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よろみ村くらし暦

奥能登の禅寺での山暮らし。野菜作りと藍染め,柿渋染め,墨染めのくらし暦。来山者への野菜中心のお料理が何よりのおもてなし。

年末行事-典座ー

2014-12-29 20:39:13 | グルメ

例年,年末の行事として麹作りと味噌作り,そしてお餅搗きが終わった。
まだ5世帯の子供らがうじゃうじゃいて,それこそお祭り騒ぎの年末行事になっていた。
その時の典座は1時30人近くを昼と夜担当していた。
お味噌もお餅も子供らの食欲に合わせたので,朝の6時半に釜に火が入り,みんなが夕飯を終え方付けをするともう9時を回っていた。

しかし,毎年一人二人と子供らが減り,今は総勢十数人と友人らが来ても17人となった。
だから作る量も減り,時間も夕方早く終わり,ごはん作りも夕飯とお昼の2回になった。

麹作りの時,仲間から「おいしいカレーが食べたい!」とリクエストが入った。
今までのメニューと言うと、おでんに,肉料理,サラダに漬け物と汁の3,4品を作っていた。
それが今回はカレーだと言う。
それもおいしいとなると,ルーを使うわけにはいかない。17人分となると,それに鶏肉しか食べられない人がいる。
それらを考慮すると、今までになく,むしろ難しく,プレッシャーになってきた。

今までは庫裡やで作っていたが,香辛料や道具を考えると我が家で作った方が便利でしかも暖かい。
私は朝から玉葱を刻み出し,結局夕方の5時までかかってしまった。
私の作ったカレーは,めちゃくちゃカレー,なぜかと言うと、もう再現できないカレーということ。
鍋の大きさの関係で,2種類になった。
一つはカボチャカレー。香辛料は数種類,カボチャを丸ごと入れたので甘くなり過ぎそれをカレー味にするのに,ガラムマサラからカレー粉から,もう自分でも分らないくらいにありとあらゆる物を投入した。
一つは大根カレー。ベースはカボチャカレーと同じ玉葱と鶏の手羽元,それに量を増やすために大根を大根突きで突いて入れる。
でも,あくまでもカレーなのだ。最後にココナツミルクを入れ無国籍カレーになった。

「うーん,何がなんだか分らないカレー。お味は如何?」
「うーん,おいしい!私,こう言うカレーを食べたかったの!」
全員の感想は,全員からおいしいの笑顔をもらった。
私のめちゃくちゃカレーは,めちゃくちゃおいしいカレーとになったみたい。



お餅搗きのお昼は決まって搗き立てのお餅。
ちょっぴり大人向きの辛味大根入り大根餅,ねぎ入り納豆餅,自家製きな粉餅とやはり自家製の小豆から作ったあんころ餅。
搗き立てをお湯にとり,小さなお団子にして具を絡める。
とろり,のびのびのほやほやのお餅がゆったりと喉元を通ってゆく。
みんなの顔も伸びた餅のようにほやーっと幸せの顔になった。

こうして今年も終わろうとしている。
今日は大掃除,と言っても今年は押し迫っての行事に簡単に済ませてしまう。
明日からはおせち作りだ。











贈り物-クリスマスー

2014-12-25 20:34:32 | 日記

ここに二つの贈り物がある。
一つは私への亡くなった母の弟である80歳のおじさんからのもの。
おじさんは公務員のあと、山梨の穴山と言う田舎で農業をしている。
そこで穫れたものをどっさり贈ってくれた。
しかし,それは単に畑で穫れたものではない。
それぞれを加工したり,熟成させたりした時間と手間をかけたものばかりなのだ。



その最たるものがきな粉。殻から取り出すだけでもたいへんなのに、丹念に大豆を炒り、機械で粉にする。それが1袋1時間かかり,機械を冷ましてまた粉にすると言う,気が遠くなる作業だ。それが9袋も入っていた。

胡桃,これも実がきれいに取り出されている。
次に,干し柿,粉を噴かせるには,これまた手が掛かる。
切り干し大根,こちらと違って,冬のお陽さまをいっぱい浴びたものに違いない。
そして,落花生。

そこには,簡単に食べ方が記されていた。
お礼の電話を入れたが,家の人が出るだけで本人は電話口には出てこなかった。
寡黙で恥ずかしがり屋のおじさんなのだ。
今年,兄弟2人を亡くしたおじさんの気持ちを思うと、ちょっぴり悲しくなった。

あと一つは、私からドイツの友への贈り物。
いつもならドイツからこの時季にシュトーレンが贈られてくるのに、、、。どうしたのかな?
今年の私からは,お茶と和菓子と干し柿。
今まで,私の染め物などを贈っていたが,お互いにもう物を増やさない生活になったので,消費できる物だけを贈ることにしている。
うれしいことがある。来春,来日することになった。3年振りの再会になる。
出逢ってから15年になるだろうか。喋らなくても,どこかで通じ合う,不思議な関係。

贈り,贈られる間柄は親しさと信頼とが混じり合って、とにかくうれしい。
何を贈ろうか,何が入っているのか,そのドキドキとワクワクはいつになってもうれしいものです。



ラッピングは私の書き損じの書道の和紙で,そこに唐辛子と胡麻の莢を添えて。

贈り物は,その熱い心とたくさんの時間と惜しみない手間が詰まっている。










冬の仕事-胡麻ー

2014-12-23 22:24:59 | 畑仕事

本来だと冬支度が、いつもより雪が早く積もり,冬の仕事になってしまった。
この胡麻も豆も手が掛かることこの上ない。

小さな1粒から,1度に大量に増えることいいことに,つい手を出してしまうものの一つが,この胡麻である。
作り始めてからまだ数年しか経っていないこともあり,毎年収穫時期になると戸惑いがある。
いつ収穫すべきか,次は取った枝からどう種を出したら効率よくしかもひと粒残さず鞘から外せるか,毎年試行錯誤の冬の日々。

私にはいくつかの課題と言うか夢がある。それは自分の胡麻で胡麻豆腐を作ること。それもコンスタントというか、難なく作ってしまうこと。
でもこれは難易度が高い。前日から胡麻を水に浸し、擂り鉢で1時間近く擂り,葛で練り上げて固める。
やはり,気合いを入れないと作れない1品だ。

胡麻を鞘から取り出しても,その中にゴミが混入するのでそれをまた取り出すのもたいへんな作業になる。
笊に胡麻を入れ,高く上げしつつ微風でゴミを飛ばす。それでも残った小さなゴミはそっと息を吹いて飛ばす。
その加減をうまくしないと、胡麻まで飛んでしまう。

難易度からすると、まだ簡単にできるのが、ごま塩である。
黒豆と小豆入りの玄米ごはんに胡麻塩を振る。それと漬け物と味噌汁があれば,朝食は栄養的にも,おいしさも完璧になる。
何よりのおまけは,香り高いごま塩、一晩水に浸し,塩と胡麻を煎って擂って作る。
「ひらけ!ごま!」よいことがありそうな呪文を唱えて。



胡麻の鞘がまた立体的な構造で,しかも隙間なくびっしり詰まっている。
その美しさに見蕩れて捨てられずに、ドライフラワーとして飾っている。
そうそう,穫れた胡麻は600グラムありました。
「わぁ,たくさん!」と思ったり、「たったこれだけ!」と感じたり、自分でもよく分からなくなります。







朔旦冬至

2014-12-22 21:35:58 | 自然の不思議

ニュースを見ていたら,今日は朔旦冬至だと天気予報士が教えてくれた。
つまり,今日は冬至で昼間が一番短い日で,朔旦は月が欠けてなくなる日。
だから,明日からお陽さまが1日1日長くなり,月も満ちてくる,始まりの日だと言う。
その朔旦冬至は19年に1度重なると言う。



そんな今日は雪の日になった。
1昨日の除雪の後,20センチ近く積もっただろうか。
まだ薄暗く,白い雪と言うよりは青みがかった青墨色の雪景色の中,ハナは散歩の催促。
ハナが誘ってくれなければちょっと勇気がいる雪の朝の散歩である。

参道の桜並木は両側から覆い被さってくる。
行く先はまだ光が届いていない。
ハナは次男の車の轍の上を歩く。私はわざと積もった雪を蹴りながら歩く。
「ちょっとハナ待って!」ハナの足取りは夏の散歩と違って速いこと。それでも私は轍を歩こうとしない。
ハナは賢く,私はひねくれ者だ。



途中除雪車に合う。道幅いっぱいに向ってくる巨体に流石の私も避難場所にハナを連れて駆け込む。
向うは慣れたもので道幅いっぱい,道上すれすれに押し進む。見上げて挨拶をすると青年も笑顔で答えてくれた。

家を出てから約50分,光が雪に溶け込み,ようやく雪の朝が始まった。
朔旦冬至の日は美しい雪の朝から始まった。











冬の朝

2014-12-21 11:10:43 | 日記

冬の一人の朝は私にとって貴重だ。それは日曜日,読経もお弁当作りもない。何より誰もまだ起きていない一人の時間だ。
薪ストーブに火を点け,炬燵の電源を入れ,そして一人分のたっぷりのミルクティーを作る。
今日はカルダモンを刻み,いつもより茶葉もミルクも少し多め、日曜日の贅沢だ。

しばらくするとストーブが秒針のように音を立て薬缶も小さく蒸気を吐く。ストーブ全体がが熱くなる合図だ。
ちょうどその頃東の空にもう一つの陽が灯り,ミルクティーも出来上がる。

部屋の空気も和み,肩の力が抜け,炬燵でお茶を飲み始め、私の日曜日になる。
風もなく外の雪景色は動こうとしない。樹々は雪の重圧から解放され,しばしの休息を取る。

「さて,何をしよう!」と思いつつ外の雪景色をぼーっと眺めている。
これが私の日曜日の朝で,これを望んでいたのかも知れない。
私の静かな静かな日曜日の冬の朝。

ところが突然静けさが破られた。ハナがむくりと起き上がり,散歩の催促だ。
こちらをじーっと見つめ目を離さない。
私の静かな日曜日の朝は40分で終わってしまった。
これが,いつもの私の日曜日の朝である。



漬け物作りも大方終わり,久し振りにケーキを焼いた。
作った落花生と胡桃と頂いたアーモンドでゴリーバ。モロッコの焼き菓子で初めて作ってみた。
甘みを抑えて,つなぎに卵とほんの少々のパン粉と小麦粉で。リッチな芳ばしい焼き菓子でした。

生姜と胡桃入りパウンドケーキ。
やはり胡桃入りスコーン。