例年,年末の行事として麹作りと味噌作り,そしてお餅搗きが終わった。
まだ5世帯の子供らがうじゃうじゃいて,それこそお祭り騒ぎの年末行事になっていた。
その時の典座は1時30人近くを昼と夜担当していた。
お味噌もお餅も子供らの食欲に合わせたので,朝の6時半に釜に火が入り,みんなが夕飯を終え方付けをするともう9時を回っていた。
しかし,毎年一人二人と子供らが減り,今は総勢十数人と友人らが来ても17人となった。
だから作る量も減り,時間も夕方早く終わり,ごはん作りも夕飯とお昼の2回になった。
麹作りの時,仲間から「おいしいカレーが食べたい!」とリクエストが入った。
今までのメニューと言うと、おでんに,肉料理,サラダに漬け物と汁の3,4品を作っていた。
それが今回はカレーだと言う。
それもおいしいとなると,ルーを使うわけにはいかない。17人分となると,それに鶏肉しか食べられない人がいる。
それらを考慮すると、今までになく,むしろ難しく,プレッシャーになってきた。
今までは庫裡やで作っていたが,香辛料や道具を考えると我が家で作った方が便利でしかも暖かい。
私は朝から玉葱を刻み出し,結局夕方の5時までかかってしまった。
私の作ったカレーは,めちゃくちゃカレー,なぜかと言うと、もう再現できないカレーということ。
鍋の大きさの関係で,2種類になった。
一つはカボチャカレー。香辛料は数種類,カボチャを丸ごと入れたので甘くなり過ぎそれをカレー味にするのに,ガラムマサラからカレー粉から,もう自分でも分らないくらいにありとあらゆる物を投入した。
一つは大根カレー。ベースはカボチャカレーと同じ玉葱と鶏の手羽元,それに量を増やすために大根を大根突きで突いて入れる。
でも,あくまでもカレーなのだ。最後にココナツミルクを入れ無国籍カレーになった。
「うーん,何がなんだか分らないカレー。お味は如何?」
「うーん,おいしい!私,こう言うカレーを食べたかったの!」
全員の感想は,全員からおいしいの笑顔をもらった。
私のめちゃくちゃカレーは,めちゃくちゃおいしいカレーとになったみたい。

お餅搗きのお昼は決まって搗き立てのお餅。
ちょっぴり大人向きの辛味大根入り大根餅,ねぎ入り納豆餅,自家製きな粉餅とやはり自家製の小豆から作ったあんころ餅。
搗き立てをお湯にとり,小さなお団子にして具を絡める。
とろり,のびのびのほやほやのお餅がゆったりと喉元を通ってゆく。
みんなの顔も伸びた餅のようにほやーっと幸せの顔になった。
こうして今年も終わろうとしている。
今日は大掃除,と言っても今年は押し迫っての行事に簡単に済ませてしまう。
明日からはおせち作りだ。









