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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

消えた胡麻豆腐

2018-09-27 10:58:17 | グルメ

万福寺の普茶料理を食べた際、ある中国の方と約束をした。
「今度8月に行きますので、それまでにここの胡麻豆腐のようにおいしいのを作ってください。」と。
しかしその方は来られず、もうツアーはないと思っていいた矢先、9月にいらっしゃると連絡があり心待ちにしていた。

胡麻豆腐は何度か作ったことがある。
しかしまだ納得が行く出来にはなっていない。
そこからまた私の試みが始まった。



胡麻豆腐のほとんどは白ごまを使う。しかもペーストの市販もの。
しかし私は自家栽培の黒ごまを使い擂り鉢で擂る。その為に胡麻栽培をしてきた。
そこで5回ほどやり方を変えて試みた。
炒り方、擂り時間、葛の量、練り時間等を替えてやってみた。
ところがどうしても肝心の胡麻の味が薄い、胡麻の量を増やしてもうまくならない。
ふと、気付いた、もしかして漉す時のガーゼの布巾が問題なのではないかと。
そこで金網のざるに換えたところほとんど金網に残らず漉せる。
ようやく胡麻の風味が活かされた味になった。
しかしまだ改良の余地は残っている。
葛を延ばすのに水か出汁か、私はあくまでも水のみでやりたい。
その固さも固過ぎず、軟らか過ぎずちょうどいい固さに仕上げる。
シンプル故に返ってちょっとした加減が難しい。



私なりの仕上がりになっていなかったが、みんなで胡麻豆腐を作る予定だった。
ところが夕飯時間が2時間も早くなり、その計画は頓挫した。
返ってよかったのかどうなのか、やはり寂しさが残る。
またこれからもお客様はいらしてくださる。
それまでに、これぞ私の胡麻豆腐、と言えるものを作りたい。

今年も胡麻の種が弾け出した。
「開け、ごま!」












中国からのお客様

2018-09-23 21:27:19 | 日記

ここには何があるのだろう。
来られるのは、中国の実業家たち。
これまでの暮らし方を見つめ直す旅に縁あってここに来られる。
坐禅をして、お掃除をして、散策をして、法話を聴いて、呼吸法を習って、畑や田んぼを見て、アキと遊んでゆったりとそれでいて熱心に。
お金では得られない生きてゆく知恵、生き甲斐、何が一体大事なのか、考えるきっかけの場として2泊3日を過ごされる。

ここに来られる前に5日ほど15人で自炊をしながらお掃除、研修とされてきた。
通訳の方曰く、とても仲良くなりました、と。
だからここに来て時はもう家族のような和気あいあいとした空気があった。
その延長もあったのか、もうほとんど違和感もなく私たち家族と打ち解けてしまった。
国や文化などの違いがあっても、同じ価値観、見ている方向が同じだと言葉が違っていても通じ合えるから不思議だ。



中には実業家から自然農法で農業したい人がいて、その視線熱さや求める姿勢はこちらまで問われるような勢いだった。
そう、みんなの視線の真っ直ぐで人なつこさから最後はもう分かれ難いような関係になっていた。
お掃除もお料理も、すべてに渡って手伝いでなく、自分のこととして向き合っていた。
喋らなければ、もう日本人なのか中国人なのか判別がつかない。
その中に「日本語のうまい中国人がいるなと思っていた。」と長男。
実は彼女は通訳として来られて学生の日本人でした。
それほど私たちは似ているのです。それほどもうどこの国の人かと言うのは問題ではないのです。



希望で料理は精進、ゆっくり噛んで味わい、感謝の言葉と共に終わる。



それでも、もうちょっとお話したかった。
再見。









秋を感じる。−1−

2018-09-15 10:10:54 | 自然の不思議

このところの気温の変化は著しい。
急に肌寒さを感じ、急いで押し入れから長袖を出した。
ところが少し動くと汗ばむので、半袖に着替える。
そんな毎日が数日続いている。

庭の花梨の木の葉が黄色に色付きはらはらと散り始めた。
赤い山法師の実を鵯がきーきー鳴きながら啄む。

アキの食欲が戻ってきたのかこのところ催促がうるさいほどで、ステンレスの食器が磨かれたように完食されてきた。
ハエが1匹朝課中に私の手に纏わりうるさいのなんの。
このところ、特に首回りが痒くて仕方ない。娘は蚤だと言うが、確認できない、やはりダニの可能性が強い。



食欲の秋なのか、境内の高砂百合が全滅、20センチほどの石も掘り起こされていた。
いよいよ猪対策に電気柵を張り巡らせると言う。
アキはもう学習済みだと言うが、、、。ちょっと心配。

















動き出した時計

2018-09-12 21:09:44 | 日記

この20日から2泊3日で中国からお客様が15人ほど来られる。
この機会に部屋を大々的に模様替えをしてお迎えする準備を始めている。
衝立てや箪笥を移動した際、もう何年も放置していた時計を動かした。
その途端、ゼンマイ仕掛けの時計が動き出した。
その振り子と時刻を告げる音が座敷に響き出した。



不思議なのは今を告げる音でなく、過去を今に持ってきた音に聞こえた。
やさしく、ゆったりと動き出したその時。
模様替えを終えた部屋はこの居間の今と別次元で動き出したように思われた。
置いてある家具の多くは古いものでそのゼンマイ時計と同調するように私には聞こえない会話を始めた。
その部屋に座ると私までがしっくりと落ち着いてきた。





障子の張り替えもしている。
お正月に向けてするにはここは寒過ぎる。
この際20年振りの張り替えになる。
ところが、居間の障子を張り替えた翌日、またアキに破かれてしまった。
外は台風で桜の木が2本倒れ、畑は猪にニンニク、人参、アスパラ、などなど、、めちゃくちゃにされた。



ハナがいたときは平和だった。
古時計は動いても、平穏な時は戻らないのか。














台風対策

2018-09-05 21:16:55 | 畑仕事

たいした被害もなく台風は去って行った。
20年前の台風で地下水を汲み上げた簡易水道が3日の停電で復帰不可能になり、それ以後山水を引いてここの5世帯に供給している。
だからこの夏のように1ヶ月雨が降らないと枯渇する心配が出てくる。

ここは小さな盆地になっているが、高台なので洪水の心配はない。
しかし最近の降り方だと畑が水浸しになったり、山も崩れることもないとは言えない。
今回は風台風、パプリカ、茄子、胡麻などは支柱に括り付けたり支柱をまた増やしたりしてどうにか繰り抜けられた。

しかしである。その風や雨の中、何と猪が大活躍してくれたのである。
その前から狸や猪の被害がだんだんひどくなってきた。
その対策として、青いテープの策をする、ネットを被せる、などなどそれぞれの情報で対策をしたが、すべて破られてしまった。
さつまいもが3人は全滅、一人は一部をやられたあとさき収穫したので助かった。
だんだんと畑の中にネットが張り巡らされ土や緑が見えなくなりつつある。



胡麻に着いたイモムシ、クロメンスズメ蛾らしい。
胡麻の葉を食べる。40本の胡麻に20匹もいたのだ。
ほとんど保護色で見つけるのがたいへん。
やはり、逃がしてあげました。

来年は電気柵かね、そんな会話が交わされるようになった。
数年前までは考えられなかったのに。
最近夜中にアキが吠えるのはそれかな。
散歩中に猪に会うと追いかけて山を駆け上がるというのだが、、。
原則的にはアキは家の中。
さて、これからどうしよう、、。