YS Journal アメリカからの雑感

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坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(と思ってはいけないけれど)

2010-03-04 12:58:36 | アメリカ政治
昨日、今日とオハイオ州に車で出張してきた。二日で約700マイル(1,100キロ)を運転、あちこちで道路工事に遭遇して、このシンボルを良く見かけた。

オバマ大統領が就任早々に、景気刺激策としてサインした Anniversary of the Recovery and Reinvestment Act (ARRA: 通称 Stimulus Bill) で行われている事業の全てにこのシンボルがついている。(もっと見たい人はこちら) $780B (約70兆円)の一部である。

我家を目前にしてフリーウェイで工事渋滞に巻き込まれ、このサインを散々見ながら、ラジオから流れるオバマ大統領の、これで最後と弁解しながらの健康保険改革法案推進の記者会見を聞いていた。一般教書演説で、雇用が最優先と宣言したにも拘らず、あの手この手で往生際悪く、健康保険改革法案を第一優先で相も変わらずやっている。健康保険改革法案 何で今頃でお伝えした様に、先週オバマ大統領主催の超党派での打ち合わせがあり、予想通り平行線で終わったのだが、カエルの面に小便とはこの事だろう。

クリントン大統領が、ホワイトハウスのインターンと浮気して、罷免される瀬戸際の記者会見を見た知人と「クリントンの人相に罷免の卦が出ている」と同じご託宣になり、大いに盛り上がった事がある。結局、占いは大はずれで、クリントンしぶとく任期をを全うした。以来、人相見としては才能が無いと悟りを開き、見た目で人を判断したりする事をきつく戒めている。

渋滞を乗り切り帰宅したら、ちょうどラジオで聞いたオバマ大統領の記者会見の様子がテレビに映っていて、その人相の悪いのにびっくり仰天。思わず自分に課した禁を犯して人相占いをしそうになった。

で、肝心の会見内容であるが、わたしは声を大きくしてもう一度だけ言う。(最後にしたいと思っているので、ご勘弁を)

『オバマは、嘘つきで、傲慢で、何の妥協もしないリベラルで、実務能力が無い』

(ちょっとスッキリ、愚痴に付き合わせてかたじけない)

「罪を憎んで人を憎まず」を心掛けているが、長時間ドライブの末、オバマの大統領選挙キャンベーン組織( Organizing for America、現在も2012年に向かって活動中)のシンボルに良く似た、品の無い ARRA のシンボルをこれでもかと見せられ、思わず「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の状態になってしまった。

アメリカに居るとオバマ大統領はほとんどの時間を健康保険改革に費やしている感じなのだが、日本など海外では、どの様に伝わっているのだろう。民主党政権もオバマ政権がどうなるかなんて分析をしていないと思うが、前にも書いた様に、高い確立で2期目は無いと思う。現職大統領が、党内の候補者選びで負ける可能性すらある。やっぱりヒラリーか!?(ビルはハイチ訪問後で心臓発作を起こしたりしているので、もし、2012年迄にビルがいっちゃったりしていると尚更有利!?)

今のうちに日米関係の戦略的見直しをしておけば、次の大統領と上手くやれるではと思う。但し、3年後、日本も一体どんな政権になっているのか予想も出来ないのではあるが。