YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

超一極集中社会アメリカの暴走: 小林 由美

2017-07-19 14:58:12 | 書評
玉石混淆。

経済に関しては専門家だけに鋭い考察が多いが、政治、特にトランプ政権に関してはアメリカタブロイド紙レベル。

アメリカ超上流階級の分析についてはそうなんですかとしか言えないが、中流階級は層が厚く多様なので凡庸なイメージが示されているだけだ。全てが超一極集中と言うのは実感があり、暴走しているのも事実であるが、層の厚い中流は取り残されているだけでは無いと思う。(アメリカ本にありがちなのだが、下流階級に属するエピソードを中流階級にハメ込み、煽っている所もある)

数学(アルゴリズム)、プログラミングの習得の重要性は、大納得。一方で、人間の様なアンドロイドが登場するとは思えないので(少なくとも私が生きている間は)、複雑な作業、作業の複雑な組み合わせを伴う肉体労働に人間の活躍場所があるような気がする。どこまで進化してもコンピューターは道具でしかないと思うのだが、作業を伴わない経験則(知識)は AI に敵わない。いつか wisdom も凌駕される日が来るのだろうか?

最後には「流動性を恐れるな」と、中流階級への有難いアドバイスで締めくくられている。

立ち読み15分程度で大まかに把握出来る。一方で、断面的だが、情報革命、ビッグデータのビジネス最前線の情報が入っているので、参考資料として購入しても損は無い。

もっとボリュームがあり、構成がしっかりしていれば名著かも。

コツ

2017-07-14 13:14:59 | 雑記
家族が一か月日本に帰省している隙に、ドライビング、シューティング、ゴルフと忙しくしていたのだが、それも来週月曜日でおしまい。(慣れない犬の世話もあり、ちょっとヘトヘト)

この年になって気づいたのは、体全体で道具を取りまわすスポーツ(作業)が好きで、それなりに器用に出来る事だ。中肉中背で平均的な身体能力で、運動神経とハンドアイコーディネーションはまずまずの私は、野球やサッカー等の球技、陸上や水泳ではエリートアスリートにはなれなかった。(どれもそれなりに出来ると自画自賛しておこう)

しかし、何らかの道具を使うと、いろんな別の要素が加わってきて、人より上手く出来たり、上達が早かったりする事に気が付いた。身体的な限界にはさほど左右されず、観察し考え、試行錯誤する事が好きなのだ。コツに興味があり、その習得過程が楽しいのだ。しかし、飽きっぽいので職人技は好きだが、職人にはなれない。

今月に入って既にピストルを1500発も撃っているのだが、正確性が一向に良くならなかった。空撃ち(Dry Fire)練習するのだが、実弾を打ち始めると銃口が跳ね上がるのとRecoil (反動)を予期して、引き金を引く瞬間に銃を下に Flinch している様で下目に外れる。

昨日ふと思い付いて引くことだけに集中し、銃口が跳ね上がるのをそのままにしてみると、格段に精度が向上した。「引き金を引く時に銃を動かさない」は基本中の基本であるが、実弾の感触が大きいだけに無意識に跳ね上げを抑えようとしていた。

「引き金を引く時に銃を動かさない」と言われると、両手、両腕に力が入り撃った後も動きを抑えようとするので、逆に Flinch に拍車が掛かる。引き金を引いた後銃口は跳ね上がるに任せるが正解の様だ。(競技等で短時間での連射が要求される場合も、究極的には跳ね上がりを小さくするだけで抑え込むと言う事では無いと思われる)

次回は、ゆっくりと連射、つかんだコツが正しいか試してみよう。(ゴルフスイングと同じで大ゴケするかも)

結局、射撃の話でした。

Waterford Hills Open Track Day

2017-07-02 22:56:15 | 雑記
GTI を普段の足にだけしておくのはもったいないので、30年ぶりにサーキットを走ってきた。(日本で一度だけ富士サーキットで走行会に参加)

Waterford Hills Road Racing の年に数回開催される Open Track。費用は $190。

受付を済ませると、先ず Teck Inspection。タイヤ、バッテリー等の固定を確認、フロントマットと荷物の取出しを指示される。レベルごとに7-10台の5グループに色分けされる。(内3グループは初心者)

基本的なマナー、フラッグの講義を受けたら、すぐに、慣らしの巡回走行。この時はヘルメットはせず、助手席に人を乗せるのも OK。(ヘルメットは $10 でレンタル出来る。因みに半ズボンは NG)

その後、グループに分かれて、5ラップを4回走る。(昼休みにもう一回巡回走行がある)私のグループには、コルベット、マスタング、BMW がいた。(全体を通して一番多かったのは、Mazda Miata)

一回目は、すっかりフラッグの意味を忘れてしまっていて、追い越しを掛けられているのに、ハンドサインを出さず、いきなり、強制ピットイン。指導を受けた後、再び走れたのだが、走行後に再呼び出しをくらい、未だ、ハンドシグナルが甘いと指摘をされた。

そんな事があったので、2回目はインストラクターがついてくれた。マナーと言うよりテクニックの指導をしてくれた。(3回目も)

このサーキットは、直線が短く、コーナーが13あるテクニカルなコースである。道幅を上手く使って、最適なアペックスを取ると、格段に速くなるとの事。教えの通り走ると俄然スムーズに走れるようになる。

4回目は一人、インストラクターはタワーから観察。

一回目は散々だったが、2回目、3回目は追い越しも出来るようになり、抜かれても追いすがれるようになってきた。自分でもコース取りが良くなりスピードが上がった実感があった。

インストラクターから、コースマーシャルのコメントとして、私の走りがどんどん早くなってきたと言ってたそうだ。

驚いたのは燃費。満タンで行ったのに、4日目の最終ラップでは燃料警告ランプが点灯、たった80マイル(128キロ)でだ。

事故無く、コースアウトせず、エンジンを焼き付けず、ガス欠にもならず、タイヤもオイルも異常無く、楽しく走る事が出来た。

インストラクターによると、現在全面改修の計画があり資金調達中との事。Open Track Day は貴重な資金源だそうだ。参加台数に制限があり、今日はキャンセル待ちの人もいたとの事。

思ったより肉体的にハードだったが、文句無しに楽しかった。


7-8-17 追加:車種不明だが、大体こんな感じ。バックストレッチで時速100マイルを超えているので馬力がありそうだ。3速のみで走っている。(スローコーナーで2速使えばもっと良いラップタイムが出そう)




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