消えてゆくもの、出てくるもの。
雪が消えて土が出てきた。
雪の下から水仙と蕗の薹が出てきた。
雪が降ると、土が消える。でも、覆われただけで土がなくなったわけではない。
雪が消えたと言っても水蒸気となって気化しただけで小さく小さくなって分子的になっただけで消えたとは言えないだろう。
この目で見える、見えない、そのことによって状況が全く違ってくる。
土はそのままそこに留まっているが、雪は変幻自在、自由気まま?
雪があると、そのままじいっとしていていいよと語りかけてくれる。
しかし、土が出ると「ほら、もう動きなさい!」とせき立てられる声が聞こえる。
私の春が始まった。
雪の上に落ちた白木蓮の花が台所で咲いた。
ユキの子6匹が生まれて、ユキのぽっこりしたお腹が消えた。
出てきた子猫たちは1週間で100から200グラムになった。
ユキのおっぱいがぷっくり出てきた。すっかりお母さんだ。
帝王切開の抜糸をしたところ、ユキが畑に出現。
まだ電気柵のない畑に今度はアキも出てきてユキを追いかけた。危ない危ない!
どうか、無事に育ってくれますように。