行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

赤い実(ウメモドキ、ソヨゴ、アオハダ)

2018-10-21 20:00:27 | 花,植物
ウメモドキ、ソヨゴ、アオハダ、
いずれもモチノキ科の落葉樹木、
そして秋に魅力的な赤い実をつけます。


ウメモドキ。
秋の青空に赤い実が美しく輝いていました。
雌雄異株の木、果実が付いているのは雌株です。


枝いっぱい、たわわに実がつくのが特徴、
秋遅くから冬、葉が落ちた後も枝にはたくさんの実が残ります。


ソヨゴ。
硬質の緑色の葉に
サクランボのようにぶら下がる赤い実がすてきです。


ソヨゴも雌雄異株の木、
風に揺れて葉っぱ同士がこすれてソヨソヨと音を立てることから、
ソヨゴという名が付いたそうです。


アオハダ。
この木も雌雄異株、雌株に実がつきます。
薄い樹皮をこするとはがれて緑色の内皮が現れるので
青膚(アオハダ)、名の由来です。


山地の落葉樹林内に自生しますが、
庭木や公園木としても使われます。
秋、赤い実が緑の葉に映えてきれいです。
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花とウラナミシジミ

2018-10-20 20:00:19 | 花と虫
今年も10月、
ウラナミシジミがあちらこちらに見られるようになりました。


ウラナミシジミが。
赤いケイトウの花に吸蜜していました(9/28)。
今年初見になります。


翅裏が茶色と白色の縞模様、
ウラナミシジミの名の由来です。


サルビアの花にもとまりました。
春、西日本の温暖な地域で発生し、
夏から秋、繁殖をしながら東日本に分布を広げます。
関東地方では秋になるとその姿をよく目にできるようになりますが、
寒さに弱く、冬になると死滅します。
西日本の温暖な地域に残ったものだけが、
よく春に発生し、北上するというサイクルを毎年繰り返すようです。


花壇に咲き揃う黄色の小さな花に数頭のウラナミシジミ(10/14)。
久しぶりの晴れに元気に飛び回るのを
マクロレンズで追いかけて見ました。


暖かい太陽に時々翅を広げます。
青色の面積が多いので雄の個体のようです。


翅を広げて吸蜜、
これも雄です。


河原のコセンダングサにも、
コセンタングサの花にウラナミシジミ、定番です。




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ミヤマアカネとマユタテアカネ

2018-10-19 20:00:14 | 昆虫
10月のアカトンボの最後は
ミヤマアカネとマユタテアカネを載せます。
成熟し、見事に紅くなっていました。


ミヤマアカネの雄1。
翅の上中部に褐色の帯を持つ美しいアカトンボです。


ミヤマアカネの雄2。
川辺の石の上にじっととまっていました。
ミヤマ(深山)の名がつきますが平地にもよく見られます。


ミヤマアカネの雄3。
雄は成熟すると頭部、縁紋が赤くなり、
翅にも紅色が見られます。


ミヤマアカネの雌。
成熟した雌の体色は濃い茶色、縁紋は白色です。
目立たないせいか、雄に比べてなかなか見ない雌です。


マユタテアカネの雄1。
里山の田んぼ、頭を垂れた稲穂にとまりました。
林縁などに単独で見られることの多い小型のアカトンボです。


マユタテアカネの雄2。
雄の腹部には副性器がよく目立ち、
尾部の上付属器が上に反り返ります。


マユタテアカネの雄3。
草穂など草によくとまります。
この個体、成熟が進んでいるようで翅に傷みが見られます。


マユタテアカネ雌。
雌雄とも顔を正面から見ると眉斑が見られます。
雌には翅端に褐色斑があるものとないものがいます。
地味な体色の雌、褐色斑のない雌は見つからないのか
少ないのか今年は見ていません。
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秋のナツアカネとアキアカネ

2018-10-18 20:00:44 | 昆虫
10月、谷戸の林縁に
成熟したナツアカネそしてアキアカネの姿、
たくさん写した中からそれぞれの雌雄をピックアップしました。


ナツアカネの雄。
成熟すると全身が真っ赤、
これぞアカトンボと言えるのがナツアカネの雄、
背景が緑色になる場所を選んでシャッターをきりました。


ナツアカネの雄2。
柿の木の低枝にとまったところを至近距離から、
胸や脚の毛までしっかり写りました。


ナツアカネの雄3。
トンボがよく見せる逆立ちのポーズ。
胸横の3本の黒条、雄の特徴である副性器の突起もしっかりと写っています。


ナツアカネの雌1。
アキアカネ雌との区別が難しいのですが
胸の黒条、3本ある中央の黒条が途中で平に切れているのでナツアカネです。
また、腹部の黒斑がアキアカネより大きく、点状に入ります。


ナツアカネ雌2.
望遠マクロで至近距離から胸の黒条をアップに写しました。
3本ある黒条の真ん中、途中で平に切れているのが分かります。


アキアカネの雄。
腹部は紅くなりますが、
ナツアカネと違って頭部は紅くなりません。
胸の黒条からアキアカネ、腹部上部に副性器の突起があるので雄です。


アキアカネの雌1。
胸横の3本ある黒条の真ん中、尖って切れているのがアキアカネの特徴、
腹部の黒斑が線状、ここもナツアカネ雌との区別のポイントになります。


アキアカネの雌2。
今年の10月は晴れた日がほとんどありませんが、
この日は珍しく青空、
翅の網目模様がきれいに写りました。
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コノシメトンボ

2018-10-17 20:00:02 | 昆虫
秋はアカトンボ、
10月初旬の長池公園にて、
雌雄のコノシメトンボを撮りました。


コノシメトンボ。
アカネ属のアカトンボの一つ、
雄は成熟すると頭部まで赤くなります。


刈り入れ間近の稲穂に頭部まで赤いアカトンボ。
稲の黄緑色に赤色がよく映えます。


頭部まで赤くなるアカトンボで
翅端が褐色なのはコノシメトンボだけです。


小雨が降る中にコノシメトンボの雄、
雨で赤色がくすみます。


コノシメトンボの雌がすぐ近くにいました。
アカトンホの多くはそうですが雄に比べて地味です。


コノシメトンボの雌には眉斑が見られます。
翅端が褐色で眉斑があるといえばマユタテアカネの雌と同じですが
マユタテアカネの胸の横の黒条はとても細く、ほとんどないように見えます。
一方、コノシメトンボは胸の横の黒条は太く、
二つの黒条が上の方でつながります。
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ギンヤンマ、ネキトンボ

2018-10-16 20:00:02 | 昆虫
池近くの草原にギンヤンマ♂、
池の水辺にネキトンボ♂を撮りました。


池沼や水田の周囲を飛び回っている姿を見ることはあるのですが
飛翔力、運動能力が高く、なかなか姿を撮ることが難しいギンヤンマ、
池の近くの草原、手の届くところにとまっていました。
マクロレンズで至近距離からばっちり、撮れました。
腹部の付け根に美しい青色、雄の個体です。


なにかを捕えているようなので、角度を少し変えて一枚。
アカトンボの雌です。
翅端が褐色、胸紋からコノシメトンボのようです。


同日、
池の岸辺の草茎にとまる真っ赤なアカトンボを見つけました。


翅の基部が橙色、
ネキトンボ(根黄トンボ)、その雄です。


ネキトンボ、個体数はそう多くはなく、
高い場所に単独でいることの多いアカトンボです。
過去に数回、写していますが
いずれも秋、樹林に囲まれた池で雌を待つ雄の個体です。


参考にショウジョウトンボ♂。
ネキトンホ♂とショウジョウトンボ♂がよく似ていると言われます。
しかし、見慣れてくると、違いが分かります。
ショウジョウトンボは複眼、脚まで紅く、
それこそ全身真っ赤なのです。
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ヤブマメ、ノササゲ、トキリマメの花

2018-10-15 22:26:55 | 花と小鳥
秋も深まった10月初旬の散歩道、
野の豆の花、ヤブマメ、ノササゲが花をつけていました。


ヤブマメ。
マメ科ツル性の一年草、
林縁の草藪などで樹木や他の草に絡みつきながら伸び、
秋、9月~10月花を咲かせます。


白色の筒形の先に淡い紫色の蝶形花が
数個~10個ほどがかたまってつきます。
茎や萼に毛が多く見られます。


花後、茶色で毛の多い豆果ができます。
葉は3小葉で全縁、
写っている葉はヤブマメのものではありません。
なにせ、他の草に絡まっていることの多いヤブマメです。


マメ科ノササゲ。
ツル性の多年草、林縁などの半日陰によく生えます。


秋に葉腋に最大7個、普通は数個花をつけます。
花は長さ2cmほどの筒状で、基部のガク筒が淡緑色で、
その先に淡黄色の花弁、先が小さく開くのが特徴です。


果実は長さ4~5cmの豆果、
果実は熟すと美しい紫色に色づき、
裂けると中から黒紫色の種子が3〜5個現れます。
葉は3小葉からなります。


マメ科トキリマメ。
ノササゲによく似た花です。
ノササゲより半月ほど早く、9月中旬に写したものです。
ノササゲより小さな豆果は熟すると真っ赤に色づき、
裂けると中から黒い種が2個現れます。
トキリマメの葉も3小葉。
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スズメバチとアオイトトンボ

2018-10-14 20:00:37 | 昆虫
公園の林縁にて(9/24)。


林の木々の間に
大きなスズメバチの巣を見つけました。
巣を拡大それとも修復、
多数のスズメバチが巣の周囲にたくさん見られます。


こんな開けた場所に見ることの少ないスズメバチの巣、
少し角度を変えた場所からもう一枚。
小さな蜂を遠くからでは解像度がもう一つ、
スズメバチの種類はよくわかりません。


上の巣から100mちょっと離れた場所ですが
(セリ科シシウド属)ノダケの雌性期の花にコガタスズメバチの姿、
ひょっとすると上の巣の住蜂かもしれません。


スズメバチの巣の下、
小さな池の近くの草原にイトトンボを見つけました。
オオアオイトトンボです。


オオアオイトトンボ、
水の中ではなく、水面近くの木の樹皮に産卵する習性があります。
池の周辺の林床やうすぐらい草藪で見かけることが多いイトトンボです。


この写真、狙いではないのですが
ちょうど腹部にピント、
副性器が確認できます。
雄の個体です。

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バッタと花

2018-10-13 20:00:45 | 昆虫
カマキリはカマキリ目でバッタとは違いますが、
9月中下旬の散歩道になにげなく写したバッタ(カマキリを含む)を集めて見ました。


花壇のムギワラギクの花にツユムシが、
花粉を食べています。
ムギワラギクの花、造形がきれいです。


黄色とオレンジ色の斑、
珍しい花色のカンナ、レンズを向けて見ました。
よく見ると、オンブバッタが花にとまっています。


キバナコスモスの花陰にカマキリ、
多分、ハラビラカマキリです。


こちらはオオカマキリ、
一番よく見かけるカマキリです。
近寄ってレンズを向けると、こちらをじっと凝視、
カマキリの顔は愛嬌があります。


黄色の花の中にツチイナゴ、早くも成虫の出現です(9/23)。
成虫で越冬するバッタ、
そして、成虫が見られるのは秋と春、
他の虫たちが成虫となる夏の間は幼虫で過ごす珍しい生態のバッタです。


ほぼ同時期(9/17)のツチイナゴ幼虫。
全身が黄緑色と成虫とは体色がだいぶ違います。


ホシササキリ♂、
草の中から飛び出てきました。
翅の模様がしっかりと写りました。


稲には定番のイナゴ、
翅が腹部端より長いので多分ハネナガイナゴ、
珍しい方のイナゴです。

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ツリフネソウとホシホウジャク

2018-10-12 20:00:48 | 花と虫
谷戸の自生地、
ほぼ咲き揃ったツリフネソウにホシホウジャクが数匹、
翅をはばたきながら吸蜜していました(9/30)。


スズメガ科ホシホウジャク。
その海老のような姿がユニーク、
そして、ホバリングしながら口吻を花の中に伸ばして、
吸蜜する姿は愛らしさを覚えます。


ツリフネソウの赤紫色の花をめがけて、
ホシホウジャクがやってきました。
伸ばすと体長より長い口吻、
吸蜜前、飛ぶときは丸まっています。


この日もレンズは180mmの望遠マクロ、
オートフォーカスーはあるにはあるのですがかなり遅く、
ホシホウジャクの動きについていくのがたいへんです。
花への滞在時間が少し長い個体、やっとピントが合いました。


ツリフネソウの蜜は筒の奥の距の部分、
花の中に頭を入れて、
長い口吻を伸ばして、やっと届きます。


胴体が太く、頭部しか花に入らないホシホウジャクです。
しかし、ここまで入ってくれると雄しべに触れ、花粉が付きます。
ツリフネソウにとっては花粉をつけてもらわないとただの蜜泥棒、
ありがたくない客ということになります。


キツリフネの花にもホシホウジャク。


ツリフネソウにセイヨウミツバチが吸蜜に来ました。
でも、蜜源が深いツリフネソウでは蜜を吸う口吻の短いミツバチでは
かなり花の奥まで潜っても吸蜜は難しいようです。
ツリフネソウのポリネーター(花粉を運ぶ特定の昆虫)として、
知られているのはトラマルハナバチ、
長い口吻があるので、花の奥まで届きます。
そして、胸や腹には毛がふさふさしていて、花粉も付きやすいのです。
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