備忘録として

タイトルのまま

かぞくのくに

2013-01-27 00:54:11 | 映画

”かぞくのくに”2012 監督:ヤン・ヨンヒ、出演:安藤サクラ、井浦新、ヤン・イクチョン、宮崎美子、京野ことみ、津嘉山正種、悲しくて切なくて怒りがこみあげてきた。イデオロギーやくにの論理で個人の自由が制限される。それに対して何もできない無力感。高校の友人Oは卒業後自分が在日だと名乗った。日本は自由だなんて幻想じゃないのか。この状況を生んだ責任の一端は自分にもあるのではないか。白いブランコに涙が止まらなかった。(ポスターはシネマトゥデイより)★★★★★

”ツナグ”2012 監督:平川雄一朗、出演:松坂桃李、樹木希林、母親に会う、親友に会う、婚約者に会う、死者をツナグ依頼者の願い事は1回きりしか叶えてもらえない。両親を亡くしているツナギ役見習いの主人公はツナギ役を祖母から引き継いだ時点で、ツナグの依頼者にはなれなくなる。死んだ人にもう一度会えるという映画は、”ゴースト・ニューヨークの幻”や”Hereafter”2010が思い浮かぶ。この映画も切ないけど、死んだ人に会っても会わなくても残されたものは、心残りを抱えたまま、ひとり生きていくしかない。★★★★☆

左:ポスター、右:死者を呼び出す銅鏡:ツナギ役以外の人が鏡面を見ると死んでしまう (映画official siteより)

”踊る大捜査線The Final”2012 監督:本広克行、出演:織田裕二、深津絵里、柳葉敏郎、小栗旬、テレビ放映も劇場版の過去3作も観ている。劇場版1作目で小泉今日子がオカルトばりの元看護婦役の犯人を演じ度肝を抜かれた後は、ずっと裏切られ続けている。番外編の”交渉人 真下正義”と”容疑者 室井慎次”もパッとしなかった。ずっと関わってきた責任上、あまり気乗りはしなかったがThe Finalを観ないわけにはいかなかった。警察機構に挑戦する犯人の設定は面白かったが、クリント・イーストウッドの”ダーティー・ハリー”の何作目かも犯人は身内だったことを思い出した程度で、特に驚きはなく、犯人と青島の真っただ中にすみれの運転するバスが突っ込んでくる場面も、”ありえない”と思わず叫んでしまった。いかりや長介が死んだ時点で終わりにしとけば良かった派である。今回でFinalにして正解だと思う。★★☆☆☆

”Bungo 注文の多い料理店”2012 監督:富永昌敬、出演:宮迫博之、石原さとみ 宮澤賢治の同名童話を映画化したもの。山中で道に迷った男女が偶然見つけた料理店「山猫軒」に入り、自分が料理されると気づき命からがら逃げだす。原作と違うが不倫関係にある男女の欲が露わになるところは面白かった。★★★☆☆

”Sparkle"2012 監督:サリム・アキル、出演:ジョーダン・スパーク、カルメン・エゴジョ、ホイットニー・ヒューストンの遺作で作中、教会で強烈な讃美歌を歌う。ホイットニー・ヒューストンのことはケヴィン・コスナーと共演した”ボディーガード”1992とその作中歌”Always Love You”しか知らない。映画で3姉妹の長女?が夫の影響で麻薬中毒になってしまうところなどが暗示的だった。★★☆☆☆

"Taken(邦題:96時間)"2008 監督:ピエール・モレル、”Taken2(邦題:96時間リベンジ)”2012 監督:オリビエ・メガトン、出演:リーアム・ニーソン、マギー・グレース、ファムケ・ヤンセン 1作目はWowwowで2作目は飛行機の中で偶然2本続けて観ることができLuckyだった。元CIA工作員のブライアン(リーアム・ニースン)は第1作”Taken"でパリ旅行中に人身売買の犯罪グループに誘拐された娘を助けるため悪者をこてんぱんにやっつけた。”Taken2”では犯罪グループにいた息子を殺された父親が復讐のためブライアン家族を狙う。イスタンブールを旅行中、犯罪グループに捕まったブライアンと妻を今度は娘が助ける。バイオレンスとアクションは激しく元CIAは超人的で強かった。憎悪のループは際限がない。★★★☆☆

”Trouble with the Curve(邦題:人生の特等席)"2012 監督:ロバート・ローレンツ、出演:クリント・イーストウッド、エイミー・アダムズ、ジャスティン・ティンバーレイク、老いた野球のスカウトとその血を引いた娘の話。娘は弁護士という職業を捨てて父親と同じスカウトの道を選ぼうとする。特にドラマチックでもなく面白いわけでもなく教訓的でもなかったが、クリント・イーストウッドとエイミー・アダムズが見られて良かったので、おまけで”マネー・ボール”2011と同じ評価とする。★★★☆☆


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