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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

夏野菜-ベジタリアンー

2015-07-30 20:55:17 | グルメ

夏野菜が揃うとメニューは大げさにいうと、無限大に広がる。
だから、ベジタリアンは大歓迎で迎えられる。

ミラー和空さんが出版された本を持って来山した。
アメリカ人禅僧の彼と13人との対談集が講談社から発刊された。その中にここの住職が入っているからだ。

彼自身も自宅の屋上でズッキーニやトマトを作っている。
でもここの野菜をたのしみにしていてくれる。
私が心がけるのは、味付けにバリエーションを付け、野菜の組み合わせを考え、調理法も生、煮物、炒め物、揚げ物といろいろ試みる。
野菜自体がおいしいので私が脇役に徹すれば事足りる。
他に気を配るのはぜんたいのバランスとタンパク質をどう取り入れるかだ。
精進料理になると物足りないだろうし、油をどこに使うかで満足度が違って来る。
ただ卵もチーズなどの乳製品は食べられるので、難しい事はない。
でも,お肉や魚があるとメインが決まるので、その点やさしいかもしれない。
来客が来るごとに腕が鳴る。またハードルが高いほどやりがいがある。

こちらは、たっぷりおいしい話、珍しい話を聞かせていただいた。
本にあるように彼は交友関係も広く、仕事柄の最前線で活躍されている。
彼を通じて都会の現代社会に触れる事ができる。
私にできる事は「おいしい料理を作って、彼の中から満たすこと。」
しかし、おいし過ぎて?食べて呑んでくれるのはうれしいけれど、最近増々体格が立派になって来たのが気になります。
膝も痛むとか、「どうぞ、ご自愛くださいますように。」

そうそう、ちなみに本の宣伝を。
「アメリカ人禅僧、日本社会の構造に分け入る。13人との対話」講談社です。
この長いタイトルは、編集者が付けたとか。本人はもっとシンプルにしたかったそうです。
実は、私もまだ読んでおりませんので、感想はなし、です。



ズッキーニフライとインゲンの天ぷら
この日は他にジャガイモと人参、玉葱チーズ入り炒め、いんげんの胡麻和え、冷や奴、茄子の芥子合え、キュウリと紫蘇の酢の物、キュウリと茄子の糠漬け。後1品あったような? 残念ながらピーマン、トマト、オクラ等はこれから。今回はちょっとボリューム不足の感あり。



作っていると、写真を忘れたり、撮ってもボケてしまったり、こちらはうまくできません。







夏の花

2015-07-28 20:27:37 | 自然の不思議

この龍昌寺は春は水仙寺、夏は紫陽花寺となり、盛りは蓮寺、秋は紅葉寺、冬は雪華寺。



それぞれの季節の花が楽しめるが、どれか一つと言われたら、いつを推薦しようか。
迷いに迷うが、色のない冬かも知れない。



そして、今、蓮が咲き始めた。紫陽花も今が盛りでそのままドライフラワーになる。
ただし、本堂に生けようとしてもすぐ萎れてしまう。
百日草を飾ろうと思ったが、黄金虫に食べられて葉っぱがない。
今この部屋には水生植物のあぎなしがガラスの花瓶に挿してある。
流石に水揚げはよさそうだ。

グラジョウラスも咲き始めた。
水仙もグラジョウラスも甲府から父が持って来たものだ。
いつの間にか、ここが住処になった。

夏になると、朝起きて最初にすることがある。
窓のカーテンを開け、朝顔を数える。
白、紫、ピンク、白い縁取りの紫、そして青、小学生の朝顔日記さながら私はこの朝を楽しんでいる。
空気はちょっと肌寒いくらいに爽やかで、日が当たりしばらくすると朝顔の時間も終わる。



トケイソウは1日花、蓮は3日の夕方には閉じて散る。
何がそうさせるのか、知りたいと思う。















夏野菜

2015-07-27 22:25:02 | 自然の不思議

いわゆるの夏野菜が揃って来た。
北陸のしかも石川県でも気温が一番ひくい、観測点の話だがここ能登三井はこれからが夏野菜の収穫になる。
しかし、この夏はちょっとした異変が見られる。

例年なら茄子もオクラもピーマンも元気に育つのに、茄子は黄金虫が葉を食べ尽くすほどの勢いだし、オクラは小さく、ピーマンも小ぶり。
他の住人の畑を見回すとこれからと言うトマトが立ち枯れが見られたり、いつもの賑わいがない。

今年の梅雨は空梅雨に近く、全体に育ちが悪いのかも知れない。
その上いろいろな虫が悪さをして困っている。
無農薬の私たちからすると、もう「天の神様の言う通り」でしかない。

でも,採れた野菜のおいしさは文句なしにおいしい。
これは我らより、ここに来られた人や送った人からの感想だから、ほんとうにおいしいに違いない。
でも、お世辞?ってこともないと思う。

夏野菜の魅力の一つはその色にあると思う。形も様々でおもしろいのだけれど、やはり色は特別だと思う。
その色を作る色素の元は、ここの自家製有機肥料にあると思う。それと澄んだ空気と水かな。
おいしさの秘訣はこれかもしれない。

高山植物の色の鮮やかさは空気が薄く、紫外線から細胞を守るために色を濃くしていると言う。
夏野菜も夏の強い日差しからのプロテクトなのだろう。
それがひいては、夏野菜の色を鮮やかにしている。
それがまた、栄養豊かなおいしさを作るのだろう。

夏野菜はこれから、見て楽しみ、作っておもしろく、食べてよろこぶ、この幸せな夏時間はこれからだ。












食べる

2015-07-24 21:35:06 | 自然の不思議

口は、食べる、話す、そして呼吸をするところ。
その食べる、食べられると言うことができなくなると、生きて行けない。
当たり前のことで、分っている筈が、どうしても受け入れられない。
その結果がどうなるのか知っているので、むしろ無意識的に避けている。

我が家の雌猫、ハナクロが食べられなくなった。
少し前まで、もしかして認知症じゃないと言う位、食べては吐き、食べては吐き、また欲しがった。
しかし今はその元気もない。
吐き続けてぐったりしたので受診して点滴と吐き止めを貰ったりしたが、今はミルクしか呑めなくなった。
食べられなくなった途端、顔と身体がげっそりやせ、骨格が見えて来た。
あの優雅でしなやかなハナクロの姿はもうない。

もう15、いやもっとだろうか。いつまでも幼さが残るハナクロは母にべったりで人に寄り付かなかった。
しかしその母親が亡くなると、今度は人にべったりで甘えた声で人に媚を売っていた。
その声も今は力もなく消えそうだ。

母もそうだった。食べられなくなってから、がたっと全てが落ちて行った。体重は勿論、声、仕草、気力、母の母たることのすべてが奪われて行った。
ハナクロの母親は、猫の中の猫だった。1、2日いなくなり、それが数日となり、とうとう姿を消した。
見事なまでの最後だった。
だからと言ってけしてハナクロが悪い訳ではない。
一つのいのちが消え行く様を、見せてくれる。
食べられなくなることは、こういうことだと教えてくれる。

甘えん坊のハナクロらしい。最期まで人に甘えてくれる。

















青い爪

2015-07-23 10:38:26 | 展覧会

瓜に爪あり、爪に爪なし。
爪が青く染まった。今年は藍染めができないと思っていたが、先日から染めている。
私の夏の爪は青い。それが当たり前だったが、染めができないと思ったとき、正直、寂しいなと感じた。
見慣れていた指先に青色がないのは仕事をしていないように思えた。
実のところは、畑仕事で指先が黒くなり、爪の中に土が入って見た目は美しくない。まあ、労働者の爪と思えば聞こえはいいが、やはり気になる。

最初、マニュキュアをしたのは友人の結婚式だったと思う。まだ今のように色もデザインも限られ赤色だったと思う。それも滋味目な。
今だからこそ、青もあるが,爪が青いと言うことは、病的と思われていた。
爪がエナメルで覆われると、指先が熱くなったことを記憶している。つまり呼吸ができない状態だったと思う。
初めてそれで爪も呼吸していると知った。

しかし藍染めで染まった爪はまったく違う。
青い色素が染み込んで爪と渾然一体になっていると言う感じだ。
だから感覚的には違和感がない。指先に青色があるのが私の爪だと言う意識すら湧いて来る。
それに、ちょっとおしゃれと言う感覚もある。

藍染めが始まって忙しくなった。染まった布を見ると溜め息が出るほど美しいのだが、ああ、また夏が始まったかと嘆息も出てしまう。
去年は母のことで精一杯でできなかった藍染め、やはりできると言うことはありがたいとしみじみ思う。

娘が今朝、福島の子供らのキャンプの手伝いで福井に行った。
彼女の足の爪は青い。しかもその若さを謳うように輝いている。
初めてのボランティアだ。60人の子供らを7泊8日支える。
子供らと楽しんで来てほしい。



藍染めの布と藍染めの爪



梅干し