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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

サツマイモのお菓子

2016-02-28 21:14:30 | グルメ

「これ椿の花みたい!」「これ、さつまいも?」「これ作ったの?」「えー、砂糖入ってないの?」
先日来のお客様10人にお出ししたところ、大方、好評でした。
私が畑で作り,ストーブで焼いて,砂糖も加えなくて作りました。
これを作りたくて,紫のサツマイモも作ったのです。3本で450円、普通の苗は25本で450円でした。

私は、サツマイモは、薪ストーブの中にアルミホイルで包んで焼いて食べている。
程よく水分が飛び,甘みが凝縮して全く砂糖がいらない。
これでお正月の栗きんとんやお菓子も作る。
黄色と紫の、何ともサツマイモなのに高貴な配色になる。
この2色を使って茶巾絞りにすると,和三盆入りの高級和菓子ではないけれど,それにも負けない品のある和菓子が出来上がる。
多分,その甘みと旨味は無農薬と言うことが大きい思う。
先日、こちらでも名の通った五郎島のさつまいもをいろりの灰の中で蒸し焼きにしたのを戴いた。
でも、私の方が色も鮮やかで味の濃さも甘みも断然おいしかった。

「これ、ちょっと焦げ臭いかな?」
鋭いご指摘、そうなのです。ストーブの火が強くて少し焦がしてしまいました。
「ごめんなさい。」



輪島塗のお皿に山茶花の葉っぱを添えて。
そうそう,この後真ん中に山栗を置いたところ,椿の花になりました。



これ、砂糖ではありません。ハナの背中に積もった雪。












灰色の空

2016-02-27 13:57:24 | 自然の不思議

灰色の空というと、誰もが陰鬱で暗いイメージが付き纏う。
北陸の冬の空は、正しく灰色の空が続く。
時々見せる晴れ間の青い空は、冬のご褒美。

灰色と言うと嫌われそうだが、銀鼠色と書くと少しは光が射すだろうか。
と言うものの、鼠なのかと自分でも思ってしまう。
日本の色の辞典を広げると、そこには四十八茶百鼠に代表されるように特に茶色と鼠色はその色相、明度、彩度によって細かくその名前が書かれている。
多分に日本の四季、モンスーン気候、列島の長さ、表裏に例えられる山の成り立ちなどからその微妙な違いにそれぞれの名前が付けられたのだろう。
それは、確かにその違いがあるだろうが、その違いを違いとして認識した日本人の感性に驚かされる。
それには、この黒い瞳が一役買っているかもしれない。
多分、他の国では考えられない繊細な区分だと思う。

ここに来て、この灰色が気に掛かるようになった。
灰色の空は、動き、漂い、濃く、薄く、雲になり一時もそこに留まることがない。
その刻々と変化するその様は見ていて飽きが来ない。
それどころか、空の絵コンテの芸術家と言うべきだろうか。
砂漠のように、毎日が真っ青な空だったら、きっと私は飽きて来て、疲れてしまうだろう。
このところ頓に眩しさを感じているようになったからか、この灰色の空が気に入っている。
特に朝日が灰色の雲に射すと、ローズピンクに染まる。
全くの反対色なのに、混じり合っても濁りはなく、その区分もなくそれでいてグレーとピンクがそれぞれ美しく空を彩っている。
むしろグレーがあるから、ピンクが引き立つように、お互いを讃えている思えてしまう。



冬の空は私に語りかける。
「そのままでいいんだよ。」「動かなくていいんだよ。」
その言葉に、私はどっぷり浸かって甘えている。
「だって、もうすぐ畑が始まるでしょ。」と自分に言い聴かせながら、、。

この灰色の空が、澄んで重く感じないのは、鏡としての白い雪が大きいのかもしれない、、。



北欧もそうだろうが、外が暗い分お部屋は色鮮やかなインテリアで飾る。
叔母が刺繍をした布巾を贈ってくださった。
それを部屋の小物入れの上に被せたところ、お花畑になった。








細雪

2016-02-25 20:32:39 | 日記

細い雪と書いて、細雪。なんて日本語は美しいのでしょう。
ちなみに、英語ではlight snow とあった。シンプルというよりあっけなさに、言葉を失った。

今朝の雪は細雪。ささめ雪、「ほ」でなく、「さ」しかも二つ続くと、その降り方やその音までが想像できる。
今朝、外の雪の降るのを見て、思わず「きれい!」と声を挙げた。
風花は、こちらまでが風に吹かれて宙に遊ぶ舞い手になる。
細雪は、その細やかさ故にその中には入れず、それを見る側になる。

原田マハの「ジヴェルニーの食卓」「うつくしい墓」「エトワール」「タンギー爺さん」を読み終えた。
モネ、マティス、ピカソ、ドガ、セザンヌが出て来る。
原田のフィクション、ノンフィクションを駆使して短編小説に仕立ててある。
読み出したら止まらず一気に読んでしまった。
読みながら彼らの絵が次から次へと浮かんで来て、さながら美術館にいるようだった。
多分に作者の力量に依るのだろうが、彼らの絵に対峙するなみなみならぬ情熱に浮かされるようだった。
彼らの天賦の才に魅了される人々と、その生み出される絵画の魅力というより魔力に圧倒された。
と言っても、文面からなのだが、そのいくつかを見ている私もきっと実際に彼らに会うと彼らの磁力に引き込まれてしまうかもしれない。
確かに、欲しい絵はある。
私もお金があったら、絵を買ってしまうかな?
買うとしたら、何になるかな。なんて、バカなことまで考えてしまった。

ささめ雪、何とうつくしい日本語なのだろう。
細雪、何と美しい雪の降り方なのか。
それは、ほんのひと時の空の戯れ。










風花

2016-02-24 15:34:07 | 自然の不思議

風の花と書いて、かざはなと読ませる。
かぜはなと読むと、風邪の鼻水となりそうで情緒も何もない。
意味だけでなく、ぜ と ざ と読むのでは全く雰囲気が違って聞こえる。
ぜ だと、何か詰まった感じで、ざ になると風が抜ける。



北陸の天気は1日の間にくるくると変る。
さっきまで重そうな雲に覆われたのに、さっとそれが去り、青い空の穴が空く。
するとどこからか風花が舞って来る。
それをぼんやり見ていると、さっとお陽さまの光で目を射抜かれる。
先日は窓に覆いをしたが、ハナが廊下で日向ぼっこをしている邪魔をしてしまう。
そこで今日は家の中でサングラスを掛けた。
世界が暗くなり、本も読めない。

風花は春の兆し。
我が家のハナがお隣のボーイフレンドの呼び出しで出たり入ったりしている。
おばあちゃんと青年のデートになる。
我が家の野良猫ニャンニャンが3週間振り?で帰って来た。
もう雪に埋もれて客死したのだと半分諦めていたところ、半分くらいの体重になって戻って来た。
その生命力、野生力?に脱帽!

いつもより早く椎茸が出て来た。
五目ごはんやバター炒めにして食べている。
できたら、炭火でこんがり焼いて、おいしさを閉じ込めてお醤油を垂らして食べるのがどんな料理よりおいしいのだが、もう少し出てくるのを待とう。

どこからとなく舞って来る小さな小さな雪の花びら。
夕方の風花は、まだまだ冷たい。



ぷっくりの肉厚の椎茸



椎茸入りハンバーグとジャガイモと椎茸のバター炒め、カボチャのスープ




















冬の読書タイム

2016-02-23 10:48:47 | 日記

パソコンが苦手な私はIDやパスワードが分らず、何と2週間ほどブログが書けなかった。
書けないとなると、書きたくなり、いざ、もう書けるよ、となると、さて何書こうと戸惑ってしまっている。
そこで思いついたタイトル、となった。

冬が私の読書時間なのに、雪道が苦手と理由をつけてほとんど出掛けない。
雪はここだけですよ、と郵便屋さんが知らせてくれる。
そんなこともあって免許更新手続きがてら図書館に行って来た。
借りて来たのは7冊と欲張った。
「いのちを纏う」志村ふくみさんと鶴見和子さんの対談集。志村さんは草木染め紬を織る人間国宝、片や鶴見さんは社会学者、でもその当時は車いす生活になっているが常に着物を着ていらっしゃる。お二人の博識と感性が対談を深め、タイトルのいのちを纏うと付けられたのだと思われる。
着物は日本の風土からなり、かつ感性と生きる姿勢と文化を育むと、しかし着物を着なくなった現代の日本人を憂いていた。普段に気持ちよく着れる着物はないだろうかと二人は模索を続けている。
私も藍染めをしているので書かれている染めの行程や草に宿るいのちの話は頷ける。自然といかに向き合うか、これからの課題の重たさが私にものしかかって来た。
タイミングとは不思議である。志村さんのお弟子さんの友人から東京展の案内状が届いた。久し振りに会いたいので出掛けようと思っている。

「赤羽末吉の絵本」スーホの白い馬に代表されるように物語は勿論だが、その構成といい色使いが私の中で抜きんじている。
彼のことを知っているようで知らない。長く満州に住んでいたことも大きく影響しているとわかった。

この2冊しかまだ読んでいない。他に「神の木」川瀬敏郎の生け花、彼の場合投げ入れと言う、と光田和伸、国文学者の解説がつく。いつか尋ねてみたい大木、信仰の木。木の大きさ、風格に圧倒されたい。

先日の「新日曜美術館」に出られた原田マハさんのお話を聞き、読んでみたくなった「ジヴェルニーの食卓」、私の好きなマネ、マティスを題材に書いている。
「ニュートンの地球」、田中澄江の「花の百名山」そして「栗、かぼちゃ、おいものお菓子」

住職が雪掻きをしてくれたので、ここから外が見えるようになった。ところが、晴れた日は眩しくて顔が上げられない。
晴れると落ち着いて本が読めなくなる。
実はその前に、冬に備えて本をネットで買った。その中に「1円で送料のみ」というのがある。
ネット販売は嫌いと言いつつ利用してしまった自分が、ちょっと、後ろめたい。
それは、鷲田清一のもの、自分のものだと返っていつでも読めると思ってしまいなかなか進まない。
2月も下旬、しかも29日しかない。ちょっと、慌てている。



鈍色の空に、、。



2鉢目のクリスマスローズ。