YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

パターの悩み

2013-01-31 10:20:56 | ゴルフ
去年のシーズン始めに、パターを除く全クラブのフィティングを行って基本的にセッティングは固まっているのだが、シーズン途中にパターとドライバーは、別のものになっている。

今日はパターの話。

昨年シーズンたけなわの夏頃に、家族の買い物に付き合って、車で小一時間位の所にある比較的頻繁に行くアウトレットに出掛けた。このアウトレットに、モデル落ち、無名ブランド、小物などを売っている正体不明なゴルフ屋が有る。いつものお決まりで冷やかすのだが、たまたま目についたベリーパター(Power Bilt BL-200 42")の試打をした所、抜群に相性がよく、$70 と安い事もあり衝動買いをしてしまった。ファイスの厚み(1インチ)が普通なのが不満であるが、アンカーが出来るのでボールの位置を左側に少しずらす事で、安定してスイートスポットで打てる。

シーズン後半はずっと使っていた。

魔法のパターとまでは言わないが、6 フィートまでの短いパットが劇的に安定した。何が良いかと言うと、34" の普通のパターと、アドレスもグリップもストロークも全く同じに出来る事である。普通のパターでも苦手意識がある訳ではないので、おへそ(実際にはミゾオチの辺り)にアンカーすれば安定するのは当たり前の話ではある。

USGA が2016年から、パター,パターグリップ、もしくは上腕を体にくっ付けてアンカーする事を禁止する提案を出しており、クラブエンドをアンカーする事はゴルフスイングではないというのが理由であるが、実際に使用してみると理解出来る。(但し、個人的には反対)

昨年からアンカー禁止の話題が出ていたらしいのだが、まさか自分が使う事になるなんて夢にも思っていなかったので、全然知らなかった。アマやローカルの競技会でいつからどのように禁止になるのか、まだ提案段階なので不明であるが、現在は、両方で練習している。

Crossbow Putter も慣れ親しんでいるので悪くないのだが、一度ベリーパターに離れた事で、『新しいパターが欲しい病』の初期症状が出ている。一週間前にゴルフショップで、$129.99 に値下がりしていた Ghost Manta Center を一時間程試して、寸での所で衝動買いを思いとどまった。

やはり、どうしてもファイスの厚み(というか薄さ)が気になる。以前使っていた Monza もだが、最近の Taylormade のパターはファイスの比較的上の方にスイートスポットがあるので、まあ他のメーカー比べて打感は全然良い。

こうなってくると俄然、自分でデザインして特注という考えが再燃している。

と、そんな時に先週フロリダで行われている PGA ゴルフショウの紹介記事で見つけたのが、この MVX Golf

パッティングストロークの悩みは全くないのだが、特注パターまでにもう一度道草しそうな自分が怖い。


過去のエントリー

Maxx Bag Fitting (5-3-12)
Crossbow Putter (9-14-10)

代わり映えしない一年になりそうな予感

2013-01-30 04:07:02 | このブログについて
最後のエントリーをした翌日(1月5日)に風邪の症状が出て、2週間も続いた。その間に家族全員が風邪をひいて治ったのだが、最後の最後まで私だけが咳をしていた。

その間、仕事も最小限だけこなしていたので溜まりまくり、Week 5 に突入し、やっと普通に戻ってきた。

昨年後半は家の改修で落ち着かず、クリスマス休暇もどこにも行かず、仕上げに勤しんでいた。注文したマットレスが届けばやっと一段落付く事になる。

仕事でも11月、12月は出張が多く、ヘベレケであった。風邪が長引いたのも、これら複合要因のせいかもしれない。(ただ単に年を取って、体力が落ちただけかも)

気ばかり焦っていたひと月だが、ボーッと考える時間は結構あった。結局、何ら新しい事は思い付かず、ここ2,3年考えている事が頭の中をぐるぐるとめぐるだけであった。

暫くブログも書かないでいると、何を書いていいのか戸惑う感じがあったり、溜まっているのに書きたい衝動が起きない事に驚いたりしたりしていた。

今年も代わり映えのしない一年になりそうだけど、ひとつだけ自分に誓った事がある。それは、キチンとした内容の本をきちんと読もうということである。目標は月2冊、年間24冊。基本的に英語の本になると思う。

後、ゴルフに関しては、体力的な限界が見えてきているので、今年、来年をラストチャンスとして、計画的に真剣にやろうと思っている。そんな思いから、家の改修の仕上げのひとつとして、念願のパッティング練習マットを購入しリビングルームに据えて、家族の大顰蹙にもめげず、毎日地道に練習している。

何かこうやって書いているうちに元気が出てくるから不思議である。3年以上も毎日の様にエントリーしていたので、そういうものかも。

アメリカの政治も、逆説的ではあるが、オバマ再選で引き続き面白くなりそうである。

まあ、今年も宜しくお願いします。

東京の郊外って意外と住みやすいかも

2013-01-04 23:15:53 | 雑記
昨年11月に日本出張をした際に、東京町田市の妻の実家にお世話になった。鶴川団地である。家内が生まれた直後に抽選に当たり分譲を購入しそのまま住み続けている。

昔読んだ大藪春彦の小説で主人公がコジュケイを撃ちに鶴川の丘陵地に行くという表現があり、昔は人も住まない様な所だったのだと妻をからかったが、25年前も既にずいぶん開けていた。

何気ない世間話で、近所の物件が480万円で売れたと言う話になった。3DKで約50平米、安いなーと言うのが正直な感想であった。(改装をしているともう少し高くなるようだ)

既に築40年以上経っているので間取りや天井の低さに古さを感じる。(売り出した時の宣伝文句が「100年持つ」だったらしい。維持管理も行き届いている)

周囲は落ち着いており、建物も適当なスペースが確保してあり、南向きの3階のベランダからは、右に丹沢そして富士山、左に横浜のランドマークタワーが見え、環境は悪くない。
但し、小田急鶴川駅からちょっと遠く徒歩だと25分くらい掛かる。東京に出るにも横浜に出るにも実質一時間以上掛かるので、通勤には不便ではある。

出張帰りに成田で購入した文芸春秋12月号に世代間格差特集があり「マイホーム資産価値がゼロになる日」という三浦展のレポートが載っていた。その冒頭に埼玉狭山市の3LDK、52平米の中古マンションが390万円と言う記述があった。

三浦展には「東京は郊外から消えていく! 」等の著作があり、高齢化社会における魅力的なコミュニティ作りを最近のテーマにしているようだ。

東京の郊外の中古マンションや団地の価格が、手頃を通り越して随分安くなっているのには驚いた。一方で郊外といっても十把一絡げにはならないのではとも感じた。

鶴川団地のなかは、初めて足を踏み入れた20数年まえから変わっていない。従来からの商店街は寂れていたが、周囲は開発が進んでおり、車が必要だが利便性は高い。やはり、東京だけでなく横浜にも近く東海方面に開けている地の利がある。

アメリカに帰ってきて、今回フィニッシュした地下室の面積を平米に換算するとちょうど51平米であった。エンターテイメントセット、テレビ、ソファを入れたが、未だに娘たちがジムの様に使っている。

東京郊外の中古マンション、団地もお手頃になっているが、やっぱり私は、アメリカそれも中西部の田舎があっているとつくづく思う。

The Way It Is

2013-01-02 21:48:01 | 音楽関連
昨年の暮れ、新年のチャレンジとして、やっぱりピアノでも弾いてみようかと考えていた時に、偶然ピアノレッスン DVD の宣伝で流れていたのがこの曲。(ピアノをやるかどうかは、年が明けても思案中)

曲名もアーティストも知らないのだが、素敵なピアノのイントロだけは知ってたのと "Some things will never change" のサビの歌詞を覚えていたので何とか辿り着いた。

曲調と "The Way It is" のタイトルからビリージョエルの "Just the way you are" を連想してラブソングをイメージしていたが、歌詞を読んでビックリ、現実を厳しく見つめた社会派ソングであった。

そんな事はどうでも良くて、ちょっとジャズがかったピアノの調べが心地良い名曲だ。


Fiscal Cliff 回避法案可決

2013-01-01 23:10:03 | アメリカ政治
ついさっき、超党圧倒多数で可決された上院案が下院で可決された。基本的に、年収40万ドル(夫婦で45万ドル)以上を除きブッシュ減税が(時限的ではなく永遠に)延長され、歳出削減発動の2カ月先送りとなった。

民主党の大半と共和党の約3分の1が賛成で可決された。民主党が過半数を持つ上院案を民主党の下院が団結して支持し、共和党の下院は同じ党の上院議員のやり方に反発した形だ。(尚、今回の採決が現下院議員の最終採決であり、来週からは新たに選出された下院議員での議会となる)

共和党は割れてしまった。

クリスマス、元旦を挟んでのドタバタで、Fiscal Cliff が回避された訳だが、最終交渉に望んだ両党上層部には、当初から落し所の認識があり、結果を見ると出来レースの可能性が高い。

共和党の下院議長は今回の上院で可決された法案を審議しないという作戦もあった。その上で、ブッシュ減税の延長を改めて可決し、元旦に遡って適用と言う手もあった。そうすれば、上院もオバマ大統領も賛成せざるを得なかったであろう。

どうしても年収25万ドル以上の増税に拘ったオバマ大統領としては、拒否権を使う事も出来るのだ。(絶対にやらないし、奇妙な勝利宣言をして署名するだろうが)

2ヶ月後には同じ茶番が繰り返されるのだ。今度は歳出削減発動だけではなく、国債発行上限問題がある。現在の財政状況では絶対に上限をアップせざるを得ないので、共和党がどのような戦略を編み出すかが鍵であろう。

財政問題では、共和党は危機の元凶にされるのと不景気を恐れて後手後手に回っている。オバマ政権、民主党はちょっとだけ妥協すれば、共和党がなし崩しで折れるのを待つだけで良いのだ。危機が回避された後で共和党を非難し、自分をヒーローとして宣伝するだけだ。

こんな単純構造を分かっていながら何も出来ない共和党は、そろそろ起死回生の策を考え出さねばならない。いっその事、強制的な歳出削減発動と国債発行上限をアップせずに連邦政府を数週間干してみてはどうか?

そうでもしないと誰も真剣にならないだろう。