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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

利休にたずねよ。

2014-04-29 21:21:38 | 日記

私の読書タイムは,冬が終わると終わってしまう。
ところが朝日新聞の読書欄の書評に乗せられ,それに加え著者が亡くなったこともあってつい図書館で借りて来てしまった。
最近は7冊2週間の期限で借りることができるのでつい7冊も借りて来た。

前回のブログのようにほとんど日中は連休の準備と畑仕事で終わっている。
結局残された時間は夜しかない。
それもお風呂上がりにやっとほっとして過ごしていると寝る前の時間しかない。
やっと本を開くと、今度はまぶたが閉じる。
そんなんでもうすぐ2週間になるのにまだ半分しか読んでいない。

久し振りの小説,それも時代小説である。
私にとってはあまり読まないジャンルになる。
「利休」一応その名前位は知っているが,その詳細は知らない。
お茶もほんの少ししたことはあっても,その世界の入り口さえ見えて来ないところで止めてしまった。
だから利休のことよりお茶の世界についての記述が中々深くておもしろく読み進んでいる。
今まではお茶の味や形についてのみ気が捕われていたが,この本で点てる時の茶釜のお湯が沸く時の音や茶筅の音にこころ惹かれた。
またお茶室が目の前にそのままあるようなリアルさが本から受け取れた。

そうか,利休はこのような人なのか,私の描いていた人物像からかなり隔たりが感じられおもしろい。
また,秀吉の人と生りが,やはりそうではあったかなどと、納得ゆく姿が浮かび上がった。

確かに歴史物は一種のミステリーに近い読ませるものがある。
しかし,多分,のめり込むことはないだろう。
今日、他の6冊は読まないまま返してしまった。
利休の本も30日が期限なのだが、、、。



深山カタバミ



錨草 どうしてこんな形なのか?

タムシバ,アオダモ,ユキヤナギ,ナズナ,これらは白い花を付ける。どうして白なのか?

燕がやって来て,いよいよ巣作りに入った。
部屋に5個くらいあった巣も今は一つしか使われなくなった。
それだけ燕の数が減って来ているのか。
ミステリーは現実の中にいっぱいある。










メニューを考える。

2014-04-28 21:38:32 | グルメ

メニューを考えている。
この連休の21人分と我らの3泊4日分を作らねばならない。
かつてここは5世帯がいっしょに食べていたので30人分近くを作っていた。
その当時は今に比べるととても質素で買う品数も限られていたので自ずとメニューは決まって来る。
だから作るのはたやすかった。でも一番苦労したのは、子供らの大きな胃袋を満たすのにいかに量を増やすかだった。
しかし今回は違う。
先ず,お金を戴くこと。これが大きい。それに1回限りの人たち故、失敗は許されない。

できるだけ季節のもので,地元の能登のもので,この与呂見流のメニューを考えている。
そう,連休が間近に迫っているのにまだ決まっていない。
それはどれだけ山菜が集められるかにかかっている。
菜の花と独活と蕨と屈は確実にある。しかし筍がまだ出ていない。これがあると一気にメニューが広がる。

メインは何にするか,魚はお肉は,揚げ物は,煮物は,和え物は漬け物と汁物はどうしよう。
できることなら,ここの野菜で作りたかった。季節が夏ならばもう食卓いっぱい並べてしまうのに。

今回は娘が我が助手を務めてくれる。
切るもの,揚げ物は任せられる。
このコンビで,「うーん。うまい!」を4日間連発させたい。
そうそう,肝心なことを忘れそうだった。メンバーの多くは呑んべいさん,何たって銀座のバー加島の連中なのです。
お酒のおつまみになるものを考えねば。



ある日の夕飯から。



たった1日のピンクの参道だった。
季節はいよいよ芽吹きに変った。





春の日のお仕事

2014-04-27 14:23:30 | 日記

毎年この時期は忙しい。
ハウスに種を蒔き,芽が出てくるとそれをポットに植え替える。
芽が出ればいいのだが,古い種や自家採取の種を使うと、中には発芽しないものがある。
仕方なく種を購入してまた蒔くと言う2重の手間になる。
それと同時に直播きのものは畑に畝を作って蒔く。霜にやられないように寒冷紗を被せ,風に飛ばされないように木切れなどを置く。

そしてこの時期は5月の連休の正法眼蔵の勉強会の準備がある。
毛布をコインランドリーに持っていったり,ここで洗ったり,他に枕カバーや布団カバー、座布団カバーもお洗濯。
晴れた日を見計らって布団干し。庫裡から宿坊の屋根全部に色とりどりの布団たちが広がる。
干し上がった布団は干す前の倍ほど膨れ上がり太陽に匂いがする。
それらを各部屋毎に分配してお客様を待ち受ける。

次は台所だ。庫裡にある食器類を洗う。
ここの食器類のほとんどは貰い物。だからそれぞれの数も形も大きさもばらばら。
以前はここで5世帯30人近くが3食いっしょに食べていたが,今は年末,年度末くらいしか使わなくなった。
けして高価でもないし,揃っていいない食器たちだけれど,おいしさには定評があるので,許していただきたい。

これからすることは,各部屋の襖張りや,ここの家の部屋掃除がある。
今回21人が集うことになった。お隣さんにお願いしたり,我が家にも寝泊まりしていただく。

毎年不思議に思うことがある。
私は典座当番なのだが,初対面でお互いに緊張の面持ちだった人たちが同じ釜の飯を食べることでだんだんと打ち解けてゆく。
顔の表情が和らぎ,3泊4日が終わる頃はもう分かれ難くなるくらい親密度を増す。
けしてこれって,勉強会だけの効果ではないと思っている。

まだ4日間のメニューが決まっていない。
ほんとうは,1年を通して一番野菜がない時なのだ。ここのおいしい野菜を食べてもらいたいのに残念!
だから春の山菜が頼りなのだ。
さてさて、、、どうしよう?
今年は娘が助っ人で入っている。大いに助かっている。ほんとうです。


皆さんは桜吹雪を見たことがありますか。
桜吹雪の中に佇んだことがありますか。

今年の冬は雪がいつもより少なく,去年は5月の連休が桜と桃と木蓮とカイドウが同時に咲いたが,今年は今正に春の真直中。
桜吹雪を見たのは北島三郎が紅白のトリで紙吹雪の中で歌った時くらいしかない。
それが昨日その桜吹雪に遇った。
ちょうどポットに苗を植え替えていたその手が止まった。
「うわーっ。」
吹雪だった。花びらが雪片のごとく風にあおられ宙を浮遊した。まだ緑少ない山肌が白く色が抜けた。
参道が薄いピンク色の絨毯が敷かれ,山の淵の池の水面にハート形の小舟が揺れた。
こころまで浮かれて来ます。








干物

2014-04-25 20:14:21 | グルメ

このところ晴れが続いている。畑は雨がほしいところ,発芽が遅くなるし、野菜が大きくならない。
先日ここの住人からウルメイワシの干物を戴いた。それがおいしくて私も味をしめて試みてみた。
それから魚が手に入ってちょっと時間があると捌いて干物にする。

ほんとうは,捌くのが苦手で,けして上手ではない。
3枚におろすと骨に身が付いてくる。それを剥がすようにするので、4枚おろしと言えるかも知れない。
それでも,魚が新鮮だと私の手にかかっても,おいしく食べられる。

小さなイカは安くあがる。それを捌くとそれでも10センチ角になった。
塩水に浸して3段の干し網に入れ木の枝に掛けて干す。
その日の天気にもよるが,その日は午後から,夜は軒下で,次の日の午前まで干して家に取り込んだ。
イカはぴたっと網に張り付き,升目模様の皮になった。
いつになく鱒があったのでそれも干物にしてみた。
仕上がりのタイミングは,表面がぱりっと張りがあり、中は半生状態がいいと思われる。

結果,イカの1夜干しは塩加減といい、程よく仕上がった。
しかし、鱒の方は塩加減が足りなかったが辛すぎるよりは良いと思っている。

私は市販の干物は滅多に買わない。特にみりん干しは甘過ぎるし干し加減が強過ぎる。
そうなると自分でするしかない。

能登里山街道の道の駅で干物を作っている。そこのものは評判がいいと聞いたが,見ると回転木馬式に機械で魚を廻して作っている。
しかし,そこはバスの発着場付近でしかもお陽さまに当たっていない。
やはり干物は干し加減と味加減が調節できる自家製に限る。
と言っても,天気次第だし、しかも家にいるものしか作れない。
それを思うと、ほんとうに贅沢な一品だと思った。
ぴかっと晴れた日の,風があるなと言うくらいの日が絶好の干物日和。
ぜひ、お試しください。


干しあがり

焼き上がり



テレビのスゴ技を見て,石を積み上げた娘の作品




春の山菜-たらの芽ー

2014-04-24 22:00:29 | グルメ

また例の郵便屋さんから,今度はたらの芽が配達された。
たらの芽をたらふく食べれたのは,初めてと言ってもいいくらい。
「たらの芽は,どうして食べたらいいんですか?」「やはり,茹でて酢みそかな。」
とは,地元の郵便屋さんの弁。

今まではわずかなたらの芽は大きくなるのを待って揚げて食べていた。
今回は小さいものは酢みそで,大きなものは天ぷらにした。

たらの芽が手に入ればいい方で,実は独活の先の葉っぱをたらの芽もどきとして天ぷらにして食べていた。
それでも充分おいしいと思って食べていた。
たらの芽と独活,どこが違うのか。
土から出て日に浴びた独活は個性的だ。人を巻き込むほどの力強さがある。
それに比べ、枝先に芽として出るたらの芽はどちらかと言うと癖のない従順な味がする。
しかし,その皮膚はざらざらと人の舌に食い下がる。



たらの芽を2種類の味付けをした。
左はわさび入り酢みそ和え,右はマヨネーズ入り酢みそ和え
この両者を食べ比べてみると、左がすっきりしていい。特にアクがないとは言え余りやりすぎると、返って元のものを台無しにしてしまう。



茹でた独活の酢みそ和え,独活の独特な香りが口の中に漂う。



枝垂れ桜が地を目指して咲き出し,空に開くソメイヨシノ。どちらも心惹かれる。