goo blog サービス終了のお知らせ 

よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

ハナとカントの事件簿

2014-03-31 21:02:12 | 自然の不思議

こんなことが人間界にあるだろうか。
老女と青年の恋!?ハナは12歳の秋田犬,彼は2歳のグレイハンウド?犬,
もう2匹はいつも熱々。
先日,ハナがヘーゲルとカントを連れ出し,結局ヘーゲルは戻って来なかった。
なのにまたハナは性懲りもなく,またまたカントを誘惑?して、いや,カントがハナにべったりなのだ。
どうやらカントの飼い主が写真に夢中になっていたのをいいことに,また2匹はアバンチュール?としゃれこんだ。

1度あることは2度ある。2度あることは3度ない。
今日は今までとは反対方向だった。ハナって思っていた以上に賢いのかもしれない。
ここから7キロ付近で,ちょうど私が買い物からの帰り道に出会した。
「あれ?エェー,ハナじゃない!」「こんなところまで来て,びっくりするじゃない!」
車を止めるとハナが当然の顔をして寄って来て,後ろの荷台にぴょんと載った。
実は私がようやっと後ろ足を持って乗せたのだ。
しかし,カントがどうしても乗らない。それどころか来た道を走り出した。
途中,寄り道したり,止まったり,それを見ながら車を止めたり走ったりしながら家へと追い立てる。
ここでまた見逃したら,今度こそ飼い主はショックで立ち直れないだろう。
カントが本通りから脇道に入ったところが知人の家だったので飼い主に迎えに来てもらうように頼み,私は必死で彼を追った。
あの小さな体で走る走る、近づき過ぎると危ないし、見失うと困るし、対抗車が来ると危ないし,内心ひやひやだった。
そこから4キロほど走らせたところで飼い主の車に出逢い,無事戻った。

後でその経緯を聞くと、飼い主は2度今までの8キロ付近の散歩コースを探し,住職も2時間近くあちこちと心当たりを探したそうだ。
まったく人騒がせなハナである。

今日,母にもびっくりさせられた。
薬の副作用で歩くこともままならなくなり、ほとんど居間と部屋の往復だったのに、ちょっと目を離した隙に、縁側から庭までサンダルを履いて歩き出した。春の陽気に誘われたのだろうか。
ハナにしてもすっかり後ろ足の筋肉が落ち,ふさふさだった毛も薄くなったのに、気持ちが動くと思わぬ行動に出る。
本人も、誰もが思ってもないことが、時としてできてしまうこの不思議。

ハナも、母も、今日は疲れたのかいつもより早くに床に就いた。
春の宵,西の空に宇宙大のダイアモンドが上がった。



左は帰って来ないヘーゲル,お似合いのツーショットだろうか?







保存食-4-行者ニンニクー

2014-03-30 21:22:24 | グルメ

私の方が忘れていた。
「ああ,もうそんな季節になったんですね!」
この時季,門前の友人がどっさり持って来てくれる。
この能登でも,どこでも採れるものではない。
これが採れるのは,門前の海側が多いらしい。しかし最近乱獲されて今では地元の人でないと自由に穫れなくなっていると聞いた。
隣町の農協の店先に並んだものは,20本ほどの束が500円したと言う。
すると全部で?000円にもなる。

「これどうするの?私らはそんなに食べないよ。」
「私は漬け込んで5月の連休の勉強会の時や呑む来客のおつまみにするとみんな喜んでくれるよ。」
「ふーん!」
どうも余りその価値を感じてなさそうな返事だった。
だからこそ,こちらに回ってくるのかもしれない。
その漬け方だが、
醤油とお酒を同量にして、その汁に漬けるだけ。
ニンニクの名が示すように匂いはにんにく,味も程よい辛味があって、漬け込んだ汁はチャーハンなどの炒め物に使える。
勿論,生を刻んで炒め物にしてもいい。
行者と言う名にふさわしく、きっと行者さんも山中での修行中の栄養にしていたのだろう。



来客時のおつまみに,左から1年ものの行者ニンニク,手前は蕗の薹の煮物,これは次回に。右上はサザエの麹漬け。
どうぞ,皆様,呑み過ぎにご注意を。

まだその味を知らない方は、いらしてください。
そうそう,5月の連休の勉強会は,道元の「現成公案 正法眼蔵」です。
興味のある方,能登 龍昌寺まで、ご連絡ください。
もちろん,私が典座です。
能登の海の幸,山の幸の葉山葵,コゴミなどの山菜が並びます。
おいしいですよ!










ハエとカメムシ

2014-03-29 22:11:18 | 自然の不思議

この今の状況を話すとほとんどの人は逃げ出すだろう。
では,覚悟はいいだろうか。
こうしてパソコンを打っている私の肩にぶーんと飛んで来て止まったものがある。
こうして電気の下でパソコンを開いているその電気の笠に3匹止まっているものがいる。
カメムシってご存知だろうか?亀のように甲羅が5角で頭まで2センチ弱の昆虫。
稲にとっては最大の害虫で実ったお米をかじる。
そして,最も困るのは下手に触ると何とも言えない悪臭を放ち、ちょっとやそっとではその匂いは消えない。
ここでは薪ストーブなのでそれにくっつて侵入する。
この気候のせいかこの数日いやにカメムシが増えた。
どこからか小さな飛行機が部屋を飛ぶように「ぶーん、ぶーん。」と音を立てている。
退治したくても,そっと紙などで包むように持たないとすぐあのイヤーな匂いを発する。

数日前から東司,つまりトイレに大きなハエが発生した。いよいよ春なのだ。
我が家は汲取なのでダイレクトに気候次第でハエが発生する。
そこでトイレにハエ叩きを持ち出して備え,ハエを見つけては退治していた。
それが,今日の午後のことだった。
「うわーっつ。」トイレに入った途端反射的に戸を閉めた。
何とそこにはハエの大群が「ぶん、ぶん、ぶん、ぶん。」もう人が入る隙間がないくらいの数になっていた。
そこで住職の出番。大半を退治してようやく一件落着。

やはり,今年のこの暖かさは尋常ではない。
この自然現象に慣れたとは言え,この数の多さの前には為す術もない,とは言わないが,平常心ではいられない。
今年は春から縁起がいい,どころか,この春からすると心配なことばかり。



森の中の蛾の繭













春一番

2014-03-28 21:39:29 | 畑仕事

春一番,これは畑仕事のはなし。
今年は雪解けが早い。ここの5人の畑で山沿いにある私の畑もすっかり雪が消えた。
ひどい時は5月の連休まで残っている。

先ず,私はニンニクの追肥,住職は玉葱の追肥、ここから畑仕事が始まる。
雪が消えた畑を歩きながら,今年の割り付けを考える。
多くの野菜は連作ができない。そこで去年の野菜の場所を確認し今年は何を植えるか,何をどれだけ作るかを大体を見当をつける。
今年,大豆はどうしよう。黒豆だけにしようかな。トマトは去年70本だったけれど,50本にしようかな。
あれこれ考えながら去年植えたキャベツの苗を見ると、「ない!」
こんなことはなかった。雪が多いと苗は雪に守られて苗は大きくなってなくても根っこが張ってくる。
それが消えてしまった。冷たい雨が降って,それが凍って,解けてしまった。
そこで仕方なくホームセンターから苗を買って来て植えた。流石にそれだけでは寒いので寒冷紗を掛けてあげる。

雪が少ないと虫も多い。今朝,ハナの耳にダニを見つけた。
だから,畑をする者からすると、少ない雪を単純に喜べない。

今日は台所のストーブに火を点けずにごはん作りをした。水も水と言う意識さえないほど、冷たさを感じさせなかった。
夜満天の星空になった。ハナとお隣の犬の散歩時間を分けている。夜は9時までがハナタイム。
そのハナが帰って来ない。いつもの「パン,パン。」と手を叩いても入って来ない。
仕方なくライトも持たずに境内を歩いて白い動く物を闇に探すが判らない。
上の闇に目をやると、プロキオンからオリオンに向って流れ星が見えた。
春の夜一番の流れ星。

ハナはまた村に行ったかと住職が見に行って帰ってくると、ハナは闇からにゅーっと出て来た。
春の夜はふらふらしたくなるのは,人ばかりではないらしい。
もしかして,ハナが流れ星を見せてくれたのかもしれない。

明日は,エンドウ豆を蒔きます。



握りのお寿司をお客様としばし食べられない息子のために



                  春の貝のパスタ















保存食-3ーこんか鯖とへしこー

2014-03-26 22:06:10 | グルメ

先日の連休に滋賀の朽木からおふたりのお客様。
まだ1メートルの雪が残る山里はかつて鯖街道の通り道。
そこで彼女は地元のおばあちゃんからへしこ作りを習い50匹もの鯖の糠漬けを漬けた。
そのお土産のへしこをさっそく朝食にいただいた。
ちょうど地元の小糠鯖があったので食べ比べてみた。
へしこは最低2年は経ってないとへしこではないと言われているとか。
漬け方は塩と唐辛子と糠だけのシンプルなもの。
その代わりしっかりと重しを載せるのがポイントとか。
市販の小糠鯖もいただき物で,高級店のものだ。
表示を見ると添加物は入っていないが小糠の他に麹、いしるも入って現代風にアレンジしてある。

塩気はどちらもしょっぱい,しかしその後に来るものがあるかないかで違いが出て来た。
その違いをうまく口では言い表せないが,どうも作り方や入れるものがシンプルなものほど元の鯖が活かされる気がした。
麹もいしるも醗酵物で返ってどちらの味も出て来れないばかりか肝心の鯖が奥にやられてもったいない。
糠漬けの鯖はきっと糠にだけやさしく包み込みこまれたかったに違いない。
長い時間をかけてじっくり熟成されたものは確かな置き土産のようなものが後になってじわーっと効いてくる。



左が市販のもの,右が友人の漬けたもの。

これをパスタに入れたり,お茶漬けやお酒のつまみに。

そうそう,自前のどぶろくがヨーグルト状態からいよいよ醗酵が進みアルコールが出て来た。
「これ,ヨーグルトですね。」と言う人は,お酒が強い人であることが判明した。