よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

猛暑、酷暑、そして雷雨

2023-08-28 20:50:19 | 自然の不思議

暑さから生まれる猛暑、酷暑、それ以上何があるだろうか。これが続く造語はあるのだろうか。その暑さ続き、ようやく雨が降った。その降り方は雷を伴った。ここに避雷針があるからか雷を呼び込み、稲光の閃光は鋭く、落雷は地響きを伴う。雷の音を遠くに聞くと、もう畑にいても建物の中に逃げ込む。

ようやく畑の野菜も木々も息を吹き返したように思われる。そんな中、昆虫類は元気だ。最近レアな蝶々を見かける。ルリ立羽、モンキアゲハ、カラスアゲハ。どれも普通より大きく、道に溜まった水を飲んでいる。

そしてトンボが畑の上にも家の中にも入ってくる。今日見たのはルリボシヤンマ、オニヤンマ、他にも大山トンボ、糸蜻蛉、夏茜など。

セミはいつしかヒグラシから蝦夷ゼミ、ツクツクボウシ、ミンミンゼミまで鳴き出した。それも打ち消すように虫たちが隙間のないように大合唱?大合奏?

秋は確実に近くに控えている。


フェーン現象と台風

2023-08-17 09:54:51 | 自然の不思議

日本海側は時にフェーン現象で湿気を含んだ暑さになる。そうでなくても今年は4週間ほど雨らしい雨が降らず猛暑となった。それを上乗せするようなフェーン現象、家の中に家も息苦しい。それは人だけでなく、野菜も同じ、里芋の葉が黄色くなり、ナスもわずかに残ったトマトも皮が硬くなり、かろうじて息をしている風だった。

そんな今年、東京から6人のお客様が来た。例年だと朝晩は涼しいと言うより肌寒いくらいで避暑地だった。今までは食事時に扇風機がいるくらいで夏が過ごせる。だからクーラーはない。いらした女の子は虫が苦手、そこで部屋を締め切って夜を過ごしたらしい。生憎の今年の夏となり、申し訳なかった。扇風機を設置してどうしかやり過ごしていただいた。

悪いことばかりではなかった。このよろみは天体観測に持って付けの場所。夜の灯りはなく、小さな盆地でちょうど天の川が南から北にかかり、夏の第三角形もくっきりを見えた。

フェーン現象の後、台風が雨を降らせようやく人も野菜も一息つけた。能登の台風は木々を内輪で煽り、雨は大地を潤して去っていった。翌日、秋の涼しさを期待したが、まだらしい。でもあの酷暑は流石にもうない。

お盆も終わり、気がつくと百日紅の赤い花が咲いていた。秋は近い。


夏の花−2ー

2023-08-11 09:58:06 | 自然の不思議

夏になると待ち侘びている花がある。烏瓜の花、その名前からは想像ができないほどの華麗な装いをしている。いつも、時々思うのだが、植物の名前にもう少し気の利いた名前をつけてほしい。植物学者でない素人の私は花の出立をどうしても優先して付けたがる。でも専門家からしたら出生とか性格とか道理、科学的根拠から命名するのだろう。

本堂に花を生けるが朝日が当たり朝課の7時には既に汗が流れるほどになるのですぐ萎れてしまう。またこの時期花らしい花がない。そんなことを知ってか烏瓜の花は夜しかも一晩だけ咲く。

どうにか野菜の花はこの暑さの中咲いて実を付けてくれる。しかし今までにない暑さのせいでカボチャは焼け、50本中3本残ったトマトも皮が硬く水分が少ない。

あと3日ほどで雨が降るらしい。北陸はフェーン現象もあって湿気が多く息苦しい。お盆に来客があるが扇風機しかないので眠れるのか心配だ。

烏瓜の葉が茂ってグリーンカーテンになっている。この暑さは今年だけなのか、これからもあるのか、トマトの青枯れ病には対策を試みるが、天候には手が出せない。