瓜に爪あり、爪に爪なし。
爪が青く染まった。今年は藍染めができないと思っていたが、先日から染めている。
私の夏の爪は青い。それが当たり前だったが、染めができないと思ったとき、正直、寂しいなと感じた。
見慣れていた指先に青色がないのは仕事をしていないように思えた。
実のところは、畑仕事で指先が黒くなり、爪の中に土が入って見た目は美しくない。まあ、労働者の爪と思えば聞こえはいいが、やはり気になる。
最初、マニュキュアをしたのは友人の結婚式だったと思う。まだ今のように色もデザインも限られ赤色だったと思う。それも滋味目な。
今だからこそ、青もあるが,爪が青いと言うことは、病的と思われていた。
爪がエナメルで覆われると、指先が熱くなったことを記憶している。つまり呼吸ができない状態だったと思う。
初めてそれで爪も呼吸していると知った。
しかし藍染めで染まった爪はまったく違う。
青い色素が染み込んで爪と渾然一体になっていると言う感じだ。
だから感覚的には違和感がない。指先に青色があるのが私の爪だと言う意識すら湧いて来る。
それに、ちょっとおしゃれと言う感覚もある。
藍染めが始まって忙しくなった。染まった布を見ると溜め息が出るほど美しいのだが、ああ、また夏が始まったかと嘆息も出てしまう。
去年は母のことで精一杯でできなかった藍染め、やはりできると言うことはありがたいとしみじみ思う。
娘が今朝、福島の子供らのキャンプの手伝いで福井に行った。
彼女の足の爪は青い。しかもその若さを謳うように輝いている。
初めてのボランティアだ。60人の子供らを7泊8日支える。
子供らと楽しんで来てほしい。

藍染めの布と藍染めの爪

梅干し
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