よろみ村の暮らしでそのほとんどが特に決まりがない。
その中で当番が決まっているのが薪風呂の風呂焚きと鶏の餌やりを女性5人が受け持つ。
ちょうど私の当番だった。
今の鶏になってから、産んだ卵を鶏が食べてしまうので,その前に卵を確保しなければならない。
その1回目が7時半、小屋に入ると「どきっ。」小屋の隅で1羽倒れているのを発見。
できるだけ見ないようにして、卵を確認したが「0」。
餌やりをして外の水槽から水を汲み,バケツに水を注ぎ戸を開けて外に出ようとしてところ鉤が架かってしまい出れなくなってしまった。
流石に焦って板と網の隙間から外を見ると30メートル先に住民の後ろ姿が見えたので大声で「出して!、出れなくなったの!」と叫んだ。
一瞬,もし誰かいなかったらどうやって外に出れるだろうかと考えていた。
小屋は、貂などが入らないように小さな隙間も塞がれている。
ハナが外で心配そうに私と見ていた。
多分、ハナが誰かに知らせてくれるかもしれない。

家に入るところのハナ用の階段。
どうにか私の声は届き,外に出ることができた。
どうして鍵がかかってしまったのか,分らない。
その鶏は,土の下深く埋められた。
次の日も当番。
いつもならホワイトクリスマスになるのに,今年は暖冬でわずかに地面が白くなった。
家を出て,家を振り返ると「どきっ。」我が家の白い屋根に白鷺が止まっていた。
雪の屋根が白鷺が止まることで,まるで白鷺城に見えた。
急いでカメラを持ちに行き、シャッターを切った途端に白鷺は空に飛び立ってしまった。
よろみの白鷺城はまぼろしに終わった。

26日味噌作り。
27日お餅搗き。
小矢部のマリオのパン屋さん一家とそのお友達の計10人と、近くの友人、例年の仲間たちと総勢26名ほどが朝から夕方までお祭りの賑わいになった。
いつもなら雪が積もったよろみなのだが,今年は暖かく,それが終わるとキャッチボールをする人、ギターを奏で太鼓を打ちならす人など、庭には音楽とボールの音が鳴り響いていた。

梅雨の窓ガラスから外。
もう10数年前になるだろうか,まだ子供らがいた頃,お味噌もお餅も今の倍近くをしていたので朝早くから夜の9時頃までかかってしまった。
それはそれで賑やかで楽しかったが,今の余裕の行事もまたいいと思えたのは,歳のせいでもあるのだろうか。
明日は大掃除、本堂、庫裡など終えたら,我が家の小掃除をせねば。
そしておせち作りで,今年も暮れそうだ。
先ほどから「どどどっ、どどどっ。」と屋根雪が落ちる音がしている。
いよいよ本格的に降って来たようだ。
明日は銀世界が広がっているだろう。








