先日、義弟からのプレゼントで能登演劇堂で仲代達矢の「左の腕」90歳の舞台を観た。
その舞台に立つに当たってどれだけの練習を重ねてきたのだろう。
凡人の私には想像もできない繰り返されることで身に付く舞台。
90という齢を人々の前に全身全霊を晒すということ。
そこには並々ならぬ決意と覚悟、そして誇りがあり、多分何度も何回も自問自答した上の決断だっただろう。
むしろ自分を信じ切った結果なのかもしれない。

舞台から受けたものはもう年齢は関係なかった。
そこから感じられたのは品格だった、それが客席の私にも匂いとして漂い、一体になってゆく、ライブとはそんな魔力がある。
それにしても役者70年をやり通してきたことは運や才能に恵まれたには違いないが偉業と言える。
無名塾を立ち上げ、仲間を引き連れ第一線を歩んできた仲代達矢、見る人を唸らせ涙を誘う。
人類が築き上げてきた一つの文化、46億年の結晶の一つを見せてもらった気がした。
そこに私は巡り逢った。

前から気になっていた小さな花、テレビでゴミダメギクと知った。
名前が気になるが、花びらが3枚ずつからなり、その精巧さに驚いた。
それは彼一人でできたものではない。
そこに至るには多くの人たちの支えがあり、支えとも言えない人たちの生業の上に成り立っている。
それは本人が一番感じていることなのだろう。
演じる人と、そこにいる人によって舞台は成り立っている。
きっとこちらの喜びを感じてくれただろう。














