よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

カメムシ

2017-10-28 20:16:59 | 自然の不思議

久し振りに晴れ、外を見るとそこにはガラス戸にカメムシがびっしり張り付いて動き回っている。
それは外と中を分けているサッシ全部に見られる。
それを数えるとサッシ1枚当り10匹として我が家だけでも100匹以上いることになる。



カメムシは稲に付き養分を吸い取るのでお米が黒くなってしまう。
そこで農薬を散布するのが農家の一般的なやり方だが、私たちの田んぼは無農薬でやっている。
そのカメムシ退治として使う農薬が日本蜜蜂も殺してしまうと聞いた。
EUではその農薬は禁止されている。日本でも考えてほしい。
そのせいかこのところ蜜蜂が激変しここの巣箱に入らなくなった。

カメムシ退治はたいへんなのだ。
下手にいじるとその強烈な匂いが付き、なかなか匂いが取れない。
そこで私はペットボトルの口を近づけぽとりとボトルの中に落とすと匂いも着かずに捕獲できる。
そのカメムシをアキが食べる。未だにアキは何でも口にして食べてしまう。
ほんとうに変な犬なのだ。
それにしても最近増えたような気がしている。
雪が少なくなったからだろうか。
そう言えば今年カミキリムシの卵を見ない。
と思っていたところ地面から30センチくらいの高さの茎に3個見つけた。
卵の高さと雪の高さは相関関係にあると言われている。
とすると、この冬も雪は少ないことになる。
少ないのは寒さから言うと助かるが、畑の虫が多いのは困る。



ガラス戸の網戸に付いていたカミキリムシ。









再見

2017-10-27 21:22:10 | 日記

中国からのお客様は喜んで帰られた。
5月の連休のときも感じたが、寝食を共にすると気心がお互いに知れ、和やかな温かい交流が生まれる。
それは日本人同士でもなくても同じ人間で生き物であれば当然なことだと実感した。

私が知っている中国語はニーハオ、おいしい,そして再見のみ。
後はお互いに表情や身振り手振りの会話とも言えない会話でしかない。
英語が話せるかと聞こうとしたが、それも失礼かなと思いやめた。
でも、やはり親しさを感じれば感じるほど言葉を交わしたいと思った。
同じ日本人同士でも会話が成立しないこともあるが、いつかは言葉を交わすことで仲良くなれると信じている。

来られたきっかけは東條百合子さんの自然療法の縁なので、食べられるものに気を遣った。
生野菜は避け、玄米で、味付けは日本流でさっぱりめ、でもそれをとても気に入っていただいた。



おでんの残り パプリカとしめじ、舞茸、タマネギ、満願寺、卵の炒め物 高野豆腐、インゲン、油揚げの煮物、たくわん、玄米、味噌汁の朝食
夕飯には魚や肉など7品ほどのおかずを用意した。でも、写真を忘れてしまった。

外国人ではあるけれど同じアジア系の顔なので中国語を話さなければ分らないほど両国が近く感じられた。
坐禅もして、掃除や食器洗いも快く一緒にしてくれた。
ほんの一握り人たちで、しかも3日ほどの交わりだが、中国と日本の関係に於いて何か大きな一歩のように感じてしまった。
その人役を買ったのは、「あき」だった。
特に女性たちは「あき」を「あきー」と尻上がりで呼んで可愛がってくれた。
人間であれば、誰しも子犬のしぐさにやられてしまう。



また会うこともないかも知れない。
でも、きっと暖かいものを持ち帰って懐かしんでくれるだろう。

そうそう、後で知ったのだが、とんでもない富裕層の人たちだったとか。
行き届かない宿泊施設を懐かしいと言っていたそうだ。
そうか,反ってそれが新鮮だったのかな?
夜は天の川が見れたと喜んでいたとか、真っ暗な空と下界の音のない静かな山寺が売りになるかな?









台風一過

2017-10-24 20:46:13 | 日記

22日、夜中2時に前頃だったか、大風で目が覚めた。
中国からの来客の応対で3日ほど情報を得てなかった。
台風のその凄まじさで眠れなくなった。
ここに来て2度目、20年振りくらいの台風の威力だった。
風の唸りと家の揺れ、ガラスにぶつかる雨の音、樹々のぶつかり合う音、瓦が剥がれるかと思うほどの風の強さにすっかり目が覚めてしまった。
暗さと言うのは人を恐怖に落とし込む。
もしや家が壊れるのではないかと思ってしまった。

明るくなってもまだ風は吹き荒れていた。
カーテンを開けると、庭は池のように水浸し、花梨の数は半分くらいになり、鉄線の支柱は全部倒れ、ちぎれた緑の葉っぱが敷かれ、小枝も散乱していた。
畑に出ると、葱、パプリカ、白菜の一部は根こそぎ倒れ、トマトのビニールの屋根が飛ばされていた。
それでも夏の最盛期の畑だと被害はもっとあった筈だが、最小で終わりほっとした。

季節外れ、台風の目から遠く外れていたにも係らず被害は思いのほか大きかった。
台風の通り道だと用心して備えるが、不覚にもやられてしまった。
支柱を打ったりネットを張ったり、重しを置いて備えると、肩すかしを何度も食らったのに、、。
備えあれば憂いなし、と言うのはほんとうのようだ。



今年の花梨は14個、去年は17個だった。
そのうちの9個がまだ熟さないうちに落ちてしまった。
これは落ちる前のもの。

そうそう、選挙は吹き荒れてまた元のように納まってしまった。
いや、少しは新しい風が吹くのだろうか。
自然界は地震、台風、大雨など止めることはできない。
せめて人間界は、穏やかな澄んだ風が吹いてほしい。








熱烈歓迎

2017-10-18 21:07:52 | 日記

初めて中国の方達10人を20日から2泊3日でお迎えする。
友人からの照会で東條百合子さんの関係で来日される。
来客の中には癌を患ってる方もいらして、ちょっと今までになく緊張している。

お連れする方は日本に長く済んでいて日本語はできるのでどうにか成るとは思っているものの、文化の違いやその中にベジタリアン3人がいると言うことでまだ献立も決まらず悩んでいる。



韓国産の松茸でお吸い物、パプリカの豆腐詰め、ジャガイモと豚肉のソテェー
お吸い物は主婦作ではありません。

準備として寝具があるが,どうにか昨日布団を干すことができた。
お掃除もいつもより丁寧に、この際東司を洋式に替えることにした。便座を購入し工事は自分らでするのでたいへん。
食器洗いが終わり、あとお風呂掃除、買い物は明日。
そうそう、塩を使った塩温石という手当をすることになっているので責任重大。

日程として、坐禅、作務、住職のお話、気功体操など用意している。
ただ、お天気が思わしくない。
特にここは北海道並みに寒いのでそれも気になる。
晴れたらこころも晴れてきっと日本の気持ちよい秋を味わっていただけるのに。

今日ニュースで周主席が党大会で3時間半の演説をしたとか。
話す方も聞く方もその集中力、熱意に感心してしまう。
これが中国の底力なのだろうか。
いろいろと取り出されてる日中関係、こんな機会からお互いを知ることになればと思っている。
ゆったりと心地良い時間を共に過ごせたらと願っている。



親善大使の「あき」になってくれるだろうか?









パプリカのピクルス

2017-10-14 21:03:51 | グルメ

パプリカと言っているが、唐辛子の仲間で甘唐辛子ということになるらしい。
日本でもすっかり定着してパプリカで通っている。
私は毎年種を採取して栽培している。
ピーマンも完熟すると赤くなることをここに来て知った。
それらを改良していろいろな色のパプリカが出来上がったようだ。

緑から完熟して色が着くのでどうしても遅くなる。
うまく行くと霜が降りるまで成り続けるかも知れない。

その色は大きな宝石と言えるほど鮮やかで輝いている。
並べておくだけで華やかで活気ある台所になる。



赤、黄、橙、そして緑、このパプリカがあるだけでおいしさが弾ける。
秋の長雨との予想で少し早めのパプリカも収穫してしまった。
色とりどりのパプリカでピクルスを作った。
料理に砂糖を使わない私だが、これには砂糖を入れる。
私にはレシピがあるようでない。
砂糖の代わりに梅ジュースを使いそれに柿酢を入れ、ローズマリーやロリエ、ブラックペッパーを入れたり。
また酢漬けにしたチーズの液に浸けたり、好き勝手をしている。
要はおいしければいい。
味見はしたけれど、時間と言うエッセンスを加えるので、もうしばらくそのままに。
元々酸味は好きだし、そもそもパプリカ自体がおいしいので大丈夫と踏んでいる。
後日その結果を報告します。



それでも余ったものは冷凍したり、娘のところなどにお裾分け。
市販されている8割方は外国製とか、もっと自給率を増やしたいな。