夜、まだ冬の星座が一面に広がり、真っ白な畑がだんだんと土色になってきた。
まだ早い、いつもより1ヶ月早い。
うれしいと言うより、さみしさを感じてしまう。
その雪が解けた枯葉の下に蕗の薹を見つけた。
きょろきょろしながら参道を下る。
そう、もうけして転ばないと自分にいい聞かせながら。

今日は冷たい雨が降ったが、一昨日などはもうすっかりやわらかな空気になっていた。
家の中には、クリスマスローズ、ボケ、パンジーが咲いている。
そして今日、かつて金沢大学の古典文学の教鞭を執っていた女教授の知人からお見舞いのお菓子や手作りのマーマレードが贈られた。
それと一緒に小さなブーケが届いた。
花束を解いた瞬間、薪ストーブの部屋が梅と寒水仙の香りが広がり一挙に冬から春になった。
その中には私は忘れていたが、私があげたというツルニチニチソウの蕾も入っていた。

私の中では女教授というと近寄り難いと勝手に思っていたが、普段はほがらかでお料理も上手、お花作りも、そして私が不自由だろうとマーマレードまで作ってくださった。その心遣いが、とてもうれしい。
昨日は義弟に身体のケアーをしていただいたり、ここの住人から腕を冷やさないようにとか、何かと心配りもあって、ちょっと落ち込みそうになっている気分を引き上げてもらっている。
ゆっくり、ゆっくりとのアドバイス。
パターリ、パターリ。ネパール語でゆっくりを意味するのだが、合っていたかな?

さあて、春は近い。







