YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Zager EZ-Play Guitar ZAD 50 OM

2014-08-31 21:53:12 | 音楽関連
なぜか急にギター弾きたくなり Guitar Center に行き、ド下手ながら知っているコードをポロンポロン鳴らして調査を開始。

予算は $500、狙いはアコースティックギター。

まずは Yamaha LL6R(日本では LL6 であるが、アメリカでは LL6 だけだと旧型モデル)、音量もあるし高音もキンキンと響く。$599(ハードケース付き)と予算オーバーながら候補の筆頭候補。試しにマーチンの $1,500 位のと比べてみたが、Yamaha の方が良く聞こえる。

手が小さい人にも弾きやすいギターを店員さんに尋ねて出てきたのが Taylor GS Mini, $499。トラベルギターと呼ばれるカテゴリーの大ヒット商品で、ボデイがちょっと小さめでネックも短い。しかし、ネックの短さが逆に弾きづらい、当然の事ながら、音は全然 Yamaha に敵わない。

段々とのめり込んでインターネットでも情報収集を開始。YouTube で Taylor GS Mini と Taylor Big Baby の比較があり、$399 と安い Taylor Big Baby (ソフトケース付き)の方が良いので、早速トライ。Taylor GS Mini より少し大きくて(でもフルサイズではない)抱え易いし、ネックもほぼ普通サイズで違和感がない。

値段も予算以下なので決定しそうだったのだが、インターネットで偶然発見した Zager EZ Play Guitar に俄然、興味が湧く。レビューを読みまり、弾き易さ、ギターの品質とも信用出来るとの結論に達した。OM(オーケストラモデル)と呼ばれる小振りなのもあるので購入に大きく傾いたが、本体だけで $595 なのでちょっと躊躇。

しかし、サイトを探っているうちに Discount 品があるのを発見。演奏には関係無いが、見え無い位の Cosmetic Flaw (傷ではなく)があるとの事。返品ではない事等をメールで問い合わせたら数分で回答がきた。評判通りカスタマーサービスも抜群なので、本体 $495、ケース、輸送料を込みで $615 購入。先週金曜日に配達された。

EZ-Play の名に恥じず本当に弾き易い。軽い弦、低い弦高、薄いネック、やや広めの弦の間隔、独特のセットアップが理由との事。素人なので詳しくは分からないが、弦の間隔が広いのは感じる。その他は特に違和感はない。よく鳴るし、チューニングも非常に安定している。 Yamaha LL6R と直接比較するチャンスはないが、ボディが 15% 小さい割には大健闘していると思う。

後は、腕を磨くだけだ。今更ながらだが、オンラインの講義が充実しているのにはビックリ。そんな中でも評価が高い Jamorama をやってみようかと思っている。

お試しの無料レッスンは分かり易く、創始者で講師の Mark Mckenzie のニュージーランド訛りの英語もクールだ。早速、Hotel California の簡単バージョンのイントロをマスター。(こちらを参照)

特別セール中で一年間無制限アクセスが $40、個人レッスンの一回分にも満たない位の費用なので、非常に得した気分。

日本の歌謡曲のコードが記載されているサイトも発見。取り敢えずの目標は「街が泣いてた」の弾き語りです。



ところで、このギターは、アメリカ史上最大の一発屋 (One Hit Wonder) と言われる "In The Year 2525" を歌っている Zager And Evans の Zager さんが制作している。一本一本、本人が最終テェックを行っているらしい。ギターのバックにはサインも入っている。梱包には、Tシャツ、ピック、ストリングスがオマケで入っていた。(ついでに Mr. Zager の写真も)


資本主義の終焉と歴史の危機:水野和夫

2014-08-30 22:06:56 | 書評
ゼロ金利についてはずっと考えている。

アメリカでは、連銀の量的緩和の手仕舞と利上げがずっと注目されている。一月程前、CNBC で50歳位のゲスト金融アナリストが、働き出してから金利が上昇した経験がないので、金利が上がる事が想像出来ないと自嘲気味なコメントが強く印象的に残った。彼のキャリアは。1981年以来下がり続けている期間にすっぽり嵌まっているのだ。

日本で本屋にふらっと立ち寄った時に手にしたのがこの本。

やや荒っぽいものの、金利の歴史的視点からの現状の把握、未来の予測は、刺激的である。

まず、金利は資本利潤率であると定義する。時々の覇権国家が成熟すると直接投資機会が減り資本利潤率(つまり金利)が下がる。代わりに金融サービスが発達し新興国への投資が増える。

よって、新興国は常に過剰設備状態になり、安い人件費と併せてデフレ圧力となる。

この循環は、多くの発展途上国が存在する限り続くが、筆者は、1994年に終わっていると考えている。アメリカのベトナム戦争敗戦と石油危機をその象徴として挙げている。(この辺が荒っぽい所)

石油危機が唐突に出てくるが、投資を受け入れた新興国が発展する為には安いエネルギーが必要であるが、石油危機以来その前提が崩れた言うのだ。

資本主義は搾取モデルではあったが、1974年までは搾取される新興国も国民全体の生活向上と先進国への変貌を遂げる事が出来たのだが、その後は国民全体への波及効果が無くなり、デフレ圧力が常に存在する事で、先進国の中産階級を破壊する様相を呈している。

俎上スパンが長いので、特に将来予想については何とも言えないが、中国やインドが日本の様に総中流になるとは想像出来ないし、アメリカ、日本での中産階級の衰退は現実であるので説得力はある。

よって、タイトルの通り、資本主義は終焉に向かっているので新しい社会制度が必要が結論である。直接は言ってないけど、社会主義、共産主義への移行を暗示する陳腐な最後となっている。

刺激的で示唆に富む良書であるが、私の金利ゼロへの直接的な回答はない。単純に、金利政策へ注目し過ぎて、歴史的な視点を受け入れられないだけなのだろうか?

長いスパンで考えるなら、量的緩和とゼロ金利を即刻廃止して、規律のある財政と一時的な縮小均衡を目指した方が、社会主義とかに移行するよりマシな気がする。

筆者も指摘するバブルと崩壊のサイクルが続く事には激しく同意する。その根源には、マネーサプライと金利を政治家がオモチャにしている事実を正しく理解する必要がある。

現代のゼロ金利が、歴史の必然なのか、政策失敗の帰結なのかを見極めていく必要がある。

是非、一読を。

日本の恋と、ユーミンと。

2014-08-25 09:10:44 | 音楽関連
なぜか急に思い出して購入してしまいました。

ユーミンの紡ぎ出す世界は孤高の凄みがある。改めて詩を読むと、作曲才能より作詞才能の方がずば抜けていると思う。恋愛の心情風景表現では紫式部と同レベルであろう。(何を根拠に言っているのか、自分でも不明だが)

いくつかミスマッチのあるが、松任谷正隆のアレンジも垢抜けていて素晴らしい。

恋愛音痴の自分でさえ、憧れだけでなく、共感出来るシーンがあるのが凄い。ちょっとだけ年代が上でずっと都会的な曲に引っ張られるように、幼稚な恋をしていた自分がいじらしい。

何とか日本語が理解出来る娘たちが大学生になる頃には強制的に聴かせる意気込みだが、パンツ一丁で家の中を徘徊するとーちゃんにユーミンの世界を垣間見る事が出来るだろうか?

Hillary's worst and best political decisions

2014-08-12 21:59:24 | アメリカ政治
2016年アメリカ大統領選挙は、未だ出馬表明をしていないヒラリーの動向が中心になっているのだが、大統領選はおろか、民主党予備選で勝てるかさえ確実ではない。

ヒラリーは大統領になるために大きな間違いを二つ犯している。一つは2004年に立候補しなかった事、二つ目はオバマ政権で国務長官になった事である。国務長官退任後、オバマとの距離を取るのに腐心している。ヒラリーの外交政策がオバマと大差あるとは思えないが、ハチャメチャな現状と心中するつもりは無いようだ。

ヒラリーはなぜ、オバマのおためごかしの国務長官への就任依頼を受けてしまったのだろう。2016年までに外交状況が劇的に好転する見込みは無いので、良くも悪くもオバマ失政の一端を背負わざるを得ない。

よって、オバマ政権下で国務長官になる決断が最悪であった。で、最高は問われたら、それはヒラリーがこれから決める事である。

政界を引退し、2016年大統領選不出馬がベストの決断となるであろう。もし、出馬すれば、それは国務長官就任を超える間違いなくヒラリーの最悪となる。(もし何かの間違いで大統領にでもなったら、彼女の野望は成就するがアメリカにとってはこの上ない不幸だ)

結局、ヒラリーは大統領にはなれない運命なのだと思う。

恋するフォーチュンクッキー、デトロイトver. Fortune Cookie in Love

2014-08-11 08:37:41 | Detroit Bankrupcy


補習校、領事館の方々のご尽力で作成されたと聞いております。地元デトロイターと日本人コミュニティがデトロイトの様々なランドマークで­一緒に踊ってます。デトロイト日本人コミュニティからデトロイト再興へのエールです。

元デトロイト市長デニスアーチャーが踊りの上手いのにビックリ。

閲覧数が増えると AKB の公式サイトにアップされるらしい。

2014 PGA Championship at the Valhalla Golf Club

2014-08-10 19:15:44 | ゴルフ
先ず、自慢をひとつ。Valhalla でプレーした事があるんです。

2008 Ryder Cup 直後で、観客席の撤去作業が行われていた。スコアは悪かったが18番でバーディーを取った。いくつか記憶の怪しいホールもあるが、昨日今日と観るに付け、各ホールの雰囲気が鮮明になるので、テレビ観戦の楽しみが倍増。その上、リッキーが優勝争いに加わっている。(この時点で最終日15番)

リッキーは今年からブッチをコーチにしいる。全米オープン最終ラウンドで考えられないような変なショットが時々顔を出し、ジョニーミラーに未だ新しいスイングがしっくりきていないと指摘されていた。元々フック系なので、それを直そうとしているようだが、14番、16番ではトンでもないプッシュが出ていたので、未だ改造途中なのであろう。それでも今年の全メジャーで優勝争いに絡んでいるので、来年が楽しみだ。

優勝争いは、ローリー、ミケルソン、リッキー、ステンセンだったが、やはりローリーが図抜けている。ミケルソンは相変わらずのハラハラゴルフだし、リッキーは懸命に正しいスイングをしようとしているし、ステンセンは黙々とミスショットしていたりしている。

最終日の圧巻は、ローリーの10番イーグル。長いロングで、第二打地点からグリーンが見えない変な下りになっている。テレビでは、ローリーの3番ウッドでの2打目は引っ掛けたの様に見えるのだが、最高のショットで楽勝のイーグルであった。ここが勝負所であった。

雨でスタートが遅れ日没寸前のドタバタフィニッシュになったが、結果的にはローリーの順当勝ち。


日本期待の松山は、二日目のバーディ、イーグルフィニッシュ以外はパッとしなかった。レクサスのコマーシャルでドライバーフルスイングのスローモーションが放映されているが、気になるのはインパクトでの手の位置。左手(左腕)を積極的に引き、インパクトでコブシ一個分ターゲット側に寄ればフックのミス(ショートになるプッシュも)が無くなるだろう。パットも怪しい時があるが、若いうちは気にしなくて良いだろう。

浦島太郎

2014-08-09 06:16:41 | このブログについて
仕事と休みでもう2週間も日本に滞在している。

アメリカの国内状況と中東、ウクライナを巡るアメリカの対応について、ビックリする様な展開は無い。しかし、日本で得られるニュースから得られる情報は厚みが無く、解説も的外れだったり上滑りなものが多い。馴染みのアメリカのニュースサイトを読んでもピンと来ない。

ジャーナリストでも無い自分が丁寧に情報を発信すれば、それなりに役に立つ思いを強くした。最近忙しさにかまけてエントリーが疎かになりがちだが、帰米したら気合を入れ直して書いていこうと思う。

何度でも言おう。オバマ政権のリベラルに凝り固まった政策と思慮の浅い傲慢な外交方針、そして仲良しばかりを寄せ集めた無能集団なので、アメリカの国力、世界でのプレゼンスが衰退している。

今年の中間選挙、2016年大統領選挙で保守の巻き返しが無ければ、世界は漂流していくだろう。日本は、アメリカの現実をしっかり認識しなければ世界への対応が正しく出来ない。

伝えていこう。