ここに来るまで、日常着はスカートだった。
それが今や、ほぼ1日もんぺで、湯上がりにロングスカートを履くくらいになってしまった。
どうしても染物や畑仕事の都合上、もんぺが欠かせない。
ここに来る時母から久留米絣のもんぺを譲り受けた。そのうち母も畑仕事をしなくなり、今ではそれも合わせて10着くらいあるだろうか。
特に夏はもんぺが涼しく、膝当てもあって丈夫でしかも絣模様がおしゃれで気に入っている。
染めの仕事柄どうしてもいつしか柿渋や藍が付いて色が薄いと滲みに見えてしまう。その点、絣模様のもんぺはそれを隠してくれる。
夏、スカートも涼しく軽やかで、やはり女らしくて大好きなのだが、着る機会がほとんどない。
お出掛けのときと思っても、夏は染めや畑仕事、夏野菜のストック作りなどで出掛ける暇がない。
一歩外に出るときは長靴、虫対策や土や草による汚れを考えると、どうしてもスカートの出番がない。
友人からのお手紙に,努めてスカートをはくことを心がけるようにしたいとあった。「やはり,おしゃれを心掛けたい,女だから。」と。
それを読んで私も深く頷いてしまった。
年齢と共にスカートを履く機会が少なくなっている。中にはちょっと派手になり履くのが気恥ずかしいものも出て来た。
逆算すると余り時間がない?これではあまりに寂しいではないか。
実は体型が若いときとほぼ変わらないので充分履けるのである。
それと、独身貴族?だった私はおしゃれに結構お金をつぎ込んで来たので,物も悪くない。
ここに来て,古着から自分なりに作ったスカートもある。
先日スカートを出して見ると、いっぱいあるではないか。処分しようかとも思ったが,もう少しスカートを履く時間をたのしもうかと思う。
少し現実を忘れて,少し前の私に戻って。
お金の掛からない,楽しみ方を発見した。
真ん中は三宅一生、右が山本寛斎。
真ん中は藍染めのスーツ。
夏の暑さもそろそろ終わりになりそうなので,染められる期限が迫り焦って染めている。
冬野菜の種を蒔き,キャベツなどの苗を植えた。ところがまたぱさりと切られてしまった苗がある。
遅いと大きくならず,早いと虫にやられる。
さて,この冬の野菜はどうなるのかな?