例年,この時季になると雪も降るのだが、その後は暖かい日が続いて数センチの雪は溶けていた。
ところが今年は晩秋と言うより、冬真直中という気温になっている。
そんな中,また中国からのお客様がいらした。
なぜここに、何が気に入ったのかこちらとしても疑問だったのがその意味が分かった。
いらしたのは日本在住が長い女性企業家その先生と言う人を連れて来られた。
その先生と言うのは、彼女が心身共に辛い時にお世話になった方で、台湾でベジタリアンのレストランを開いている企業家だった。
単なる企業家ではない。レストランも人間の食べ物もこの地球規模の環境への配慮,人類の食料事情も考えてのお店のようだ。
経営は勿論,永平寺で参禅したり、仏教書を読まれたり、心身のことについて勉強されていた。
住職の話にもメモを取り、質問したり、ここの生活にも関心がありいろいろと聞かれた。
そこで知ったのは、言語は違うけれど,もう人種とか国家とか飛び越えている。
通訳としての陳はいたけれど、話してみれば共通している感覚、志向,思考がある。
どこかで日本を背負い,日本を代表してるつもりだったけれど、それこそが度量が小さいことだと気付かされた。
一人一人が,誠意を尽くし、できることをしてゆく、それでいいのだと思った。
そう,私のたどたどしい英語でどうにか日常的なことは会話ができた。
やはり,もう少し,話せたらもっと楽しかっただろうな。
朝食,黒豆と小豆入り玄米,味噌汁,沢庵,目玉焼き,ピクルス,大根おろし,梅と山葵と海苔,高野豆腐の煮物
私と息子の料理に二人は満足してくれた。
それもここの無農薬の野菜と玄米が大いに役立っている。
ここの静かな佇まい,暮らし方を気に入ってくださった。
再見!