よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

赤い保存食

2022-07-27 21:39:36 | グルメ

季節季節に、穫れた野菜で保存食を作っている。
この季節、梅干しを干す段階になって連日雨になってしまった。
赤紫蘇を取り除き、ザルの揚げると赤の濃淡になっていた。
それも良しとして、外に出した途端、雨。2、三回繰り返して今日はもうやめ。



ようやく夏野菜が取れ出し、もう一つの赤い保存食、トマトピューレが作れるようになった。
トマトがよくできた時は、ミルクパック10ほどあったが、今年もまた途中から枯れ出し、どれだけできるのか、、。
ふんだんにあった時はよくパスタに使っていたが、今は貴重になってしまった。
パスタも一番贅沢で美味しいのは、トマトだけを使ったもの。
トマトの透明感と酸味と甘みが程よく溶け合ったパスタは絶品だ。



イタリアの加熱用トマトは自家栽培、その酸味は夏の暑さを口の中で溶かしてくれる。
酸味が前面に出て、甘味は後ろに控えている、その調和がみんなを唸らせる。
さて、今年の収穫量は?
トマトは7種類ほど、どれも色といい形といい、どれも可愛く手元の置いて眺めている。










今日は一日畑三昧

2022-07-18 20:52:56 | 畑仕事

今日が旗日だと言うことをすっかり忘れていた。
夕飯を作りながらラジオを聴いている。
旗日に放送されるのが「今日は一日、、、三昧」と言う番組。今日は松任谷由実だった。
私は、一日畑三昧。
「トマトの啓子さん、このところ草だらけじゃない?」と指摘され今日は朝から畑に出た。
確かにこのところの暑さにめげて夕方からの畑仕事になっている。

一時期90本近いトマトを作っていたが、今年は半分、しかも枯れてきている。
連作障害を避けたつもりだったが、今年は苗から元気がなかった。
原因は何なのか、暑さ続きの天気、その後の連日の雨、土、長年の自家採取の種、肥料の量などなど。
他の人と比べてみたがはっきりしない。



トマトだけでなく他の夏野菜も今年は勢いがない。
その中でズッキーニだけは元気だ。
ズッキーニ好きで13本も植えている。
味噌汁から糠漬けまで使っているがまだ余り、もう何人にもお裾分けをしている。

畑仕事のほとんどは草取り、草はどんな状況下でも逞しく深く広く根を張る。
細かくは脇芽欠き、支柱に茎を縛る、追肥と土寄せ、結局夕方までかかってしまった。



顔はネットを被り、サングラスに手拭い、手には徹甲と軍手、でも軍手をしていると作業がしにくいので外すと虫に刺され、その上爪まで真っ黒になる。
畑仕事は嫌いではないが、汗だくになり、さすがに疲れました。
それでも、美味しい野菜が食べられるので、止められません。
そうなんです。作る数を減らせばいいのです。







夏のしつらい

2022-07-16 21:13:56 | 日記

今年はいつもより一ヶ月早く梅雨明けになってしまった。
雨が降らないまま梅雨明けというのだが、これを梅雨明けというのだろうか。



毎年私は夏の前に部屋を模様替えをする。
座布団やカーテンを藍染に、そして廊下と居間の戸を外し、そこに暖簾をかける。
それだけで空間が広がり風が気ままに流れる。
できたら庭に面した廊下と居間の間の障子も取りたいのだが、廊下にアキがいるので猫たちが心配で外せない。

廊下の外には黒いネットを張り日影を作り、ガラス戸には今年も烏瓜がグリーンカーテンを掛けつつある。
この居間からは朝顔のツルが見える。いつ頃咲き始まるだろう。



独身時代に買ったカシニョールの「夏の午後」

部屋にはガラスの花瓶に花を指す。しかしこの暑さですぐ弱ってしまう。
でも、葉の緑だけでもあると涼しげに感じられる。



ここは窓を開けることで自然と共に過ごせるが、日本の多くの家はクーラーが必要らしい。
冬はまた暖房で原発もまた再稼働の動きもある。
気候変動を止められないが、少しでも先送りならできるのだろうか。
雨の降り方が変わってきた。











夏の庭

2022-07-10 09:22:38 | 自然の不思議

今、ここ龍昌寺は人知れず紫陽花寺になっている。
参道からお寺の周囲は数種類の紫陽花で囲まれている。
でも、紫陽花はお水が大好き、日中になると項垂れてしまうがまた夜になると復活する。

今年、今までなら7月下旬に梅雨明けになるのに、一ヶ月早い。
畑も庭も水不足。庭には水を撒けるが、畑はジョウロで水を運ばなければならない。
採った野菜の硬いこと、それでも枯れずに生き続けている。

オカトラノオにはパートナーの裏銀豹紋が蜜を吸いに来ている。
冬の大雪にも耐えて鉄線と立葵が咲き出した。
スギナとドクダミに覆われていた小さな庭に種から育てた松葉牡丹が小さな鮮やかな花を付けた。
季節は巡り、土色から雑草が次々に生え緑になっている。
雑草という名の草は強い。そこから逞しさを教えられる、が、迷惑にもなっている。



本堂に供えた花がすぐ項垂れてしまう。
紫陽花は葉っぱだけ、そしてヒメジオンと草連玉を飾った。
境内に捩花のピンクの小さな花が夏を踊っている。
山からはヒグラシが伴奏、でもどこか弱々しい。
この暑さと水不足が影響しているのだろう。










墨染の風呂敷

2022-07-04 20:42:25 | 展覧会

注文は藍染だったのが、今年初めて藍が建たず急きょ墨染になった。
これを染めというのか、墨描きというのか、気に入ってもらえるのか。



三十枚を全て違う模様にしてみた。
主に私のスケッチブックから拾ったが、参考にしたのは目に止まった風景や物、それらも描くことで一つの模様に見えてきた。
後は、書、かな書きをしてきたので余白が私にとってはポイントになっている。
しかし、ほとんどの風呂敷は地の色がある、それを草木染めにしようとしたが材料の物がない。
でも書いているうちにその白が返って黒を際立たせる役割になっていることに気づいた。
墨も油煙墨と松煙墨を擦って濃淡を付けた。



展覧会と注文の違いは、自分中心か、注文主か、そこが一番の問題になる。
さて、どうなのか、、。



書いて、洗って、アイロンかけをして、ようやく仕上げて送って終わった。
今までとは違う疲れを感じた。

その期間、畑仕事が待っている。
トマトにネットをして鳥からトマトを守り、ようやく出てきた生姜、草取りと追肥と土寄せなどなど、畑に出ると次から次へと仕事が見えてくる。
雨が少ない畑の野菜たち、大丈夫だろうか。