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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

猫とジャズと本の日々

2019-11-26 21:13:32 | 日記

娘と娘婿が所用でその留守を預かり8日ほど泊って今日の夕方に帰山した。
何よりも猫が心配だと言われて中能登の家の留守番をしていた。

そこは二人にとっても引っ越して2ヶ月、仮住まいで台所の設備,道具も不都合があり,なかなかの暮らしぶりだった。
一応暖房設備はあったので、寒い思いはしなかったが、テレビもラジオも新聞もネットもない。
家から一歩もでない限り全く世の中の情報が入って来ない、何か不思議な空間でした。

そこで持ち込んだのが本でした。
閉じられた空間だからこそ読書三昧だ、と意気込んで用意したのは知っているようで知らない「稲」「身近な植物の本」数冊を持参。
ところが流石に途中から疲れて、そこで娘の段ボールから取り出したのが「原田マハ」の本だった。
以前から気になっていたがまさか娘が持っていたとは、それを読み出したら止まらなくなった。
最初に手にしたのが「ジヴェルニーの食卓」私の大好きなあのマネの台所,いつか行っていたいところだ。
私の好きな画家達がまるで生きているように書かれている。
次の日,自転車でそこらへんでは大きな商業スペースに出掛け本屋さんから見つけて来たのが「モダン」表紙にはやはり好きなマティスの絵。
それも読破してまた段ボールの中にカバーを外すと、何と次に読みたかった「夢のカンヴァス」だった。今度はルソーだ。
そして止まらなくなった。また本屋に駆けつけ手にしたのが「暗幕のゲルニカ」ピカソだ。
それらの中には印象派のゴッホ,セザンヌ,ドガがまるで生きているような錯覚を覚えた。
表現は細部まできちっと描かれ、時代背景も的確で迫力となった。
また展覧会を企画するキュレーターとしての視点からも知ることが出来たのは今まで見て来た展覧会が立体的になり,今まで見て来た展覧会の数々が思い出され、若い頃にタイムスリップしてしまった。
何よりも私を引き込んだ罠というべきか魅力的にさせたのは推理仕立てだったのが大きい。
読み終わると12時を過ぎていたことも、お陰で誰もいなくても、何もなくても時間が過ぎていました。

当初の目的の「イネ」はというと、それなりに新たな驚くべき稲の智恵も知ることが出来ました。
今までの人生でこんなに本ばかり読んだ時間は過去になかったと思う。
家事から、畑から解放されたスペシャルな日々でした。
次回は、猫とジャズです。そうそう、まだ私の中の原田マハは終わりません。









秋の収穫−胡麻−

2019-11-13 20:42:58 | 畑仕事

秋の収穫はいろいろあるが,そのものを食べられるようにするのに手間のかかるものが多い。
それとその保存が難しい。

その一つ,胡麻,これは特に自分にとって難易度が高く、未だにゴミを取り除ききれいにするその方法が確立していない。
胡麻の一粒,一粒が小さいだけに総てを無駄なく使うのは不可能に近い。
それでもそのひとつぶひとつぶが愛おしくて、出来るだけ零れたものも拾うようにしている。



先日来られた方にここの胡麻で白和えをお出ししたところ,香りと味が今までにないおいしさと褒められた。
そんな言葉を聞くと、手間暇がかかってもこれからも作ろうと思ってしまう。
それにしても一粒の種から5000倍前後に実ることになることを思うと言葉を失ってしまう。
でもそれを料理に使うことを考えると、1回に何粒になるのか、そうするとどれだけ穫れればいいのか。
そんなことを考えると気が遠くなりそうだが、一度は正確に計算したらおもしろそうだ。



玄米に降りかける擂り胡麻を、いや胡麻豆腐を作ろう、などと思って栽培を始めたがコンスタントに作れていない。
胡麻豆腐も練り胡麻を使えば簡単なのに、敢えて自分の胡麻と思うから時間がかかってたいへんなのです。
でも、作るならやはり自分の胡麻で、そのこだわりだけは今も変らない。
私の胡麻豆腐を食べたい!と言う人が来たら,作りますよ。














秋模様

2019-11-11 20:43:22 | 自然の不思議

こちらに来てから雷の大きさに驚かされた。
北陸は鰤起こし,雪起こしと言われるほど雷がこの季節になると大荒れとなる。
閃光の後に間髪入れず「ドカーン」と言う音と共にそれが地響きをとなって建物も揺るがす。
我が家のアキもユキも外から中へ逃げ込んで来た。
何事にも動じなかったハナもこの雷だけは苦手だった。

今日は久し振りに家にいたからまだよかったが、外で仕事をしているといつ頭の上に落ちて来るかと気が気でなかった。
このお寺には避雷針があるが,これがむしろ呼び込むかと思うほどその大きは凄まじい。



一昨日は例年より遅れて強い霜が降りた。
そして今日は雨かと思っていたら、霰になった。
いよいよ冬間近の信号だ。



家の中はもう薪ストーブと炬燵の季節になった。
薪のぼわーんとした暖かさに慣れると他の暖房は使えなくなる。
ところがただ一つ問題がある。
薪に隠れているカメムシも一緒に居間に住み着いて時にその匂いを発するおまけがついてくる。
何もかも都合良いと言うものは、ないのかもしれない。



荒れ模様の中,一瞬に見えた青空









称名滝

2019-11-06 21:11:11 | 旅行

富山の立山の麓、称名滝に行ったのは去年に続き2回目になる。
今回も娘婿のお誘いに同行した。

このよろみからだと車で3時間半,そこから歩いて30分ほどで滝が見えるところに行ける。
前回は少し紅葉に早く,滝の上はガスっていたが今回は350mの滝の上まで見ることができた。
近づくに連れてその大きさに圧倒される。
地元の人の説明によると、滝から1000m前にあったのが地球規模の長い年月によって削られて今の位置になったという。
その話を聞いた途端,私の中の時間の感覚が伸びたような、消えたような、分ららなくなった。



紅葉も太陽に照らされると色は光に変る。
青い空を背景に輝きを増す。
今年は去年より赤が赤茶色に見えたのは暑い夏と台風の影響かも知れない。
秋に紅葉になるが、決して同じと言うことはない。
紅葉が美しいのか、この私が美しいと感じることが素敵なのか、生きているって、すごい!



朝6時に起きて5人分のおにぎりのお弁当を作り滝を見ながらのお昼ごはんは、何とも贅沢なランチでした。
そこからケーブルカーに乗って美女平へ、そこを散策すること約30分,熊出没情報を聞いて早々に引き上げてきました。
来年の夏は立山まで登ることに、室堂までバスも出ているので、登山と言っても、らーくらく,と思っているのですが。













秋の贈り物

2019-11-01 21:01:31 | 自然の不思議

ようやく秋らしい天気が続いている。
でも今年は台風が吹き荒れ、いつもならこの11月の連休に紅葉の盛りになるが多くの葉っぱが落ちてしまった。

秋になるとここの住人の一人が茸を採って来る。
しかし、「今年はない!」と言われてしまった。
ところが今ようやくきのこ狩りをしている。



庫裡に行くとざるにきのこが落ち葉と一緒に入っていた。
むらさきしめじ、ごっさかぶり、だという。
そう、私はきのこ狩りをしたことがない。
せいぜい,ここで栽培している椎茸くらいだ。
笊の茸は、誰でもが好きなだけ持ち帰っていいことになっている。
ところが、いつも残っている。2日経った残りを私はまとめてもらっていく。
多分私が一番多くなっているだろう。

卵も同じ。
春に中雛を17羽飼い始め、ようやく卵を産み始めた。
それをそれぞれが家に持ち帰る。
住人は総勢12,3人,半端な数は我が家の人数がその日によって違うからである。
一人が1個としても余る計算になる。
余った物は誰か持ち帰るか、来客におみやげとしてあげたりする。
この卵を焼いた目玉焼きは濃厚でぷっくり盛り上がってそれだけで幸せの1日の始まりになる。



この3日,ここでコンサートが催される。
今村つばささんのライブだそうだ。
彼女に頼まれて開催するようだが、人が来てくれるのだろうか。
カレーもピザもおにぎりと豚汁,カフェもあるとか。
秋空の下,この与呂見盆地に多くの人の笑顔が見られますように!