最初にお断りしておくが、今回のタイトルは完全に羊頭狗肉である。(狗肉さえないかも)
iPadの出現で、電子書籍を巡る話題が盛んになってきたので、出版業に関するビジネスアイデアをもう一ヶ月も考え続けているのだが、何も浮かんでこない。どう考えても、印刷物としての本が無くなってしまうとは考えられないのが、最大の原因だと思う。
電子書籍のシェアが10-20%位であるなら、本質的な変化は訪れないような気がする。本を出版するコストが総コストに占める割合が比較的低いらしいので、電子書籍が飛躍的に安くなる可能性が低く、シェアが増えそうにない。但し、今まで廃版になるような書籍がいつまでも提供出来るビジネスは考えられる。(The Long Tail)
書籍を出版するビジネスにおいては、基本的に何の変化も無いのである。(出版コンテンツはデジタル化してあるとの前提)古いコンテンツのデジタル化が必要なくらいである。
では、デバイスメーカーは、何を躍起になっているのであろう。キンドル、iPad、(そして将来HPも)と出てきているが、デバイスを販売したら、iTune の様なビジネスモデルで儲けようと考えているのであろうが、音楽とは根本が違っているので、上手くいかないだろう。音楽の場合、レコード、カセット、CD、データのみ(オンライン購入)と媒体(メディア)が変遷してきたが、元々(一部のマニュアを除いて)媒体に何の意味も無いからこそ、今のビジネスモデルが最適となっているのである。
一方で、紙媒体である本の様々な利便性は重要である。
紙から電子ファイルになる事で、一番恩恵を受けるのは、新聞だと思われる。(週刊誌も同様だと思う。月間になってくると本と同じになってくるような気がする)現在、新聞はインターネットで記事を無料で提供する事で自分の首を絞めている。新聞専用のデバイスが出てくるという噂もあり、紙の新聞に感覚的に近い感じで電子発行に移行する事を考えているのではないかと思う。(専用デバイスは必要無く、インターネットだけで充分な気もするが)しかし、かなりの部分を広告収入に依存していると思われるので、価格設定や移行時期の頭の痛い問題が残っている。(これも紙としての利便性、焼き芋を包む等の二次的活用方法がある)
アマゾンが提供する電子自費出版は、従来の自費出版より安く提供出来るので、電子書籍ならではのマーケットが広がると思うが、所詮手間賃稼ぎにすぎないと思う。但し、The Long Tail 言う事で将来的に確実な収入源になる可能性は微かにある。(出版したい個人には朗報だと思う)
つまり、どこまで考えても何も新しいビジネスプランは無さそうなのである。
では、私の予想が大きくはずれて、電子書籍が、本、雑誌、新聞を席巻したら時の為の Contingency Plan は以下の通りだ。
華氏451と言う映画を観た事がある。35年くらい前にテレビの「ゴールデン洋画劇場」で一度観たきりなのだが、本絡みの話だったので妙に覚えている。(ここからも記憶)華氏451は、紙(つまり本)の燃え出す温度で、本を所有する事が違法になった近未来の映画であった。(本自体がダメというより、本を読まさずに衆愚社会を作るのが政府の目的)主人公は、本の取締官なのだが、最後は本の魅力に取り込まれる。本を守るプロテスタント組織があり、本は秘密の場所に保管している。発見され焼かれても内容が失われない様に、プロテスタントの人々が、本の内容を覚えるという活動をするという話である。
本が違法になった時は本を守るプロテスタントになり、合法的に絶滅の危機に晒されるなら古本屋をやる。
実は、デトロイトのダウンタウンに John K. King と言う巨大な古本屋がある。4階建ての古いビルディングに本や雑誌がぎっしり在庫してある。(外観)どこかの時点で、紙媒体の本屋、雑誌が絶滅しそうな予感が出来たら、こんな感じの古本屋の主人を目指そうと思う。
iPadの出現で、電子書籍を巡る話題が盛んになってきたので、出版業に関するビジネスアイデアをもう一ヶ月も考え続けているのだが、何も浮かんでこない。どう考えても、印刷物としての本が無くなってしまうとは考えられないのが、最大の原因だと思う。
電子書籍のシェアが10-20%位であるなら、本質的な変化は訪れないような気がする。本を出版するコストが総コストに占める割合が比較的低いらしいので、電子書籍が飛躍的に安くなる可能性が低く、シェアが増えそうにない。但し、今まで廃版になるような書籍がいつまでも提供出来るビジネスは考えられる。(The Long Tail)
書籍を出版するビジネスにおいては、基本的に何の変化も無いのである。(出版コンテンツはデジタル化してあるとの前提)古いコンテンツのデジタル化が必要なくらいである。
では、デバイスメーカーは、何を躍起になっているのであろう。キンドル、iPad、(そして将来HPも)と出てきているが、デバイスを販売したら、iTune の様なビジネスモデルで儲けようと考えているのであろうが、音楽とは根本が違っているので、上手くいかないだろう。音楽の場合、レコード、カセット、CD、データのみ(オンライン購入)と媒体(メディア)が変遷してきたが、元々(一部のマニュアを除いて)媒体に何の意味も無いからこそ、今のビジネスモデルが最適となっているのである。
一方で、紙媒体である本の様々な利便性は重要である。
紙から電子ファイルになる事で、一番恩恵を受けるのは、新聞だと思われる。(週刊誌も同様だと思う。月間になってくると本と同じになってくるような気がする)現在、新聞はインターネットで記事を無料で提供する事で自分の首を絞めている。新聞専用のデバイスが出てくるという噂もあり、紙の新聞に感覚的に近い感じで電子発行に移行する事を考えているのではないかと思う。(専用デバイスは必要無く、インターネットだけで充分な気もするが)しかし、かなりの部分を広告収入に依存していると思われるので、価格設定や移行時期の頭の痛い問題が残っている。(これも紙としての利便性、焼き芋を包む等の二次的活用方法がある)
アマゾンが提供する電子自費出版は、従来の自費出版より安く提供出来るので、電子書籍ならではのマーケットが広がると思うが、所詮手間賃稼ぎにすぎないと思う。但し、The Long Tail 言う事で将来的に確実な収入源になる可能性は微かにある。(出版したい個人には朗報だと思う)
つまり、どこまで考えても何も新しいビジネスプランは無さそうなのである。
では、私の予想が大きくはずれて、電子書籍が、本、雑誌、新聞を席巻したら時の為の Contingency Plan は以下の通りだ。
華氏451と言う映画を観た事がある。35年くらい前にテレビの「ゴールデン洋画劇場」で一度観たきりなのだが、本絡みの話だったので妙に覚えている。(ここからも記憶)華氏451は、紙(つまり本)の燃え出す温度で、本を所有する事が違法になった近未来の映画であった。(本自体がダメというより、本を読まさずに衆愚社会を作るのが政府の目的)主人公は、本の取締官なのだが、最後は本の魅力に取り込まれる。本を守るプロテスタント組織があり、本は秘密の場所に保管している。発見され焼かれても内容が失われない様に、プロテスタントの人々が、本の内容を覚えるという活動をするという話である。
本が違法になった時は本を守るプロテスタントになり、合法的に絶滅の危機に晒されるなら古本屋をやる。
実は、デトロイトのダウンタウンに John K. King と言う巨大な古本屋がある。4階建ての古いビルディングに本や雑誌がぎっしり在庫してある。(外観)どこかの時点で、紙媒体の本屋、雑誌が絶滅しそうな予感が出来たら、こんな感じの古本屋の主人を目指そうと思う。