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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

冬仕事−4−

2017-12-26 16:22:46 | グルメ

年末の行事である味噌作りとお餅搗きが終わった。
ここのお味噌作りの特徴は、自家製の麹を使い、薪の火で釜で蒸しそれを臼で杵で搗いて作る。
かつてはここで収穫した大豆だったが、今は石川産を使っている。

餅搗きも与呂見米を使って作るのでおいしさが際立つ。
結局お餅搗きには、総勢30人を越してしまった。
道理で口に入ったのは、2個だけ,物足りなかったけれど、人盛りで満腹になった気分だった。

そう、これだけの人がいると、自ずとそれぞれの役割が決まってくる。
釜の火の管理は住職,蒸し上がった蒸篭を運ぶ人,塩を入れる人,搗く人は順番,でも初心者とベテランの差は歴然として勢いがあって上手な人は周囲からも大きなかけ声が挙がる。
初心者や女性には一段と大きな声援が掛るが、大きな声ほど搗く人は怯んでしまう。
多分、出来具合も違うのだろうが、それはご愛嬌というところかな。
ここではやはり搗く人がヒーロー,ヒロインなのだが、その見えないところで支えている人がいる。
のし箱,蒸篭洗いや準備などなど、すべての細々とした仕事がつつがなく運んで、一つの大きな仕事になる。

そうそう、いつもバックで生演奏をしてくれる人たちもいる。
ギターや笛,シャカシャカ?など搗き手を励ます音楽を奏でてくれる。
そして、今回は息子による初めて鰤の解体ショウなるものもあった。
参加した人に漁師さんがいて、急遽ブリも食べる事になった。
お餅にブリ,不思議な取り合わせだったが、ほとんどの人は始めて見るその大きさに驚き、その捌く様子に見入った。
来られた人もこのハプニングに喜び、こうして年末の行事を終える事が出来た。
それぞれがこころも胃袋もパンパンになって,それぞれの居場所に帰っていった。

私は典座,ばたばたうろうろして、カメラを忘れてしまう。
そんなんで、写真はない。





アキは、本堂の前に繋がれたままでした。
ハナだったら参加できたけれど、未だ問題行動ありで不参加となりました。
来年は大丈夫かな?













冬仕事−3−

2017-12-22 21:42:04 | 畑仕事

まだ年賀状が書けていない。
今年訃報が多かったことと、年末の冬仕事が立て込んだ事も起因している。
気持ちがまだ今年をうろうろしている。

柿酢,今年寒さのせいかなかなか熟さず龜に仕込む事が遅れた。

黒豆,今年,雨が多くなかなか乾かず、ストーブの回りで笊で干したため時間がかかった。
その上、今年,例年より小さく、しかも訳ありが多かったので仕分けに時間かかってしまった。



殻を剥いた後,悪いものを取り除き、それもまたお盆の上で再度チェックする。
仕分けしたものは、1升瓶に入れて保存する。
今年は2ビン分になった。

そして昨日と今日で、ようやくキムチと大根寿司の漬け物が終わった。
いろいろ漬け物はあるが,特にこの二つは手間がかかる。
その上、使う材料の種類も多く、しかもお金もかかる。
でも、それなりに深い味わいがあるので、面倒と思いながらもやっている。
長年やっていると、おかしなものでやらないと何か落ち着かないのだ。
自分の中に組み込まれた年末の仕事になっている。



蕪が出来なかったので、大根寿司,麹,餅米,唐辛子,柚子、人参,しめ鯖が入っている。

そして明日は数日掛けて作った麹を使ってお味噌を作る。
一日掛け、しかも大勢の人の手を借り、半分行事と言うよりお祭りとしてやっている。
やはり、それなりに滋味に満ちておいしいので続いている。
しかも参加者が増え,12人ほどが金沢などからやってくる。
私は典座,お昼と夜のご飯を25人分作る事になる。














冬仕事−2−

2017-12-17 22:41:47 | 日記

今日は日曜日,お弁当作りがないのでゆっくりしていると、階下で音が、、イヤな予感が走る。
居間を開けると、アキが戴いた棗を噛んでいた。先日の茶筒に続いてまたもやられてしまった。
よく見ると、障子は破れ、クッションから綿が舞い上がっていた。
年末の慌ただしい時にアキによってまた仕事が増えた。
障子張りと繕い。障子にはプラスチックを張ってもらい様子を見る事に。

明日が麹作りで、今日はその準備のお米洗いだった。
外は雪、その外と直結しているコンクリートの庫裡での仕事は暖房もなく冷気が当たり,水を使う。
女3人でおしゃべりをしながら約1時間半,上から下まで完全防寒対策をしても膝下から冷えてくる。

忙しいと言いながら,ミシンカバーと炬燵掛けを縫っている。
すべき事をせず、予定外の事と余計な事まですることに。

今年,友人たちから訃報の葉書が多く届いた。
世の中の動きも不穏な空気が漂っている。
先日のテレビで辺見庸氏が出ていた。
右手が不自由ながらも顔つきは以前より回復している感じがした。
無用の人,不用の人を中心にした同心円から世の中を改革する事が必須だと淡々と述べていた。
飾らず、正直に、自分の弱さもさらけ出して語る言葉の重みを感じた。
そして今日は、炭素ゼロを目指す世界の動向を映し出していた。

年賀状に書く言葉が見つからない。



来年は寅年でなく、戌年ですが、櫻谷の虎












冬仕事

2017-12-11 15:40:19 | 畑仕事

近年珍しく早い冬を迎えている。
9月に植えたキャベツやブロッコリーなどの苗が大きくならず、このままだと家族の数口で食べ切ってしまう。
人参も一口サイズ,このまま雪の下になってしまう。
2日前,ようやく黒豆の仕事が終わった。
そしてこれからは漬け物になる。

冬の漬け物の蕪寿司が蕪が大きくならず、大根寿司になる。
どうにか大根と白菜は充分あるので、これから白菜漬けとキムチを漬けるつもりだ。
漬け物の種類は多い時で9種類になったが、今年は3種類で終わる。
忙しくなくていいのだが、どこかで寂しさも感じてしまう。
何だろう、口寂しいと言うより、自分がその事に使われない寂しさなのかも知れない。
でも、あの手間を考えるとほっとしている自分もいる。
どこかで矛盾している。

これから大根を切って塩漬けし、白菜も割ってストーブの周回りで干す。
黒豆が片付いてストーブの周回りがすっきりしたと思ったら、今度は白菜だ。
でも、これはここの冬と言える。

それが済むと今度は味噌作りの麹の準備,味噌作り,餅搗きといよいよ年末の仕事が待っている。
そうそう、柿酢用の柿がなかなか熟さない。
暖冬だ、厳しい冬だ、と毎年右往左往している。



雪の降る前のお散歩。
大きくなって、強くなって、先日も本堂を開けてしまい、坐布の綿をむたむたにしてしまった。
成長と共に、おとなしくなるのだろうか?











日本家屋と西洋家屋

2017-12-08 20:30:21 | 旅行
今回の旅でおもしろく感じたのが日本と西洋の建築の家だった。
木島櫻谷の住いと大山崎山荘の別荘と神戸のプラトン美術館。
櫻谷の家は木造2階建ての入母屋瓦葺き,それに洋館と木造平屋建ての大きな画室があった。
山荘は太い木の梁を使い和の要素を取り入えれながらもホール,ダイニング,応接間など全体は洋館になっっている。
またプラトン美術館にいたっては床から調度品から庭までがイタリアのゴシック風になっていた。



櫻谷の家の台所



大山崎山荘

建物もさることながら、そこに収蔵されている絵画や彫刻が世界的に有名なモネの睡蓮だったり、ピカソ,シャガールなどが並べられている。
また神戸ではロダンの彫刻にお目にかかれるとは、泉屋博古館でも中国青銅器も観ることができた。
それらは、日本を代表する資産家の収集品でサザビーズなどで落札したものらしい。
一般庶民の私たちがこのような形で目に触れることが出来るのはうれしいことだが、その落差を感じてしまった。
そうか,お金持ちはお金持ちの使い方があるのでいくらあってもあり過ぎることはないのだろう。



プラトン美術館

さて、もし私がこれらのどれかに棲むとしたら、どれを選ぶかな。
私はやはり木造平屋建てかな。身の丈にあったものがしっくりしてほっとして、ゆったり暮らせるだろう。
でも、元々建築には興味があったので,今回は堪能できました。
そうそう、大山崎山荘では、現代建築家のコンクリート打ち出しの地下展示場が増設してありました。
私の好みからすると、異質と言うか、違うのでは、と思ってしまいました。