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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

雨飾山

2016-05-30 20:22:37 | 日記

今日は午前中に晴耕雨読舎の後藤さんがいらして一緒にお茶を楽しんだ。
年3回、埼玉の家から能登の田んぼまで田植えに来られる。
埼玉でも田んぼと畑をやっていらして,本来は設計士さん。
彼の信条はそれぞれの家族がそれぞれの田んぼと畑をすること。
そうすることで日本の,いや世界のこれからの暮らし方が見えてくるという。
人間としての感性は自然とのふれあいから生まれる。
そんな考えに賛同する我らとは,すぐお友達になれる。

午後から畑仕事をして、お風呂上がりにごろりと横になりテレビを付けると,日本100名山の雨飾山だった。
位置的にも日本海を臨む新潟にあり、名前からして雨が多いことから名付けられたのだろうか。

それにしても、とても素敵な名前が付けられた山である。
私は何回登ったのだろうか。
まだ残雪が残る5月の連休、あの時は一人で雪椿の赤が目印となって雨飾山荘まで道案内をしてくれたので心強かった。
後で聞いた話では,熊が冬眠から冷める時で危ないこともあると知ったが,何事もなく下山することができた。
今回は他のテーマで書くつもりだったのが,山を持って来られるとわが青春時代にすぐ飛んでしまう。

山の始まりは父と兄弟3人との鳳凰三山、そして青春の始まりの瑞牆山と金峰山、そして終わりがこの雨飾山。
父も弟二人も亡くなり,山を思い出す度に懐かしさと悲しさが交錯する。
苦しくて苦しくて,でも背中を必死で追った山。
霧が晴れるとお花畑が広がり、夜には空を覆い尽くさんばかりの星の数。
あの空気、あの朝日,あの雲海、全てが輝いていた。
この秋、出羽三山を登ろうかと思っているが,このところの右膝の調子で行けるかな?
この雨飾山でもいいな。
これを目標に,筋トレをせねば、、。



これは参道で見つけたコケイラン、だと思う。



散歩の道の両側に,テンナンショウ、別名はマムシ草。













宿命

2016-05-26 21:51:38 | 自然の不思議

これを宿命と言うのか,自然の掟と呼ぶのか,はたまた人間の勝ってとするのか。

小さいながらも,山の中に棲んでいると自然と向き合うことが多くなる。
先日は貂らしきものとカラスの格闘の場に出会したり,今朝は畑に鳩らしきものの羽根が散乱していた。
いずれもどちらかが命を落としたに違いない。



白いのが羽根。

いよいよ窓を開けることが多くなり,先日から何度も大スズメバチが家の中に入って来る。
その羽音ですぐその正体が分るので,私はあわててハエ叩きを持ち出し退治する。
私を狙ってもいないのに,もう反射的に殺している。



全長が7センチくらいある。

私が殺すのはスズメバチとダニしかないのだが、その後味の悪さは拭いきれない。
先日ダニのイヤリングと書いたが,その後遺症が未だに疼く。
また今日、新たに喉元をダニに喰われた。
そのダニは死んでも,いつまでも私を苦しめる。

そして今日、朝は5本のうち1個だったのが,買い物から帰ると5本全部蛆のような小さな虫にやられた。
3日前、ピーマンを5個定植したのに,全滅した。
まだちょっと小さかったが,雨の前に畑に植えた方が大きくなると判断したのだ。
パプリカも12本のうち2本、満願寺も6本のうち1本消えた。
このままゆくと、どうなるのか、、、?

思うようにゆかない,思い通りにならない,それが自然だとは知っているつもりだが,やはりがっくりしたり,悔しくなったり,腹立たしくなったりする。
これも私の中の,自然にでて来る思いに他ならない。















ゾンビ出現。

2016-05-24 20:44:37 | 畑仕事

兎に角熱かった。
石川県で輪島三井が一番低い気温なのだが,今日は小松が全国1位の33度だったとか。
北陸はフェーン現象で時々かーっと蒸し暑くなる。

その中、畑仕事をしている。
雨が降る前にハウスのものを全部植えたい。
トマトに,茄子、パプリカにピーマン、満願寺に唐辛子。
今までの野菜を加えると,ざっと160個以上になっただろうか。
直播きの人参、大根、落花生、これからまだ小豆、大豆、金時、花豆がある。



そこにゾンビ出現。
日差しが強くなって,トタンの照り返し、ビニールの反射などに耐えられず昔のスキー用にサングラスを掛けている。
それだけではゾンビにはならない。
手拭いを頭と顔を覆っているので,正しくゾンビか得体の知れない宇宙人?

私を初めて見た人は怪訝な顔をするので,自らこの頃は名乗り出ている。「ゾンビです。」
と言う私は,実はゾンビそのものをよく知らない。

虫にやられる野菜はネットを掛ける。
その時に使う骨組み次第で高級マンションになったりする。
しかし,私のは,金具の鉄線が曲がっていたり,畑の菜の花や薪用に木を割って使うので襞になったり弛んだりする。
そこでまた自ら名付けた。「私のは,お化け屋敷です。」
そのお化け屋敷の中で,ズッキーニがすくすくと育っている。
今のところ、一番大きい!





実はゾンビになるのは、とてもたいへんなのです。
何よりも熱い!
でも,日焼けと眩しさ防止なので我慢、我慢です。











山菜料理

2016-05-23 21:11:46 | グルメ

奥能登の中谷家でお客様を御呼びすることになり,友人のそば切り仁の春の宴のお料理を頼まれた。
東京から10人、地元の方10人と中谷さんご家族の4にん分、計24人の約4000円会費だと聞いた。
今、畑には植え付けを終わったばかりの苗しかない。
用意していただいたのが蕗、蕨,片葉、筍。

さてこれで何ができるだろうか。
煮物、和え物、揚げ物、炒め物をほかの食材とどのように組み合わせてゆくか。
実は直前までなかなか決まらなかった。これはいつものことでもある。
決まっているのは蕨と黒鯛の昆布締めとお蕎麦。

しかも出張料理、そこで戴いたのが小松菜とキュウリの飛び込み。
それを使いながら組み立てて行く。

1、筍とこんにゃくと人参と椎茸の煮物。
2、蕗と厚揚げの煮物。
3、ジャガイモとタマネギとしめじと人参と筍の炒め物カレー風味。
4、片葉と筍とキュウリの胡麻味噌、酢マヨネーズ和え。
5、春巻き 豚ミンチ、筍、小松菜、ニラ。
6、スパゲッティー、ワラビーノ。これは私が勝手に名付けたものでパスタの蕨入りクリーム味。
  イカ、玉葱、椎茸、アスパラ、スナップ豌豆の緑。
 これが思いのほか受け,地元の人たちも思いがけない組み合わせに驚いたらしい。
 山菜料理を食べつけた人もこれは今までにないと言う。
7、そして手羽元のニンニク生姜酢の煮物。

この他にお蕎麦が用意されている。
お蕎麦も大好評でみんなに喜ばれ終えることができた。

限られた食材をいかに生かしながら作ってゆくか、
それぞれの個性を他のものとどのように絡み合わせたら,それぞれの持ち味を発揮できるか。
それが何よりもおもしろい。
それが,みんなを唸らせたら,もっとおもしろく,幸せになる。
「バベットの晩餐会」のような,みんなの満ち足りた表情を引き出すことができたら,私の喜び。

持って行く材料などをチェックして忘れ物はなかったのに,残念なことにカメラを忘れてしまった。



蕨の昆布締め。



独活の酢味噌、葉山葵、菜の花と椎茸
これらは,以前のものです。

















亡き友へ。

2016-05-22 06:52:12 | 日記

季節は留まることがない。
時間は,過ぎ行くものか、あるのかないのか、掴もうと思うとするりと抜けてしまう。

学生時代ここに来たご縁で知り合い、カナダに渡って登山のガイドを始め,そしてアラスカのマッキンリーで5月21日、消息を絶った。
あれから5年、彼のパートナーはようやく時間が動き出したようだ。

その朝、いつものお経に彼の仏名を唱えた。
あの人なつこい,はにかんだような顔を思い出した。
亡き友は,確かにまだここにいる。

日毎に日差しが強くなり,その中に出るのがだんだんと気合いがいるようになった。
もう,トマトはハウスの中で待ちきれずに声を挙げてきた。
今年は何本になるだろうか。あの大風で1部のラベルが飛んでしまい種類が分らなくなっているものがある。
一応、列毎に種類別にしているのだが,もう分らない。
茄子もいよいよ外に出さねば,そしてこの天気続きで水を欲しがっている。
落花生も芽を出し、再度蒔いたトウモロコシ、人参も動きが見える。
日差しの強さは疲れに追い打ちを掛ける。
夜は寝るだけ。春は眠い。

参道は水仙から桜、そして今は大手鞠。藤と桐の薄紫の後、谷卯木が赤いスポットライトで森を照らす。
そろそろ山法師とエゴの木もむずむずしてきている。
緑陰が恋しい季節になった。



涼しげな蓮。



珍しい薄紫のシャクナゲ。
いずれも京都植物園から。