行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ヤマユリ、ヤブミョウガ、ソクズの花

2018-07-31 20:00:48 | 花,植物
谷戸の林縁に
ヤマユリ、ヤブミョウガ、ソクズの花を写しました(7/12)。


林縁の陰地にヤマユリが
今が盛りに、豪華にたくさんの花をつけていました。
こんなに大きな美しいユリが山野のところどころに
自生し、芳香を放っています。
考えて見ればすばらしいことです。


ユリ科ユリ属ヤマユリ。
日本特産のユリ、北陸地方を除く近畿地方以北の山地の林縁や草地に分布します。
花の大きさは直径20cm以上とユリの中でも最大級、
そんな花が複数つくと花の重みで茎が傾き、
花が下向きになってしまうことが多いのです。


発芽から開花までには5年以上かかり、
株が古いほど多くの花をつけるということなので
この株はかなりの古株です。
ヤマユリの花の奥にはヤブミョウガの群生が確認できます。


ツユクサ科ヤブミョウガ。
葉がミョウガに似ているのでこの名がつけられていますが、
ミョウガはショウガ科、花の構造は全く異なります。
7~8月、茎の先端から花序を上に伸ばし、ツユクサ科の白い花をつけます。


同日、ヤマユリの花の近くにソクズが群生して、
花をつけていました。
ソクズ、レンプクソウ科の多年草、
白い小さな花や羽状複葉の姿がニワトコに似ているので
クサニワトコの別名があります。


花期は7-8月、
茎の先端に大型の散房状集散花序をつけ、
小さな白い花を多数つけます。
平安時代以前に中国から薬用として伝来したものが
野生化したといわれています。


花をアップに写して見ると、
花序の中に杯状の黄色い物体があるのがわかります。
花には蜜はなく、花序のところどころにあるこの腺体に蜜をためます。
どの腺体にもアリが一匹ずつより、蜜を食べていました。

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オトギリソウとその仲間

2018-07-30 20:00:29 | 花,植物
7月の散歩道に見つけたオトギリソウの小さな花、
そして、6月に写したトモエソウ、コゴメバオトギリ、
ビヨウヤナギ、キンシバイを合わせて載せます。
いずれもオトギリソウ科オトギリソウ属、
雄蕊が見どころの黄色の花です。


オトギリソウ(弟切草)。
散歩道の公園の山道に一茎だけですが、花をつけていました(7/12)。
夏、山野の中にひっそりと2cm程の黄色の花を咲かせます。


日本全土に見られる多年草です。
葉は披針(ひしん)形で先が円く、
葉の表面に黒色の油点が見られます。
(上写真、7/17、静岡菊川市にて)。


雨に濡れたトモエソウ(巴草)。
径5cmほどの、黄色の5弁花が茎や枝の先につきます。
花は巴形のゆがんだ形、これが和名の由来です。
山地などの日当たりのよい草地に自生しますが数は少ないとのこと、
写真上は公園のトモエソウ、植えられたものです。


コゴメバオトギリ(小米葉弟切)。
ヨーロッパ原産の帰化種、
荒れ地、造成地、河川敷などに生育し、個体数を増やしています。
葉は楕円状披針形で名のとおり小さく、
明点が散在し、ふちには黒い油点が見られます。
花期は5〜7月。写真は多摩川河川敷にて。


ビヨウヤナギ(美容柳)。
中国原産の半常緑性の小低木、
約300年前に日本に渡来し、
庭木や公園木としてよく栽培されています。


花期は5-7月頃、
梅雨時にアジサイとともに目を引きます。
オトギリソウの仲間の中でも、
特に長い雄蕊が美しく、見栄えがします。


キンシバイ(金糸梅)。
ビヨウヤナギとほぼ同じ時期に花をつけるオトギリソウ属の半常緑性の小低木です。
5弁の花の形が梅に似ていて、
たくさんの雄蕊がまるで金糸の束のようなので「金糸梅]の名です。
こちらも約200年前に中国から渡来しています。

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6月下旬、シソ科の花

2018-07-29 20:00:41 | 花,植物
6月下旬、
山の散歩道に写したシソ科の花を集めて見ました。


イヌゴマ。
やや水気の多い場所を好む多年草。
6月下旬から8月にかけて茎の先端に
ピンク色の唇形花をつけます。


葉は細長い楕円形、
イヌゴマの名は花がゴマに似ているところから。
夏野に目立つきれいな花です。


ニガクサ。
林縁や河川敷など、これもやや湿ったところを好む多年草です。
夏、茎の頂近くに短い花穂を出し、
ピンク色の花をつけます。
花は下唇部分の大きな唇形です。


葉は対生、はっきりした葉脈が模様のようです。


ウツボグサ。
6月~8月、茎の先に柱形の花穂をつくり、
そこに紫色の花をたくさんつけます。
草地や道端などに見られる多年草ですが、
人里近くでは見ることが少なくなっています。


アキノタムラソウ。
秋の名がつきますが、
花期は7月から11月と長期にわたります。
花は青紫色で唇形、やや斜め上を向いています。


バジルの花、
多分植えられたものでしょうが
花は終わりに近いようです。

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アフリカハマユウ、オオバノギボウシ、オカトラノオ

2018-07-28 20:00:26 | 花,植物
6月中旬、
まだそれほど暑くなく、時々雨も降りました。
酷暑が続く7月下旬に思い浮かべると、いい気候でした。
そんな6月中頃、散歩の道端に写した白い草の花、
みずみずしく、美しく感じます。


ヒガンバナ科アフリカハマユウ。
南アフリカが原産、明治時代のはじめに持ち込まれ、
インドハマユウと同定されていましたが
最近になりそれは間違いであり、アフリカハマユウと訂正されています。


原種は花に赤い筋が入ったものが多いそうですか、
テッポウユリに似た真っ白な花が素敵です。
咲きたての花は清楚できれいですが、
すぐに傷んでしまうのが少し残念です。


雨の最中にアフリカハマユウの花を写していました(6/20)。
花びらが雨で透けて見えます。


オオバギボウシ。
山地の草原や林縁に見られるギボウシ属の多年草、
6〜8月、漏斗型の白色または淡紫色の花をやや下向きに咲かせます。
蕾が橋の欄干の擬宝珠(ギボウシ)に似ているのでその名があります。


オカトラノオ。
サクラソウ科オカトラノオ属の多年草、
平地から低い山地の日当たりのよい草地や道端に見られ、
6~7月、白色の小さな花を茎の先に総状につけます。
下方から開花していき、花穂の先端が虎の尾のように垂れ下がります。


ケシ科タケニグサ。
道ばたや造成地、林縁などに見られる大型の多年草、
夏に茎の先に円錐花序をつけ、花を多数咲かせます。
花弁はなく、雄蕊の白い花糸が綿のようです。


クララ。
マメ科クララ属の多年草、女性の名のようですが、
この草の根を噛むとクラクラするほど苦いことから眩草(くららぐさ)、
これが転じてクララとなったとのこと。
6~7月、総状花序に淡黄色の花を多数つけます。
絶滅危惧種の蝶、オオルリシジミの幼虫はこの草だけが食草とのこと、
この草が少なくなっているのが絶滅危惧の大きな要因のようです。
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ゴマフカミキリ、ヤツメカミキリなど

2018-07-27 20:00:32 | 昆虫
昨日に続いてカミキリムシ、
5月の散歩道に写したものを名を調べて見ました。
種類が多く、よく似たものが多いカミキリムシ科です。


似たような体色、模様のカミキリムシが多くて迷いましたが
ゴマフカミキリと判断しました。
黒っぽい地に黄褐色の斑点が散らばる、
その様子から胡麻斑(ごまふ)の名があります。


これもゴマフカミキリと思われます。
伐採木にいることが多いカミキリムシですが、
5月ですのでハルジオンでしょうか、花の上にいました。


ヤツメカミキリ。
図鑑には薄黄緑色とありますので少し色が褪せています。
頭部から腹端にかけて黒色の斑紋が
規則的に並んでいるのでヤツメカミキリです。


ベニカミキリ。
鮮やかな赤い体色、
前胸部には5つの黒紋が見られるカミキリムシです。
晴れた日、飛んでいる姿は赤色が日に輝ききれいです。
成虫は花の蜜を食べます。


ヨツスジハナカミキリ。
上翅に黄色と黒色の縞模様を持つカミキリムシ、
アシナガバチに擬態していると言われています。
クリ、リョウブなど、各種の花に集まります。
上写真、ドクダミの花にいました。


ツマグロハナカミキリ。
頭部と胸部は黒で、上翅は黄褐色のカミキリムシ。
上翅の端が黒くなっているのが名の由来です。
色彩変異が大きく、上翅の全体が黒化した個体もいるようです。


ツマグロハナカミキリによく似ていますが
ジョウカイボン科ジョウカイホン。
ジョウカイボンの仲間は触角が長く、
体型もカミキリムシとよく似ていて、よくカミキリムシと間違われます。
林の周辺や草原などいろいろな場所でよく見つけられます。
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ゴマダラカミキリ、キボシカミキリ、シロボシカミキリ

2018-07-26 20:00:11 | 昆虫
6~7月の散歩中、
意識して探したわけではありませんが、
目にしては写したカミキリムシを集めて見ました。


ゴマダラカミキリ1(7/17)。
光沢のある黒色の地に
白紋がゴマをたらしたように散らばります。


ゴマダラカミキリ2(6/24)。
都市部でも見られ、比較的大型、
体色も目立ち、カミキリムシの中ではよく知られた種です。
白紋の位置、形は個体によって差異があります。


ゴマダラカミキリ3(6/17)。
柑橘、イチジクなど広範囲の樹木を食害しますが
草の汁も吸うようです。


キボシカミキリ。
深緑色の地に黄色の紋が散らばります。
これも樹木を食害するカミキリムシです。
中国、台湾からの帰化種。


ピントがうまくあっていませんが
シラホシカミキリのようです。
胸部が黒色、上翅の地色は茶褐色で白い紋があります。
ゴマダラやキボシに比べると小型のカミキリムシです。


3日ほど前に載せましたが
キボシ、シラホシと続いたのでルリボシカミキリ。
青色の地に明確な黒紋、
美しいカミキリムシです。


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エグリトラカミキリ、ニイジマトラカミキリ

2018-07-25 20:00:06 | 昆虫
山の林の伐採木、
よく探して見るとキイロトラカミキリ以外の
トラカミキリもいました。
さっそく昆虫図鑑で調査、
エグリトラカミキリとニイジマトラカミキリです。


エグリトラカミキリ。
胸部は黒色、上翅は灰色で黒い紋がある小さなカミキリムシです。
よく似たものにクロトラカミキリがいますが、
クロトラは少ないということなので、
エグリトラカミキリとしました。


積み重ねられた伐採木の下に逃げたエグリトラを隙間から。
逆さまでも平気で動いていました。
クヌギやコナラなどの倒木、伐採木


エグリトラカミキリ、
胸部には細かい毛がはえ、
翅末端に棘が見られます。


この個体、淡い青色です。


ニイジマトラカミキリ。
お洒落な色彩・斑紋をしています。
上翅の白色の帯、一八一八の文字が書かれたように見えます。


このカミキリも里山の倒木、伐採木に
よく見られるカミキリムシの一つとのことですが初見です。


ニイジマトラカミキリ、
よく見ると交尾中、二匹が重なっています。
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キイロトラカミキリ

2018-07-24 20:00:35 | 昆虫
キイロトラカミキリ、
キをチに読み替えると、
タイガーズファンにとってはとてもうれしい名です。
ルリボシカミキリと同じように、
6月の伐採木の上に数匹が集まり、動き回っていました。


キイロトラカミキリ、
黄色の地に黒い斑紋があります。
体長は15mmほど、ルリボシカミキリの約半分、
体幅、体高を考えると、ずいぶん小さく感じます。


薄暗い場所、
小さな体で動きまわるのでなかなか撮るのが難しく、
動かない交尾中の写真が多くなりました。


公園の木の葉にキイロトラカミキリ、
個体数は多いようです。


隠れていた雄がにわかに現れ、
違法タックル?。
アメフトのタックル問題の時期でした。


タックル成功。
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ルリボシカミキリ

2018-07-23 20:00:00 | 昆虫
猛暑が続いた7月初旬、
稲城南山、林の中に置かれた伐採木に、
今年もルリボシカミキリを見つけました。
美しいその姿、望遠マクロにつけかえて、しばらく写していました。


ルリボシカミキリ。
日本固有のカミキリムシです。
美しい青色、その青の上に散る黒色の斑点、
切手のデザインにもなり、美しい昆虫の日本代表です。


上と同じ個体。
伐採木の切断面を上下に移動を繰り返していました。
日が当たり、明るい青色に撮れました。


「その青色はどんな絵の具をもってしても描けないくらいあざやかで深く青い。
こんな青は、フェルメールだって出すことができない。
その青の上に散る斑点は真っ黒。
高名な書家が、筆につややかな漆を含ませて一気に打ったような二列三段の見事な丸い点。
大きく張り出した優美な触角にまで青色と黒色の互い違いの模様が並ぶ。
私は息を殺してずっとその青を見つづけた。」
生物学者、福岡伸一博士の随筆、「ルリボシカミキリの青」より。


交尾中のルリボシカミキリ、上が雄です。
雌雄での体色の違いはないようですが
節ごとに青と黒に色分けされた触角により雌雄が見分けられのます。
触角の黒色部、
雄は3節から5節までが、
雌は3節から7節までが膨らんで見えます(6、7節の膨らみは小さい)。


正面から顔と触角を。
触角は多くのカミキリムシがそうであるように、
その長さは長を大きく超え、約2倍ほどになります。
この角度から写すと触角の膨らみがよくわかります。
3節から5節までが膨らみ、6節以後は膨らみがありません。
これは雄です。


触角から、これは雌です。
ルリボシカミキリの青色は淡いもの、濃いもの、
個体により差異があり、
よく見ると前翅の3対の黒い紋様の形・大きさも個体により差異があります。


笹の緑の上にもルリボシカミキリが撮れました。
伐採木の上とはまた違った趣があります。


横からも写しました。
雌の個体と思われます。
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7月初旬のミヤマアカネ

2018-07-22 20:00:31 | 昆虫
7月の初旬、
多摩川の河川敷の草原に
ミヤマアカネを複数写しました。
まだ7月ですがもう紅くなり初めている個体もいます。
ミヤマ(深山)の名がつきますが、
平地にもよく見られるアカネ属のアカトンボです。


翅に太い褐色の帯が特徴のミヤマアカネ、
6月頃から成虫が見られます。
発生当初の未成熟個体は雌雄とも同じような翅色、体色をしていますが、
それでもよく見ると雌雄がわかります。
写真上は下腹部に出っ張り(副性器)があるので雄。


上と同じような角度で写したミヤマアカネ、
下腹部に出っ張り(副性器)がなく、雌です。


これも雌、
雄に比べ、胸部、腹部の表側が鈍い褐色となります。


腹部上側、頭部が紅色に変わりはじめています。
赤くなるのは雄、
頭部、胴体、翅の縁紋の色が
秋に向かって徐々に紅色に変化していきます。


この雄は翅の縁紋も薄っすらと紅色、
これから秋に向けてさらに鮮やかな紅色になります。
雌の縁紋は成熟しても白色のまま。


これは雌、
腹部がやや太く、尻尾に黒い斑があるのも雌の特徴です。
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