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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

春の来客−4−

2019-04-26 15:23:32 | 日記

暖冬の一つの弊害は、虫たちの大発生だろう。
正直と言うべきか、これも自然の成す事実なのだが、カメムシが異常に多い。
ちょっと暖かいと窓ガラスにびっしり付いている。
ペットボトルで捕獲するのだが、しばらくするとまたびっしり付いている。
どこから来るのだろう、甲府にいた時は全く見なかった。
やはりここが山であること、薪ストーブと言うのも関係しているのだろう。
油断すると畳の上のカメムシを踏みそうになるし、電気の下だとうっかりすると味噌汁の中にも飛び込んで来る。
流石にもう飲めなくなり、捨てるしかない。

でも、いいこともある。
近年は設置した蜜蜂の巣箱に蜂が入ってくれない。
だが最近は窓ガラスに数匹日本蜜蜂を見る。
桜の木の下に行くと蜜蜂の羽音がする。
今年こそは期待してもいいだろうか。
あのネパールの家の軒下に見た巣箱を思い出した。
緯度からすると奄美大島と同じなのでその花の多さに驚いた。
その蜜を舐めたところ、独特の蜜の味だった。
今年は畑をぐるりと囲むように桜、桃、木蓮、雪柳、そして畑の菜の花も咲いている。
ここの蜜の味はどんなだろう。
口の中が、あまーくなってきた。



盛んに椿の蜜を吸いに来るのは、鵯、ひよどり、その吸い方はちょっと乱暴なので花を落とすし、他の鵯が来ると執拗に追いかける。
またその鳴き声も鋭く可愛くないのだ。
今、ツバメの番も来ている。
古い巣を修復し2羽でせっせと飛び回っている。
以前はもっと来てくれたのに、ちょっと寂しい。
それにしても、よくぞ古巣に舞い戻って来てくれた。
その能力に、脱帽だ。



関係ないけど、かわいいので。









春の来客−3−

2019-04-23 21:12:30 | 日記

ここに来る人でいわゆる会社勤めの方は少ない。
特にこの社会の第1線で活躍している人が来られると、私の情報以外の現実を教えていただけるので興味津々だ。
今回は元朝日新聞に勤め、現在は小さな出版会社を任されている社長さん。
その博識とものを見る鋭さ、そればかりか、これからの日本の未来を見据えた眼識に目が覚める思いだった。
このまま日本が走ると、日本の文化が荒廃すると危惧していた。
それには何がこれから先大事なのか、人間に取って普遍的で欠かせないもの、それが文化であり、宗教だと。
少しでもそれに役立てたいと、売れることを優先するのでなく、人の心に深く入り残るものを出版したいと熱く語っていた。



編集者に欠かせないのが、お酒、タバコ、そしてコーヒー、但しタバコはもう止められたとか。
私は飲む人が来られると俄然張り切ってお料理をする。



お刺身、鰯の塩麹漬け半日干し、独活とたらの芽とキュウリの酢味噌和え、法蓮草の白和え、コゴミと椎茸と豚肉のソティー、ジャガイモとチーズ焼き、日の菜の漬け物、そして味噌汁。
我が家族と今までの来客は大食らいなのだが、この方は、お酒はそれなりだったが菜はあまり手を付けられなかった。
仕事がら時間が不規則でお付き合いから糖尿病になってしまったとのこと。
今はランニングなどで大分落ち着いたとのこと。
そこで玄米と住職が体操を伝授。



ここでも夕方と朝も散歩をしていた。
「いやー、気持ちいいですね。」と晴れやかな表情を見せ、帰られた。
どうぞ、お元気で、体操も続けてください。
「では、また、夏に。」











屋根の上のお花畑

2019-04-20 20:39:07 | 日記

暖かい日が2、3日続き、ここ与呂見も桜の季節になった。
境内や参道のソメイヨシノの桜が満開、山桜、枝垂れ桜はこれから、全部で20本ほどになるだろうか。
ハクモクレン、木蓮も青い空に花びらを広げ、シャクナゲは地面近くに、それぞれの位置を定めて咲き始めた。
冬の白い沈黙の世界もいいが、このピンクの濃淡のおしゃべりの世界も楽しい。



屋根の上のお花畑とは、そう、写真にあるように瓦の上に干したお布団。
連休に30数人を迎える準備をしている。
布団のカバー、枕カバー、座布団カバー、毛布などをこの晴れた日にお洗濯している。
干す前はぺちゃんこだった布団も、堆積は2倍、重さは2分の一ほどに、瓦の熱とお陽さまの光でふっかふかになる。
甲府から持って来たものと、ここにあったものを数えて確認する。
今回の道元の勉強会にはかつてない人数になり、部屋割をしたり寝る場所も本堂に寝てもらう人もいる。
坐禅用の座布も友人に縫ってもらったりしながらどうにか準備が整って来た。



種まき用のビニールハウスと鶏小屋。

後は、食事のメニューを考え、人数が多いので材料を予約しておかねばならない。
夏野菜の種まきもまだ途中、何か手落ちがないかチェック、娘に応援に来てもらい、友人も手伝ってくれることになっている。
たいへんだけれど、楽しい毎年の行事になっている。
ほとんどは友人の銀座のバーのメンバー達だが、こんなところまで来てくれること自体、ありがたい。
ただ、残念なのは、季節がちょっとずれて、この春爛漫の風景を見せてあげられないこと。
桃源郷ではないけれど、白、黄色、ピンク、紅、紫、そして青い空と芽吹き出した新緑を見てほしいのに。

















運転

2019-04-17 21:12:15 | 日記

昨日4ヶ月振りに車を運転し、輪島まで行って来た。
しばらく運転しなかったのでちょっと心配になったが、ハンドルを持つとその心配はなくなった。
しかし、右カーブを切る時は左手がまだ完全に復帰してないので少し無理が掛った。

このところ、以前に比べスピードが出せなくなって来た。
両親が生前中、ここから330キロを高速と狭くて暗い安房峠のトンネルを20ほどくぐって甲府まで帰省していた。
帰山してもすぐ夕飯を作っていたが、今考えると自分ながらよくやっていたと思ってしまった。
年齢もあるだろうが、気持ちが大きいのだろう。

ここの生活には車は欠かせないが、やはり歩くのが好きだ。
でも、遠出となると何かの交通手段が必要で、旅をするのは電車がいい。
車窓を眺めながら、時に本を開いてゆったりとできる空間が好きだ。
電車も特急がいい、新幹線になるとトンネルが多くなったりうるさかったり、ましてリニアなどは旅にならない。

今日押し入れの整理をしていると、35年ほど前のここの270度ほどのパノラマの写真が出て来た。
周囲の木は小さく、山肌は赤茶けて剥き出しのままだった。
初代のハナとクロの犬たちも映っていた。
その庫裡の入り口に黄色い車が見えた。そうだ、私が甲府からここに持って来た車だった。
あれからいくつかの車を乗り継ぎ、トラックも軽トラもハイエースも運転したことを急に思い出した。
その写真は父が撮ったものだった。
今になると、懐かしくいい記念になった。



甲府の家の近くから南アルプス。

今日は気温が上がり、夕方畑に立って気付いた。
桜も水仙も一気に花開き、木蓮も蕾は膨らみ花びらが顔を出した。
もう少しで枝垂れ桜と花海棠も濃い紅色の花を咲かせるだろう。



母の残したアマリリス。

そうそう、この陽気にカメムシがどっと出てきました。
甲府では1匹も見なかったのに。











春眠とは。

2019-04-15 20:13:37 | 日記

春眠暁を覚えず、と言われているが、私はむしろ朝早く目が覚める。
それは、むしろよく眠れるので朝はすっきりと目が覚める。

甲府から帰り、胃の調子も良くなるとさっそく畑仕事が待っている。
まだ鍬が使えないので、畝建てをしてもらったところに大根、人参の種を蒔いた。
そしてハウスにはキュウリ、茄子、パプリカ、ピーマン、トマト、唐辛子、ズッキーニなど。
その前に用意してもらった土が余りの大粒なので篩に掛ける。
ビニールハウスの中は汗を掻くほど、でも外は風が吹いて冷たい。
そこで入り口に座り仕事を続ける。

その間にも連休に備えての片付けなどなど、もう1日中動き続けてしまう。
夕方、できることの範囲で夕飯を作る。
すると、夕飯後一段落して炬燵に当たり本を開くと、いつの間にか眠っている。
そして布団に入ると、、、朝になっている。

今、このブログを書いている時に高校時代からの親友から共通の友人の訃報が入った。
彼女は大学が山梨で実家が北海道だったので、年末は北海道でスキーを一緒に楽しんだ。
乳がん発症から15年、最期まで明るく生きることを見せてくれた。
私は親友の一人を失った。
でも、同じ青春を生きた思い出は生き続ける。



よっちんへ、懐かしい甲府の緑が丘の桜だよ。