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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

山笑う。

2016-04-29 07:11:39 | 日記

雨が降って、山も畑も笑っている。
土色の畑が草で覆われ、山は葉っぱが広がり、どこを切り取ってもみどり尽くし。

今、我が家は笑いで溢れている。
20代と30代の若者4人が緑を背景に集まっている。そうだ,また今日若者が来る。
我が家はぐっと若返り,どっと笑いがどよめき、外の緑に負けない勢いだ。

この緑と若者がある処、笑いが付いて回る。

今、勉強会の準備に追われている。
この若者の女の子2人が気持ちよくお手伝いをしてくれ,その威力は凄まじい。
つい、その若さと気持ちに甘え、今まで手に付けなかったところまできれいにしてもらっている。
今、私が膝を痛めていることもあってとても助かっている。
しかも一人がリハビリの専門家と言うことで,膝を診てもらいだいぶ楽になった。
若いときの登山やスキーのやり過ぎも影響することもあると言われた。
でも,これからの運動次第で身体も変ると言われ,その方法も教えていただいた。

曇り空がぱーっと光が指し,緑が濃く広くなった。
私も,自然と微笑んでしまう。

ハウスの中のトマトや茄子の双葉も本葉を広げて来るだろう。
緑に誘われて,山も畑も人も笑みがこぼれる。













正法眼蔵現成公案勉強会-準備ー

2016-04-24 21:37:39 | 日記

この勉強会も回を重ねて11回になる。
それも銀座のギャラリーバー加島のオーナーのお力添えがあって初めて成り立っている。
3泊4日の午前中が勉強会、朝と夜の2回の坐禅と午後はフリーとなる。
その準備と典座を私が担当している。

先日から毛布、シーツ類のお洗濯、そして今日は布団干しをした。
天気予報では快晴だったのに、屋根の上に干した直後から俄に曇り出し、結局お陽さまが隠れてしまった。
仕方なく1時過ぎには取り込んだ。
それでも掛け布団はふくらみ軽くなったが敷き布団は明日また干すことにした。

この仕事は私一人ではできない。部屋から出す人、途中の橋渡し、そして屋根に登る人最低3、4人は人手がいる。
布団を出した後の押し入れのお掃除、掛け布団のカバー掛けなど今年は尼僧さんが手伝ってくれた。

それと並行して畑仕事、ハウスに蒔かれた種の管理、移植など,1日中家と畑を行ったり来たり。
食器洗いは終わり、これから部屋割り、布団敷き、窓拭き、お掃除、メニューを決めることなど,まだまだやるべきことがある。
なんか、もう疲れ気味、こんなんではいけない、いけない。

今朝4月に入って初めてハナの散歩に出た。
夕方は住職が担当。
二人してこんな会話が出てきた。
「いよいよかな。」「いよいよだな。」
14歳、だもんね。

散歩の道すがら錨草を見つけた。
菫も群れになってハナの足元に咲いていた。



先日の鯖寿司を作る3男の手。



独活の酢味噌和え。











にぎり寿司と手巻き寿司。

2016-04-22 21:31:48 | グルメ

先日のことである。
家族6人中、久し振りに5人が揃い、その上三男がいたこともあってお寿司をした。
最近の我が家は,お寿司と言うと握りになる。
お魚を食べるのに海苔はいらないと長男がお寿司屋さんでバイトをしたこともあってそれ以来家族で握っている。
魚を捌くのは三男、ガンド、これが1匹1000円だったとか、鯛、カワハギ、イカ、蛸、鰯、このときとばかりいっぱい買ってきた。
シャリ担当は私、柿酢と米酢と塩だけのさっぱりした仕上がりになる。
魚以外の卵は長男、私はキュウリと梅かつを、納豆葱も用意した。

いざ握りに入ると,握った端からそのまま口へ,だから食卓に並べるときはほぼおなかは満たされている。
流石の長男の手つきは堂に入っていたが、新人の尼僧さんはもたもたと困っていた。
僧堂ではさすがにお寿司は出ないが,けして精進だけではなかったとか。

食卓は華やいでいた。
色鮮やかな魚と黄色の卵、緑のキュウリ、海苔の黒も効いている。
魚の握りは勿論だが,意外と手巻き寿司の納豆と梅が人気だった。
いつもと違ってここで穫れた物はほとんどない。でも時にはこんなのもうれしい。
教わったのはイカの切り方、裏表に包丁を入れると味が濃厚に来る。
いつもの会話は少なく,もっぱらお寿司を頬張るのに懸命だった。
「こんなにたくさん、いったいいくらしたのだ。」と住職。
「えーと、7000円だったかな?」「やはりなぁ。」
「一人あたりに換算すると、1000円ちょっとだよ。」
「そうか,食べに行くと思ったら,安いもんだな!」と納得。



みんなのお陰でおいしくたのしく戴くことができました。
そして一昨日はカレー、昨日は五目ごはん、今日は,鰯丼を4人で食べたのでした。



今晩は満月。
外に出ると,畑に靄がかかり,月も滲んでいた。
下の田んぼからは早くも蛙の合唱が靄を押しのける勢いで鳴き、梟は遠慮がちに月に語り掛けていた。
春の宵はまだ寒くて、どこかさみしげです。







春の雨。

2016-04-21 16:36:07 | 自然の不思議

伸びてきた草に やわらかい春の雨が降る。
開いた花びらを濡らして 冷たい春の雨が降る。
蒔かれた種の上に やさしく春の雨が降る。
畑も山も薄く滲む。

建てられたビニールハウスに小太鼓の音を響かせ
春の恵みの雨は 大きく丈夫に育てと伴奏する。

春の雨は 草の上に花びらを落とし
閉じていた蕾を膨らませ
次なる開花を待ち望む。
花カイドウ、ライラック、アオダモ、山吹、
蒲公英、ツルニチニチソウ、、、。

今朝より緑が濃くなった。
鶸色から萌葱色、そして草色へと移ってゆく。

今年、蜜蜂が来てくれるだろうか。
エゴノキの白く甘い香りの花が咲く頃。



先日、久し振りにお抹茶を点てた。
料理修行の三男と住職と私と,4服ほど頂き、その夜中、逆流性胃炎の痛みで眠れなくなってしまった。
何事もほどほどに、、。
菜の花は抹茶色、いえ、茎が抹茶色で花は菜の花色で,水仙は芥子色で,山吹は山吹色で,色の名前は困ってしまう。









春の嵐。

2016-04-19 10:16:14 | 自然の不思議

春の嵐が吹き荒れて,ようやく鎮まった。
が、今日は花冷え、炬燵とストーブが離せなくなった。

春の嵐は,ビニールハウスを吹き飛ばした。
いわゆる骨格だけが残り、あのチェルノブイリか福島の原発を思い起こさせた。
1度人の手によって作られたものが、自然と言う抗えないものの破壊力を目の当たりにすると,人は言葉を失う。
ビニールハウスは翌日また新たに作り直されたが,あの震災や原発の被害のもたらす人の手では元に戻せないものがある。
そのことをやはり人の脳裡に焼き付けておく必要があるだろう。

強い風は,薫炭を作ったときのトタンや種蒔きの覆いとして使った新聞紙を空に巻き上げた。
それは生き物の様でもあり,新聞紙は糸の切れたタコで、トタンは何かにぶつかると不気味な音を立てた。
その様を三男は本堂の軒下で眺めていた。
いつも室内の仕事で真っ白になっていた顔は,それを見ながら楽しんでいる風でもあった。
そのエネルギーは若者からすると身体の中からうごめく何かを感じ取ったのだろう。

そして今日は花冷え、開いた八重桜や桃の花もそのまま動かず、寒さに耐えているかのようだ。
息子らがいたこの季節は,穏やかな陽と嵐と花冷えとくるくるとめまぐるしく変わった。
待ち続けていた息子らの帰山とまた新たな出発と,また新たな人を迎える。
これが,春なのかもしれない。
菜の花と水仙と立金花と、桜と木蓮と椿と,次は花かいどうとライラックと野薔薇と、、、。