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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

西瓜タイム

2021-08-30 20:25:11 | 畑仕事

ここには5人の女性がほぼ畑を担当している。
この時期の仕事は野菜の間の草取りと冬野菜の種蒔きの畑の準備になる。
夏野菜が終わった後の畑の草を取り耕して、ならしてそこに種を蒔く。



ある夏の日の収穫した野菜。

夏の盛りが過ぎたとは言え、残暑厳しい太陽に下での畑仕事はすぐ汗だくになる。
しかも🪰の襲撃もあってみんな帽子にネットを装着しの仕事になる。
人によって畑時間が違う。朝からの人、炎天下にも関わらず日中からの人、ようやく日差しが傾き出してからの人まちまちだ。
そんな時、「みなさーん、西瓜タイムですよ!」
庫裡の冷蔵庫から冷えたスイカを切って畑に運び、みんなで食べる。
「冷たいね、甘いね、美味しいね、生き返るね、」それぞれの嬉しい声が畑に響く。
「アイスは冷たいけど、甘過ぎて、また水が欲しくなる。でもやはりこのスイカが一番。」
仕事の手を休め、よもやま話に花が咲く。このひと時が夕方までの仕事を捗らせる。
でも、一人だけ時間帯が違う人がいる。
その人は誰よりも早く畑に出て、3時過ぎにはもうお風呂タイム、だから、お風呂上がりの西瓜タイム。



珠洲のコーブのトマトのタルト。美味しい野菜から美味しいスイーツができる。
彼はここの野菜を担当、そのオーナーのケーキ。

そのスイカは知人からの置き土産、しかもどっさり届けてくれた。
彼によるとお盆に出荷が間に合わず、売れ残ってしまったと言う。
野菜を売るのは、新鮮で美味しく、しかも時期が重要だと知った。
同じ畑仕事でも厳しさが全く違う。
本当に、美味しく頂きました。「ごちそうさまでした。」









オベリスクと満天の星

2021-08-27 20:31:43 | 自然の不思議

今日の「美の壷」は山だった。
その最後に鳳凰三山のオベリスクが映っていた。
私が登った最初の山が鳳凰三山だった。

私が高校の時、父が弟二人を連れて家族4人で登った思い出の山だ。
その父も母も、そして弟二人も亡くなり、私一人になってしまった。

その山で見た空いっぱいの星に私は宇宙の深淵を見た気がした。
それは美しさとともに怖さを感じた。この宇宙に立っている自分は何なのか、そんな疑問が出てきたのが山だった。

結局、大学まで上の弟はテニスを、下の弟はスキーを、私だけが山登りを続けていた。
山は私の青春そのものだった。
山が映し出されると時間はその時代にタイムスリップする。

夜、外に出ると久しぶりに夏の星座が広がっていた。
天の川、夏の第三角形、カシオペア、蠍座、それらの星座を見るとまたあのオベリスクを思い出す。
まだ何も分からない、何も知らない未来があったあの時を。
早世した弟たちを想う。








烏瓜

2021-08-25 19:52:07 | 自然の不思議

去年の大雪で多くの植物が被害を受けた。
柿の実が付かなかったり、屋根雪に押されたブルーベリー、立葵などは姿を消したものがある。
その中で烏瓜も当初姿が見えなかったので絶えたと思っていたところ、根が床下だったところから遅くになって蔓を伸ばし葉を広げ始めた。
烏瓜は友人の北条から実を頂き、ダメ元で蒔いたところ忘れた数年後に姿を見せてくれた。

真っ赤な5センチほどの実も見事だが、何よりもその花に魅せられてしまった。
動けない植物は子孫を残すためにそれぞれが色々な策を持っている。
棘とか毒とか種の数とか独自の工夫が施されている。



何よりも不思議なのは花は夜開く、しかも1夜だけ。
そこで調べてみると、夜に咲くのはスズメ蛾に受粉を手伝ってもらうために白いレースを花の周りに飾り甘い香りで惹きつける手立てを用意している。
花は雌蕊の位置が奥なのでスズメ蛾でないと受粉できない。
でも、それが咲くのが1夜だけというのが納得いかない。



烏瓜は日に日に蔓を伸ばし、歯を広げて板壁だけでなくガラス戸の網にも伸びてきた。
しかし花が咲くのは数個だけ、しかも確認できたのは1夜だけだった。

夜に開くレース状の白い花、神秘的でしかも楚々としてその上朝には閉じる花の短さ故に愛おしく感じてしまう。
白い花とスズメ蛾の取り合わせも自然界の計らいにニンマリとしてしまう。

残念ながら、ここのものは雄株のようで赤い実はならない。
これからもまだ咲いてくれるのだろうか。
毎日蕾をチェックしているが見当たらない。
でも、根が生きていればその可能性はあるので、毎年楽しみに待っているとしよう。



1夜、だけ。どうしてなのか、どうして夜を知って、朝を感じるのか、植物の時間の不思議さと知恵は計り知れない。







夏の畑

2021-08-22 21:06:35 | 畑仕事

ここには5世帯が畑を作っている。
そのほとんどは同じ種類の野菜が植えられているが、そん時期、その数、その方法は同じではない。
家族の人数、家族の趣向によって違いが出てくる。



私の畑はトマト、立ち枯れが多い中、植えた数が多かったのでどうにか収穫できたトマト。
いつもなら九月も取れていたが、今年は八月で終わる。

同じなのはみんなが作った自家製の肥料だが、その施し方、量は各自に任されている。
最近難しくなったのは、気候変化に対する対応で最近は試行錯誤状態になっている。

畑を5世帯で分けているが、今まで1世帯の畑がいろいろな事情でほぼ手付かず状態が続いていた。
そこは日当たり、水捌けからも恵まれていたにも関わらず草が生えていた。
ところがようやく今年は畑になった。

他の4世帯の畑はマメに畑仕事がされて毎年それなりの収穫をあげていた。
そころが今年は今までにない悲惨な畑になった。
手を入れられた畑ほど野菜が枯れ始めた。
その多くはナス科に現れた。
いわゆる連作障害と言われるものだが、一応毎年植える場所を変えているが長年作物を植え続けたことが原因ということらしい。
だから長年放置されていた畑ほど見事な収穫があった。

こんなことがあるのか、それではこれからどうすればいいのか、大きな課題にぶつかった。
これも気候変動も関係していると思っている。
はっきりしているのは、薬による消毒はしたくない。ではどんなやり方があるのか。
本などで調べているが今のところいい方法は見つかっていない。
来年に向けて一つの結論を出さねばならない。
まだ、時間はあるかな。



私の夏色 ちょっと不気味!







一人カフェ

2021-08-17 09:41:49 | 日記

14日の土曜日、久しぶりの一人の時間になった。
その前はいつだったのか記憶にない。



夜、一晩だけ咲く烏瓜、しかし実は付かない。きけば雄株とか。でも大雪にも負けず今年も大きな葉を付けてくれた。
花が楽しみ!

目の前はしとしとと降る雨に濡れた緑、人の気配もない。
土曜日は山カフェ、これも家族がいるとゆっくり聴けない。
山カフェを聴きながら一人カフェ。
いつもは玄米ご飯だが、その日はパンにチャイ。
ラジオはちょうど山の気象について語っていた。少しは次の登山に役立つだろうか。
この夏焼岳登山を計画していたのがコロナで流れた。
でもいつか上れると確信している。



釣鐘人参の蜜を吸いに来たマルハナバチと猫のテト

この日は動かないと決めていたが、ちょうどお風呂焚きと鶏当番、それを仲間が代わってくれた。
そんなんで一日、ゆったりと過ごすことができた。

次は音楽、夏は蝉時雨、でも時には自然でない人の演奏もいい。
バッハのパルティータ、ヒラリーハーンのバイオリン。
これがシトシト降る雨が通奏低音となりその時でないと聴けない音になった。
なんと優雅な一人カフェだったろう。



忙しい夏のひと時、こんな時間がうれしい。
しかし、泊まってくるはずの2人が夜には帰って来て、一人時間はあっけなく終わった。
でも、次の日、仕事モードに気持ちよくリセットでき、またいつもの夏時間が始まった。