朝、お掃除の時だった。
鳥が玄関に入ってしまいなかなか出られない。
ガラス戸にぶつかっては床に落ちる。
玄関の戸を開けても出られず、もっと中に入ってしまい、台所の戸も開け放った。
私はアキの散歩に出掛け、後を住職に任せた。
散歩から帰ると、なんと鳥の羽がふわふわと舞い畳には血と残骸があった。
住職がもう鳥は出たものと思いユキがいる戸を開けてしまったのだ。
鳥はシジュウカラ、小さく綺麗な羽をして、さっきまで元気だったのに。
ショックで朝ごはんが食べられなかった。
次の日は、ネズミだった。
尻尾とお尻と胆嚢らしきものが転がっていて当たり1面に血痕が畳にこびりついていた。
湿らせた紙で何度も拭き、そのあと乾いた紙で拭きとった。
ちょっときみ悪かったが、鳥に対する気持ちと違っていた。
鳥だとかわいそうだと思ってしまうのに、ネズミだとそこまで感じられない。
その違いは何なのだろう。
鳥は見た目も綺麗で、虫など取ってくれるので益鳥だ。
その点、ネズミは食べ物を齧るし、人間にとって得とは言えない。
しかも、その姿は私にとって気持ちのいいものではない。
同じ命の生き物なのに、どうしても差が出る。
ユキが来てから物置にネズミが出なくなった。
ネズミはとってもいいけど、鳥は狩らないでね、とお願いしてしまう。
自分でも身勝手で冷たい、と思う。

