思います。(私も個人的には、この方が収まりが良いと思います。)もし、そのような事態になった時、温暖化を唱える人は何を言うのでしょうか?上昇局面の揺り戻しとかを説明するモデルが登場したりするのでしょうか?今から楽しみです。

Jim Press クライスラー副CEOの個人的金融危機

2009-09-19 20:12:57 | アメリカ自動車業界
元北米トヨタのトップであり,現在クライスラーの副CEOであるJim Pressが、約$1ミリオン(約9千万円)の税金の滞納と、新たに約$60万(約5千6百万円)の借金返済が滞って、債権者から訴えられている事が明るみになった。

借金は元々、Toyota Federal Credit Unionからの担保無しの与信枠から借り入れした物で、Toyota Federal Credit Unionが他の金融機関に吸収され、この与信枠が無くなった。その時点での借入金が約$80万(約7千2百万円)あり、一括返済が出来ないとの申し入れで、4回分割払いの返済契約を取り交わした。最初の支払いは行われたが、それ以降の支払いが滞り訴訟に発展した。滞納の理由として、期待をしていたクライスラーからのボーナス支払いが無くなった事を挙げて,契約の変更を書面で依頼していた。

まず,税金の滞納は、2007年分である。次に、借金の返済も、2008年6月に合意し、この年の11月には、支払いが滞っている。2007年は、トヨタからクライスラーに移籍した年である。ビジネスウィークは、移籍に伴う報酬パッケージは、最低でも$50ミリオン(約45億円)と推測している。それなのに、なぜたった約$1ミリオン(約9千万円)の税金や約$60万(約5千6百万円)の借金が払えないの不思議である。尚、2008年以降の納税状況は報道されていない。

因に、これら一連のJim Pressの代理人は、個人破産を専門としている弁護士で,今後の行方を暗示しているします。

で、なぜこのJim Pressの報道に興味があるかというと、2007年の移籍発表直後に、北米トヨタ購買トップの方と会食した折に、「やっぱり金ですかねー?」と聞いたところ「やっぱり金でしょう。」というやり取りを鮮明に覚えているからです。この方の話では、Jim Pressは、北米は勿論、トヨタの中で一番の高給取りとの事でした。その当時、Jim Pressは北米トップになっており、日本本社からは、実務よりトヨタの北米の顔(文字通りアメリカ人なので)として、ワシントンなど政府との交渉等に期待されていたそうです。本人は、経営実務をやりたいとの希望があった事で、クライスラーのオファーを受けたとの話でした。

又,個人体験として,2005年の北米トヨタのサプライヤー会議で、Jim Pressの行うプレゼンを見たのと、その会場のロビーで、挨拶を交わした経験があります。その当時、アメリカブジネス界でも北米トヨタ躍進の立役者という評判も固まりつつありましたし、2005年でイケイケという事もあり、プレゼンは素晴らしい物でした。但し、直接会った印象は、背も低いし、歳が顔に出てやつれた印象があり,結構無理している感じを受けました。

で、ここから全く私の推測です。トヨタ一番の高給取りと言っても、ビッグ3(懐かしい響きになってしまいました)やその他のアメリカ企業のトップに比べて、低かったのではないかと思います。そんなトップに交じって財界活動をする中で、その人達と伍するために段々やる事が派手になって来て、お金が回らなくなったのではないでしょうか?それで、Toyota Federal Credit Union、つまりトヨタの共済組合から無担保で多額の借金をしたのではないかと思います。これも内規違反に近い物だったのではないかと思います。クライスラーへの移籍は、表面上ちゃんとした理由があるのですが、まとまったお金も必要だったのではないでしょうか。そして、クライスラーの報酬パッケージで返済し切れず、約$60万(約5千6百万円)の借金と税金の滞納が残ったのだと思います。

Toyota Federal Credit Unionの過去の与信枠の設定などは出てこないと思いますが、危ない話があったのではないでしょうか?

それにしても,クライスラー倒産前からのエグゼクティブでは、唯一生き残りであったし、クライスラー内では随一の自動車業界人でもありました。今年一杯で引退との予定だそうで、クライスラーへの影響は余りないのかもしれませんが、やっぱり、クライスラーの行く末は、暗そうです。

Jim Pressも実力は間違いなくあったと思いますが,とんだ食わせ者だったかもしれません。今頃トヨタもホッとしているのではないでしょうか?

定期購読

2009-09-18 11:26:20 | 新聞、雑誌から
物心ついた時から本,雑誌、新聞を読むのが好きで、今も日本語、英語、読み切れないくらい定期購読しております。特にアメリカでは、定期購読にすると随分安くなるので、ついつい契約してズルズル続いております。

まずは,日本語から。

1、日本経済新聞 
衛星版を多分ニューヨークから郵送してもらっているので、数日遅れの上、日にちが前後して配達されたりします。今日(17日)は、9月6日と11日分がきてました。1面の大きな記事はインターネット等で知っているので、連載物やベタ記事の方を中心に読んでいるような気がします。日曜日版が結構好きです。特に書評、又,俳壇の入選作を添削したりして遊んでおります。あと、スポーツコラムで豊田泰光のチェンジアップのファンです。(チャンジアップというのですね、気にもしてませんでした。でも内容はストレートです。)

2、エコノミスト
バランスのとれた経済誌だと思います。実家が本屋(だったと思います)の丹羽 宇一郎(伊藤忠商事会長)が、雑誌を読み比べてエコノミストで事が足りると結論づけたとコメントをされてましたが、同感です。(私は、読み比べた訳ではなく、ダイヤモンドとの比較で選んだだけでしたが。)

3、文芸春秋
昔、日本に頻繁の出張してた頃は、成田で買って、帰りの便で読むのが楽しみでした。不定期でしたが、文芸春秋の連載は余り興味がなく、気になりませんでした。私が小さい頃、母がやはり間隔がバラバラな文芸春秋を本棚に並べていた事を、ふっと思い出し、苦笑いしました。昨年から定期購読するようになって、連載物では途中からではありますが、昭和天皇(福田和也)を圧倒されながら読んでおります。終了しましたがインテリジェンス交渉術(佐藤優)も楽しみにしておりました。最近、肝心の特集記事が面白くなく、今年末で現在の契約が切れるので、止めるかもしれません。昭和天皇は本も出ている事ですし、改めて始めから読み直すつもりです。

続いて英語。

1. The Wall Street Journal
ここ数年で、柔らかい記事が増えてますが、経済はもちろんの事,質が高く圧倒的な情報量です。社説もバランスがとれています。アメリカで唯一の全国紙(USA Todayがあるにはありますが)ですので、時々日本人(政府関係者?)の寄稿が載ったりします。記事の内容は理解出来ますが、数字については意味不明の物の方が多いくらいです。(これは日経についても同様なので、そんな物でしょう。)

2. Business Week
最近、あんまり熱心に読んでいないので、感想がありません。惰性で購読している感じです。でも2011年7月まで契約があります。

3. The Economist
日本版(日本のエコノミストとは全く関係ないそうです。ああ勘違い)とは、全然、趣きが異なります。イギリスで発行されているので、アメリカではニュースにならないヨーロッパ、アジア,アフリカ、オセアニアもカバーしており、アメリカのニュースも世界の中でという視点が感じられて、真のグローバル雑誌だと思います。もちろん経済誌であるのですが,良い意味でその範疇に収まっていません。

4. Sports Illustrated
これも惰性になって来ております。年に一度の水着特集でさえ,パラパラめくって終わりです。でも時々、非常に優れた記事が掲載されるので、アメリカのスポーツシーンは、侮れないですよ。想像を絶する環境から突然現われる素晴らしいアスリート、考えられないような偶然、スポーツだからこそ剥き出しになりスッポトライトとの当たる人間の本性、そんな記事に巡り会った時は、スポーツファンとして幸せを感じます。

5. Automotive News
一応、デトロイトですし、自動車業界にも絡んでおりますので購読してます。中綴じ二つ折りの週刊なのですが、最近とみに薄くなって来ており業界の悲哀を感じます。

アメリカ国内出張が多く、ほとんどのホテルで、無料の新聞(通常USA Today)をくれるので、宿泊した時は、簡単な事もありざっと読みます。又,空港でGolf DigestとGolf Magazineの最新号があれば、フライト用に必ず買うので、定期購読しているようなものです。

日曜日は、地元紙のDetroit Free Pressを必ず近所のガソリンスタンドに買いに行きます。

はっきり言って、過剰です。消化不良を起こしております。本を読む暇がないのはこんなところにも原因があるのかもしれません。頑張ります。(何を?)