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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

農家パン

2022-01-31 10:31:13 | グルメ

我が家の昼食は麺類かパンと決まっている。
そのパンもかつては自分で焼いたこともあったがオーブンが壊れそれ以来焼いていない。
時にはパンが食べたくなり輪島のパン屋さんからパンの耳、両端のパンの切の束を買って食べていた。
それが歯応えもあり、十分美味しく食べていた。
そんなところに、義妹がこだわりのパンを焼き出し、我が家に来る度に持参してくれる。
最近はあんぱんやベーグルなどもありあっという間になくなってしまう。



そんなところに1週間ほど滞在していた友人がお礼にとパンが届いた。
京丹後市の農家パン。
それを開くと形、色、香り、固さはまさにカンパーニュ、我が家の食卓が一気にフランスかドイツに飛んだ。
久しぶりの本格派田舎パン。
早速ドイツで買って来たパン切り包丁を出して切った。
ところがその固さは思っていたより固く、容易には切れなかった。
その包丁はやっと郷里のパンに会えウファウファと嬉しそうだった。
焼かれたのは前日、そのままをみんなで頬張った。
口の中でじわじわと滋味が広がった。
小麦粉、ライ麦粉本来の味だろうか、お米だったら玄米を思わせる懐かしさを感じる味だった。



ある日の夕食 鶏肉の寒麹づけステーキ 蕪の寒糀の一夜漬け 小松菜の胡麻和え ブロッコリーとカリフラワー 風呂吹き大根
小松菜以外は雪の下から掘り出した野菜

最近の野菜はより大きく、より甘くを追求するあまりその物の味が損なわれているような気がする。
バクバクとそして早く食べるのではなく、じっくり少しづつ味わう、それを教えられた気がする。










氷柱

2022-01-28 11:19:22 | 自然の不思議

雪が降る寒い日が続くと軒下に氷柱ができる。
しかし、寒いだけではできない。
雪が溶けて水となりそれが寒さで凍らないと氷柱にはならない。




特に居間にある薪ストーブの上の屋根から吊るさる氷柱は寒い日が続くと2メートルにもなる。
その時の気候状態で大きさや太さが違ってくる。
ところが自分の重みや屋根雪が溶けて落ちるときに一緒にどっさと一気に落ちて砕けてしまう。



そんな時、その氷柱が下でなく内側、私たちの方へ向かった。
それは氷の刃でしかも軒並みにこちらに刃を向けてきた。
上から連なっていると透明で光に反射する姿はシャンデリアである。
その矛先をこちらに向けるともう鋭利な刃物でしかない。
同じものでも角度や見方によってこちらの気持ちが変わってくる。
光のシャンデリアを楽しんでいたのも束の間、それが刃となった。
しかし、その刃も温度のちょっとした変化で一気に崩れた。



氷柱は、透明で儚くて、美しくて怖い、
だから、おもしろいのかもしれない。
氷柱で冬を楽しんでいる。
コロナとは無縁の雪世界、また雪の上に新しい雪が降っている。
また、新しい氷柱ができるだろう。











雪の風景

2022-01-21 10:15:42 | 自然の不思議

もう1メートルくらいになっただろうか。



雪の朝散歩するには防寒着、帽子、手袋、マスクが必要だ。
準備が整うとアキを呼ぶ。あんなに朝の散歩を嫌がっていたアキは雪が降ると一目散に走ってくる。
そればかりか、1日のほとんどを雪の上で過ごす。
秋田犬の秋田犬たる特質なのだろう。



雪は白い、この当たり前な色がいつも驚きとして入ってくる。
畑も田んぼも家も人にも白く降ってくる。
この真っ白い世界が心まで真新しく塗り替えてくれる気がしてしまうのはちょっと言い過ぎだろう。
だからか、多少の寒さは我慢できる。
と言っても流石に朝の散歩には気合が入らないと出かけられない。

雪の上を歩く感触は柔らかい絨毯のようで足の下に優しく響く。
これが新雪だからで、除雪車が入った後の雪は固く、しかも凍っていることがあるので用心して参道を下る。

それでも雪からの贈り物はたくさんある。
棚田の降った雪は段差が緩やかなカーブとなり、まるで生クリームかソフトクリームでおさじで掬って食べたくなる。
そこに動物の足跡を見つけるとどこをネグラにしているのか、どこに向かっているのかと想像力が膨らむ。
木の上からは鳥の鳴き声が聞こえる。尻尾が長くてお腹が白い、どうも背中は黒みたい。
だとすると、セグロセキレイ?こんな冬でもいたかな?



そんな朝の散歩を終え、朝食となり、1日が始まる。











雪の日に、、。

2022-01-18 13:49:09 | 自然の不思議

それは大雪注意報が出た日のことだった。
アキが早朝、ねぐらの廊下から外に向かって吠え続けていた。
長男が鶏小屋に行くとそこには鶏が数羽横たわっていたと言う。
どうやらテンらしく、それらしき穴を塞いだが翌日もやられ、それは9羽になったようだ。
ようだと言うのは、私が直に確かめてないので曖昧な言い方になっている。



人とアキの足跡

毎冬見る狐の姿がない。どうも感染症で減ったらしいとのこと。
雪の中にうさぎの足跡を見たとのこと。これも狐が減ったことが原因らしい。
テンは金網の小さな穴でも出入りする。
雪に埋れると食べるものに事欠き鶏を狙ったのだろう。



うさぎ?

その鶏も3年となり、卵を産む数が減ってきた。
さて、その鶏はどうしようかと思案していたところにこの事件となった。
だからと言ってテンの餌にとは心情的にできない。

20羽ほどいた中で雄鶏が1羽いた。餌やりに行き油断すると足蹴りをされるのでいつもヒヤヒヤだった。
早朝いつも雄鶏の鳴き声を聞いていたがそれもなくなり静かな冬の朝になった。



アキは雪を掘ってそこに雪風呂のように浸っている。
2匹の猫のユキとテトは炬燵の布団で眠っている。
野生と人間に飼われた動物の現実を冬の雪が見せてくれる。










1月の誕生日

2022-01-13 15:20:06 | 日記

我が家の6人中、4人が冬の1月2月3月になる。
まだお正月気分の中次男の誕生日会が開かれた。
と言っても、以前から魚釣れたら握りを食べようと珠州の友人と話していたのがちょうど前日になり、誕生日会を兼ねようということになった。



魚は見事なヒラメ2匹、フクラギ、石鯛など、そのために金沢から料理人の三男も呼び寄せ、近くの娘親子も集まり、友人と総勢10人になった。
4時ごろからその準備は始まった。
と言っても半分は遊びなのでもうビール片手に話は弾み、でも手は止まることなくヒラメは5枚おろしとか、きれいに捌かれていった。
握りの段になっても美しい手捌きで次々にお皿に盛られていった。
もう握る端からそれぞれの口に入って、「うーーん、うまい!」「やはり血抜きと熟成が効いてるね。」みんなの腕はプロ並み。
10人で1升のご飯もペロリ、食べ方も半端でない。
私はというと、楽ちゃんのおこもりと手製のガリを出し、お皿を並べただけ。時にはこんな日もあってもいいかな。



当の主役はお酒が飲めない。そこに集まったのがケーキ3種、コーブのタルトタタン、娘の三男が好物の抹茶のロールケーキ、そして買い物ついでに買ってきた市販のケーキ。
オーブンが壊れてから我が家のケーキが焼けなくなってしまった。
その分友人と娘がおいしいケーキを焼いてくれる。



「ねえねえ、豪華なのに全然お金かかってないよね。」と気づく。
豪華なのは冬の荒れた天候にも関わらず集まってくれる友人達。
みんなの笑顔と笑い声は雪に吸われるどころか雪をも溶かす暖かさに満たされていた。
そこに三男の一言「俺の誕生日って、こんなに祝ってもらったことなかったよな。」と、ぼやく。
夏は田んぼと畑が忙しいからね。ごめんなさいね。