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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

ここにも春が。

2024-04-15 09:15:53 | 自然の不思議

ここにも春が来た。地上には立金花、水仙の黄色、木々は白木蓮、タムシバ、侘助の白、そして桜、枝垂れ桜、木蓮のピンク、小さなよろみの盆地を彩ってくれる。畑も玉ねぎ、にんにく、白菜の緑が目立つようになった。これからビニールハウスにタネを蒔く。今年はどれだけ栽培できるのか、身近なベテランたちがいない今年、不安があるが、やるしかない。

季節は巡り、切り干し大根、柿酢もできた。倉庫の電源もここ出身の若者が直し、そのうちに瓦、サッシも取り付けられるだろう。家の中はこの機会に隅々まで片付けているので終わらない。

破れた障子、散逸した壁、本堂の物品などもだいぶ元に戻りつつある。暖かくなり動きやすくなった途端、今度は暑くなっている。まだ貼られていない障子があり、そのガラス戸に昨日はヒヨドリがぶつかり死んでしまった。そして今朝はトラツグミがぶつかり脳震盪で倒れて、今は網の中で様子を見ている。鳥たちの鳴き声が段々と大きく、そして数も増えて来た。いよいよ春だ。

裂けて折れ 倒れてもなお 咲くさくら 一応5、7、5にしてみました。


5分の3の暮らし

2024-04-09 15:27:15 | 日記

地震で食器が割れ、5分の3ほどになった。この飛散した写真を見た友人が泣いたという。私は友達を招いては料理を振る舞っていたのを知っているからだ。帰宅して整理をしてみると思っていたより壊れていた。5人前の揃っていたいたもののほとんどが3人か2人分しかない。私は料理が好きで若い時から骨董品屋さんに通い、高価なものではなかったが気に入ったものを収集していた。

これは元々本棚で、私は食器棚にしている。

いざ食卓に5人分を並べてみると、形、色が不揃いとなり、盛り付けの仕方も難しく、食卓の上では不協和音のようになってしまった。今はもう仕方ないと諦めの境地になっている。被災人の中には8割方割れたり、それどころか家に戻れない人たちがいる。それを思うと料理が作れるだけ幸運だ。確かに吟味して手に入れた品々だが、考えようだが私の時間が欠けたのではない。まだ5分の3は残っている。私の料理はそんなことくらいで美味しさは変わらない。ここのお米、野菜、水、空気がある。プラス5分の2、プラス何か、これからも作り続ける。

これは息子の友人に頼まれたお店のロゴ、これから何度か書き直し、どうにか気に入ってもらえたらしい。


3ヶ月ぶりの輪島

2024-04-02 20:41:09 | 日記

どうしても自分で行かないとならない用事があり、輪島に3ヶ月ぶりに車を運転した。いつもなら20分程で着くのに道路の段差、亀裂、割れ目などでゆっくり走ったので30分以上かかってしまった。輪島に近づくに従って胃が痛み始めた。道路脇の山、向かいの山が崩れ、数軒に1軒は1階が潰れ、3軒に1軒はブルーシートが屋根にかかっていた。聞いてはいたがやはり自分の目で確かめるのとは違う。小学校の校庭には仮設住宅が建っていた。これが被災の現場なのだ。

同じ被災でも我が家はまだまだ状態はいい。こうして我が家に住み、食べるものもほぼ自給できている。久しぶりの買い物も数店あったスーパーも2店らしく、今までにない混雑ぶりに早々に帰って来てしまった。この震災後輪島の人口が今の時点で400人ほど減るらしい。過疎は決して悪くはない。単に観光や輪島塗に頼らず、地元の人たちがこの土地に根付いた暮らしを考えてゆくべきだろう。

私が見て来たのはほんの一部でしかない。被災が悲惨な状態なのをまだ見ていない。ほんの一部でもまだまだ真の復旧までには数年かかるのだろう。私の場合、震災以前のものも含めて整理をしている。それはこれからの先を見越して最優先させたいものがあるから絞り込む必要性をかんじたから。たのしみたいから。