私は、春山昇華のブログ『おかねのこねた』の大ファンです。(以前のエントリー)
最新著作のタイトル『社会主義化するアメリカ』が頭から離れず(読んでないからかも)、質問をしてみました。即日に回答をいただきました。自分の期待した答えとはちょっと違っていたのですが、それ故に、その真摯なコメントに改めて春山さんの誠実さに感動した。(商売熱心な出版社の方は、違う意味で鋭いかも)
私の質問と春山さんの回答は以下の通り。
春山様
最初に、『社会主義化するアメリカ』も読んでいないのに、青臭い不躾な質問する事をお許し下さい。
春山様がこのタイトルを選ばれたのは、政治的、経済的な結論としてでしょうか?それとも宗教的な考察もあっての事でしょうか?
勉強不足で、マルクスも読んだ事がないのですが、社会主義は宗教を否定していたと思います。私自身は社会主義は啓蒙思想の執着駅と考えており、社会主義化するアメリカというタイトルは、アメリカ建国の精神であるジュデオークリスチャンの考え方が変質する事を暗示している様に思えてならないのです。
今週、健康保険改革法案が成立した事で、その勢いは取り敢えずの頂点を迎えたのですが、この先、本格的に社会主義化するのか、保守回帰をするのかアメリカ永住を決意したものとしては、身近な問題としてあります。
宗教の話は、政治以上にヤヤコシイのですが、お考えを頂ければ幸いです。
YSJournalさん、
このタイトルは出版社が決めました。私はそこまで強くは言いたくないと思ったのですが、販売戦略的にインパクトを必要としたのでしょう。
社会主義は宗教を否定しています。共産党の上に位置する神は困るのです。
この先、本格的に社会主義化するのかはわかりません。現在1900年ごろからの歴史を再度勉強しています。
わかったことは、
(1)入植~1900年ごろまで:純粋放任暴力的収奪的資本主義
(2)1900年~1980年:いわゆる社会主義化、ニクソン政権が頂点(=共和党なのに皮肉ですね)、
(3)1980年~2007年:社会主義化によって起こった非効率の修正
(4)2008年~****年:効率化追求で落ちこぼれ多発により民主主義の復権&金主主義バッシング(ここは本に書いているのでお読みください)
一旦大きく変化した流れは長期間継続すると思います。大きなトレンドの中にも小さな波(=反作用)は頻繁に起こります。
「おかねのこたね」ブログで、再勉強の成果をエントリーされているので、そのうち上梓されるのではないかと期待している。
おかねを追って政治を理解する事は王道かも。
先週の NHK 大河ドラマ『龍馬伝』で、龍馬が久坂玄瑞を尋ねて、なぜ攘夷なのかを尋ねる場面があった。幕末当時の日本での金と銀の交換比率(1:4)と国際比率(1:16)の違いを根拠に説明であった。不平等なので攘夷という事であったが、金の流失でインフレが起こり、武士の生活が苦しくなった事に、特に武士階級の不満が爆発したのが、攘夷の原動力である。(当時の武士に因果関係が分かるはずも無いが、開国して生活が苦しくなったというのは実感としてあったのだろう。)
この場面は全くの創作で、『大君の通貨』を参考にしたのだと思うが、思想よりも「腹の空き具合」が政治に大きなインパクトを与える良い例かも。(複合作用であるのは重々承知しているが)
政治をハスに見ている人の政治に関する発言、特に全く別の分野の大家の発言に、はっとさせられた。
最新著作のタイトル『社会主義化するアメリカ』が頭から離れず(読んでないからかも)、質問をしてみました。即日に回答をいただきました。自分の期待した答えとはちょっと違っていたのですが、それ故に、その真摯なコメントに改めて春山さんの誠実さに感動した。(商売熱心な出版社の方は、違う意味で鋭いかも)
私の質問と春山さんの回答は以下の通り。
春山様
最初に、『社会主義化するアメリカ』も読んでいないのに、青臭い不躾な質問する事をお許し下さい。
春山様がこのタイトルを選ばれたのは、政治的、経済的な結論としてでしょうか?それとも宗教的な考察もあっての事でしょうか?
勉強不足で、マルクスも読んだ事がないのですが、社会主義は宗教を否定していたと思います。私自身は社会主義は啓蒙思想の執着駅と考えており、社会主義化するアメリカというタイトルは、アメリカ建国の精神であるジュデオークリスチャンの考え方が変質する事を暗示している様に思えてならないのです。
今週、健康保険改革法案が成立した事で、その勢いは取り敢えずの頂点を迎えたのですが、この先、本格的に社会主義化するのか、保守回帰をするのかアメリカ永住を決意したものとしては、身近な問題としてあります。
宗教の話は、政治以上にヤヤコシイのですが、お考えを頂ければ幸いです。
YSJournalさん、
このタイトルは出版社が決めました。私はそこまで強くは言いたくないと思ったのですが、販売戦略的にインパクトを必要としたのでしょう。
社会主義は宗教を否定しています。共産党の上に位置する神は困るのです。
この先、本格的に社会主義化するのかはわかりません。現在1900年ごろからの歴史を再度勉強しています。
わかったことは、
(1)入植~1900年ごろまで:純粋放任暴力的収奪的資本主義
(2)1900年~1980年:いわゆる社会主義化、ニクソン政権が頂点(=共和党なのに皮肉ですね)、
(3)1980年~2007年:社会主義化によって起こった非効率の修正
(4)2008年~****年:効率化追求で落ちこぼれ多発により民主主義の復権&金主主義バッシング(ここは本に書いているのでお読みください)
一旦大きく変化した流れは長期間継続すると思います。大きなトレンドの中にも小さな波(=反作用)は頻繁に起こります。
「おかねのこたね」ブログで、再勉強の成果をエントリーされているので、そのうち上梓されるのではないかと期待している。
おかねを追って政治を理解する事は王道かも。
先週の NHK 大河ドラマ『龍馬伝』で、龍馬が久坂玄瑞を尋ねて、なぜ攘夷なのかを尋ねる場面があった。幕末当時の日本での金と銀の交換比率(1:4)と国際比率(1:16)の違いを根拠に説明であった。不平等なので攘夷という事であったが、金の流失でインフレが起こり、武士の生活が苦しくなった事に、特に武士階級の不満が爆発したのが、攘夷の原動力である。(当時の武士に因果関係が分かるはずも無いが、開国して生活が苦しくなったというのは実感としてあったのだろう。)
この場面は全くの創作で、『大君の通貨』を参考にしたのだと思うが、思想よりも「腹の空き具合」が政治に大きなインパクトを与える良い例かも。(複合作用であるのは重々承知しているが)
政治をハスに見ている人の政治に関する発言、特に全く別の分野の大家の発言に、はっとさせられた。