goo blog サービス終了のお知らせ 

よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

狩猟猫、ユキ

2020-05-28 21:27:49 | 日記

朝、お掃除の時だった。
鳥が玄関に入ってしまいなかなか出られない。
ガラス戸にぶつかっては床に落ちる。
玄関の戸を開けても出られず、もっと中に入ってしまい、台所の戸も開け放った。
私はアキの散歩に出掛け、後を住職に任せた。

散歩から帰ると、なんと鳥の羽がふわふわと舞い畳には血と残骸があった。
住職がもう鳥は出たものと思いユキがいる戸を開けてしまったのだ。
鳥はシジュウカラ、小さく綺麗な羽をして、さっきまで元気だったのに。
ショックで朝ごはんが食べられなかった。

次の日は、ネズミだった。
尻尾とお尻と胆嚢らしきものが転がっていて当たり1面に血痕が畳にこびりついていた。
湿らせた紙で何度も拭き、そのあと乾いた紙で拭きとった。
ちょっときみ悪かったが、鳥に対する気持ちと違っていた。

鳥だとかわいそうだと思ってしまうのに、ネズミだとそこまで感じられない。
その違いは何なのだろう。
鳥は見た目も綺麗で、虫など取ってくれるので益鳥だ。
その点、ネズミは食べ物を齧るし、人間にとって得とは言えない。
しかも、その姿は私にとって気持ちのいいものではない。

同じ命の生き物なのに、どうしても差が出る。
ユキが来てから物置にネズミが出なくなった。
ネズミはとってもいいけど、鳥は狩らないでね、とお願いしてしまう。
自分でも身勝手で冷たい、と思う。














藍犬、アキ

2020-05-25 21:08:22 | 日記

愛犬の誤字ではありません。

昨日の日曜日、娘と二人で藍建てをした。
藍建てと言うのは、藍染をするための仕込みを言う。

そろそろ藍染もやめようかな、少しゆったりした時間を取りたいな。
と思っていたところ、娘が藍染をすると言い出したので、教えがてら一緒にすることになった。
最初、去年の甕のものを捨て、綺麗にしてからその中に新しいものを入れる。
仕込みの1日目は木灰と石灰にお湯を入れ、その上澄み液を蒅にいれたものを甕に仕込む。
つまり、古いものにも同じものが入っている。
それが発酵するといわゆる独特な匂いがする。
それがアキにとってはどうにも我慢できない魅力的な匂いらしい。
捨てた液体に顔をくっつけたのだろう。
白い顔と首が藍色に染まって、藍色犬になってしまった。
本人、?とすれば気持ちいいのだろうが、周囲のものにしてみたらできたら避けたい匂いになる。
ところが、思ったほど臭くなく、洗うほどではなかった。

2日前、ユキと子猫4匹を下の居間に連れてきた。
突然の騒ぎに廊下を住処としているアキは落ち着かない。
それどころか自分の居場所を乗っ取られたみたいで元気がなくなり、日中は家に寄り付かなくなってしまった。
気が弱いのか、優しいのか、アキは藍色に染まって心までブルーになってしまった。
この先が思いやられる。












私の大発見

2020-05-24 07:33:03 | 日記

私にとっては大発見、でも、みんなにとっては当たり前でしょ、と言われそう。

4月中旬、いよいよ畑が始まり定植時には水が必要になる。
約50メートル四方の真ん中に中古のホーロー製の浴槽を水槽として使っている。
庫裏からホースで水を張って使うのだが、一晩にしてほぼ空っぽになってしまった。
水槽の栓から漏れるのだろうとなんどもやり直したが水は抜ける。
栓から出る水の渦は確認できない、でも抜ける。
もう水槽が古いので見えないヒビから漏れるのかとビニールで覆ったがやはり同じだった。
水槽の下には水が漏れた形跡がない。
原因が分からないまま、買い換えるしかないと諦めていた。

この畑を5世帯で分けて使っている。
一つの水槽だけでは足りないし、遠いところは30メートル以上になる。
そこでプラスチックの桶を水槽として使い、全部で5個設置している。
一昨日のこと、いつものようにホースで水を張って使っていたが、使った分より水の水位が減っている。
私の勘違いかと思っていたが、よく見るとホースの先が桶の途中にあり、そこから下は水が保たれている。
「もしや、やはり水は途中で漏れているとしか考えられない。」
「そう言えば、底にホースが横たわっていると、水はほとんどなくなっている。」
「誰か空っぽのままかと思ったが、それにしてもこの水位だとジョウロも入らない。」

そこでホースを点検したが漏れた箇所はない。
その日はそのままにし、ホースは水槽がいっぱいになったら抜くように指示した。
するとやはり水漏れはない。
「それを住職に話すと鶏小屋の後ろは地面に隠れていると言う。
そこでまた鶏小屋の後ろに行って見ると水が地面にたまっているのを発見。

結局、そこから水漏れがしていたと結論に至った。
ようやくスッキリした。
これに到達するのに約1ヶ月かかってしまった。
大発見には、時間がいる、それは私ゆえなのだろうが、、。
こんなところに「サイホンの法則」が関わっていたとは。
ここの住人が毛細管現象、と言っていたっけ。
確か、サイホンだったよね、だんだん怪しくなってきた。












鳥の声

2020-05-20 21:54:13 | 自然の不思議

もう雀の鳴き声で起きることはなくなった。
鳥の大きさの基準にもなっていたいつもどこでも見られた雀はどうしたんだろう。

今朝もアカショウビンの鳴き声で目が覚めた。
ここに飛来したのが今年は5月15日、去年は18日と記録されたいる。
でも、その姿は拝ませてもらっていない。
ここに年間ざっと数えてみると、31羽の鳥がいることが分かった。
と言っても私の中の鳥でしかない。
その中で聞き分けられるのは約半数、それも確かではない。

鳥は季節を知らせてくれる伝達者でもあり、日常を彩り、畑仕事のお供でもある。
その中でもこのアカショウビンの鳴き声は独特で笛の奏者か竪琴を奏でる天女だといえる。
畑仕事をしていてこの声を聞くと、鍬を置いてその梢を見上げるのだが、その姿は確認できない。

それとアオバトの鳴き声も特徴的でありながら対照的。
その音程は、なんとものどかと言うかとぼけた風で仕事中なのに気が抜けてしましそうになる。
反面、急かすように鳴くのはホトトギス、早くせよ、もっとせよ、となんとも忙しない。

この季節になると、カエルの声も入って来る。
そのうち、春蝉も鳴きだすだろう。
そう、ここでは巷の騒音は一切入って来ないので、鳥の声がダイレクトに響いて来る。
鳥の声を聞きながらの畑仕事、なんと贅沢な一時だろう。

鳥の声を聞くと、聞こえなくなった鳥の声が聞こえて来る。
冬、雪の闇からフクロウが鳴いていたのに、この冬は聞こえなかった。
燕も巣つくりもない。
アカショウビンの鳴き声がどこか寂しげに聞こえて来るのは、そのせいなのか。















白い春。

2020-05-18 21:28:37 | 自然の不思議

春の始まりは、黄色、マンサク、立金花、水仙。
そのバトンはピンクに渡される。
桜、枝垂れ桜、花海棠、躑躅、石楠花と次々に花が咲いてゆく。

そして、今、白い春になった。
大手毬がまりを突きながら山道を登ってきた。
その足元の白いスミレが拍手をしながら応援をする。
ふと足を止めて見上げると、そこには朴木の花の白いクラウン。
アオダモ、空木、も参加してきた。

登り切ると小さな鈴を鳴らして鈴蘭が待っていてくれた。
タンポポも白い花火を上げて歓迎してくれる。
ところが、ライラックだけは1房しか咲かず元気がない。
どうしたのだろう。
もうすぐ山法師やエゴの花も咲いて白い春から梅雨へと誘う。

アカショウビンが赤い粉を空から撒き、カッコーが青い空を横切る。
遠くでアオバトがとぼけた調子で仲間入り。
そんな中、時鳥がせわしげに何をしているか、と急き立てる。

白い春の仲間たちが出揃った。
そろそろ、梅雨に向かうのだろう。