goo blog サービス終了のお知らせ 

よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

現成公案

2017-01-31 14:22:25 | 日記

冬の勉強会の一つが28、29日にあった。
仏教の何も知識のないものが、坐禅もしていないものが、道元の現成公案を勉強して分るのか、何に成るのか。
これは私にとっての公案かもしれない。

ここに来て毎年同じものを教本として講師を招き講義を受けているのだが、分るかと言われると「分らない」としか言いようがない。
では、おもしろくないか、と問われると、けしてそう言うこともない。
今回は兵庫から能勢老師にきていただいた。
まず、老師の知識の広さ深さに感動を覚えた。と言ってもけしてひからすこともなく、ことぼのひとつひとつをその歴史的背景や仏典から紐解いて丁寧に説明してくださった。
では、分ったか、と問われると、自分の言葉に翻訳できない。その中にいくつか気になる言葉があった。
我、自分とは思う通りに成らぬもの、その我はない、そのことをただ受け取るものとしてある。
その人間を超えた神聖なものに対して手をあわせたくなるこころがある。それは説明できない、理由が立たない。それが仏教心。
結果として今在る、判決文として在る。自分がやっていることではない。
自分を認める、自分のためにしかできないのが、生命であり、人間なのだと。
どうもそこから、出発しているようだ。
人間、その人間を超えたものとのかかわりをこの公案が導いてくれる。

東京から4人、金沢からも来て、夜は宴会となり、延々と仏教論は続いたのでした。

頭の中に冷たい雪が降ったり、氷柱が伸びて来て、熱くなった頭を冷やしてくれると、もうそこには水しか残ってなくて、それもいつしかなくなって、「あれは、なんだったのだろうか?」その繰り返しの冬の勉強会です。
凡夫は、我執でなく、念として究かにしてゆくこと。
難しい、分らない。そのわからない、ということが大事のようです。

その日は雨となり、今日は雪になりました。
また新しく更新された雪景色が私を迎えてくれました。
















冬の食卓

2017-01-27 13:47:21 | グルメ

我が家の冬の食卓はほとんど白になってしまう。
大根も白、白菜も白、そこにわずかな人参の赤と牛蒡の茶色が加わる、何ともシンプルと言うか、寂しい色合いになる。

昨日、久し振りの晴天で住職がターサイとチンゲンサイと小松菜を雪の下から掘って来てくれた。
聞けば雪は4、50センチ、場所によっては5、60センチになっているとのこと。
雪の前に支柱を立てているので場所は分っている。
今までなら150センチもある支柱が見えなくなるほど降ったこともある。
その時の野菜の方が立派に育っていた。
今年の冬野菜はどれも小さく、人参にいたっては虫にやられて購入している。



その夜の食卓は華やかになった。
緑が少し入っただけでメリハリができ、他の野菜も心なし活気が出て来た気がした。
緑と言う色がこんなにも瑞々しく生気を与える色であることをいつもこの冬が教えてくれる。
赤ちゃんをみどり児と言うことに深く納得してしまう。



この日は、生姜入り昆布水の炊き込みご飯、鯖の味噌煮、風呂吹き大根、豚肉とチンゲンサイと白菜の炒め物、沢庵に味噌汁。

緑は先ず、視神経をぴくぴくと刺激し、緑の持つ特有の匂いが嗅覚細胞をつんつんとノックする。
そして、舌の上でのーびのびをする。
それらが全身へびっくりマークとなって元気の元を作る。

からだの細胞膜を強くするのは、緑黄色だという。
秋に冬野菜を蒔く時、特に緑の野菜を上手に育てたい。
暖かい冬は過ごしやすいが、虫がはびこる土壌となる。
厳しい冬が頼みなのだが、年々私の気持ちの方が負けそうになる。



深窓の紳士のにゃんにゃん、庫裡の2階、図書館長を努めている。
本ばかり読んでいるので?太ってきてしまった。













雪の道。

2017-01-24 10:43:07 | 自然の不思議

今日は火曜日、ゴミ出しに往復1、5キロほどの雪道を歩いた。
昨日除雪された道は、もう数センチの雪が積もっていた。

雪の道には物語がある。
いつ、誰が、何が、通ったか、それを考えながら歩くのはたのしい。
その雪の参道の途中から犬らしきものの足跡がついている。
いつのの小屋にハナはいなかった。
もしやと思ってそれを辿ったが、下の県道は除雪車が入って跡形もない。



その道がまた問題なのだ。
つるんつるんで周りに気を取られているとすってんと転んでしまう。
だから雪が積もっている道の方がまだ歩きやすい。

去年まで私は車の車輪の跡でない雪の高く積もっているところをわざわざ筋トレに歩いた。
しかし、今年は2回の雪道の散歩で膝を痛めてしまった。
1年でこんなにも筋力が衰えるのかと意気消沈し、しばらく散歩を止めていた。
私の雪長靴が細く、靴下を3枚重ねると履くのがたいへんなので、息子の仕事の長靴を履いていたのだ。
履いた時は、ちょっと重いかなと思ったくらいで気に留めなかったが、ようやくその違いに気付いた。
大きいばかりではない、何か落ちた時に怪我のないように長靴が頑丈にできているのだった。

雪の道を歩くのはたのしい。
自分の歩いた道をすぐ後ろから教えてくれる。
また、歩き方が蟹股になっていますよ、そんなに真っ直ぐ歩かなくても、少しは遊んでもいいのではないの。
過去をつぶさに視覚化され、自分のことなので文句も言えない。

まっさらな雪の上に自分の道を付ける。こんな愉快なことはない。
私が最初、まだ誰も入っていない白い世界に一歩を踏み出す。
ほとんど勇気もいらないし、気負いもなく、まっさらな気持ちで歩く。

私の右手にはビニール袋のゴミ袋。
これが結構重くてだんだんとしんどくなって来た。
そこで下の道路にある車庫からあるものを探し出す。
あった、あった、太いビニール紐、それを結んだところに通して袋を引っ張る。
袋はスケーターのように滑り出した。
青いコスチュームの太ったスケーター、見事でした。



これは、先日のハナ。

結局ハナは小屋で眠っていました。
やっと家の中に入れて、朝ごはん、食べたらまたすぐ、車庫の小屋の中へ。














湯たんぽ。

2017-01-19 20:51:34 | 日記

冬、私はもっぱら湯たんぽを愛用している。

私が小さい頃は父親が電気技師だったこともあり、父の作った電気あんかだった。
そのうちに、猫が私のあんか代わりになった。

ここに来てからは、冬は湯たんぽが必需品になった。
電気毛布よりも、豆炭よりも有能で、かつエコで、何よりも暖かさの質が違う。

電気毛布は布団全体が暖かくなり、どんなに寝相が悪くても大丈夫。
でも、私はその暖かさがからだに馴染まない。
ただ毛布が勝手に熱くなるだけで、私に添ってくれないような感じがしてしまう。
それに、一晩中点けておくのもイヤだし、切り替えするのも面倒だ。

豆炭と言うのをここに来て初めて知った。
今も炬燵に使っている優れもの。でも、これをあんか代わりにすると、夜中に熱過ぎてしまい、蹴飛ばす人もいる。
それに化繊の毛布が縮れてしまうほどの熱量を出し、24時間近く保つので夜だけで使うのはもったいない。

その点、湯たんぽは最も人の営みに近いやさしい暖かさを与えてくれる。
沸騰したお湯を湯たんぽの口から溢れる寸前まで入れ、それを最初、寝る布団の肩の辺りに入れておく。
そして、眠る時に足の方へ押しやると、背中と足が同時にあたたまる。
その暖かさは朝まで保ち、そのお湯は朝の洗顔や食器洗いにも使える。



湯たんぽの袋は、フエルト状になった子供のセーターを挟み、外側をネルの布で作った。
それも擦り切れ、今はその上に着なくなった厚手のズボンなど利用した。

今日のNHKのスタジオパークで湯たんぽ博士が出演され、そのいろいろな種類と使い方を説明していた。
おなかと大腿部と首周りに置くのがポイントとか。それなりのケースがあることを知った。
全身の血行の流れを促進させ、冷え対策ばかりでなく、ひいては万病の予防に成ると熱く語っていた。

お湯はいつでもストーブの上で薬缶から湯気を出している。
そのふわふわの湯気を見ているだけでこちらもこころまでふんわかとしてくる。



分りますか? 車庫の隅のコンパネとビニールで作ったハナの小屋。
日中のほとんどをここで過ごすハナ。













壊れた体内時計、体温調節。

2017-01-17 15:10:15 | 日記

どうしてあなたはこの寒いのに家の中にいないの?
 冬のこの冷たさが好きなの?
 家に入るのに段差がこわいの?
 外はすぐしっこができるから?

1昨日のことだった。
深夜,ハナの悲痛な声が聞こえて?目が覚めた。
急いで階下に下り、電気を点けて部屋を覗くと新聞紙にしっこの痕が川のようについていた。
廊下への段差のところでは掛けていた毛布があり、そこも濡れていた。
もしかして、毛布が足に絡まり転んで悲鳴を挙げたのかも知れない。
新聞紙を片付け,ハナを外に出し、しばらくしてまた部屋に入れる。

その朝,お弁当を作らなくてよかったのでいつもより40分遅く階下にゆく。
もうハナは立って外に出たがっている。
まだ外は真っ暗,寒いし、霙の音もする。
部屋に戻ると、ころりころりと糞があり,それを踏んだ後もある。

それでも夕方の散歩は行きたがる。
どうして3時過ぎると散歩に出るの?
 習慣で散歩タイムがセットされているの?
 村にいる息子のクロに会いに行くの?
 クロのご飯を失敬しに行くの?
 この雪景色がきれいだから?
 ただ、散歩したいから?

そんなんで、吹雪にも、雨にもめげず、往復1、5キロの道を、時に足を引きずり、躓きながらも、今日も散歩です。
いつもは住職と一緒ですが、昨日は住職は1日凍った水道の修理で、私とお散歩。
いろいろ質問をしたのですが、答えはなく、黙々とハナは歩いたのでした。

ハナの体内時計は少しずつずれ始め、体温調節もあるのかないのか分りません。
でも、元気と言うことでしょうか。
今年が始まったばかりなのに、来年もまた一緒に雪道を散歩したいと思うのです。