行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ウラシマソウにマムシグサ

2013-05-31 22:10:38 | 花,植物
今年は季節の移り変わりが早く,
まだ5月ですが,東京でも梅雨入りをしたようです。


4月の中旬の写真になりますが,
公園の林間に見つけたサトイモ科テンナンショウ属の草,
ウラシマソウの仏炎苞(ぶつえんほう)です。
花はこの中に隠れて咲きます。


サトイモ科植物特有の仏炎苞ですが,
その中に,肉穂花序があります。
その肉穂花序から伸びる長い糸状の付属物を釣り糸,
草全体を釣竿を背負う浦島太郎の姿に見立てて,
ウラシマソウの名がつけられたそうです。


上とは別のウラシマソウです。
仏炎苞が2つ見られます。
花(肉穂花序)を探してみましたが,
仏炎苞に隠れてなかなか見えません。
花に誘われてこの仏炎苞の中に入った昆虫,
外に出ようとしても出口が見つからず花の周りを動き回ります。
その結果,受粉が進む仕組みになっているそうです。
仏炎苞にそんな役割があるようです。
写真はいずれも4/14,稲城中央公園にて。


こちらはマムシグサ,
茎(偽茎)がマムシの肌模様に似ているから
この名がつけられたそうです。


するすると伸びた仏炎苞の形が
ちょうど,ヘビが鎌首をもたげたように見えるところからも
この名がひろまり,定着していると思われます。
稲城城山公園の林間にて(4/28)。
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いずれアヤメかカキツバタ

2013-05-30 17:43:23 | 花,植物

5月から6月,
ほぼ時期を同じにして咲く,アヤメとカキツバタ,
いずれもアヤメ科で花色は両者とも紫色,
見分けの難しい二つです。
写真はアヤメです。


別に,水辺でなくとも
乾いた山野に生えるアヤメです。
アヤメ(綾目)の名のとおり,
花びらの付け根から見られる網目模様が特徴になります。


茎を真直ぐに伸ばし,
茎頂に花をつけます。
姿がよい花です。


湿原や水辺に生えるカキツバタです。
花びら付け根の白い目型模様が特徴になります。


アヤメに比較すると,
見ることが少ないカキツバタですが,
水辺にあり,白い目型模様,カキツバタです。
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ヘラオオバコに赤い花

2013-05-29 22:35:00 | 花,植物

4月も下旬,道端や河川敷の荒地などに,
するすると伸ばした茎に花穂をつけ,
白い小さな花をたくさんつけている草をよく目にします。


ヨーロッパ原産のオオバコ科オオバコ属の雑草,
ヘラオオバコです。
葉が細長くヘラ状であるのでこの名があります。
その花を拡大してみると,
米粒のような形をしています。


このヘラオオバコ,
先に記したように穂に白い花をつけるのですが,
穂に紅色の花?が咲いているものを見つけました。
新種発見?と思いましたが,
そんな話は聞いたことがありません。


不思議に思い,
後日,その花をマクロレンズで撮ってみました。
紅い花は紅いダニでした。


無数の紅いタカラダニが花穂に寄生し,
紅い花のように見えたのです。
タカラダニは暖かくなると,マンションのベランダなど,
コンクリートの上でよく見つかるダニですが
こんなところに巣を作っているようです。


こちらはオオバコ(大葉子),
車前草の名があるように舗装されていない道などに
日本に古くから見られる草,葉は丸葉です
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ニガナ(苦菜)

2013-05-28 22:07:10 | 花,植物

林縁の草地にニガナ(苦菜)が群生し,
盛りに花をつけていました(5/12)。
草地の緑にニガナの黄色がやさしく感じます。


日本全土に分布し,
道端や低山の野に普通に見られるキク科ニガナ属の多年草です。
普通に見られるとありますが,
同じキク科の春の黄色花,オオジシバリやタンポポなどと比べると,
見る機会はかなり少ないように思います。


小ぶりでシンプルな5弁花,
どういうわけか,それが美しく感じられるニガナです。
葉や茎に苦味のある白い乳液を含むため,
苦菜(ニガナ)の名がつけられましたが,
菜の字は食用にされるからではないようです。


少し離れて,日当たりのよい斜面に咲いていたニガナ,
咲きはじめから少し時間が経っているようで,
花数もまばら,茎も茶色で堅そうに見えます。
少ない花数ですが,
よくみると,同じ草に5弁,6弁,7弁の花が確認できます。
これもニガナの特徴のようです。


そのニガナの花弁,
マクロレンズで撮ってみました。
この花,7弁のようですが,
花びらの大きさがそれぞれ違います。


5弁と6弁の花が隣合わせに咲いています。
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ルリジサ(ポリジ)

2013-05-27 21:05:36 | 花,植物



畑地の隅に美しい青色,星型の花を見つけました。
花は下向きに開き,
茎や葉は白い剛毛でびっしりと覆われています。
花の美しさとは裏腹に少し恐ろしげにも感じる草です。


この草,ポリジの名で流通していますが,
ルリジサ(瑠璃苣)の名が正しい,
ヨーロッパ原産のムラサキ科の多年草植物です。


瑠璃苣の苣はチシャを指します。
その名のとおり,若葉はサラダなどにして食べられます。
また,ハーブ植物としても知られ,
花や葉はハーブティーやルリジサ油,
入浴剤などとして利用されています。




この花も香りがよく,蜜も甘いと思われます。
蜜蜂がたくさん集まっていました。
どの蜂も蘂を抱えるようにして蜜を吸っています。
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ナワシロイチゴ

2013-05-26 21:26:20 | 花,植物

他のキイチゴに少し遅れて,
ナワシロイチゴがたくさんの花を咲かせていました(5/4)。


キイチゴの花は白と思っていましたが,
ナワシロイチゴは紅色,
しかも,この花これ以上開きません。
これで十分咲いている状態なのです。


香りもよく蜜も多いのでしょう,
蜜蜂が何匹か集まってきていました。


蕾のような花をこじ開けるようにして
蜜を吸っています。
これが花が開かなくても実ができる理由のようです。


稲の苗床である苗代が作られるころに
実をつけるので苗代苺(ナワシロイチゴ)の名が
つけられたそうです。


しかし,5月初旬に花が咲いているので,
実は多分6月下旬から7月ごろになると思われます。
田植えが早くなった現代では,
苗代が作られるころに花をつけるのほうが
適しているかもしれません。
サツキイチゴ,サオトメイチゴの別名もあります。
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三色の庭石菖(ニワゼキショウ)

2013-05-26 00:00:10 | 花,植物
可憐な雑草花,庭石菖(ニワゼキショウ)が
道端や芝の中に小さな花を咲かせていました(5/6)。
その名からも分かるように,アヤメ科の植物です。
そして,このニワゼキショウ,花色が3つありました。




白色の花びらに花の中心部が赤紫のニワゼキショウです。
我が家の芝の中に花を咲かせていました。




薄い紅色の花びら,中心部はそれより濃い紅色です。
この花色のものが野に最も多く見られます。




花びらが上の2つに比べるとやや小さく,
かすかに青色を帯びた白色のニワゼキショウです。
そして花の中心部の色も青紫です。
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立浪草(タツナミソウ)

2013-05-24 21:15:26 | 花,植物

山野の草花,雑草とは呼ばれないタツナミソウですが,
気をつけていると,
野道の端などに花を時々見つけることができます。
自宅の前のツツジの植え込みの中に,
どういうわけか,紫色と白色
両方のタツナミソウを見つけました(4/28)。


昨年は記憶がありませんので,
ここに花をつけるのは今年が初めてと思われます。
どこからどうやって種がきたのでしょうか。


花つきのよいタツナミソウが道端に群生していました(5/4)。
シソ科の多年草であるタツナミソウ,
葉も花もたしかにシソ科のものです。
花の咲く姿が波の寄せてくる形を連想させるところから,
立浪草の名がつけられています。


5月19日,城山公園の山道を歩いていて,
山道のあちらこちらにタツナミソウの
紫の花を見つけました。
上のものから3週間ほど経っていますので,
違う種類のタツナミソウでしょうか。


タツナミソウにはオカタツナミ,ホナガタツナミなど,
種類がいくつかあるそうです。
しかし,ネットなどで写真を見ても
それらの区別がつきません。
違いが分からりません。
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春田の雑草花(ゲンゲ,ハコベ,ハハコグサ)

2013-05-23 22:13:40 | 花,植物
まだ田植え前の春田,
畦を中に入ってみると,
アザミやオオジシバリだけではなく,
花畑のように雑草の花が咲いていました(4/28)。


レンゲソウとも呼ばれるゲンゲ(紫雲英),
過去に群生してあったなごりでしょうか,
田のあちらこちらに赤紫色の花が見られました。


田にすき込めば有効な肥料となるマメ科植物です。
そういわれれば,花びらは少ないですが,
同じマメ科のムラサキツメグサに
似ているように思われてきました。


ハコベ,多分コハコベでしょうか,
白い可憐な小さな花です。
花弁が10弁に見えますが,実際は5弁花です。
基部で2つに裂けているため10弁のように見えます。
春の七草の一つです。


ハハコグサ,御形(オギョウ)の名で知られる
これも春の七草の一つ,
花色も葉の色もやさしそう,
春を感じさせる日本古来の植物です。


以前とりあげたサギゴケ,
紫と白が混生して,たくさん花をつけていました。
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春田の雑草花(オオジシバリ,ジシバリ)

2013-05-22 22:49:01 | 花,植物

春田にはいろいろな雑草の花が見られます。
花壇にあってもよいと思うほど,
きれいに思えるオオジシバリもその一つです。


やや湿り気のある場所を好むオオジシバリ,
春4月から5月,水田の畦などよく見られます。
地を這うようにたくさん生えているので,
ジバシリ(地走り)かと思いますが,
ジシバリ(地縛り)です。


茎の節々から根を伸ばし,
地を縛り付けるように伸びる草にジシバリがあり,
その大型のものということでオオジシバリの名があるそうです。
ジシバリもオオジシバリもキク科ニガナ属,
農家にとっては駆除しづらい結構やっかいな雑草のようです。


ニガナ属の花によくみられますが,
蕊がくるりと丸まったところがチャーミングです。


オオジシバリはジシバリから名がつきましたが,
個体数はオオジシバリの方が圧倒的に多いようです。
写真は野に見つけたジシバリ,
花も少し小型ですが,葉が丸くかなり小型です。
湿った場所より乾いた場所を好むようです。

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