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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

苦手な生き物

2022-05-28 09:38:19 | 自然の不思議

養老孟司の本に、蛇の苦手なひとは蜘蛛は平気、と。
私はここにきても慣れないものに蛇がある。でも、蜘蛛は害虫などを捕獲してくれる。
苦手、慣れない、と言うより、きみ悪いし、怖い。

冬、鶏がテンにやられて、今、中雛が20羽ほどいる。
ちょうど私の餌当番で鶏小屋に入った。餌をやり、飼料の袋を取り出そうとした途端、戸愚呂を巻いた大蛇に出会ってしまった。
太さは7センチもあっただろうか、よく確認はできていない。咄嗟に私は悲鳴をあげた。
その声に周りの人の方がびっくりすると言う。
「嫌いな人に限って出会うんだよね。」と言われてしまった。
その女性は枝で蛇を持ち上げて投げた。ところが蛇はまた小屋に入ったと言う。
「確かに大きかったよ。」と。

どうも私は手足のない生き物、くねくねと移動するものがダメ。
今でも細長い枝や黒く曲がったものを見ただけで蛇に見えてドキドキしてしまう。



1度発生すると3年はいるよ。と言われているマイマイ蛾、今は毛虫の状態。
2年目の今年は去年ほどではないが、糸を垂れてゆらりゆらりと宙に浮いている。
移動するのネットつきの帽子をかぶっているがいつの間にか皮膚に湿疹ができ痒くなる。
私はそれを見つけると、潰す、踏む。1日に何匹殺しているか。
気持ち悪いが、退治すると決めている。
退治するのはスズメバチ、オオスズメバチ、それと野菜についている小さな虫たち。



田植えが始まっている。この時期の田圃は、水鏡。

それができるのは大きさも関係する。毛虫も5センチ以上になると無理かな。
小さなものでも気持ちは良くない、仕方ないと自分に言い聞かせるしかない。

これが人と人だったらどうするだろう。
考えるだけでも気分が悪くなる。

燕がいなくなった。燕がいればきっと毛虫を食べて子育てをするだろう。
自然の循環が壊れたのだろうか。



散歩についてきたユキ。もしかして猫のせいで燕が来なくなったのかな?





緑の中の赤

2022-05-23 20:33:56 | 自然の不思議

ますます緑が濃く広がっている。
でも、その色は少し前の緑のような多様でグラデーションは見られない。
そんな中で赤い花が開き出した。
谷空木、赤と言っても開くとピンクの花になる。



ところがこの時季はいろいろな花が地面に咲きだす。
ブタナの黄色、まだなも知らない花たち、その多いこと。
小さくて3ミリほど、大きいもので石楠花の数センチと色々だ。



今まで、緑の中の色を書いてきたが、はた、と気づいた。
太陽の光を浴びて光合成から緑を作る、その緑は。
常にバックであり、背後から支え、土台を作りそのエネルギーから花を咲かせる。
もしこれが赤だったら、私はその中に憩うことはできないだろう。



ちょうどテレビでグリーンプラネットという地球を植物の視点から見せてくれた。
私はここに来る前、車の運転時はメガネが必要だったが、この緑の中の暮らしをするようになって今のところメガネを掛けていない。
やはり緑の効果なのだろうか。
でも、空気が澄んでいるせいか光が眩しくサングラスが畑仕事に欠かせなくなっている。

緑はやはりこの命の始まりに深く関わっている色に違いない。
この緑を染めるには、緑からでは緑にならない。
布を黄色に染めた後に藍を掛けて初めて緑色が誕生する。
中世の緑の衣服は貴重だったというのも頷ける。









緑の中の白 ー2ー

2022-05-18 20:34:23 | 自然の不思議

日に日に緑が広がり、重なり、濃く深くなっている。
その中、我らは畑仕事の明け暮れている。
ハウスで育った夏野菜の苗が定植の時期になっている。



5世帯、それぞれの野菜と時間帯がある。
八時半には畑に出勤、お昼前に終わり午後は早々にまた出て、三時半には風呂。
またお昼前に出て、午後はお昼寝をして夕方ごろまた畑に、だからみんながいなくなっても一人畑仕事の人。
我が家は座禅、作務、体操、だから八時半に朝食、お洗濯など済ませると早くても九時半でないと畑仕事にならない。
今日はまた夏のように暑く、その日差しに負けて三時前に畑、それでもすぐ汗をかくほどだった。
まだ定植は半分ほど、直播の野菜の間引き、畝立て、ハウスの野菜に水やりなどしていると五時を回る。
急いで家に戻り、夕飯の支度にかかる。



台所から父が植えたライラックの白い花が見える。去年は1房今年はたくさんになった。
白い野薔薇の花の枝がマイマイ蛾の毛虫に食べられて、今年も咲いてくれないのだろうか。
レモンの花芽を3つ見つけた。白く甘い香りを放ってくれるだろう。
明日も暑くなると予報が出ている。まだ5月なのに、、。
今年は早々にアカショウビンがやってきて天女の笛を吹いている。
緑に白、そして赤が映えるのだが、その姿はなかなか拝ませて貰えない。









緑の中の白

2022-05-15 21:02:58 | 自然の不思議

春は黄色から始まり、森が緑に覆われると紫の花が静々と姿を現す。
森は緑に埋まるとそれを待っていたように白がそれを破る勢いで出現する。



その一つがモリアオガエルの卵、今年は特に多いように思われる。
卵は必ず池などの水の上、卵がオタマジャクシになるとその下に用意された水に飛び込むようになっている。
その知恵にいつも驚かされる。
緑の中の白い房は大手毬、緑をバックに白が映える。
地上の白いふわふわは、たんぽぽの綿毛。よく見ると小さな六角形からなる球体。
誰が考えたのか、この自然を作ったものは幾何学的なセンスの持ち主とお見受けした。



そして茶色の中の白いテント、これは我らが作った野菜の寒さと虫対策の簡易テント。
さて、今年の天候と虫の数が気になるこの時季。
今日も畑仕事でいくつかの虫を退治した。つまり殺してしまった。
小さな虫たちにも後味の悪さを感じてしまう。
どんな小さなものにも命は宿っている。



ここまで書いていたら、猫のユキの鳴き声。この鳴き方は獲物を獲ってきて子猫のテトを呼んでいる声。
台所にネズミがゴロリ、どうするかな、、。
まだ子猫を呼んでいる。その声のなんと優しいことか。

綺麗な色の世界を書くつもりが、いつの間にか命の話になってしまった。
緑の中の白が目立ってくると、そろそろ梅雨の時期に入る。
季節は色と共に巡る。











勉強会終わる

2022-05-09 20:33:52 | 日記

正法眼蔵の勉強会が終わった。
今回4人が急きょ都合で来れなくなったが東京方面から20数人が参加した。
主なものは現成公案だが、3日間3人が1時間ほどそれぞれの視点からの話が準備され、その後それぞれの感想を述べるのが定番になっている。
元は銀座の「ギャラリーバー加島」が主体なので参加者の多くはアーチストか文人が多く、今回はIT関係者も参加もあって多岐に渡っていた。
と言っても、私は典座と言ってご飯担当なので勉強会にはほとんど参加できない。
しかし今回は来客3人のお話を聞くことができた。
それぞれがそれなりの資料を用意し、時間と考察を念入りにして来ている。
「宗教とは、これを浄土真宗の僧侶が曹洞宗のここで講義をする。」
「あるサラリーマンの事件簿」IT起業家のトップの山あり谷ありの事件簿。
「ある」と「ない」自分の生育歴から哲学の歴史を踏まえての哲学的史観。
それぞれの苦労話、思考から聞く方まで考えさせられる内容だった。



たまたま各自の感想を聞いた中に、元毎日新聞の記者と言う人の話を聞くことができた。
「加島さんの勉強会なのでそれなりの面白さは期待して、それなりの内容だった。」
「予想外だったのは、3度3度の朝昼晩の食事、3日間どれも本当においしかった。」と。



私はそれを聞けただけで十分だった。
ここの参加者を含め約30人分を3日間作り続けた。
とても私一人ではできずお手伝いの人たちがあってのご飯作りだったが、やり終えてほっとした。
その美味しさの元は、水と空気、後半は春の晴天に恵まれたこととみんなの和気藹々の雰囲気も大きい。



いつも料理を作ってもそれをきちんと記録するのを忘れてしまう。
一応、夜は7種類くらい、旬のものを主体に地元のお魚も準備、今回はお昼に参加者の一人がお蕎麦を打ってくれた。
また3日目の夜は手巻き寿司、もちろんお酒も出ています。
さすがバーの人たち、飲みっぷりも見事でした。

白状すると、みんなが帰った後の片付けを大方済ませたところで胃痛になってしまった。
さすがに疲れたのかな。
勉強会が終わると畑仕事が待っている。これこそは待ってくれない自然の営み。
どうにか今日に復活しました。

みなさま、ここまで足を運んでくださり、ありがとうございました。
きっとみなさんの中に、学んだもの、熱いもの、分からないものが息づいたと思います。
また来年、お逢えできることを楽しみに待っています。