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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

台所の日

2014-02-27 20:59:21 | グルメ

冬がゆるんで,春に歩みよってきた。
居間と台所の気温差が少しだけ近くなってきた。
冷凍庫から冷蔵庫へ移行中の台所,やっと平常心で台所に立てた。

温度が違うと水温がすぐ反応する。
凍る寸前の水温の水仕事にはお湯が必須で,手を温めてはまた水を使う、その繰り返しだった。
今日の水はそのまま続けることができた。
そこで水温を測った。何と4度。たった2度の違いでこんなにも仕事がやり易いとは思わなかった。

久し振りの台所の日,いつものごはん作りだけでなくて,ちょっと手の込んだものとか保存食をまとめて作る。
今回は片付けと整理から始めた。
片付けと言っても雑誌やテレビに出てくるような何も残っていない,見えないということにはならない。
残飯は鶏が食べてくれるのだが,やはり少しでも残っていると捨てられずにタッパーに入れておく。
でも,数日たっても掃けないものは,この台所の日に整理する。
それもどこかに罪悪感やもったいないがつきまとう。
さっさと,ぱっぱと捨ててしまえばさっぱりするのに,と思うのだがそれができない。
見た目は片付いても,私のことだからこころは整理できずにざわつくに決まっている。

今日はパンからパン粉を,卵からマヨネーズを作った。
我が家のお昼はほとんど麺類で,時々無性にパンが恋しくなりパンの端だけをまとめて買ってくる。
片方が固くて,片方がふわっとしている,そのパンがお気に入りなのだ。何より安価である。
以前はパンも焼いたが,子供たちが巣立ってからは久しく焼いていない。
そこでパンを予約して買ってくる。するとどういう訳かあちこちからパンが集まってくる。
以前黴びさせたことがあるので,ストーブの傍で乾かして砕いてパン粉にする。



コーヒーパンが入っていたので2色になった。
コーヒーパンのパン粉は何に合うのだろう。
素材を生かして,コーヒーの香りも付けると言うとなるとちょっとおもしろいかもしれない。
うまくいったら,ここに載せます。
マヨネーズは次回に。













バッハ パルティータ

2014-02-26 22:21:49 | 日記

バッハ 無伴奏バイオリンのためのパルティータ第2番,シャコンヌ。

福井の越前のお蕎麦屋さんだいこん舎のチェロを弾く友人からシャコンヌとフーガの楽譜を送られてきた。
ちょうど加賀の浄土真宗のお坊さんである佐野さんがここにいらしていた。
その佐野さんはバイオリンを弾く。楽譜を見るなり即座にその曲名を言い当てた。流石である。

クラシックは好き,中でもバッハは特に好き。と言っても私の好きは何も知らない,どの楽器も弾けない。
そんな私のところになぜ楽譜が,それもバッハ自筆のコピーである。
そんな私も書だけは習っていたので,展覧会の折りは書や墨絵を描いている。
以前頼まれてTシャツに墨でチェロの絵とアリアの譜面を前と背中に描いた。それ以来音楽との縁が始まった。

バッハのオルガンやピアノのCDはあるがバイオリンをネットで購入した。
聞いてみると、どこかで聞き覚えのある曲が流れてきた。
雪の日にバッハの曲は合っていた。特にバイオリンは雪の降る様を奏でているようにも見えた。

妙な縁で,バッハのバイオリンが聞くことができた。
佐野さんが言っていた。「バッハは家族にも社会的にも恵まれていたのに,どうしてこんなんも悲しげな曲を作ったのか。」と。
確かに曲の旋律は物憂げに聞こえてくる。
私にはよく分からないが,宗教性を帯びると崇高な響きとなり内省的に向わすのかと思ったりした。
バッハは,やはり私を裏切らなかった。

この譜面を手書きで書くことになっている。期限は3月まで。そろそろお仕事を始めなければ、、。
そのお仕事代はCD代にほとんど消えてしまう。
しかし,このバッハとの縁は消えるどころか深まって冬の楽しみが増えた。



そうそう、演奏者の知識のない私はこのCDを美人を選びました。
そうそう前日のハナの件,(犬)足がなくてをながくて、やさしくて,賢いと訂正します。失礼しました。
ハナごめんね。










秋田犬ハナ

2014-02-25 23:11:39 | 日記

今日,悲しいニュースが入った。
秋田犬ハナの子が亡くなった。ハナはこの3月で12歳,その子シャンクスは10ヶ月下の11歳ということになる。

実はパソコンの最初のお仕事が秋田犬を見つけることだった。
ネットで調べ,荷物で送られてきたのが今のハナ。
実は、その仕事をしてくれた友人はマッキンレーで亡くなってしまった。まだ33歳のカナダのアルパインガイドだ。

ハナはお隣のゴールデンレトリーバーとの間に3回,計21匹の子を産んだ。
そのミックスは,足が長くて,やさしくて,どこの子たちも評判の犬たちだった。

一昨年位前から相次いで訃報が入り、そして年末には大阪のホワイトクッキー,そしてこのバレンタインデイにシャンクスが亡くなったことを知った。
その2匹とはその飼い主とも犬を通じてお友達になった。
それぞれの飼い主は号泣し、その喪失感は深く中々立ち直れなかったと聞く。ペットロス症候群だ。
今,まだ4匹の生存が確認できている。
どの飼い主もほんとうにこころからハナの子供たちを可愛がってくれた。
電話口で「ごめんさない。もっと生きさせてあげたかったのに、ごめんなさい。」と泣きながら何度も何度も私に謝っていた。
「いえ,クッキーは幸せだったと思います。ありがとうがざいました。」
いっしょに泣いてしまった。

ハナもここ急にお尻の肉がなくなり、首の毛がダニの首輪をしたのがきっかけで抜けてしまった。
それでも、お隣の若者にモテモテで、おかげさまで散歩をたのしんでいる。

ハナの子たちが何度かここに遊びに来たがもう親子関係はなくなっていた。
だから、悲しまなくてもすむのかもしれない。
近い将来,必ずやってくる死。
「あなたは、もっともっと生きるんだよ。」眠っているハナの耳元で囁いた。
気配にハナは眠い目を開けてこちらを見た。
ハナの細い目が、もっともっと細くなった。
かわいい,かわいいハナである。



朝の散歩,ネックヲ-マーをしているハナ。





雪解け

2014-02-24 10:49:14 | 日記

雪解けが始まった。例年より1ヶ月早い。
昨日金沢の友人から蕗の薹の煮物の作り方を教えてほしいと電話があった。
ここはまだ流石にその気配はない。

雪が融けると見たくない風景が出てくる。
散歩をすると道の脇の草むらからプラスティックの菓子袋やコーヒー缶などが見えてくる。
雪は好き嫌いもなく、分け隔てなく大地に降り積もる。
その白い大地が汚された気がした。
雪は白い、この白さが大地を浄化する。
雪が剥がれると、聖から俗へ、架空の世界から現実に戻される。

もう一つ雪の下から新しい道路が表れた。
この道路はここの近くのカーブで確かに見通しが悪い狭い道ではあるが,今まで何の支障もない道である。
30年近く車で走ってもこのカーブで行き会ったのは数車でしかない。
こんなところの道を広くする理由がわからない。
税金が使われるのに誰がどのように関わっているのか、知らないところで消えてゆく。

それとこの冬から向かいの山の木が伐られている。
それも間伐でなく、全伐らしい。それは伐るお金はあっても、新しく植えるだけのものはない、と言う。
昔は木を伐り出すのに馬を使ったので他の木は伐らなくてすむが、
その伐り出す場所に行くのにユニックが入ってその途中の雑木も切り倒されている。
機械は乱暴である。それを駆使しているのは、私たち人間の仕業なのだ。



明日の散歩には、ビニール袋を持って行こう。
私にできることから始めよう。
他に何ができるだろうか。




昨日のお総菜の一つ,ひじきの煮物。
これにはいつもあるものが入る。最初にひじきを炒め、今回は大根,人参,牛蒡、ちりめんじゃこ、木綿豆腐、最後にニラで緑をあしらう。
味は塩、醤油のみ。「これって、おいしいんだよね。」娘は器毎抱えて食べていた。














おばんざい

2014-02-22 22:31:26 | グルメ

先日のNHKのテレビで京都町家の杉本家のお料理をしていた。
200年も続く旧家である杉本家には「歳中覚」という代々から伝わる料理帳がある。
今もそれに則り年中行事が繰り返されていると言う。
質素を旨として華美に走らず、お正月でもけして豪華ではない料理等が紹介されていた。
確かに現代においてはそれは質素と言えるかもしれないが、はたしてそれはそうなのか。

あのずっしりした佇まい,簡素ながらも時代を経た燻し銀のような柱や竃。
季節のものを取り入れ,丁寧に料理してゆく。
私は何と贅沢な空間と時間かと思った。
しかし、継ぐことのたいへんさを思う。

お料理はけして高級材料を使えば豪華でおいしいということではないだろう。
アナウンサーが質素を強調すればするほどそうではないでしょと声を挙げたくなった。

その本人の本にも記してある。
だしの旨味を生かし、素材の持ち味を引き出す一手間,一工夫が大事と。
おいしいさを目指すが、おいしすぎないようにと。
この言葉に私は賛同している。
最近の料理は、まだかまだかと思えるほどいろんな食材を加え過ぎているように思えてならない。
それだったらおいしいのは当たり前,やり過ぎでしかない。
ハレと日常のメリハリと、旬を慈しむ、無駄を出さない、その精神を私も心がけている、つもり。

今日の夕飯,
焼きハタハタ、残りの塩麹と甘酒に一晩漬けたもの お昼の残ったお蕎麦に残りのキムチと白菜とねぎと豚肉でお好み焼き
お豆腐の味噌汁にたくわん



本の通り作ることより、本の背景に興味があってつい買ってしまう料理本です。