YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Today's USA Today

2010-03-17 22:35:25 | 新聞、雑誌から
一面のトップが、タイガーのマスターズでのゴルフ復帰なのには、ひっくり返った。アメリカの将来を決めるとも言っても良い議論が、ワシントンDCで行われているのにである。

まあ、昨日のトップも、NCAA (大学)のバスケットボールトーナメントである事を考えると、不思議ではないのかも知れない。このトーナメントは、March Madness と呼ばれ、テレビ観戦などの経済効果(生産性が落ちる等のネガティブ効果)が真面目に語られる社会現象ではある。(日本の高校野球を10倍(?)にした感じ)

これ以上は言う事も無いので、面白いベタ記事を一つ紹介。

サウスキャロライナ州ヒルトンヘッド島(ゴルフリゾートで有名)で、単発セスナが海岸に不時着した。操縦士と乗客(?)の二人は無事であったが、海岸をジョギングしていた人に衝突し、このジョガーは死亡。ジョガーは iPod をしていたため、飛行機が背後から接近したのに気がつかなかったではないかと推測されている。

今日の教訓:ジョギング中の iPod 使用は、時と場合を考える必要あり

ホテルで配るフリーの新聞にしては、まあまあかな。(因みに私は、iPod 持っていない。娘に説教する事にしよう。)

健康保険改革法案 ウルトラ D(?)

2010-03-17 11:46:30 | アメリカ政治
今週土曜日に、議決のための下院の召集が掛かるかどうか(民主党内の票読みが出来るかどうか)で、やっとこの法案の結論が出そうだ。天王山である。

健康保険改革法案 いよいよ大詰めで伝えたように、法案が可決するためには、上院案を一字一句変えずに下院が可決しなければならないのだが、ビックリするような戦略が飛び出した。

"Deem and Pass"である。上院案を可決するのではなく、上院の修正案を可決(Pass)し、その事でオリジナルの上院案も可決したとみなす(Deem)戦略である。議会運営手法の一つとして存在し、使われた事もあるそうだが、憲法違反との見解が圧倒的である飛び道具である。

未だに、民主党首脳、オバマ大統領は票読みが出来ないので、必死に説得を続けている。(オバマ大統領の外遊日程が再延期されると言う噂もある)段々言っている事も支離滅裂になってきているが、躍起である。

一方の共和党は反対の一枚岩で、"Kill the Bill"(タランティーノの映画(Kill Bill)ではない)をスローガンに、未だ決断していない民主党下院議員にプレッシャーを掛けている。

可決、否決(もしくは議決なし)に拘わらず、アメリカの政治は暫く、腑抜けのようになるのではないかと心配している。

もし、可決すれば、共和党は議会運営のありとあらゆる手法を用いて修正案、廃案提議を持ち出し、議会は完全硬直状態になるであろう。可決しなければ、民主党首脳部、オバマ大統領への信頼性が大きく損なわれ、議会ばかりかホワイトハウスも機能停止になりかねない。

どちらにしろ、今年11月の中間選挙で民主党の大敗は確実であろう。しかし、オバマ大統領の任期は2012年まであるので、この間はアメリカにとって大きな試練の時であろう。

足踏み脱穀機

2010-03-17 00:25:56 | 非常に個人的な昔話
記憶が、日に日に怪しくなっているのが実感としてあるので、ディスクレーマーを冒頭に置いておく。


娘からクラスメートの男の子が学校で遊んでいて骨折した話を聞き、自分の幼い頃の骨折体験を思い出した。

多分、5歳位の時で右足だったと思う。小さかったので記憶があまりにもボンヤリしており、小さい頃の怪我で後遺症等も無いので、どの程度の骨折だったのか、どんな治療だったのかも憶えていない。ギブス姿の写真での追記憶で、辛うじて記憶とつながっているという感じである。だが、ハッキリしているのは(憶えているより、後々親や同居していた親戚に言われた事で補強されたと思うのだが)、どうやって骨折したかという事である。

なんと、足踏み脱穀機の足踏み板と本体に挟まれて骨折したのである。添付したウィキメディアを拡大すると足踏み板が見えるが、うちの脱穀機はもう少し奥に引っ込んでおり、本体手前の真下くらいにあった。その間に右膝から下がすっぽり入って、足踏み板が上がる勢いで折ったらしい。(今では考えるだけでとっても痛いのだが、痛みの記憶もない)小さいので、本体に掴まって漕いでいるうちに、そういう体制になったのであろう。大人だとこんな間にまず足が入らない。

円筒形のこぎ胴自体が弾み車になっており、クランクの原理で漕ぐ力を回転に変えて、慣性でこぎ胴が回り続ける様になっており、足踏み板は上下に勝手に動く構造となっている。脱穀にはかなりの力が必要で、こぎ胴の勢いを落さない為に、結構重量(慣性モーメント)があった。(足踏みミシンも基本的に同じ構造、今ではこれも珍しいかも)逆回転も簡単に出来るので、そういう意味でも危険であった。

ところで、脱穀機とは何ぞや思う人の為に、解説を。

昔は稲刈りをすると束ねて、田んぼに稲木と呼ばれる物干の様なものと組んで、天日で暫く乾燥させた。(地方によって違いがあるかも)暫く乾燥させた後に脱穀機で、稲穂から、籾(穀)を取る(脱する)のである。よって、脱穀機。この後、籾すりをして、玄米になり、精米して白米になるのである。うちにあった籾すり機は、このウィキメディアの籾すり機とは違い、木製だった。(動力は発動機だったと思う)

病院ではなく、骨接ぎ医院で治療をしてもらった様な覚えがある。写真も今の様な石膏のギブスではなく、添え木に包帯風であった。

右足は、大学のときにもう一度、複雑な骨折をするのであるが、その話はそのうち。

下の娘が、ちょうど5歳で、これが何でもやりたがる。男親の私が見ててもハラハラするときがあるのだが、これが男の子で、脱穀機が目の前にあれば、じっとしていないと思う。今更ながらに親に心配ばかり掛けていたと改めて思う。