行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

谷空木・箱根空木

2011-05-31 22:05:57 | 花,植物
5月21日,山沿いの高速道路を走ると,
ミズキ,ニセアカシア,エゴ,ヤマボウシ,
白い木の花が濃緑に化した山肌に,その白さを際立てていました。


そんな中,時折ピンク色の花が眼につきました。
谷空木(タニウツギ)の花です。
スイカズラ科の落葉低木であるこの植物,
名のとおり,低山の谷沿いなどに広く自生しています。


また,庭木や公園の植木としてもよく植栽されており,
5月も連休を過ぎるあたりになると,
散歩の道々に,この薄いピンク色の花を眼にすることができます。


ハコネウツギでしょうか,それともニシキウツギでしょうか,
濃紅,薄紅,白と3色の花を木の隅々に咲かせていました(5/25)。
この二つ,花も葉もよく似ていて区別がつきません。
自生のものは海沿いがハコネウツギ,山沿いがニシキウツギと書かれていますが,
公園に植えられたもの,植栽されたものはこの判断はできません。
名前のとおりのよいハコネウツギとしておきます。
この花,咲き始めは白花,時が経つにつれて薄紅,濃紅と変化していくそうです。


5月15日に同じ道を歩いた時には花に気づきませんでしたので,
多分咲き始めてから10日以内と思われますが,
すぐに,濃紅になってしまうようです。

春行きて箱根空木の花開き

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リラとラベンダー

2011-05-30 22:42:45 | 花,植物
5月に早々と梅雨入り,台風の影響も加わり,激しい雨のここ数日です。
しばらくはこのぐずついた天気が続くと思うと気が重くなります。
リラとラベンダー,
どちらも香りのよい紫色の花,
そして西洋の匂いがする花です。
ラリルレロの音が持つ力でしょうか,
梅雨のない北海道のさわやかな初夏を代表する花だからでしょうか,
明るく,さわやかなイメージと雰囲気を感じる花です。


ライラックとも呼ばれるリラの花,
関東では4月下旬から5月上旬が盛りです。
いまは,ほぼ散ってしまいましたが,
少し前,大震災から2ヶ月が過ぎた頃まで,
春の明るい青空にリラの花が咲き,青空にとても映えていました。


まさしく,東京でリラの花が咲いていた頃,
被災地から少しずつ明るいニュースが聞けるようになってきました。
日本も,日本の景気も少しずつですが,
よい方向に向かっているのではと思われます。




一言にラベンダーといってもたくさんの種類があることを知りました。
そして花の形もそれぞれに微妙に異なるようです。
北海道富良野などで栽培されているものは,
花から精油をとり,香料として使うのが主目的ですが,
最近は,花や香りを楽しむため,
家庭の庭,プランターなどでもたくさん育てられているようです。

日本に復活の兆しリラの花
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柿の花

2011-05-29 18:39:19 | 花,植物
まだ5月だというのに,27日早くも入梅宣言が出されました。
例年ですと天気のよいはずの5月最終の土曜,日曜である昨日今日,
二日とも一日中雨となりました。
先週の土曜,日曜も用事でつぶれましたので,
外に出られなく,少し欲求不満状態です。




新緑の中に生まれた花芽が蕾となり,
その蕾が開き,庭の柿の木に小さな花がたくさん咲いていました(5/22)。
間もなく子房が膨らみ小さな実となり,
約5ヶ月かけ,甘い柿の実に育ってくれます。
こんなにも小さく地味な柿の花ですが,
葉の緑を引き立て,また緑に引き立てられ,
とても魅力的な花にも感じられます。


プランターに育てているトマトにも花が咲きました。
昨年は病気になってしまい,食べられる実ができませんでしたので,
今年は病気に強いワクチン苗にして,
プランターのトマトに再び挑戦です。
ここまでは順調に育っています(5/22)。


近くの菜園にはトマトと同じナス科の作物,
馬鈴薯にも花が咲いていました。美しい薄紫色です。

早々と梅雨に入りけり柿の花
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紅紫檀(ベニシタン)・車輪桃(シャリントウ)

2011-05-28 22:04:52 | 花,植物
晩秋から冬にかけて,
小さな真っ赤な実をたくさんつける紅紫檀(ベニシタン),
小さな葉の紅葉もきれいな低木です。
昨冬には並んで紅い実がつき,
どちらもベニシタンと思っていた樹ですが,
全く様子の違う花がそれぞれに咲いていました(5/8)。


紅紫檀の花というと,
花びらが開かない小さなこの紅い花です。
紅い粒がたくさん並んだ様子は,
どうかするとどこかがむずがゆくなってきます。
紅紫檀はやはり実を楽しむ植物のようです。




コトネアスターと呼ばれる植物種は世界中にたくさんあり,
ベニシダンもその一つです。
上の写真,蘂が特徴的な小さな白い花もコトネアスターの一つ,
その花の姿から車輪桃の日本名が授けられているようです。
かわいい素敵な花に思えます。
ユキヤナギもコデマリもそうですが,
小さな花は拡大してみると想像以上にきれいなことに驚きです。
車輪桃のこの花も秋にはベニシダンと同じような紅い実となり,
木姿がよく似ているので秋から冬はベニシダンと呼ばれることもあるようです。


同じ5月8日の写真になりますが,
水辺に白さを際立たせていたそのユキヤナギです。

影水の一隅ひかる雪柳
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カエデの翼果

2011-05-27 22:30:23 | 花,植物

桜の花の頃,紅い小さな花がたくさん咲いていたカエデの樹,
いつのまにか青々とした新緑となり,
花は小さな果実へと変化していました。
カエデは,プロペラのような羽をつけ,
その羽の基部に小さな種をつけた翼果を形成します。
そして時が来ると,その翼果は樹から放れ,そのプロペラで風に乗り,
新たな地に種を運びます。


その紅色のプロペラ果,
新緑の枝葉の一面にこんなにもたくさんついていました。


春なのに葉の紅いカエデが新緑のカエデと並んでいました。
よく見ると,その葉の紅いカエデにも翼果がついています。
紅いカエデはプロペラ果もより紅いようです。


上のカエデの近くに,カツラの樹がありました。
カツラは新緑の葉の形,質感がすばらしく,
また秋の紅葉の質感もすばらしく,好きな樹です。

新緑のまぶしきほどに透きとおり
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水木(ミズキ)

2011-05-26 22:18:45 | 花,植物
この時期の山野の移り変わりは早いものです。
10日ほど前は,緑の葉に雪が降ったような
ミズキの花が山野に咲き誇っていましたが,
今はもうその姿はありません。
ヤマボウシの白い花が代わりとばかりに咲いています。
ミズキもヤマボウシも普段は存在をほとんど感じない木ですが,
この時期になると通勤道,山の繁みのあちらこちらにこの木があったことを知ります。


新宿御苑にて,
大木の水木が池を覆うように配され,ちょうど花を咲かせ始めていました(5/5)。
3月の地震で崩れたのでしょうか,手前の工事中のコーンが無粋です。


よく通る道際,この木は水木でした。
花が咲いて初めて知ります。


樹液が多く,春先に枝や幹を切ると水が滴るところから水木の名があります。
「ゲゲゲの鬼太郎」の漫画家水木しげるは
名がしげるであるので,このミズキをペンネームにしたのかと思いましたが,
売れる前に住んでいたのが水木荘,
そこからの名のようです。しげるは本名だそうです。


花をアップしてみるとこんな形の小花が密集しています。
蘂が長く,蜜もあるのでしょう,虫もよく集まり,受粉効果が高いと見え,
夏にはこの花のほとんどが黒い実となります。
それも一つの夏の景色です。

咲いて知る知りたる道の水木かな
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いずれアヤメかカキツバタ

2011-05-25 22:23:49 | 花,植物
ゴールデンウイークが終わり,5月も中旬になると,
アヤメ科の花がよく眼に入ります。
散歩をしていて,濃い紫の花があちらこちらに咲いていました。
一見,まったく同じに見えますが,アヤメとカキツバタ,異なる花なのです。




道路脇の休耕水田そして道端に植えられ,
花を一斉に咲かせていたアヤメです。
外花被の基部に虎斑模様すなわち文目(あやめ)模様が確認できます。
この模様がアヤメの名の由来なのですが,
漢字ではショウブとも読む菖蒲と書き,混乱を引き起こします。
昔からアヤメ,ハナショウブ,カキツパタが
混同されていただろうことが想像されます




一見,上のアヤメと全く同じです。
池のほとりに咲いていました。
外花被の基部に白い筋模様があるのでカキツバタ,
その筋模様でアヤメと区別ができます。
ちなみにハナショウブは同じ場所に黄色の筋模様があるそうです。
生育場所もカキツバタ,ハナショウブは水分の多い湿原を好み,
アヤメは水はけのよい場所を好むようです。

首背筋真直に伸ばしあやめ咲く
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ヒトリシズカ・フタリシズカ

2011-05-24 23:20:05 | 花,植物
春,少し時期がずれますが,
いずれも低山の林縁などの木陰に花をつける
ヒトリシズカとフタリシズカ,
同時に取り上げたくなる二つの植物です。
どちらもセンリョウ科,
名にあるシズカ(靜)はいずれも源義経の愛妾,
静御前が由来となっています。
シズカの名がつけられなければ,
二つとも見向きもされなかったと思われる草の花です。




花穂が1本であるところから一人靜,
ヨシノシズカ(吉野静)ともよばれています。
静御前が吉野山で義経を偲びつつ,
頼朝の前で舞を舞う姿に見立てたそうです。
4月初旬から中下旬に花をつけます。




花穂が2本なのでフタリシズカ(二人靜)ですが,
実際は2本より,3本,4本のものが多いようです。
静御前の霊と霊が取り付いた野摘み女が並んで踊るという,
能の「二人靜」が名の由来になっています。
ヒトリシズカより花は半月ほど遅く,
4月下旬から5月上旬に咲きます。

寂しきに一人靜の花群れる
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桐の花,マツバウンラン

2011-05-23 21:42:44 | 花,植物





冬の間,ずっと実のような蕾を育ていた桐の木,
その桐の蕾がやっと開いて美しい桐の花になっていました(5/8)。。
桐は立派な樹木ですが,(ゴマノハ)グサ科の植物です。


ゴマノハグサ科の野の草には,
ムラサキゴケ,トキワハゼなどがありますが,
花がウンランに似ていて,葉が細葉のマツバウンランもコマノハグサ科の植物です。
他の草が生えづらい荒地,痩せ地に好んで生えます。
こんな部分はナズナ,ぺんぺん草に似ています。

桐咲くや数寄屋造りの大門に
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カタバミの花

2011-05-22 23:18:34 | 花,植物
人里の道端などに最もよくみられるカタバミ,ムラサキカタバミの花,
園芸品種として開発されているオキザリスの基になっている多年草の野草の花です。




ムラサキカタバミです。
よく見られる雑草の花ですが,
花も葉もよくみるときれいです。


芋カタバミの花,写真はあまり密集していませんが,
もっと密集してたくさんの花をつけて咲いていることが多い花です。
ムラサキカタバミによく似ていますが,
花色,特に中心部の花色が濃いのが特徴です。


この黄色の花がカタバミ,
いろんな場所に極めて多くみられます。
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