行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

オオバンとカワセミ

2013-02-28 23:42:06 | 
多摩川の府中側に,
主流から離れて,溜まり水が池のようになっている場所があります。


昨年の12月,そこを訪れると,
水の周囲は葦の枯れ茎に覆われ,
水にはオオバンの一家が10羽ほどかたまって生活していました。


2月17日,あのオオバンはまだいるかと,
足を伸ばしてみましたがオオバンの姿はもうありません。
しかし,水の周囲は新しい緑が生え,春の気配です。
その緑の周囲ではカワセミが盛んにダイビングを繰り返しています。
距離があり,カワセミは小さくしか撮れませんが,
多摩川のカワセミ,その証拠写真です。
嘴の下部がオレンジ色,雌のカワセミです。


ダイビングをして上がってきたカワセミ,
よくみると小魚をくわえています。
これも遠くでの写真,カワセミ写真になりませんが,
一応,魚をくわえて飛ぶカワセミです。
こうなると,もっと倍率の高いレンズを手に入れて,
しっかり構えて撮ってみたい,そんな欲求がでてきます。


再び飛んでいるカワセミにシャッターを切ってみました。
そこに何かが飛んできたように思いましたが,
液晶を見るとカワセミがその鳥に襲われているようです。
天敵のトンビや鷹の仲間にしては小さいように思います。
そばにムクドリがいましたので,それでしょうか。

翡翠の水音軽き春の川
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ツグミ(鶇)

2013-02-27 23:06:49 | 
ときどき登場しているツグミ(鶇)ですが,
主役としての登場はこの冬初めてになります。


ツグミは秋にシベリアなどから日本全国に渡ってくる冬鳥,
渡来当初は集団で林の中などを生活の場とします。
この時期のツグミは人馴れもしておらず,
警戒心が強く,写真もなかなか撮らせてくれません。


冬が進むに連れて,渡来当初が嘘かのように人馴れをし,
単独で公園や畑などの地上で,
採餌活動をしている姿がよく見られるようになります。


体型は小鳥にしては大型で,眼につきやすいことがあり,
里の冬鳥としては最も多くといえるほど,
見かけるツグミ(鶇)です。


かなり冷たい風の寒い日にもかかわらず,
水浴びをしていました。


葉陰に隠れて,人がのぞいているのにも気がつかず,
羽を広げたり閉じたりして,毛繕いをしています。




かなりの長い時間同じ場所に留まり,
いろいろな姿を見せてくれました。


鳥肌の腹膨らませる鶫かな
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モズの雄

2013-02-26 22:44:48 | 
この冬,雄モズにはなかなかめぐり合えませんでしたが,
2月になり,やっと撮れました。




モズの雌雄の区別は眼を通る黒い帯(過眼線),
これが黒いのが雄,雌は色が薄く茶色です。 
写真は2羽とも黒く太い過眼線が確認できます。




正面からの雄モズ,
なにやら可愛いげなポーズを見せています。
この時期になると,秋に蓄えた早贄も食べつくしてしまい
食べるものに不自由しているのか,
この雄たち,いずれも体型がずいぶんスマート,
痩せて見えます。


参考に12月に撮った雌モズ,
これはうまい具合にすぐ近くによって撮れました。
鳥は近くで撮れればきれいに写ります。
過眼線が黒ではなく茶色なのがよく分かります。

痩せ鵙や武士は食わねど爪楊枝
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赤鷽(アカウソ)

2013-02-25 21:07:34 | 
「真っ赤な嘘」という言い回しがありますが,
今日の写真は,嘘ではなく鷽(ウソ),赤鷽です。


とても風の冷たい日,
自宅近くを散歩していると,小鳥が何羽か木の芽を突いています(2/16)。
逆光ではっきり見えず,
ずんくりした体型,大きさなどからカワラヒワ?と思いましたが,
光を受けて,金属色に輝く紅色がちらちらと見えます。
同じアトリ科のウソ(鷽)のようです。
写真は雄のアカウソ,頬から喉下の紅色が見事です。


古語で「うそ」とは口笛を表し,
ウソの鳴き声が口笛のように聞こえるので,
ウソ(鷽)の名がつけられたとのことです。
写真,これも雄の後姿,
顔もちらっと見え,喉下の紅色が確認できます。
それにしても,ずいぶんとメタボな下半身です。




生物の分類で
「独立の種とはしがたいが,同種とも言いがたいもの」
を亜種と言うそうです。
ウソ(鷽)には,ウソとアカウソ,ベニバラウソと3亜種があり,
はっきりと異なるのが,腹部の色です。
ウソはグレー,アカウソは薄い紅色,
ベニバラははっきりした紅色になります。
この群れはどれも薄い紅色,アカウソの一群です。




これらのウソ,本州や北海道の山地で繁殖し,
冬には南下して,平地の林にも姿を現すようです。
このウソ,体型に見合って,とても食欲旺盛です。
見ている間に桜の花芽を次々に食べ,口いっぱいにしていました。
これでは桜の花がなくなってしまいそうです。
写真は喉に紅色がなく,どれも雌です。


これも雌の個体ですが,一羽,地上に下りてきて,
マンホールの上にこぼれた花芽を拾っていました。
下から見上げた写真ばかりでしたが,
横から見るとずいぶん感じが違います。

鷽の口幼き花芽食い散らす
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河原の白梅

2013-02-24 21:30:32 | 花,植物

誰かが植えたものでしょうか,
それとも自生しているのでしょうか,
多摩川の広い河原の萱場の中,
まだ残る芒の枯れ穂に混じり白梅が咲いていました(2/17)。


芒の枯れ穂に白梅,
おもしろい組み合わせです。


多摩川の土手から府中郷土の森の梅園が覗けます。
昨年に続いて今年も梅の開花がかなり遅れているようです。
もう梅祭りの時期と思いますが,
まだ花はちらりちらりのようです。
それでも,探梅の人たちがたくさん訪れています。
そんな人たちを歓迎するかのように,
この樹はもう白梅が満開の様子です。


最後に白つながりで,
その土手下の藪に残っていた真っ白な綿毛です。
これ夏の終わりに咲く仙人草(センニンソウ)の綿毛,
センニンソウの名は,この白い綿毛を
仙人の髭に見立ててつけられました。

誰も見ぬ場所の白梅凛とする
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ネコヤナギ花穂,モクレン蕾

2013-02-23 23:38:38 | 花,植物

とても冷たい風が吹いていた2月16日,
これも春を告げる植物の一つ,
ネコヤナギの花穂が殻を破り,
その白い姿を見せていました。


ネコヤナギは水辺によく見られる
雌雄異株の低木,
これは雄花でしょうか,雌花でしょうか,
これからこの花穂にどちらかの花が咲きます。


ネコヤナギを小さくしたようなこの穂,
モクレンの蕾です。
冬の間,時間をかけて徐々に膨らみ,
桜が咲く前に花開きます。


眼のよくない私,
このたくさん白いもの,
なんだろうと思って望遠でのぞいて見ました。
モクレンの蕾のようです。
あるいはコブシかも知れませんが,
こんなにたくさんの蕾が開いたら見事なものです。


これもモクレンの蕾,
奥の桜の枝にとまるアカウソにAFしたつもりでしたが,
隣接した手前の蕾にフォーカスがきてしまいました。
背景にアカウソの喉の紅色がボケてきれいです。

猫柳夕べの雨を凍てつかせ

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福寿草

2013-02-22 22:10:18 | 花,植物
フクジュソウ,音の響きもよいですが,
福寿草,文字にするとなおさらありがたく感じます。


南多摩駅へ向かう途中,
城山公園の野草エリアを覗いてみると,
春を告げる花,福寿草が黄色の花びらをのぞかせていました(2/17)。
まだ午前9時,花は開いていません。


福寿草は寒さから花芯を守るためか,
日中そして晴れた日にだけ花を開くのです。
曇りの日や夜間は花を閉じてしまうのです。


帰り道に再び福寿草をのぞいてみました。
時間は間もなく13時,天気もよくなり,
福寿草がきれいに開花していました。


元日草の名もあり,
春を告げる代表的なキンポウゲ科の草花です。
名前からも正月の花とされていますが,
露地で実際に咲くのは2月から3月になります。


同じく,春を告げる植物フキノトウも
朽ち葉の中から芽を出していました。


福寿草 昼飯前の開花かな
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よく似るルリビタキ,ジョウビタキ

2013-02-21 21:24:21 | 
ルリビタキ雌(若鳥)とジョウビタキ雌,
体色は異なりますが,
スタイルそしてポーズはよく似ています。
そして,かなり近くに寄ることを許してくれるこの2種,
姿をアップにしてみました。


上谷戸親水公園の水辺を歩いていると,
小鳥が一羽,飛び出してきて,
目の前の木杭にとまりました。
ちょうど逆光下,体色がよくわかりませんが,
こんなところにとまるのは多分ルリビタキかジョウビタキ,
やはりルリビタキ(雌or若鳥)でした。


今度は水辺りの枯れ草の中,
シジュウカラに混じってルリビタキ若鳥がいました。
上のものと同じ個体かどうかは定かではありませんが,
一月ほど前,この場所で見つけたものと同じ個体かも知れません。
胸や背中の一部に青くなりかけた部分が確認できます。


このルリビタキ,カメラを構えて待っていると,
至近距離まで来てくれました。
先日に比べ,ずいぶん近くに大きく撮れました。


中央公園の林間にて,
やはり目の前に現れたジョウビタキ雌,
石段を一段ずつ登りながら,
時々ポーズをとってくれます。




これも至近距離,邪魔する物体もなく
きれいに撮れました。
ルリビタキ若鳥とジョウビタキ雌,
大きさも姿もやはりよく似ています。

昨日より青さ増したかルリビタキ
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雀のパフォーマンス

2013-02-20 23:33:37 | 

誰かが餌を撒いたのでしょうか,
たくさんの雀が道の端に集まり,
その餌をさかんに啄ばんでいました。
雀たち,なにに反応したのか,一斉に飛び立ちました。
一羽が飛ぶと,つられて全部が同じように飛び立ちます。
他の雀に倣って行動したほうが
無難そして安心,雀の世界でも集団心理があるかのようです。
これだけいると,雀のいろいろな瞬間があり,
見ていてけっこう楽しくなります。


雀たち,飛んだといっても,
すぐ近くの道脇の鉄柵にとまりました。
危険信号が解除されると,
また地面に戻り,餌を食べるつもりのようです。
柵上にとまりきれず,
柵格子から首を出している姿が滑稽です。


「雀百まで踊り忘れず」という諺があります。
これはチョコチョコと飛びはねる雀の姿を踊りに例え,
小さいときの癖は死ぬまで続くというような意味ですが,
この樹頂にとまった雀,背筋を伸ばし,羽を広げ,
ダンスをしているように見えます。
ジャストチャンスでしたが,残念ながらピントが甘いようです。


群れずに一羽でいる孤高の雀もいます。
表情は寂しそう,それとも気高い,どちらでしょうか。

冬雀 群れて同じに踊りけり
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ホオジロ科3種

2013-02-19 22:47:15 | 
2月の初旬,散歩途中に出合ったホオジロ科の小鳥3種,
よく似た姿のホオジロ,アオジ,カシラダカです。


枯れ野の柵にとまる3羽のホオジロ,
少し距離があり,被写体は小さくなりましたが,
ホオジロに似合う絵となりました(2/2)。
一番手前,顔の白黒がはっきりしているのが雄,
残り2羽は雌で,顔は白黒というより白と茶色です。
背中の体色も雄のほうが濃く,
こうやっていっしょに見るとホオジロの雌雄の違いがよく分かります。


上の2羽の雌のどちらかと思いますが,
柵からすぐ近くの木にとまりました。
この可愛い姿,若い雌のように思われます。


上のホオジロ雌と同じような形で
木にとまるアオジの雌です。
やはり同じホオジロ科,
毛色,体型,しぐさなどホオジロの雌とよく似ています。
違いは腹部,アオジは黄色で縦斑があり,ホオジロは薄い茶色です。


こちらは,笹枝にとまるアオジの雄,
頭が濃い灰緑色で眼先から喉が黒色です。
雌とは頭部の色と喉の色が違います。
アオジとホオジロ,雄同士は違うのがはっきりと分かります。


最後に,藪から飛び出し,木の枝にとまったこの小鳥,
アオジかなと思ってレンズを向けました。
そして,撮影後,液晶で確認したときは,ホオジロと思いました。
家に帰り,パソコンに落としてみてカシラダカと知りました。
カシラダカの腹部は白,
アオジが黄色でホオジロは薄茶,これが見分け方です。
また,背中の毛色も赤みのある濃い茶色と
ホオジロやアオジに比べて色濃く感じます。
カシラダカの雌雄については
冬はなかなか見分けが難しいと書かれていますが,
ホオジロと同じく,雄のほうが全体的に色濃いそうです。
すると,写真のもの雄でしょうか。

頬白の春野に集う一家かな
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