娘の家に彼の休みでない日に通っている。
私の子供らは私の実家で過ごしたこともあり、今度は私が娘のお手伝いをしている。
人間の赤ちゃんは必ず人の手を必要とする。しかも母親だけでは手が足りず、複数の人手がいる。
その上他の動物にはない時間がかかる。
人の五感と言語の獲得には欠かせない環境だろう。
赤ちゃんへの言葉掛け、直接触れることでの安心と信頼は大きいだろう。
その泣き声のなんと大きく激しいことか、何事が起きたのだろうと思ってしまう。
その生命力に驚かされる。

どちらに似ても、可愛いのだからいいのだ。
そして一瞬、それは何に対してか、笑い顔になった。
これはそれこそギフト、贈り物、贈られ物。
これこそ人に贈られた最高の贈り物に違いない。
にこやかで穏やかで、ふくよかで、この笑顔に出逢えただけでこちらまでふっと満ちてくるものがあった。

私は出張料理人、お昼と夕飯を作る。
冷蔵庫を覗いてあるもので何かを作る。私の得意とする分野だ。
そんな毎日を過ごしていると、彼の実家の大分から野菜がどっさり届いた。
こちらの畑はまだ苗を植えたばかりなのでとてもありがたかった。
そればかりか多くの人たちから赤ちゃんの必需品が贈られ、ほとんど買わずに済んでいる。
幸せな赤ちゃんなのだ。
ところで肝心の名前ですが、音楽の「楽」がく と名付けられた。
ジャズドラマーの父親からなのだが、らく であってほしいとの願いもあるらしい。
楽しい人生が待っているかな。

娘のところのきみちゃん、赤ちゃんの出現に、居場所が見つからないらしい。
1日がお手伝いと畑に費やされ藍染の時間がない。
でも、もうしばらくすればできるはず。
今は、何よりもがくちゃんのお手伝いが楽しい。







