毎年年末に5軒一緒に味噌作りとお餅搗きをする。
子供たちがいた時はそれはそれは賑やかで年末の行事はお祭りになっていた。
朝6時半頃から夜の9時頃まで庫裡の竃に火が入るとお米を蒸す熱気はそのままみんなの熱気だった。
総勢30人近くなっていたのが,今は十数人になり時間も夕方前には終わってしまった。
それでも毎年知人や友人が集まり,バックに流れるCDもボブディランやビートルズもロックもかかって,やはりお祭りになった。
今回初参加の都会から能登に引っ越した親子と知人の親子も参加していつもと違うお祭りになった。

終わって干された道具類。
いつもこの祭りに参加していたハナは今回外された。
その理由は,みんなが忙しく立ち働くのに少しでもぶつかると転んでしまうので庫裡から出されてしまった。
仕事が終わり,今までにないギターの生演奏と歌が仲間から披露された。
仕事が終わったみんなはストーブの周りに集まり聞き入っていた。
その背景の外にハナと2歳の女の子の散歩姿が映った。
今までハナに興味を示していてもいざ近くなるとちょっと怖がっていた女の子だ。
それがどんどん,どんどん庫裡から離れ,どんどんどんどん参道を下って行くではないか。
その先には車道があり,耳が聞こえない車も怖がらないハナとの道行きはあまりに危険だ。
そこで演奏会を抜け出し,走ってようやく二人に追いついた。


すっかりハナと女の子は仲良しになっていた。
老犬と女の子,何か童話の世界を見ているような不思議な風景だった。
窓を拭いた台所の窓からホウジロとミヤマホウジロがノイバラの木に数羽と待っていた。
薔薇の赤い実でも食べるのだろうか,白くなった道を背景に羽根を精一杯膨らませた鳥は福を孕んでいるようだった。
これから大掃除とおせち作りになる。










