YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Silence

2017-01-29 18:57:19 | 映画
生まれて初めて、映画に当たった気がする。木曜日午後9時半のを観て、金曜日朝から調子が悪く、夜には高熱が出た。

暗い映画であった。深い映画であった。

日本でなぜキリスト教が広まらなかったのかが良く分かる。神はそこにいるだけで、何も語ってくれないという真髄を、日本人はクリスチャンより本質的に理解している。私は、無神論者ではなく、不可知論者なのであるが、それは日本人である事と深く結び付いていると考えざるを得ない。

主人公アンドリュー・ガーフィールドの熱演が少し鼻につくが、メッセージ性がぼやけない監督の手腕は大したものだ。

残念なのは、風景(ロケ)が日本ではない事である。市川崑が横溝正史シリーズで撮るような風景があれば、味わいのある映画になったと思う。

名作であろう。でも、二度と観たくないし、あまり人にも推薦出来ない。(アメリカ人に私(というか日本人の)クリスチャンに対する考えを理解したければとの前置きで、推薦しておいた。Dark で Deep との警告を添えて)

Chikirin ”日本の自動車産業が直視すべき現実” の軽薄さ

2017-01-26 10:15:18 | アメリカ自動車業界
Chikirin であるとされている伊賀泰代著作の「生産性」が面白く、この”日本の自動車産業が直視すべき現実”プログエントリーとのギャップが大きかったので、ちょっと一言。

トランプ大統領就任に絡んで煽り気味なエントリーなので、この辺が Chikirin の一番得意とするところではある。それにしても、アメリカ在住経験もあるのに今回の通商問題のようなアメリカ関連の政治的な話題になると、急に底が浅くなる傾向がある。

さて、トランプが Detroit 3 (旧 Big 3 なのだが、クライスラーがフィアットに飲み込まれたので(FCA)、Detroit 3 とも気軽に言えない)、特に新工場建設予定のあった Ford に対し、アメリカ生産を強要(?)したことから、アメリカ自動車業界の生産と販売のアンバランスに注目し、日系メーカーのあり方にチャチャを入れる構成のエントリーになっている。

先ずは、日本生産と国内販売であるが、それぞれ900万台、500万台であり400万台を輸出している。この自動車生産国では世界一の大きなとトランプのアメリカ生産(雇用流失防止)を結びつけての展開になっており、お粗末なチャチャで結んである。

アメリカ向け輸出は150万台程という情報がズッポリ抜けており、あたかも、日本の生産の半分が危機に晒されているようなニュワンスを醸し出している。

その上、日米貿易摩擦に端を発し、輸出自主規制から現地生産へ移行した歴史は完全無視。現在では、日系メーカーによるアメリカ生産台数は420万台を超おり、アメリカ生産の3分の一を日系メーカーが担っているのだ。(カナダ、メキシコを含めた北米では640万台程度)

日系メーカーは、トランプに臆することなく、アメリカの雇用に大きな貢献をしていると胸を張れば良いのである。

Chikirin がこの辺の事情を熟知した上での煽りなら、完全に脱帽である。

映画の事も書かなければ

2017-01-23 15:25:59 | 映画
これから備忘録的に、最低でも観た映画のタイトルはエントリーしておこう。

クリスマスシーズンは、Star Wars Rouge One, Passengers。Star Wars は期待以上であったが、Passengers はズッコケ。サンクスギビングには、Inferno を観たのだが、流石に歴史的背景のある陰謀説を膨らませた良質の作品を作り続けるのは難しいようだ。

観ようと思っているのは、今年のアカデミーで受賞が多いと予想されている La La Land と、日本人という事で Silence。

買い物疲れ

2017-01-23 11:38:49 | 雑記
先週は、家内様の車を買い替え、Single Length Irons (Sterling) を Fitting に購入。

車は大きな買い物だし、アイアンセットは正念場を迎えている私のゴルフの行き先を決定する最大とも言える決断なので、精神的に疲れ気味。

アイアンについては、レポートしていく予定。

総括、オバマ大統領の8年

2017-01-15 10:55:25 | アメリカ政治
一番残念だったのは、大統領として成長しなかった事である。就任から退任まで、全く変わらなかった。これは、オバマが真面目に執務しなかった証拠であり、自尊心、自惚れが強い性格の反映である。

2008年の大不況からの立ち直りは、ブッシュ政権が成立させていた TARP に依る所が大きく(GM、クライスラーの再建はこのプログラムを利用している)、就任一か月目に成立した大型景気刺激策は、ただ署名をしただけだ。

この大型景気刺激策と Obamacare に関しては、民主党が連邦下院の過半数、そして、上院の絶対過半数を背景に法案を通し、オバマは署名しただけであり、民主党議会幹部の傀儡に過ぎなかった。

2010年のTed Kennedy の死去に伴うマサチューセッツ上院補欠選挙で民主党が絶対過半数を失った事で、Obamacare 法案は成立前に矛盾点の整合や改良する機会をなくし、歪な法案のままで成立せざるを得なかった。

就任から2年間の民主党独裁でのハチャメチャぶりで、2010年中間選挙で民主党は過半数を失い、2014年には上院の過半数もうしない、州レベルを含めて議席を減らし続けている。2010年以降、怠け者のオバマは議会に働きかけて法案を通す努力をしていない。

一期目の後半は、再選に向けてのキャンペーンをしていただけである。

そして、再選に成功するのであるが、再選後は、全く仕事をしていない。気まぐれに思いついたような大統領命令、コメントを出し、引っ掻き回しているだけだ。

"Hope and Change" のスローガンだけで大統領になったオバマは、8年間世界最高のポジションで遊んだだけだ。

New Wedges 購入

2017-01-01 11:27:17 | ゴルフ
先週、Miles of Golf の Wedge Fitting に行ってきた。

Cleveland RTX588 Rotex 2.0 の 50-10, 60-08 (Cavity Model) を2年使って、グルーブがすり減って来ていた。CG16 からの買い替えだったので、ここ5年位はずっと Cleveland。これといった欠点は無かったのだが、RTX588 では、ライが少しアップライト気味だったのと、トウに外した時の感触が悪いのが気になっていた。

新モデルのRTX-3 では、スイートスポットをクラブの真ん中に揃える改良がされているので、使い慣れている Cleveland を本命に考えていた。一方で、数週間前に Callaway MD3 の試打の感触が良かったので、これを対抗として考えていた。

結局、購入したのは、Cleaveland RTX-3 50-10 (V-MG) Black Satin (Blade Model) と Callaway MD3 60-08 (C-Grind) Black Matt。

どちらのロフトも、Cleveland, Callaway, Titleist を打ち比べ、60度は Callaway に絞った後バウンス違いを試した。それぞれ10球程度売った時点で、自分の好みがはっきりしてくる。不思議なもので一番気に入ったクラブが、モニターでもキャリーと回転数が安定している。

1.Cleaveland RTX-3 50-10 (V-MG) Black Satin

Blade なのに自分の Cavity よりもスイートスポットが大きいと感じるくらい打ちやすかったので、即決。先っぽに外しても、感触、飛距離ともそんなに悪くならない。

2. Callaway MD3 60-08 (C-Grind) Black Matt

同じバウンスでもグラインド、デザインの違いで感触が全く違うのにはビックリ。結局、現在使っている Cleveland と同じ感覚で振れる上に、より感触の良い MD3 を選択。私は、バウンス角よりも幅の方により敏感なようだ。

意外だったのは、Titleist Vokey Wedge の感触が全くしっくりしなかった事。構えた時の見た目が合わないので使ったことが無かったが、試打をしても全く使える気がしなかった。

Fitting での一番の収穫は、自分のライを正しく認識出来た事。通常 Wedge のライ角は64度であるが、2度フラットに調整して貰った。

もう一つ重要な教訓は、Wedge を同じメーカーで揃える必要が無いという事。同じメーカーなら、ロフト違いでも同じ感覚で使えるという先入観に取りつかれていた。

Fitting Fee が $100 で、購入すれば $25 を戻してくれるとの事だったが、なぜか全額戻してくれてくれた上に、下取りが2本で $60 となり、定価$129.99 を2本購入したのに $199.98 (+Tax $15.60 (Tax は定価に掛かっている))の支払いとなった。

大変有意義で、お得な買い物であった。