YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

ウランは売らん

2011-05-31 06:36:43 | 雑記
福島原発の問題が、非常に深刻で心配しているのだが、燃料に使われるウランの事で昔から疑問に思っていた事がある。

今回の事故を受けて、オーストラリア先住民のアボリジニが、所有してきた土地でのウラン採掘制限の権利を行使する様だ。つまり、「ウランは売らん」と。

アメリカでもホピ族の居留区のウラン鉱がある。(広島市・長崎市に投下された原子爆弾の原料のウランは、ここから採掘されたらしい)

ウラン鉱の上(?)、近く(?)に住んでいると、どの位放射線を浴びるのかよく分からないが、なぜが、彼等はウラン鉱のある所に住んでいるのである。何か特別な御利益(ごりやく)があるのだろうか?

それとも、世界でたった2例(私の知っている範囲だが)だけなので、ただ単に、そんな偶然があるだけなのだろうか?

日本でも、人形峠ウラン鉱山がある。(中学の社会の教科書で覚えた記憶がある)既に閉じている様だが、鉱滓の問題等が残っている様だ。放射線というよりラドンの問題としての側面が強い感じだが、被ばくデータなど使える物はないのだろうか?


Air France Flight 447

2011-05-29 12:39:38 | 雑記
せっかく久しぶりの力作だったのに、訂正を入れた時に、うっかり全部消してしまったようです。簡単にエッセンスだけを書き直しておきます。


1)私は、軽度の航空機事故ファンである。トラブった時の、巨大システムと人間の、極致での戦いに非常に興味がある。

2)今回のエールフランス447便墜落事故は、悪天候とは言え、巡航中に起きた珍しい事故であった。悪天候が原因という憶測が当初あったのだが、飛行させようと思う位の悪天候で、墜落という事態なので、漠然とした不安があった。

3)ブラックボックスの捜索を一旦は中止しているが、なぜか再開して、今年5月に、水深 3,900 メートルで発見にいたっている。墜落2年後にしては状態が良く、早速、解析結果が出ている。(調べ切れなかったが、ブラックボックスには、発見を容易にする為に放射性物質が仕込まれいると何かで読んだ事がある)コメントのやり取りにあるのだが、例えば、衛星携帯電話(Iridium)を使って、ブラックボックスに頼らずに、すべてのデータを保存するべきではないかと思う。今回の発見は奇跡である様に思える。

4)事故の概略。速度計 (Airspeed Probes)の不具合で、ストール(失速)の警戒音が鳴る。パイロットが自動操縦を解除して、機首を上げてエンジンを全開にして一時的に安定飛行となる。この後も機首を上げたままで、ストールを起こし、機首を上げたままで、急降下を始める。機種は上がったままの状態で、なぜかエンジンをアイドルに戻す。この後2人のパイロットがそれぞれにコントロールをしようとしている。高度 38,000 フィートから4分で、機首を上げた状態のまま、時速 123 マイル(約 197 キロ)で墜落。トラブル発生時には、機長が席を外しており、約2分後にコックピットに戻ってきている。

データ解析では、速度計以外は、機械、電気系とも正常に作動していた。

5)飛行技術の基本中の基本として、ストールすれば機首を下げて速度を上げ、揚力を稼ぎ、安定を取り戻す事があるが、なぜか、それが行われていない。

6)エアバスの設計思想は、安全をコンピューターに任すという思想がある。時にシステムが人間の操縦とケンカする前例がある。有名なのは、エールフランス296便事故



今回の事故も、トラブルを起こした飛行機を操縦しているというより、巨大なシステムと戦っている感じがある。

7)ボーイングは、自動操縦が解除になると、徹底して人間に任せる設計思想の様だ。

8)アメリカは、軽飛行機の免許が三千ドルくらいで取得出来、中古の軽飛行機が2万ドルくらいで買える。軽飛行機の最初の教習で、ストールの対処、つまり、失速したらまず機首を下げるという事を習う。Airmanship という言葉があるが、アメリカのパイロットは、飛行機が身近で、小さい時から親しんでいるので、操縦を体で覚えている様なイメージがある。例えば、日航機123便の事故と同じ様な全油圧コントロールが無くなった事故があったが、パイロットはエンジンのスロットルだけで、操縦を行い、胴体着陸をさせたりしている。

設計思想の違いにも、アメリカの設計者自体が、操縦を意識しているマッチョな感じがある。

9)エアバスとボーイングの乗り心地も、エアバスの方が快適であるが、いかにもコンピューターで管理している感じが強い。

Misty Mauve 鈴木雅之

2011-05-28 10:55:15 | 音楽関連
先週、山下達郎の「町物語」を紹介しせいか、日本の男性ボーカルを聞きたくなった。そうなれば、鈴木雅之しかいない。CD をたった2枚、"MARTINI 2"と"ミディアムスロー" しか持っていないのだが、菊池桃子とのデュオ(松田聖子の方が歌が上手くて、こっちのデュオの方が良いかも)が素晴らしい名曲「渋谷で5時」を聞きたくてわざわざ買った "MARTINI 2" は、うっかり割ってしまっているので、仕方なく、"ミディアムスロー" を引っ張り出して、聞いてみた。

このアルバムでは、やっぱり "Misty Mauve" が一番であろう。



鈴木雅之は歌えるので、カバーしたり、いろんな人から提供されたりしている曲の方が断然良い。"Misty Mauve" の事を調べていたら、竹内まりあ作詞、山下達郎作曲なので、ちょっとビックリ。知らないうちに、自分の中で達郎ブームが起きていた様だ。

それにしても、鈴木のガングロは、シャネルズ、ラッツ時代に靴墨を塗り続けて、落ちなくなったのであろうか?

Medi"S"care

2011-05-27 05:38:00 | アメリカ政治
Medicare は、連邦政府が運営するアメリカの高齢者向け公的医療保険制度である。掛け金については、税金と同様に給料から天引きされている。

今週、ニューヨーク州のとある選挙区で、連邦下院議員の補欠選挙が行われて、同州にしては珍しく伝統的に共和党の強い選挙区にも拘わらす、民主党候補 Kathy Hochul が当選した。

彼女の選挙キャンペーンは、徹底的に 共和党の Raul Ryan が提出した2012年度予算案、特に Medicare の改革提案を、徹底的に攻撃する作戦であり、結果的に功を奏して、当選に至った。象徴的なのは、共和党(Raul Ryan)と思しき人物が、車椅子に載ったお婆さんを崖から突き落とすテレビコマーシャルであった。

財政が危機的状況のこの期に及んでも、民主党は福祉の見直しをする気は全くなく、共和党の政策では、現在の状況が悪化と脅す、得意の scare tactics で対応しようとしている。今回は、Medicare に的を絞っての攻撃なので、MediScare と呼ばれている。

Raul Ryan のMedicare の改革提案は、現在の Medicare サービス受給者には、全く影響なく、確実視されている将来の破綻を防ぐために、政府の運用を民間に任す案で、民主党の攻撃は、完全に的外れであるが、これまでも上手く言ったように今回も有効であった。

今回の敗北は共和党にも波紋を広げている。Raul Ryan が打ち出した財政改革案が、次期尚早と言う考え方から、内容の説明不足だけであるという考え方まで幅広くある。早めに結論を出し、民主党の scare tactics に対抗する作戦を立てないと、2012年の選挙(大統領選、下院、上院の3分の1)に大きな影響を与えそうだ。

共和党にしても、政策内容の分かり易い説明も必要であるが、財政危機なので改革を進めるだけでは弱いと思われる。経済成長をもっと強調し、税率アップ無しでの税収アップと福祉の改革という組合せで、前向きな改革を目指すという方向性が良いと思われる。

このままでは、折角2010年の中間選挙で歴史的な共和党の躍進も、失速しそうである。

今週、Raul Ryan が提出した2012年度予算案は、上院で見事に否決された。民主党全議員と何人かの共和党議員が反対に回った。因みに、オバマの予算案は、上院議員全員の反対で否決されている。

久しぶりのゴルフレッスン、決断の時

2011-05-26 12:05:52 | ゴルフ
自宅勤務の利点を最大利用(悪用)して、今日の午前中に5ヶ月ぶりのゴルフの個人レッスンを受けた。昨年暮れから教えてもらっているインストラクターで、今回が3回目。(過去のレッスンの様子は、これこれ

同じインストラクターによる個人レッスンと言っても、半年で3回なので、行き当たりばったりとまでは言わないが、向こうも細かい事は覚えていない感じだった。ウォームアップで球を打ちながら、これまで教えてもらった事と、自分なりに何をしてきたかをお喋りして、思い出してもらう様に仕向けておいた。

まずは、ビデオ撮影でフォームをチェック。相変わらず、インパクトは良い。右上腕とシャフトが綺麗にインパクト直前から直線になってきた。インパクトのシャフトアングルとスパイン(背骨)アングルも良く、最初に右手グリップを直されて努力してきた成果がでている。

悪いのは、アドレスの姿勢と左手のグリップ。

アドレスは、元々前屈みの癖があるのだが、何とアドレスとインパクトのスパインアングルの差が13度。アドレスからトップまでは屈んだままで、トップからインパクトにかけて立ってきて、インパクトでは何とか理想(?)の角度になるのである。右上腕とシャフトを真直ぐにしてインパクトを意識して、器用に立ち上がっている。

インストラクターも、インパクトが肝心なので、悪くは無いが、安定しないので、アドレスをインパクトと同じ姿勢にしていこうとの提案があった。(青木とかジャンボも、アドレスは前屈みで、インパクトのスパインアングルとは全然違うので、そんなに悪くないのではないか、密かに思っている。逆に、伸び上がる力を飛距離に結びつけれるのではないかと考えている)

次に左手のグリップであるが、ストロンググリップにいるので、左腕のローテーションを使えてなくて、コックのみになっており、パワーを損しているとの事だった。左腕をローテーションさせないので、アドレスからコックだけでクラブをピックアップする事になり、フェイスシャットでテイクバックしている。始動ではアウトサイドに外れるのだが、途中で器用にスイングプレーンに戻していた。

クラブを持たない状態で、左手をアドレスのポジションに垂らした時に、本来は、左手がスイングプレーンに対して、垂直でなければならない。私の場合、手の平をプレーンにおく様な形になっている。既に左腕がローテーションしているので、テイクバックでは、コックのみとなるのである。

どのようなミスショットが多いか聞かれたので、ミッド、ロングアイアンで低い弾道のフックが出ると答えたら、ローテーションさせていない左腕がたまに回ってしまう事でインパクトでフェイスがクローズになる事が原因だと言われた。その通りだと思う。フォローでは、クラブフェイスはキチンとプレーンをなぞる様になっているので、左腕が回らないわけではないのである。

正しいグリップ(アドレスも)で、何発が打ってみたが、シャンクばかりで絶望的な感じであった。

絶望的なシャンク連発を見て、左手グリップに関するインストラクターからの提案があった。修正しても、しなくても、どちらでも良いと言うのである。修正する利点としては、左腕のローテーションが使えるので、距離が伸びる事と、時々出るフックが出難くなるというのである。これは納得。

今のグリップである程度安定しているのでいじらずに、ショートゲームなど力を入れてスコアを良くする方向(どっちにしろ必要だが)でいくのが、修正しない選択。左のストロンググリップで、左腕をローテーションさせないプロの代表格はトレビノで、このグリップが悪いというわけでは無いとの事。

理想の形は理解出来るが、左腕がどのように左肩からぶら下がっており、どのようにローテーションが出来るかは、個人差があるので、自分で決めるしかなさそうだ。インストラクターは、私が自分自身で答えを出さないと納得しない事を察している様だ。左肩の柔軟性のなさから、必然的に今のグリップになっているのが、悲しい所ではある。

帰ってきて、本、雑誌でストロンググリップで有名なプロの写真を、色々と探してみた。確かにトレビノは、言われた通り。彼は今の時代にゴルフしてたら、直されまくっているだろう。あとは、ポール・エイジンガー、デイビット・デュバル、忘れてはならないのは、カプルス。

カプルスは、コックだけでテイクバックしているが、インパクト後に左腕をローテーションさせている。ストロンググリップでも、左腕をローテーションさす事は不可能ではなく、飛距離も出せる様だ。(デイビット・デュバルも同様)

グリップとアドレスは密接に関係しているので、グリップを暫く試してみて、どちらにするか決めた上で、最終結論を出すつもりである。

不可解なオバマの言動に関する愚考

2011-05-25 04:59:27 | アメリカ政治


曾々々お祖母さん(32分の1)がアイルランド出身ということで、地元のバブでミッシェルと一緒にギネスビールを飲む写真であるが、何だか変な感じがするのは私だけであろうか?

アメリカ市民の5分の1は何らかの形で、アイリッシュの先祖を持っているとの事なので、多分、外遊を利用した2012年大統領選のキャンペーンに一環であると考えられるが、黒人の夫婦(2人合わすと64分の1!?)が、アイルランドのご先祖様に敬意を表するのは、やっぱり無理があるだろう。(こんな面白い映像もありますが)

先週の中東政策演説を始め、不可解な言動が多いオバマであるが、私なりの結論に達した。

オバマは、何らかの理由で再選が無理だという結論に達した、もしくは、再選などどうでも良い(再選されても、されなくてもという意味で)という境地に達したのだろう。そして、自らを lame duck (再選されるかどうかに大きな意味は無い、1年半か5年半かの違いだけ)と結論付けたのだろう。

就任からの2年間は、民主党が両院の過半数(上院では絶対過半数)を握っていたにも拘わらず、なかなか自分の好きな様にやれなかったのに、今は下院の過半数が共和党で、今後の選挙でも民主党が両院を支配する状態が再び実現する事はないので、オバマが目指すリベラルな政策は全く実現しない可能性が高いと達観したのではないだろうか。

アメリカ大統領任期中に、特権を最大利用して楽しむ事と、どうせ実現しないのだから自分の思いを素直に吐き出していこうと覚悟を決めたのだと思う。そうでも考えなければ、イスラエル首相のホワイトハウス訪問前日に、1967年の国境まで戻れ、といったバカな演説をする訳が無い。案の定、盲目的にオバマを支持していたユダヤ系も、今回ばかりは反感を強めており、再選に向けては大きなマイナスとなるのは確実だ。

オバマが頭が良い(ある意味悪いわけだが)のと、これまでの行動を素直に分析すると、彼は、いろんな事の結論が早くに分かってしまうたちなのだろう。自分の中で完結してしまうと、それを続ける事が苦痛で仕方ないのだ。元々嫌いな事を懸命にした事が無いと想像出来る。大統領を2年半やってみて、アメリカ大統領はこんな仕事だという事が大体分かり、もう飽きてしまったのだと思う。

これまでは、次があったのだが、アメリカ大統領の職は、あがりのポジションでもあり、何も心配する事もないので、クリントン元大統領を真似して、本を書いたり、世界中で講演で好き放題を言って稼ぎまくり、余生を送ろうと思っているのだろう。(史上最悪のアメリカ大統領の地位は確実であるが、現在のタイトルホルダーであるカーターだって、未だによろしくやっている)

再選キャンペーンに力が入らないのもそんな現れだと思う。共和党として侮ってはならないのは、候補者オバマは超一流という事である。来年の大統領選挙討論会などでは、その片鱗をみせる場面もあるかもしれないが、オバマのやる気の無さを国民は見逃さないと思う。

大統領になっても、頭の良さを過信して、ObamaCare、移民改革法、金融改革法、どの政策もキチンと法案自体を勉強していない事は、明らかである。分かった気になっているだけで、真剣にアメリカとアメリカ市民の事を考えて任務を遂行しているとは思えない。自分の才能のままで、適当に流しているだけだ。

アメリカ大統領の職に飽きたなんて事は、口が裂けても言えないので、大人の振りをして、それなりの立ち振る舞いはするとは思うが、頭がくるくる回り、それほど苦労せず、何とかなったので、世の中を舐めきっている事は間違いないと思う。まあ、そんな子どもじみた感覚のままで、アメリカ大統領になったのだから、やっぱりたいしたものではある。

本人の希望通り、再選させてあげないのが、アメリカ、世界、そして本人の為だと、心の底から思う。


追記:オバマの心理プロファイリングを読んだ事が無いのだが、KGB とか、MI6とか、モサドとかのファイルがあれば、どんな分析しているか読んでみたいものである。(出てくるわけ無いけど)日本だと内閣情報調査室?。

StudentsFirst 初の上席フェロー

2011-05-24 09:01:43 | 教育
カテゴリー的には、「教育」というより「Michelle Rhee の紹介」になってきたが、昨年暮れに彼女が創立した StudentsFirst については、着実に活動の規模を拡げている様だ。(以前の StudentsFirst 紹介エントリー

彼女が、アメリカの公立教育システムに大きなインパクトを与えるかもしれないと思って(既に与えているが)、フォローしているのだが、ワシントンDC市教育監時代に雇用契約でやり合ったワシントンDC市教員組合長であった Geroge Parker を、初の上席フェローとして迎える事を知り、その確信がより強くなってきた。

その時合意した雇用契約は、Michelle Rhee の全面勝利とも言えるもので、今になって振り返ってみると、全国教員組合組織の大反対にも拘わらず合意を行った Geroge Parker は、彼女と同じく、生徒の為に何をするべきかという、彼女と同じ問題意識を持っていた可能性が高い。

Michelle Rhee は、自分のブログでも、最近の彼との会話で、組合も教員の待遇を優先的に考えるのでは無く、生徒の成績向上を目指した改革思考であるべきと考えており、組合も自らの手で気の悪い教師を排除する必要があると思っている事に驚いたと、素直に心情を書いている。

彼等に共通している思いは、生徒の成績を良く為には、教師が良くなくてはならない。その為に一番大事なのは、教師の良し悪しをどのように評価するかという事である。その上で、その評価に基づいた柔軟性のある雇用体系(実績ベースの賃金やボーナス、先任優位の廃止等を)を作り上げるという事である。

生徒の向上をどのように評価するかという、一番難しい問題も残っているが、ワシントンDC市教員組合との雇用契約の交渉でも、ある程度確立されてきている教師の評価システムが、大きく貢献している。

因に、公立教育システムが崩壊しているデトロイト市では、住民の47%が実質的な文盲functionally illiterate)との調査結果が出ていた。荒廃した都市部、貧困、マイノリティ、公立教育システムを改革する為には、否応無しに政治的に成らざるを得ない。

Michelle Rhee は、元々政治学出身なだけに、今後の活躍を注目していきたい。

新しい入れ歯

2011-05-23 07:33:42 | 歯のはなし(治療日記)
先週、新しいテンポラリーの入れ歯が完成。ちょうど歯医者に行く前日にこれまでの入れ歯がまっ二つに折れ、絶妙なタイミングであった。

噛み合わせを更に矯正する為に、最初のより上の歯全体を底上げ(結果的に下に伸のばした)してあり、頑丈に作ってある。噛み合わせが一段と不自然になったわけだが、特に違和感はない。まだ首の凝った感じは抜けないものの、入れ歯を入れてから続いているので、未だに体全体で新しい噛み合わせを調整中というところだろう。

頑丈になったのは良いが、以前よりバルキーな感じで、こちらが気になる。特に内側が出っ張って来ているので、気になってペロペロ舌でやってしまう。家内に挙動不審だから止めなさいと注意された。気をつけよう。

新しい噛み合わせでの食べ方も少しづつ上手になっているので、以前のように余分な力が入らない様になってきた。新しい入れ歯になって下唇の右側を頻繁に噛む。慣れてくれば大丈夫だろう。逆に、入れ歯を外しての食べると、噛み砕かずにそのまま飲み込んでいる感じになっている。

さて、上の歯の両奥を底上げした事で、上の前歯のガタガタが目立つ様になった。これは、これまでの不自然な噛み合わせで摩耗した前歯とのバランスが悪くなった為である。ハリウッドデビューを目指すのであれば、一気に直すところであろうが、そんな気も、お金も時間もない。

抗生物質による疲れ易さから少しづつ立ち直りつつあるが、これって薬のせいではなく、歳のせいかもとも思う。複雑な複数要因が考えられる現象の究明は難しい。

I'd Rather Be Driving Even a KOREAN Titleist

2011-05-22 09:29:26 | ゴルフ
Fortune Brands Inc. が、ゴルフ事業(Acushnet Company: Titleist と Footjoy 一応 Pinnacle も)を、Fila Korea Ltd と Mirae Asset Private Equity (韓国投資会社)を中心としたグループに売却する基本合意をした。金額は、$1.23B(約1000億円)。Blackstone Group や Callaway も名乗りを上げていたらしい。

知らない間に、Fila が韓国オーナーになっていたのも意外だったが、Acushnet を買収するのにはもっと驚いた。Acushnet は、Cobra ブランドを買収した記憶があったので調べてみたら、昨年既に Puma に売却していた。

アジアのゴルフ市場を狙った各社の布陣が出揃った感じだ。自分記憶だけだが、以下の様な模様になるだろう。

Titleist - Fila Korea
Taylormade - Adidas
Cobra - Puma
Cleaveland - Srixon (SRI: 住友ダンロップ)

単独で頑張っているのは

Callaway
Nike
Ping
Adams
Wilson
Bridgestone
Mizuno
Yonex (石川遼一人に頼っているので、頑張って言えるかどうか?)

中国、インド等で爆発的にゴルフ人口が増えるという読みがあるのだろうが、思惑通りにいくのか非常に興味がある。ゴルフ市場が圧倒的に大きいアメリカのブランドを買収して、世界市場、アジア市場を攻めるのは賢い。Adidas, Puma は、さすがドイツ、ヨーロッパ選手のスポンサーになったりして、目配りが行き届いている。

ゴルフを商売としてみる場合、魅力のあるゴルフボールを商品として揃えているがか勝負の分かれ目の様な気がする。クラブを買い替えるのは勇気がいるが、ボールを無くすのは、これほど容易い事は無い。

日系のメーカーだと、Srixon を持っている SRI は強い。わざわざ Cleaveland を買収する必要がなかった様な気がするが、ウエッジは根強い人気があるので、悪くはない。(Srixon のクラブのアメリカでは品揃えは貧弱)

Bridgestone は、最近、次々と有名プロ選手との契約をしている。トレビノ、カプルス、今年に入ってデービス・ラブ、超一流とは言えないまでも、ラインナップが良くなってきた。アメリカ市場では未だに魅力的なクラブが出ていないのが残念だ。(Precept も知らないうちにフェードアウトしている)

Mizuno は、鍛造アイアンでの名声は抜群であるが、アメリカではボールを販売していない。(日本での評判はどうなのだろう?)

Yonex は、アメリカ市場を諦めたのではないかと思う程、パッとしない。ゴルフボールの品揃えは無く、上から下まで Yonex の石川遼も、Srixon を使っている。

Taylormade, Callaway, Nike は、苦労しながらボールを開発してきた。(Nike は、Bridgestone に製造委託していたが、今でも続いているのだろうか?)Taylormade は Titleist から、Nike は Bridgestone (ロッキー石井)からボール開発者を引き抜いたりしている。それらの苦労が実って契約の一流プロも使用している。(個人的に、Nike はいまいちだが、Taylormade, Callaway は良い。現在のボールは、Taylormade Penta TP)

今後の動向に注目がいくのが Wilson であろう。クラブもボールもいまいち。メジャー2勝の契約選手ハーリントンも、ボールは Titleist だ。Yonex 当たりが起死回生の一発で買収というのはどうだろうか?

ゴルフウエア、シューズ、クラブ、ボールを丸ごと抱えたグループになりつつあるので、今後、RIcky Fowler の様な、ウエアは Puma、クラブとボールは Titleist の様な組合わせはなくなっていくのかもしれない。

さて、Titleist の今年第一四半期の売上げは、$370.1M(約300億円)、漠然と利益と書いてあったが、それが、$43.9M(約35億円)。$1.23B(約1000億円)は、高い様な気もするが、やはり、ゴルフボールと言えば、Titleist が代名詞なので、上手な買い物の様な気もする。

買収後も Acushnet は、本社もマサチューセッツ州のままで経営陣も変わらないとの事なので、ボールもアメリカで生産され続ける事であろう。Pro V1, Pro V1X がキムチ臭くなる可能性は低い。

縦しんば Pro V1, Pro V1X が韓国製になったとしても(可能性としては、中国、その他の国の方があると思うが)、


街物語 山下達郎

2011-05-21 09:54:05 | 音楽関連
テレビジャパンで、今頃毎週土曜日夜に放映されているドラマ「新参者」を、結構熱心に観ている。

1話づつ完結の警察探偵ドラマだと思って見始めたのであるが、大きな勘違いであった。趣向が効いてて、出来が良いので、嵌まりつつある。現在、第5話「洋菓子屋の店員」まで放映されている。

犯人がバレている方が楽しめる私としては、日本で1年前に放送されてネット上で資料が豊富にあるので、事前に思いっきり細かな内容までも知った上で観れる事は、この上なく嬉しい。

阿部寛が良い。キャラに近い気もするので、はまり役なのかもしれない。趣味ではないが、黒木メイサも好きになった。こんなところで泉谷しげるに御会い出来るとは思ってもいなかった。

第1話が終わりに差し掛かり、完結じゃないなあと思った頃合いでエンディングに流れた曲が「街物語」。あれっと思ったら、やっぱり達郎であった。久しぶりであった。シングルカットもされている様だし、日本では、多分そのころ流行っていたのだろう。ドラマも流行歌も時代遅れ(外れ)は、致し方なし。

メロディーも歌詞も、達郎にしては少し湿っぽくて、逆に良い。



達郎と言えば、SUGAR BABEの「DOWN TOWN」だし「RIDE ON TIME」なのだが、一曲選べと頭に銃を押し付けられて脅迫されたら「クリスマス・イブ 」しかないだろう。

YouTube をウロウロしていたら、「クリスマス・イブ 」を使った JR のコマーシャルに行き当たった。私にとっては、X'mas Express では無く、シンデレラエクスプレスなのだが、これは、X'mas Express が1988年からで、一連のコマーシャルを観ていないからであろう。(1988年は日本に居たはずだが、記憶が無い)

コマーシャルになりそうな素敵な世界が、確かに未だあの頃の日本には現実としてあったのだ。20歳そこそこのはな垂れ小僧や小便臭い小娘が、新幹線を使って長距離恋愛してたのだ。(一応、経験者)

久しぶりに達郎の歌をまとめて聞いてみて、彼の歌の本質は、日本で考えらられる最高であるが少し湿っぽい恋愛シーンにピッタリマッチするメロディーであると自分勝手に理解した。(時代も違うので、中国の新幹線ではこんな場面は成立しないし、こんな曲も無いだろう。アメリカは、差し詰め、空港でのシーンか?)

日本の恋は、思い出して涙する恋だ。


オバマ大統領 中東政策演説

2011-05-20 06:39:29 | 中東問題
演説の途中から観ていたのだが、退屈でウトウトしていて、全く内容を把握出来なかったが、非常に重大な発表をしている。(相変わらず長い(50分)が、演説の映像はこちら

なんと、イスラエルに1967年の第三次中東戦争(六日戦争)以前の国境まで下がれと提案している。

今日金曜日、イスラエル首相との会談があるのだが、タイミングと言い内容と言い、最高なのか、最低なのか、まともなのか、的外れなのか、新しいのか、焼き直しなのか、新戦略なのか、既定路線なのか、全く判断が出来ない。

現在の中東状況が、六日戦争 (Six Days War) によって形作られたという認識があり、この本でも読んで(未だ買ってもいないし)、そのうち勉強しようと思っていたが、こんなところで出てくるとは。

ObamaCare 適用免除、再び

2011-05-20 05:53:28 | アメリカ政治
昨年暮れに、ObamaCare 適用免除についてお伝えしたが、今週更に500以上の事業体に適用免除が許可された。(これまでの適用免除数は、1,372、3,100,000 人となっている)

特筆されるのは、組合への適用免除が目立つ事だ。アメリカの労働組合員(民間だけだと思われる)は 14,600,000 人しかいないのだが、40%以上の 860,000 人が適用免除されている事になる。

主な理由は、ObamaCare では、一人当たり生涯の保険支払い上限が最低でも $750,000(約六千万、2014年の完全実施時には、$2M(約一億六千万)に引き上げられる)を満たさなくてはならないのだが、この額以下の保険は、違法になるので、適用免除を受ける必要がある。この基準を満たす為には掛け金(会社もしくは従業員の負担)があがる。因に、医療費の高いアメリカでは、ちょっと大病すると直ぐに達する額であるが、比較的低所得者を多く抱える企業や団体は、個人の負担を減らす為に、最低限の保険を提供している所が多いのが実情である。

何でもかんでもカバーしようとするので選択肢がなくなり、安くて最低限のカバー等の、ニーズに応じた保険が壊滅しつつある。その上、適用免除でズルする人々が出て来ると、一層コスト高になる。

免除適用期間は1年だけで、2014年の完全実施までは、毎年更新申請が必要である。

更なる問題は、免除適用申請の方法や許可基準がハッキリしていない事もある。ObamaCare 成立時の上院、下院のそれぞれ議長である民主党議員の選挙区での適用が多い事も指摘されている。ホワイトハウスも裁量行政であると言う事は意識しているようで、しなくても良い言い訳までしている。

スタート直後で落馬寸前の Newt Gingrich、自身を Fired した Donald Trump

2011-05-19 05:46:18 | アメリカ政治
本人は躍起になって否定、言い訳をしているが、先週末のテレビインタビューで、共和党の2012年予算案のメディケアに噛み付いたり、過去の地球温暖化対策、健康保険への賛成ともとれる行動や発言が伝えられ、Newt Gingrichは、共和党の大統領予備選挙に出馬表明したばかりなのに、既に大きく躓いている。保守系の WSJ 5月17日の社説(!)でも叩かれている。

アイデアが豊富でよく喋るし、落ち着きの無い印象を裏付ける格好となっている。本人の言い訳を聞いている限り(問題のテレビインタビューは見逃した)、現在掲げている政策自体は真っ当なので、これから気を付ければ何とかなるかもしれない。(といっても、過去の言動と同じパターンなので、墓穴掘りそう)早速、個人的な金銭な話題も飛び出してきており、前途多難そうだ。

オバマの出生疑惑にケリを付けた Donald Trump は、意気揚々と不出馬宣言。当然の帰結の様な気もするが、超一流のセルフプロモーターである事を、改めて大証明した。これからも Trump の名前を冠する不動産の開発に大いに役に立つであろう。計らずも、オバマの小物ぶりを炙り出した事で、下手な献金より共和党への貢献は大だったと思う。

こんなに真剣に大統領選挙(まだ、共和党の予備選候補者段階だが)を追っかけるのは初めての経験なのだが、自分の基準になりつつあるのは「大統領になりたい」という気持の強さがどれだけ感じられるかという事になりそうだ。特に、共和党候補としては、素直で力強い使命感が最も大切だと思う。アメリカ市民はこの辺を鋭く嗅ぎ取るのではないかと考えている。

「大統領になって何をするか」については、結局、状況、政局に大きく影響されるので、言っている事より過去の実績を見るしかないだろう。そうなると、州知事経験者が有利になりそうだ。

「大統領を続けたいという」という意欲が今のところ見られず、景気と雇用の雲行きの怪しい「何もまともな事の出来ない」オバマを責めるのは、簡単だと思う。

共和党候補が誰でも、「2008年に比べて良くなったか?」、「後4年もこの大統領に任せて良いのか?」というメッセージだけで、勝てる様な気がする私は、アメリカ政治音痴なのだろうか?

羊頭狗肉

2011-05-18 05:29:23 | アメリカ経済
オバマが、2009年の景気刺激策の一環でオバマがブチ上げたアメリカ高速鉄道網構想も、結局は Amtrak のインフラ改善に予算の一部が使われるだけで、頓挫しそうである。

高速鉄道としては、辛うじて、カリフォルニア州、サンフランシスコとロスの間の一部で建設が始まる様だが、果たしてどうなる事やら。$300M(約240億円)の壮大な無駄遣いの様な気がする。(カリフォルニア高速鉄道庁のサイトはこちら)残りは、ボストンーニューヨークーワシントン DC、デトロイトーシカゴーセントルイス等の在来線を将来の高速化に備えて整備する事に使われる。在来線の整備は、一応将来を睨んでとお題目がついているが、基本的には、Amtrak への呈の良い補助金である。

2009年の景気刺激策で$8B(約6400億円)の予算が成立しており、今回は、$2B(約1600億円)が使われる。景気刺激策については、成立から2年以上も経っている効果が怪しい上に、折からの財政状態が厳しいので、消化していない予算については、共和党は凍結する事を提案したりしている。

人口密度が低く、移動距離が長いアメリカは、基本的に旅客鉄道との相性は悪い。個人が車に乗らないので環境に良いとかの訳の分からない理由も挙ったりしているが、一応景気刺激策の一環であるので雇用の促進とか、元々本末転倒気味の政策であった。どう考えても、敷設後の採算も怪しいので、フロリダ州は予算の受け取りを拒否している。



WSJ の地味な記事 "U.S. Parcels Out $2 Billion for Rail"