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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

ピアノを弾く。

2017-04-26 21:13:57 | 日記

今日は一日雨が降っていた。そして、誰も近くにいる気配がない。
ピアノが置いてある廊下をいつも通り抜けるのに、なぜかピアノの前で足が止まった。

子供の頃、家には大きな蓄音機があった。
父が音楽好きで、レコードがよくかかっていた。
その父が私のためにピアノ大のオルガンを買ってくれた。流石にピアノを買うほどの余裕はなかったのだと思う。
ところがそのオルガンの調子が悪く、私はへそを曲げて弾かなくなった。
そして私が勤めるようになり、自分でピアノを買い、30を過ぎてから習い始めた。

ここに来てからも弾く機会はほとんどなかった。
忙しさと、下手なピアノを他の人に聞かれるのが恥ずかしかったこともある。
そして、今日が30年振りくらいになるだろうか。



庭の侘助。

おそるおそるピアノを叩くと雨音に消されることなく「ポーン」と鳴った。
その音が妙に懐かしく、うれしく、今度は両手でドレミを弾いた。
まったく曲にはなっていない。
譜面を見ても、左手の五線符が読めない。
元々たどたどしいものが、時を経て、すっかり手も忘れてた。
ちょっと、自分でも衝撃だった。

五十肩になり、リハビリの方から筋肉を付けるように言われている。
そのことも頭にあったので、楽しく、長く続けるのに、ピアノはどうかと勝手に思ってしまった。
もうこうなったら、下手とか恥とかそんなことは言っていられない。
でも、ちょっと弾いてみて分った。
これは、ヘルシーエイジングになる。
右手と左手を違えて弾くことと、しかも目で上と下の譜面を追いながら進める、このマルチタスク的な行為が効果的だと確信した。
先ずは、基本のドレミから始めてみるかな。童心に帰って!
いつか、人に聞かせれるようなメロディーになるのだろうか。



メロディーのような春の生菓子。
先日金沢からハナの子供を連れて来てくれた人からのおみやげ。










春の食卓

2017-04-24 21:47:11 | グルメ

春がどんどん進み、境内は淡い桜色、桃色、木蓮の紫がかったピンクが広がり。食卓は緑が増してゆく。



先日は葉山葵とコゴミ採りにここから車で20分ほどの山の谷合いまで出掛けた。
そこはかつて山からの水を引く堰を設け田んぼをしていたところが今はもう荒れ果て見る影もない。

独活は山独活に近い緑、茹でて酢味噌和え、皮はきんぴらに。
葉山葵は熱湯を掛け、瓶に詰めて冷やす。
食べる時にお醤油をかける。噛むほどに山葵のツーンとした辛さが後から舌に刺さってくる。
コゴミは、屈、こごむような形をしている。
特に味に癖がないので、炒め物、煮物、揚げ物、何用にも使える。
私のお薦めは、フライ、細かく叩くとぬめりも出てくるので酢の物にしてもおいしい。



独活のきんぴらと菜の花の胡麻和え。



菜の花の昆布締め、豆腐の生姜とアサツキ、鯵のぬた。

5月の連休は3泊4日で20人ほどが集う。
まだ畑は冬野菜の菜の花くらいしかないので、山菜が頼りだ。
今日、ようやく蕨も出て来た。
これで筍が出て来たら、春の食卓は春満載になる。

冬の固くなった身体を、山菜の苦みが解してくれる。
さて、これで何が作れるのか、今からメニューを考えている。



春の装いのハナ。












老犬に朗報!

2017-04-20 22:05:41 | 日記

またまた、また、愛犬の秋田犬のお話。
15歳の老犬、ハナ、先月の25日に家族全員が揃う時まで生きていてほしい!と祈っていた。
ここに、かつての子供らが勢揃いして、わいわいがやがやと境内に集まっていたところによろよろとハナが仲間入りしていた。
そのとき食べた鶏肉がきっかけで、それ以来鶏の胸肉を食べさせている。
それまで、老犬用のドッグフード、缶詰などなど試みたが、すぐ食べなくなってしまった。
ところが今では家族より犬のハナの方がお肉を1日に食べ、そのためにわざわざ買い物に行っている。

ハナのメニュー、茹でた鶏の胸肉を1日に1パック、ご飯に牛乳と茹で汁と鰹節を振り掛ける。
お肉を少しずつ裂きながら口元に運び、丼に3分の1のご飯はスプーンで盛り、舌に載せるようにして食べさせる。
それを1日に3、4回食べている。

それから約2週間、今では食べたいと庭先までやってくるし、食べている途中座り込んでしまうが、ほとんど自力で立てるようになった。
そればかりか昨日は今までの夕方の散歩道をさっさと参道を下り出した。
やはりこれは鶏の胸肉効果としか言いようがない。



これは私たちのの鶏のささみのチーズ、朝月とハバネロ味噌の挟み蒸し焼き。

今五十肩でリハビリに通っている。
その先生に、少し肉をつけた方がいいですよ、と言われてしまった。
ハナを見習って、お肉を食べるように心掛けている。
そしてあの運動量、けして元のような筋肉もないし、足の向きも半分斜めなのに歩くことを止めない。
それに比べ、なんだかんだと言って家でのリハビリをおろそかにしている私。
「ハナ、あなたはほんとう偉い子、いや見事な老犬だ!」



ハナと五郎と友人、去年の写真です。その彼は先月の23日に癌で亡くなってしまった。
この頃のハナは、まだ尻尾がカールしていた。
時間は容赦なく過ぎていきます。









春の六緑

2017-04-17 20:25:13 | グルメ

ようやく食卓に毎日緑が載るようになった。



菜の花、薮カンゾウ、蕗の薹、芹、アサツキ、独活の6緑。

その緑の鮮やかで初々しく眩しいくらい。
緑と言ってもその野菜や野草によってそれぞれの特有の緑がある。
味もよく噛むと一様にほんのりと苦みがある。
その苦みが春の味といえる。



苦みと言うより、えぐみと言えるのは出たばかりの独活だろうか。
最初はそのまま二杯酢で少し戴くが、次は茹でて酢味噌和えでいっぱい食べ、その葉は天ぷらにする。
それぞれの歯応えと音が春を噛み締めている感じになる。



緑を身体に摂りいれると、からだが冬から春に目覚める。
それでようやく,身体が畑モードになってくるから、ふしぎ。

白い食卓から緑の食卓になると、よろみの春の畑仕事の始まりになる。
昨日からビニールハウス内に野菜の種蒔きをした。
畑にも買って来たレタスやキャベツの苗が植えられ、畑が畑らしくなってきた。

今日、与呂見の桜開花宣言。
参道の桜も境内の枝垂桜もちらほら咲き始めた。
木蓮も蕾から花が顔を出して気温のチェックをしている。
雑木山にはタムシバの白い花が「お先に!」と声を挙げた。
水仙と立金花の黄色と白と薄いピンクとツルニチニチソウの紫と、そして緑。
春って、こんなにも色に満ちていたっけ、毎年驚かされる。















母の日

2017-04-15 21:13:53 | 日記

まだ母の日ではないのに、先取りのプレゼントだった。
先週のこと、三男が一足早い母の日をプレゼントしてくれた。
4人の中で、一番細やかな心遣いができるのが、三男かもしれない。
物作りも、人への思い遣りができるからこそ料理人が向いているのだろう。

春の京都は人で溢れていた。
この時季にしか見れないと都おどりはチケットが取れないからと京おどりを見せてくれた。
私も生の日本舞踊を見るのは初めてだった。
衣装、舞台装置、生演奏、そしておどり、その艶やかさ、品格に魅せられ、日本の伝統に改めて奥深さを知った気がした。

そして和食を予約してくれた。
友人のところがいっぱいとかで、鴨川に近い和食屋さんに入った。
春の京都の和食は、その料理は勿論のこと、彩り、お皿使い、演出と趣向を凝らし、目で楽しませてくれた。
一っ歩外に出るとそこは桜満開の木屋通り、お酒は飲まなかったのに、春の都に酔ってしまった。



そして今日、この1週間に作って冷凍しておいた私の料理を送った。
いつも深夜に近く帰宅して簡単に夕飯を済ます息子。
おいしいものを作ってお出ししている本人が、こんな食事をしている。
自ら選んだ仕事ととは言え、何かこれでいいのかと考えてしまった。
今まで野菜を送っていたが、少しでも手間が省け、少しでも身体に良いものをと思いストックしていた煮物類を送った。
高野豆腐煮、カンゾウの酢味噌和え、大根の煮物、人参と椎茸の炒め煮、ポテトサラダ、漬け物、椎茸など。
これでしばらくは単品でなく少しは夕飯らしくなるだろうか。

今日、ビニールハウスにキュウリと茄子とピーマンと赤、黄色、オレンジのパプリカの種を蒔いた。
いよいよ、今年も畑仕事がスタートした。