春はこんなにも花があっただろうか。
春の花は、これほど色とりどりの花に溢れていただろうか。
ここ与呂見も春になると一斉に花を咲かせるが、四国と言う土地柄か気候か庭に山にお寺にそれこそ百花繚乱。
歩くとそんな花々に出逢える。
同じ椿も薮椿、乙女椿、八重や一重、
同じ梅も白、紅。中には桃の花も白いのがあって、これって実がなるのかしら?
同じ蒲公英でも初めて見た白い蒲公英、確かにたんぽぽの筈。
上を見上げ、下を見つめ、時に手に取って香りを楽しむ。
まだ桜には早かったけれど、でも山桜は遠目にも山肌をピンクに染めていた。
そして川は黄色い菜の花が、もう1本の流れを作っていた。

私が知っている花の名前を掲げてみよう。
ムラサキハナナ、ツルニチニチソウ、スミレ、オオイヌノフグリ、レンゲソウ、ハマエンドウ、イチリンソウ、
ミモザ、沈丁花、木瓜、三つ葉木通、
チューリップ、水仙、菖蒲、ムスカリ、クリスマスローズ、
他にもたくさん咲いていたけれど、名前を忘れたり、知らなかったり、
どの花も歩くものにやさしく迎えてくれた。
時折薮の中に日本蜜蜂の養蜂箱が置いてありました。
ここにも毎年設置するけれど、中々蜂さんは入ってくれません。
四国には花が溢れているから、蜂に取っては居心地がいいのだろう。
自然の中に花が咲き、人様の庭先に花が植えられ、お寺にも花を大事にするところもあって、それだけで歩き疲れた者を和ませてくれた。
歩くと言う速度と遍路と言ういわゆる特権なのか、春の道は花の道でした。









